_98A6204c
マキノノゾミ・溝端淳平・堤幸彦

山田風太郎の最高傑作『魔界転生(まかいてんしょう)』が、堤幸彦の演出、マキノノゾミの脚本で舞台化、10月に福岡・博多座、11月に東京・明治座、12月に大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演される。すでに主人公・柳生十兵衛役に上川隆也、天草四郎役に溝端淳平、柳生但馬守宗矩役には松平健、ほか豪華配役陣も発表されている。その作品の由縁の地、島原・天草に、4月12日、 溝端淳平・堤幸彦・マキノノゾミが成功祈念に訪れた。

原作となる『魔界転生』は、1967年(昭和42年)に『おぼろ忍法帖』として単行本化された山田風太郎の人気伝奇小説。壮大なスケール、雄大な歴史ロマン、そして、奇抜かつ摩訶不思議な展開、時空を超えたアクション・エンターテインメントの最高傑作であり、1981年の映画化以降、舞台、漫画・アニメ、ゲームなど、数多くのジャンルでリメイクされた山田作品の最大のヒット作。
演出を手がけるのは、ドラマ『SPECシリーズ』、映画『20世紀少年』等、多くの名作を手がけた巨匠・堤幸彦。脚本は演劇界の重鎮・マキノノゾミ。2014年に大ヒットした舞台『真田十勇士』を生み出した2人の強力タッグによって、ド派手なアクション、変幻自在なフライング、プロジェクションマッピングを駆使し、実力と個性が冴え渡った華のあるキャストで、スペクタクル時代劇の決定版となる。

_98A6644s

【由縁の地訪問レポ】

劇中で「魔界転生」という妖術を使い、錚々たる剣豪たちを甦らせ、幕府への復讐を誓う天草四郎。4月12日は、その没後380年の命日にあたる。
早朝より九州の地を訪れた、天草四郎役に挑む溝端淳平、演出の堤幸彦、脚本のマキノノゾミの3名。最初に訪れたのは、島原の乱の主戦場となった長崎県南島原市の原城跡。古戦場の城跡、天草四郎の銅像、天草四郎のお墓などを巡り、想いを馳せ、慰霊・鎮魂の祈りを捧げ、九州・博多座を振り出しに上演される舞台の成功を祈願した。その後、一行は天草四郎の生まれ故郷である熊本県の天草諸島へ移動。天草キリシタン館や殉教公園、天草四郎ミュージアムなどを訪れ、キリシタンの歴史資料に触れ、作品のイメージづくりや構想を練った。

_98A6145s

天草四郎
1621年熊本県上天草市出身。本名・益田四郎。諱は時貞。四郎が生まれる前に、宣教師ママコフが「25 年後に起こる天変地異の際 、16歳の天童が現れ、キリスト教に準ずる者は救われる」との予言を残したことにより神の子の再来であると言われ天童と呼ばれる。父:甚兵衛とともに隠れキリシタン。1637年,島原(長崎県)・天草地方に一揆がおこると、わずか16歳ながら、3万余名の一揆勢の総大将となる。(実際の指揮は、父親の甚兵衛をはじめとする浪人や庄屋たちで、四郎はその人気度から島原の乱の最高指導者として祭り上げられたと思われる。)原城に立てこもり、幕府軍と戦うも、約4ヵ月間の籠城ののち,負傷して捕えられ,斬首された。

島原の乱 
江戸時代初期1637〜38年、キリシタン弾圧や過酷な年貢に苦しむ島原(長崎県)と天草(熊本県)の農民が、16歳だった天草四郎時貞を指導者として蜂起。約3万7千人が原城(現在の南島原市南有馬町)に立てこもり、幕府や諸藩の制圧軍と戦った末、ほとんどが殺害された。 1638年4月12日( 旧暦2月28日)、島原の乱で総攻撃が行 われ 、原城が落城。 総大将の天草四郎が討ち取られた。
 
原城跡
原城は戦国末期に島原半島などを治め、キリシタン大名でもあった有馬晴信により、1599年から1604年にかけて築城された。周囲4キロの三方を有明海に囲まれ難攻不落の天然の要塞で、本丸・二ノ丸・三ノ丸・天草丸などからなり、別名「日暮城」とも呼ばれた。1637年、島原の乱で原城に天草四郎を含め一揆が籠城。島原の乱の主戦場とされており、最後の舞台となった原城は、幕府の命令で徹底的に破壊された。昭和13年5月30日、国の史跡に指定。


