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OSK日本歌劇団の新作ミュージカル『三銃士〜La seconde』が2月23日銀座・博品館劇場で初日の幕を開けた(25日まで。のち大阪・大丸心斎橋劇場3月1日〜6日まで上演)

『三銃士〜La seconde』は、アレクサンドル・デュマ・ペールの傑作小説「ダルタニャン物語」を基に、作・演出・振付のはやみ甲が書き下ろした作品。最も世に知られている「三銃士」の部分を主として、更に主人公ダルタニャンが成長していく、11巻に及ぶ原作小説の後半部分にも筆を進め、OSK日本歌劇団ならではの迫力あるダンスシーンも取り入れた、痛快な作品となっている。特に主人公ダルタニャンを演じるトップスター高世麻央が本年7月の新橋演舞場公演レビュー『夏のおどり』での退団をすでに発表していて、OSK日本歌劇団の劇場公演で芝居をする高世を観る最後の機会であり、OSK日本歌劇団としては大変珍しい東京初演の公演でもあることから、大きな注目が集まっている。

そんな作品の通し舞台稽古が22日行われ、その後主演の高世麻央が演劇キックのインタビューに応えて、公演への抱負や、魅力、またOSKの未来を託す共演者たちへの思いなどを語ってくれた(公演レビューも近日掲載予定)。

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他にはないOSKならではの『三銃士』に思いを託して

──とても迫力のある、OSKらしい『三銃士』の世界となっていますが、今日の通し稽古の手応えはいかがでしたか?
博品館さんの舞台に来ましてから初めての通し稽古でしたので、ちょっと慣れていない部分もありましたが、そちらを修正した上で、良い形で明日の初日が迎えられる手応えを感じております。
──作品とご自身の役柄について感じる魅力や、役作りで大切にしていることなどは?
作品は本当にどなたでもご存知と言っても過言ではないほど有名なもので、様々な形で上演されてきていますが、他にはないOSKらしい『三銃士』をはやみ先生に創って頂けていると思います。私自身台本を読んだ時からそれは感じていたのですが、立ち稽古に入ってからも非常に順調に稽古が進み、かなり早い段階で作品が出来上がりまして、今回は14名のメンバーでの上演ですが、お芝居だけではなく、OSKならではの踊りや歌との融合とを楽しんで頂けるものになっています。自分自身のこととしましては、私は今年卒業させて頂くことになりましたので、三銃士と私のダルタニャンとで四銃士になる、その三銃士とダルタニャンの間にある絆が、私自身がずっと一緒にやってきた三銃士のメンバーに感じている絆とクロスオーバーするところがあり、今の自分の心境にピッタリなんです。私にとってこの作品がミュージカル作品としては最後になるのですが、その最後に相応しい作品に出会わせて頂くことができたと思っています。またいつもでしたら一番最後にパレードで降りてきましたら、歌になるのが主流のように思うのですが、はやみ先生が私の卒業を受けて、ダルタニャンが将軍になるということを描くと同時に、今までの高世麻央に対してのメッセージでもある最後の一言を言わせて頂いているので、きっとお客様の心にも残るものになっていると思いますし、自分自身もそれはとても大事にさせて頂いている台詞です。
──最後の台詞は本当に心に響いて、高世さんご自身の想いでもあるのだろうなということが伝わります。
あの台詞も最初は台本になかったんです。でもはやみ先生が、どうやったら作品がもっと素敵なものになるか?を様々に試行錯誤してくださる中で、演出だけでなく、振付、また観客としてもOSKの舞台をずっと観てくださっている先生が、高世麻央にこの一言を言わせたいと思ってくださったことが、私にとっても宝物になりました。
この公演自体『三銃士』という物語としてもお客様にお届けできるものがたくさんありますし、それに加えて自分の想いもお届けできるというのはありがたいことです。まだOSK日本歌劇団の高世麻央としての集大成の公演はのちに控えておりますが、この公演が卒業を発表してからの最初の公演でもありますので、観に来てくださるお客様の心にも響いて、感動して頂けるものになっていると思います。作品の中でダルタニャンが抱く思いと、私がOSKに対して持っている思いとが重なるところがたくさんあるので、作品としてはもちろん、作品の裏にある想いもお客様に感じて頂けるように、1回、1回の公演を大切に臨みたいです。

