S__5103648
松本利夫・徳尾浩司 
 
俳優として映画や舞台に出演、劇団EXILE 松組を率いるなど、着実にキャリアを築いてきたMATSUこと松本利夫。舞台「MATSUぼっち」というタイトルで2010年から始めたワンマンSHOWも、今回で5回目を数える。
2016年の舞台「MATSUぼっち04」ーDOORSーでは、それまでの1人芝居的な内容から、松本利夫というエンターティナーの、様々なパフォーマンスを見せるライブショーへと方向を一新。けん玉、サックスへの挑戦やフリートークなど、新しいエンターテイメントを仕立てて好評を博した。
そして今回、第5弾となるテーマは「レコード」と銘打って、2月2日から開幕する品川プリンスホテル クラブeX公演を皮切りに、大阪、新潟、札幌、仙台と5都市で展開する。
今回の「MATSUぼっち」は、果たしてどんなステージを見せてくれるのだろうか。その内容について、演出を担当する徳尾浩司とともに語り合ってもらった。 

S__5103653

一体感のあるインタラクティブなステージ

──前回の舞台「MATSUぼっち04」−DOORSーは3年ぶりで、内容が一新されましたが、手応えはいかがでした?
松本 それまでの舞台「MATSUぼっち01」から「03」までは1人芝居が基本で、ストーリーとキャラクターで見せていく舞台だったんですが、舞台「MATSUぼっち04」−DOORSーは、演劇の面白さとともにライブ感覚もある作品にしたいと思って、お客さんとのコミュニケーションや、自分自身のパーソナリティをフィーチャーしていくステージにしました。おかげでお客さんとの距離がすごく縮まって、まさにライブみたいなステージになったと思います。
徳尾 僕は「04」から担当したのですが、できるだけMATSUさんの頭にあるものを出発点にして、お客様とのコミュニケーションとか、MATSUさんの自身のパーソナリティが出るものを目指したんです。また、ライブ感を強くして、MATSUさんの思いを乗っけていこうと。一応台本はありますが、何が起きるかわからないものにしたいと思って作りました。
──前回はけん玉にも挑戦しましたね。
松本 けん玉はそれまでやったことがなくて。
徳尾 僕の無茶ぶりです(笑)。
松本 お客様は盛り上がるし、距離感が縮まるので楽しいです(笑)。舞台の形もセンターステージで周りを囲まれていたので、すごく一体感がありました。
徳尾 お客様参加型で、インタラクティブな空間にしたいと思ったんです。

人生はレコード盤のようなものだと

──今回は「05」で、「レコード」というタイトルがついていますね。
松本 もともとはロケの合間の雑談で、ある俳優さんから伺った話なんですが、人生はレコード盤のようなものだと。レコードは最初の方の1周は長くて、針もゆっくり進む、それがどんどん終わりに近づくと1周が短くなる。子供時代には、初めて見ることや初めて体験することばかりで1日が長く感じるけど、年齢を重ねていくと時間がどんどん速く進んでいく。そして最終的は針がツーーッとなって音が鳴らなくなっていく。そういう話を聞かせてもらって、すごく印象に残っていたんです。それを今回のテーマにしようと。
徳尾 それをMATSUさんから聞いて、まさに人生そのものだなと。レコード盤の中で、どのあたりが人生の一番輝かしいところだったとか、そういう考え方もできますし、レコード盤の数だけ人生があると思うんです。そういう発想をテーマに今回は作ろうということになりました。
──レコード盤には、松本利夫という人の人生も反映されると思いますが、例えばダンスは大きな要素ですね?
松本 僕の人生はダンスと出会ったことから始まったので。ただ、出し方も色々なシチュエーションがあって、「04」では夢の中で踊るという形だったように、やっぱりひとひねりしたほうが楽しいなと。踊れない人として出てきて、無茶ぶりで踊らされるけどめちゃくちゃうまく踊れて、実は前世でダンサーだったとか(笑)。

