しゃ_0017x

江戸時代を舞台に、主人公の若だんな(一太郎)と妖(あやかし)が繰り広げる人情劇を描く、畠中恵の大人気ファンタジー時代小説シリーズを原作にしたミュージカル「しゃばけ」。
原作の世界観を温かに表現した舞台は好評を博し、4月28日から第3弾『ミュージカル「しゃばけ」参 〜ねこのばば〜』が上演される。(5月7日までシアターサンモール。5月19日5月20日@大阪ビジネスパーク円形ホール
 
第1弾(昨年1月)から出演し、秋に上演された第2弾『ミュージカル「しゃばけ」弐〜空のビードロ・畳紙〜』では物語の中心にもなった、屏風の付喪神(つくもがみ)「屏風のぞき」役の藤原祐規、そして今作のキーパーソンとなる、広徳寺の僧侶「秋英(しゅうえい)」役の法月康平。2人に話を聞いた「えんぶ4月号」の記事を、別バージョンの写真とともにご紹介する。

藤原・法月0027x
法月康平・藤原祐規

前作でミュージカル方向に
グッと舵を切った

──第3弾が決まっていかがですか?
藤原 まずは第2弾でお休みしていた植ちゃん(植田圭輔)と(中村)誠治郎くんが戻ってくるのが嬉しいですね。それと、「ねこのばば」に僕が演じる屏風のぞきは出てこないので、どう絡むのかなという楽しみもあります。
 
──前作の第2弾は藤原さんが物語の中心になりましたね。
藤原 やはり第3弾につなげるプレッシャーみたいなものがどこかしらあったので。それを経ての続編決定は感慨深いものもあります。
法月 僕、第2弾を観ましたけど、ふっきーさん、かなり歌ってましたよね。
藤原 うん。人生初ですよ、あんなに歌ったの。
 
──そうなんですか!
藤原 前作で、演出・音楽の浅井さやかさんが得意とするミュージカル色の強い方向にグッと舵を切ったんですよ。歌が増えたぶん大変でしたけど、僕はとても良かったんじゃないかなと思っています。物語に説得力が増したので。

──法月さんは今回参加することにどう感じましたか?
法月 浅井さんとは一度ご一緒して、愛情たっぷりの人なのですが、「しゃばけ」からもそれを感じたんですね。そんな愛情あふれる作品で、僕は浅井さんのつくる音楽も好きですから、今回どんな曲が歌えるんだろうっていうのが素直な気持ちで。楽しみです。

人間より人間っぽさがあるのが「妖」の魅力!

──この作品はザ・ミュージカルとも違う魅力があるように感じました。浅井さんはどんな風につくられる方ですか?
藤原 第2弾では「歌を特殊なものだと思ってほしくない」ということを言われましたね。台詞と歌の接続の仕方とかにすごくこだわってたし。
法月 難しかったですか?
藤原 難しいよりも、これでいいんだ! みたいな。ミュージカルの経験があまりなくて、「歌」っていうだけで構えていた僕にとってみれば、革命的な言葉や出来事がたくさんあって。新鮮で、ありがたかったし楽しかった。だから恩も感じています。
法月 ふっきーさん、作品のこと、いろいろ教えてくださいね。
藤原 特にないけど(笑)、基本的には人間がストレートに演じて、妖がわちゃわちゃする、みたいなイメージかな。
法月 でも僕、第2弾を観て、妖に人間より人間っぽさがあると思いましたよ。
藤原 あら?
法月 ふっきーさんがうまいんです。
藤原 これ…書いてほしいですね。いつも言わないもんね(笑)。
法月 (笑)。自分で意識はしていたんですか?
藤原 してない。やっぱり妖(あやかし)の存在は「しゃばけ」の特徴だと思うので、出てきたらほっこりするといいなと思っていて。だから好きなものが食べたいとか好きな人に好かれたいとか、そういう欲望を素直にわかりやすく出そうという話はよくしてました。そのストレートさが人間らしく見えたのかもしれない。
法月 つまりちゃんと考えたうえで、わちゃわちゃしてるから、そこが魅力になってるんですよね。
藤原 レアですよ。法月が俺を、俺の前で褒めるって…。
法月 そうかな!?
藤原 出会ってからの数年で褒めてくれた量を、今この時間で超えてます!(笑)
 
──逆に法月さんの印象は?
藤原 法月は稽古場でいつもすっごく冷静に人を見てるんですよ。だから立ち位置を掴むのも早いです。共演した『Club SLAZY』でも彼の役は人気が出ましたけど、それは法月が演じたからだと思います。そういうクレバーな印象。計算できてるのかもなって思いますね。
法月 計算はめっちゃしてますね。
藤原 合ってた(笑)。


しゃ_0019x
法月康平・藤原祐規

ふじわらゆうき〇三重県出身。俳優、声優として舞台、アニメ、ゲームで活躍中。主な出演作品は、舞台『最遊記歌劇伝』シリーズ、舞台『ペルソナ3』シリーズ、『Club SLAZY』シリーズ、『インフェルノ』、『バカフキ!』、『極上文學』シリーズ、アニメ『曇天に笑う』、『アイドル事変』、『CHAOS;CHILD』など。初夏に、おん・すてーじ「真夜中の弥次さん喜多さん」三重(仮)への出演が控える。

のりづきこうへい〇東京都出身。俳優としてミュージカル作品を中心に活躍中。主な出演作は『Club SLAZY』シリーズ、ミュージカルDance with Devils」シリーズ、「恋するブロードウェイ♪」シリーズ、ミュージカル『魔界王子devils and realist』、音楽劇『夜曲』、nocturneミュージカル座『BEFORE AFTER』、One on One 29th note 『レプリカ』など。4月4日から15日まで『In This House〜最後の夜、最初の朝』(東京芸術劇場シアターイースト)に出演中。

ねこまた日替わりゲストなどのご紹介はこちら
http://kangekiyoho.blog.jp/archives/52049313.html 


〈公演情報〉
ミュージカル「しゃばけ」参_キービジュアル
 
ミュージカル「しゃばけ」参 〜ねこのばば〜
原作◇畠中恵「しゃばけ」シリーズ(新潮社刊)より『ねこのばば』所収「ねこのばば」
脚本・作詞◇神楽澤小虎(MAG.net)
演出・音楽◇浅井さやか(One on One)
出演◇植田圭輔 中村誠治郎 藤原祐規 福井将太/法月康平 石坂 勇 他
●4 /28〜5/7◎シアターサンモール
●5/19〜5/20◎大阪ビジネスパーク円形ホール
〈料金〉プレミアムシート10,800円 一般席6,900円(全席指定・税込) 

c2001  畠中恵/新潮社 c2018 CLIE
 
 
【構成・文/中川實穂 撮影/田中亜紀】



えんぶショップ内全商品セール実施中!
kick shop nikkan engeki