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OSKでこだわってきたことのすべてを伝えていきたい

──OSKの95周年という大切な節目の年をトップスターとして牽引してきて、今回退団という選択をされましたが、100周年に向かっていくOSK日本歌劇団の方たちへの想いも深いと思います。
今回の作品では、初舞台を踏んだばかりの、今年入ってきた子たちとも一緒にお芝居をさせて頂いていて。やはり14人でも、14人以上のことをするのがOSKの良さだと思っていますし、今までお芝居をしたことがない子たちとのお芝居がたくさんあります。バッキンガム侯爵役の登堂結斗とも、二人だけで歌ったり芝居をするのは初めてですし、本当に下級生の子たちとも色々と芝居をしていて。その時にいつも言っているのは、舞台では上級生に対して下級生だからと引いてしまうのではなく、どんどん情熱をぶつけてきて欲しいということで、稽古場から下級生たちがどんどん成長している姿も見えてきました。そういう意味で、春には96周年を迎えますが、100周年に向かっていくOSKを私はずっと応援し続けていきますし、特に卒業公演までの日々に於いては、私がOSKの一員としてこだわってきたことのすべてを伝えていくので、それをまた皆から次の世代に伝えていって欲しいと思っています。
──ではこの『三銃士』の舞台を楽しみにしている東京の皆さん、また大阪で公演を待っている皆さんにメッセージをお願いします。
今回この『三銃士』のポスターができた時に、いつも以上にとても大きな反響があったんです。これまでOSKをご覧になったことのないお客様にも注目して頂けて。きっとこのポスターをご覧になって、初めてOSKを観てくださるお客様もたくさんいらっしゃると思います。特に私も、昨年初めて博品館でのお芝居の公演『鬼の城』をさせて頂きましたが、他にも博品館で公演させて頂けることが増えていて。やはり東京で公演をさせて頂けるというのは、より幅広い方々にOSKの舞台を知って頂ける、観て頂けるチャンスだと思っております。
今回はすでにチケットが完売しているお日にちもあるのですが、まずOSKに興味を持って頂いて、劇場にお越し頂けないと、この臨場感は感じて頂けない、それが舞台の良さでもありますので、まずは気軽に劇場に観にいらして頂き、この空間で起こることを一緒に体感して欲しいです。特に博品館劇場は舞台と客席が近いですから、私たちを身近に感じて頂ける場だと思いますので、是非劇場に足をお運びください。絶対に楽しい時間をお届けできると思いますし、今回は特に今までやってきた以上のものを皆様にお届けできるという手応えがありますので、お1人でも多くの方に観て頂いて、次の舞台も観たいと思って頂けるお客様を増やしたいと願っています。劇場でお待ちしております!

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〈公演情報〉
2018_02_23
OSK日本歌劇団
『三銃士〜La seconde』
構成・演出・振付 はやみ甲
音楽◇松岳一輝
出演◇高世麻央、楊琳、舞美りら、白藤麗華、愛瀬光、千咲えみ、天輝レオ、登堂結斗、椿りょう、唯城ありす、雅晴日、凜華あい、京我りく/緋波亜紀(特別専科)
●2/23〜25◎銀座 博品館劇場
〈お問い合わせ〉博品館TIKET PARK 03-3571-1003(10時〜20時)
●3/1〜6◎大阪・大丸心斎橋劇場
〈お問い合わせ〉OSK日本歌劇団 06-6251-3091 (10時〜17時)
〈料金〉SS席 7,500円 S席 6,000円 A席(自由席)4,000円(税込 ※当日券は前売価格に500円が加算されます)

○下記、特別券あり(要
問い合わせ OSK日本歌劇団 06-6251-3091)
 U-25 S席 5,000円 
A席学割(自由席)2,000円
はじめて割(1組2名様/S席)〕2名で6,000円
学生3人割(1組3名様/A席)〕3名で4,500円
※今公演は先着順(各回20名様)・平日・土曜日限定で「高校生以下」はA席(自由席)が無料となります。ご希望の方はOSK日本歌劇団へご予約ください。(06-6251-3091、平日10時〜17時)観劇当日に学生証の提示が必要です。
○各種席種についてのお知らせ 
・A席学割、U-25(S席)、はじめて割、学生3人割は、2月25日(日)と3月4日(日)はご利用頂けません。
・〔U-25(S席)〕25歳以下と証明できる身分証明書を会場受付にてご提示ください。
・〔はじめて割〕OSKを初めてご覧になる方(おひとり又はお二人とも)のペアチケットです(1名3,000円)。会場受付にて、御名前・ご連絡先をご記入ください(各回5組10名様限定)。
・〔学生3人割〕は「土曜日」が対象のチケットです。学生3人(大学生・専門学校生)で4,500円(1名1,500円)になります。年齢を証明できる身分証明書を会場受付にてご提示ください。(各回5組15名様限定)。
※「はじめて割」「学生3人割」はOSK日本歌劇団の電話受付のみお買い求め頂けます。

 〈OSK日本歌劇団公式サイト〉http://www.osk-revue.com


 
【取材・文・撮影/橘涼香】



『遠ざかるネバーランド』
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