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ドニゼッティの代表作『愛の妙薬』が、3月14日から新国立劇場 オペラハウスで上演される。
村一番の美人アディーナと、彼女に恋する不器用な青年ネモリーノが、偽の惚れ薬"愛の妙薬"によって結ばれるというピュアなロマンティック・コメディ。楽しいストーリーの中に時折流れる哀愁漂う美しいメロディーが心に響くベルカント・オペラの名作だ。ネモリーノのアリア「人知れぬ涙」は、テノール屈指の名曲としても知られている。
今回の上演は、チェーザレ・リエヴィによるプロダクションで、9メートルもある本や実物大の小型飛行機が登場するなど、遊び心に満ちたカラフルで美しい舞台。指揮はベルカント・オペラを得意とする気鋭のギレルモ・ガルシア・カルヴォがつとめる。

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注目のネモリーノ役を歌うのは、「パヴァロッティの後継者」と名高いサイミール・ピルグ。甘い美声で、メトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場などで大活躍のリリック・テノールが新国立劇場に初登場する。アディーナ役には、今イタリアで最も注目を集める新進ソプラノ、ルクレツィア・ドレイを迎える。ベルコーレ役は、歌唱力のみならず演技力にも定評がある大沼徹、ドゥルカマーラ役は前回公演でのコミカルな演唱が好評を博したレナート・ジローラミが演じる。

Pirgu Photo Paul Scala (1)
サイミール・ピルグ
Lucrezia DREI
ルクレツィア・ドレイ
 
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【ものがたり】
第1幕
村人たちが集い、農場主の娘アディーナが本を読む。ネモリーノは彼女に恋している。軍曹ベルコーレが兵隊と共に登場、アディーナに目を留める。ネモリーノも彼女を呼び止めるがつれなくされる。偽医者のドゥルカマーラがネモリーノに「愛の妙薬」と偽ってワインを売りつけ、一日後に効き目が出ると騙す。軍曹に出発命令が届き、アディーナに「今日中に結婚しよう」と告げる。それでは妙薬が効かないと焦ったネモリーノはもう一日待ってくれと頼んで笑い者になる。アディーナは宴に皆を招き、ネモリーノはひとり偽医者の助けを求めて叫ぶ。
第2幕
アディーナと軍曹の結婚祝いの席。アディーナは姿の見えないネモリーノを気にする。ネモリーノは妙薬をまた買う金を求めて、ベルコーレに入隊を志願する。娘たちが「ネモリーノが親戚の莫大な遺産を相続した」と噂する。やってきたネモリーノを娘たちが急に持ち上げるので、彼は薬の効き目を実感する。アディーナはネモリーノが妙薬のために入隊を志願したと聞きほろりとする。彼女の涙を目にしたネモリーノは、名アリア〈人知れぬ涙〉で彼女の心のうちを悟ったと歌う。アディーナは、ベルコーレから買い戻した入隊契約書をネモリーノに差し出すが、彼は「愛してもらえないのなら兵隊になって死にたい」と叫ぶ。二人は本心を告げあう。ベルコーレが登場、潔くアディーナを諦める。村を去るドゥルカマーラを、一同がにぎやかに見送る。

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〈公演情報〉
新国立劇場 開場20周年記念 2017/2018シーズン
オペラ『愛の妙薬』/ガエターノ・ドニゼッティ
L'elisir d'amore / Gaetano DONIZETTI 
全2幕〈イタリア語上演/字幕付〉
指揮◇ギレルモ・ガルシア・カルヴォ
演出◇チェーザレ・リエヴィ
美術◇ルイジ・ペーレゴ
衣裳◇マリーナ・ルクサルド   
照明◇立田雄士
再演演出澤田康子
舞台監督◇盒蕎飴
キャスト◇
アディーナ/ルクレツィア・ドレイ
ネモリーノ/サイミール・ピルグ
ベルコーレ/大沼徹
ドゥルカマーラ/レナート・ジローラミ
ジャンネッタ/吉原圭子
合唱◇新国立劇場合唱団
管弦楽◇東京フィルハーモニー交響楽団
●3/14、3/16、3/18◎新国立劇場オペラパレス
〈料金〉S席23,760円 A席19,440円 B席12,960円 C席7,560円 D席4,320円 Z席1,620円(全席指定・税込)
〈問合わせ〉新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999  

この『愛の妙薬』は高校生のためのオペラ鑑賞教室で上演するなどオペラ入門におすすめの演目。
U25はS席5,000円、U39はS席11,000円、優待メンバー受付中!


【舞台写真『愛の妙薬』2013年新国立劇場公演より 撮影:三枝近志】



歌謡倶楽部「艶漢」第二幕
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