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西田大輔の作・演出による「もののふシリーズ」。2015年の『もののふ白き虎』に始まったこの人気シリーズ、2作目は2016年の『瞑るおおかみ黒き鴨』と好評の中で物語を繰り広げてきたが、3作目の『駆けはやぶさ ひと大和』で遂に最終章を迎える。(2月8日から18日までに天王洲 銀河劇場にて。そののち23日〜25日は大阪・森ノ宮ピロティホールで公演)
今作で描かれるのは、実在した新撰組隊士・中島登の物語。新撰組のために奔走した中島を通し、新たな角度から新撰組の姿が描かれることになる。

【あらすじ】
新撰組に入隊した中島登は剣は立たぬものの、「絵」を描く男だった。
同志が動乱の中を駆けぬき、散っていく中で、
自分にしかできないことーそれは新撰組の想いを姿絵に残すこと。
大和―
それは近藤勇が目指した国の名前であり、理想郷の「まほろば」。
隊士たちからみた、新しい国は、近藤勇と土方歳三の背中そのものであった。
新たに訪れる明治という国の前に、自らの信念に生き、散っていった「誠」たち。
その想いを遺すために時代を駆け抜けた蒼きもののふ達の物語。

今回の主人公・中島登を演じるのは、ダンス&ボーカルグループDa-iCEのボーカルとしても人気を誇る花村想太。また共演には、久保田秀敏、山本涼介、杉江大志といった人気男優たちや、これまでの「もののふシリーズ」で大きな役割をはたしてきた青木玄徳や荒木宏文、さらには歌舞伎界から中村亀鶴、ベテランの的場浩司まで、豪華な顔ぶれが集まった。
その舞台で主役をつとめる花村想太は、昨年の春、『ちるらん 新撰組鎮魂歌』で約10年ぶりの舞台に挑んだばかり。そんな彼に、今回の初の単独舞台主演作について話を聞いた。

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新撰組の一人ひとりの絵を描いて残した人

──「もののふシリーズ」最終章、しかも初の単独主演が決まった気持ちは?
人気シリーズですし…震えますね。でも僕、すごく負けず嫌いなので、プレッシャーがあるほうが成長速度は速いと思います。気を引き締めてがんばっていくつもりです。
──シリーズの印象はどう感じていますか?
音楽が耳に残るなと思いました。シーンを思い浮かべると曲も一緒に浮かぶような感じで。僕も核に音楽があるので、音楽と一緒に舞台をつくっていけるというのはとても嬉しいです。
 
──テーマソングも歌うそうですね。
そうなんです。生で歌うわけじゃないぶん難しいところもあるんだろうなと想像しています。だけど楽しみですね。Da-iCEの音楽とは絶対に違うものになるでしょうし、しっかりと表現していきたいです。

──演じる役の中島登という人のことはご存知でしたか?
いえ、存じあげませんでした。でも調べていくと、愛のある人だと感じました。新撰組同志たちの絵を描いて残された方なんですけど、それって僕でいうと、関わった1人ひとりに曲を書いていくようなもので。大変なことですよ。一つひとつの作品に魂がこもっていると思いますし、そうやって描き続けられるって心が強いと思う。この物語でも、控えめだけど熱い、剣の強さではない心の強さを感じたので、そういう部分を表現できたらと思います。

──戦う役柄ではなさそうですが、殺陣もありそうですか?
多少はありそうです。僕は今年4月の舞台『ちるらん 新撰組鎮魂歌』で初めて殺陣に挑戦して、大変だったけど楽しかったんですよね。もののふシリーズの殺陣は舞うような感じが魅力ですし、それを表現できるように改めて基礎から練習しようと思っています。

魂でやっているという点では音楽も芝居も一緒

──昨年の舞台『ちるらん』は久々の舞台出演でしたが、いかがでした?
僕が普段やっている音楽のライブに近いなっていうのをすごく感じました。生モノ感とかお客さんが目の前にいる感じとか。演じるという意味でも、僕はその曲の主人公を演じるように歌うタイプなんですよ。曲によってキャラとか声質とか歌い方とか変わっちゃうようなところがあって。魂でやっているという点ではまったく一緒ですし、あまり別世界に感じなかったです。

──ということは、演じることと歌うことが生かし合える部分がありそうですね。
かなり生かし合ってます。歌の表現の仕方も、4月の舞台以降で変わったと思いますし。だから今は両方楽しくて。やっぱり7年間、Da-iCEとして歌とダンスだけをずっとやってきたので、自分の中で挫折というか…できないと感じることが少なくなってきていたんです。でも舞台をやったときに久しぶりに打ちのめされた感覚があって。それが今回もすごく楽しみなんですよね。また“這いあがる感覚”を味わえるんじゃないかって。打ちのめされてもしっかり立ち上がって、最後にはいい舞台にできたらなと思っています。

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はなむらそうた〇兵庫県出身。2011年に活動開始した4オクターブボカール&ダンスグループ「Da-iCE」のボーカル。「a-motion’07」で特別賞、「a-motion'08」でグランプリを受賞した歌声の持ち主で、男性ボーカリストとしては稀な4オクターブの音域。独自のハイトーン・ベイビーボイスは「女性の声帯を持つ稀有なボーカリスト」と称される。2017年は舞台『ちるらん 新撰組鎮魂歌』に続き、ドラマ『夏の日の君に』でも主演し、話題を呼んだ。


〈公演情報〉
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もののふシリーズ最終章『駆けはやぶさ ひと大和』
作・演出◇西田大輔
出演◇花村想太/久保田秀敏 山本涼介 杉江大志 健人 近藤頌利 林田航平/
中村亀鶴/青木玄徳  荒木宏文/的場浩司 ほか
●2/8〜18◎天王洲 銀河劇場
2/23〜25◎森ノ宮ピロティホール
〈お問い合わせ〉東京公演/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00〜18:00)、
大阪公演/キョードーインフォメーション 0570-200-888(全日10:00〜18:00)



【取材・文/中川實穂 撮影/山崎伸康】


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