_98A5729s

【コメント】
 
溝端淳平/天草四郎役 
天草四郎役をやらせて頂くうえで、ちょうど380年の命日にこうやってその場所に来られて、役作りの上でこんなに贅沢でありがたいことはないと思います。墓前には、「今度天草四郎さんを演じさせて頂きます」という謙虚な気持ちで手を合わせました。言葉で言い表すのは難しいですが、この場の風や空気・においなど色んなものを感じ取って、持ち帰って、天草四郎を演じる時に役立たせたいと思います。(誰かを蘇らせることができるとしたら)天草四郎ご本人にこの場でひと目お目にかかれたらこんなに素敵なことはないと思います。
台本はまだこれからで、どういう舞台になるのかとても楽しみで仕方がないですし、こうやって堤さん、マキノさんと一緒に、実際に天草四郎の、島原の乱の地に立ったという経験は、絶対にいい舞台を作るのに繋がると思います。あとはお二人に身を委ねながら精一杯天草四郎を演じたいと思います。素晴らしい舞台になると思いますので、是非たくさんの方に観に来て頂きたいです。

堤幸彦/演出 
以前、島原で『まぼろしの邪馬台国』という映画を撮らせて頂いたことがあるのですが、改めて芝居を作るにあたってこの場所に来て感じるのは、風と海の音に強い印象があります。380年前も500年前も同じ音がしていただろうし、この日差しも同じだっただろうと思うと、本当に来てよかったです。これを出発点にして、どんなストーリーができるのか、どんな人がいて、そして死んでいったのかと、それがこの舞台の始まりになると思います。
『魔界転生』はお芝居なので架空のストーリーですし、多くの方がご存知の話ではありますが、墓前には、天草四郎さんに「お名前をお借りします。最後まで人々に感動を与えるものを作りたいと決意しています。」とお伝えしました。また、四郎の美しさが見どころになると天草四郎さんの前で誓います(笑)。
皆さんがご存知の話に、マキノさんが大胆にアレンジを加えて頂き、3時間ほどの息をもつかせぬ、「なるほどそう来たか」という話になると確信しています。私はキャストの皆さんと面白おかしくテンポよく作り上げていくことが勝負であり、いま舞台でできる最新のテクニックやマジックに近いような演出を取り入れ、スピーディーでスリリングな舞台にしていきますし、それが最大の見どころになると思います。

マキノノゾミ/脚本
印象的だったのが、風の音と海の音、そして日差しです。380年前の今日という日に戦が終わり、天草四郎が討ち取られたのだとするなら、歴史上はとても血塗られた日だったけれども、実際にはこんな風光明媚な場所でこんな穏やかな日だったかもしれないと思うと、実際にこの場所に来て、この空気を吸い、この音を聞くと、想像力が掻き立てられるものがあります。
天草四郎は実在し、非業の最期を遂げられた方ではありますが、もともと芸能の出発点が死者を慰撫するものという原点があるので、我々がワクワクする芝居を作ることによって天草四郎の御霊が慰められるのではないかと思います。私は、実在した方を登場人物に物語を書くことが多く、本人たちに草葉の陰で見て頂き、その人が苦笑いされるのを夢想しながら書きますので、今回もできることなら天草四郎や(柳生)但馬守、柳生十兵衛たちが芝居を観て、少し苦笑いで帰ってもらえたらと思います。
山田風太郎さんの原作が小説として抜群に面白いので、それをどうやったら舞台で面白くなるのか、かなり大胆な再構築しないと面白さを伝えきれないものになってしまうので、作品と格闘する気持ちで新しい『魔界転生』を作り出そうと意気込んでいます。それを堤監督の最新の演出術を駆使して頂いて、全編見どころの作品になると思います。
 
_98A6588c

〈公演情報〉
日本テレビ開局65年記念舞台
『魔界転生』
原作◇山田風太郎(角川文庫刊)
演出◇堤 幸彦 脚本:マキノノゾミ
出演◇
上川隆也 溝端淳平 高岡早紀 村井良大 松田 凌 玉城裕規 木村達成 猪塚健太 山口馬木也 藤本隆宏 浅野ゆう子 松平 健 ほか
●10/6〜28◎博多座
〈料金〉 A席14,000円 B席10,000円 C席6,500円(全席指定・税込)
〈チケット発売〉7月7日(土)10:00〜
〈お問い合わせ〉博多座電話予約センター 092-263-5555(10:00〜18:00)
●11/3〜27◎明治座
〈料金〉 S席13,500円 A席7,000円(全席指定・税込)
〈チケット発売〉7月7日(土)10:00〜
〈お問い合わせ〉明治座チケットセンター 03-3666-6666(10:00〜17:00)
●12/9〜14◎梅田芸術劇場メインホール
〈料金〉 S席13,500円 A席9,500円 B席6,000円(全席指定・税込)
〈チケット発売〉7月29日(日)10:00〜
〈お問い合わせ〉梅田芸術劇場 06-6377-3800(10:00〜18:00)
〈公演HP〉http://makaitensho.jp








『銀河鉄道999』お得なチケット販売中
kick shop nikkan engeki