S__5103649

MATSUさんはなんでも上手くなるのが早すぎる

──かなり色々なことができそうですね。1人きりの舞台の面白さと苦労は?
松本 ワンマンライブですから、僕1人しか出ていないので、とにかく観ている方を飽きさせないで、満足していただきたいんです。そのための努力は苦にならないので。
──覚えないといけないことが沢山ありますね。
松本 それは自分の時間の中でやるべきことだし、努力することでなんとかなりますが、お客様にとって面白いものになるかどうか、そこが一番考えるところですね。次の「06」も必ず観に来てもらえるような、心をぶち抜くようなエンタメをつくらないといけないと思っているので。
──このシリーズを続けてきたことで、エンターティナーであり俳優である松本利夫にどうフィードバックしていますか?
松本 グループでは隣を見れば必ずメンバーがいて、仲間がいてくれた。でもこの舞台では僕1人とスタッフ、そしてお客様だけです。ある意味修業ですし、責任も人一倍感じます。でも、やりとげたときの喜びも特別なので。これからも、このステージはできるだけ続けていきたいです。
──徳尾さんから見たMATSUさんの魅力はどんなところですか?
徳尾 やったことがないこともこなしてしまう。そのクリアの仕方、壁の乗り越え方が凄いんです。「MATSUぼっち」は、MATSUさんが追い込まれれば追い込まれるほど面白いステージになる。即興もそうだし、肉体的なチャレンジもそうです。無理難題をMATSUさんがクリアしていくその面白さ。でも最終的には安心して笑って見ていられるところが、MATSUさんの凄さだなと。
松本 テレビの「MATSUぼっち」も、ほぼ無茶ぶりばかりなんです。それを自分の中でクリアして見せていく、オモシロおかしくしていく。その毎回の積み重ねの経験値と、限界を超えていきたいという気持ちが、日々のポテンシャルになっているんです。基本、メンタルがMなんで(笑)、追い込まれると追い込まれただけ、返していきたくなるんです。
徳尾 MATSUさんは、なんでも上手くなるのが早すぎるんです。運動神経だけじゃなく楽器とか手先のこととか、上手くなるもののキャパが広い。しかも成長率300%です(笑)。それはたぶん生まれつきの能力だと思うんですが、もちろん努力もしていて、でもそれを感じさせない。ちゃんと勉強したら宇宙飛行士にもなれるんじゃないかぐらいに思います。前回のサックスもいきなりは無理だと言われたけど、ちゃんと出来るようになって。
松本 色々能力開発してもらってます(笑)。
 
挑戦して乗り越える姿でお客様にスリルと爽快感を

──上達するためにどんな練習をするのですか?
松本 イメージトレーニングです。それはダンスを始めたときからで、他のこともそれでやってます。頭の中で、けん玉だとこうやれば入るなとかイメージして、その通りやるとほぼ狂いなく入ります。サックスも手元と口元が大事で、それをイメージしてから練習に挑むんです。たぶん寝てるときもやってる気がします(笑)。
──イメージ通りに身体をコントロールできることが凄いですね。
松本 イメージがちゃんとあるのにその通りできない自分はいやなので。
──今回はどんな挑戦があるのか楽しみですね。
徳尾 色々なことを無茶ぶりしたいと思ってます(笑)。やっぱりMATSUさんが様々なことに挑戦して乗り越える姿で、お客様にスリルと爽快感を感じてほしいんです。ですから予定調和なしで本気で挑戦してもらいます。
松本 大きなことを言ってしまえば、自分の無限の力を信じて、毎回やらせてもらっています。今回はとくにレコード盤を人生に例えているので、観にきていただいた方にも自分の人生を考える機会になればいいなと。自分にとって何時が輝いていたのか、たぶん死ぬときじゃないとわからないかもしれない。だから、まだまだ輝ける、自分はもっと輝けるという、そう思える時間になればいいなと思っています。ぜひ、舞台「MATSUぼっち05」、楽しみに観にきてください。
 
S__5103650


S__5103648
松本利夫・徳尾浩司

まつもととしお○神奈川県出身。2001年よりEXILEのパフォーマーとして活躍。俳優としても劇団EXILE公演や松本利夫ワンマンSHOW「MATSUぼっち」などに出演。2015年をもってEXILEのパフォーマーを卒業。2016年より自身が組長を務める劇団EXILE松組を始動させる。最近の舞台は、劇団EXILE公演『歌姫』、劇団EXILE 松組 旗揚げ公演『刀舞鬼 -KABUKI-』松本利夫ワンマンSHOW「MATSUぼっち04」ーDOORSー、『ちるらん 新撰組鎮魂歌』『ひみつ』など。

とくおこうじ○大阪府出身。脚本家・演出家として映像や舞台の脚本、演出を手掛けている。最近の主な作品は、映画『探検隊の栄光』、『ホーンテッド・キャンパス』。ドラマ(脚本)『スリル!〜赤の章・黒の章〜』、『豆腐プロレス』、『あいの結婚相談所』、『きみが心に棲みついた』など、舞台『ヴァンパイア騎士』(脚本)、松本利夫ワンマンSHOW「MATSUぼっち 04」-DOORS-(演出)、乃木坂46『3人のプリンシパル』(脚本・演出)、『GACHI』(脚本)など。

〈公演情報〉
08b37baf7f84cc31b1be38e469d0f7d697798ceb

松本利夫ワンマンSHOW「MATSUぼっち05」—レコード—
原案・出演◇松本利夫
演出◇徳尾浩司  
●2/2〜12◎品川プリンスホテル クラブeX 
〈お問い合わせ〉サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10時〜18時)
 http://sunrisetokyo.com/
●2/15〜18◎大阪ビジネスパーク円形ホール
●3/3◎新潟・りゅーとぴあ・劇場
●3/9・10◎札幌・道新ホール
●3/17◎仙台・電力ホール




【取材・文/榊原和子 写真提供/ネルケプランニング】




えんぶショップにて会員様限定30%ポイントプレゼント実施中!
kick shop nikkan engeki