2.(左から)浦井健治、中嶋朋子

新国立劇場で5月17日に『ヘンリー五世』が開幕した。前作『ヘンリー四世』で浦井健治が演じたハル王子がヘンリー五世となり、偉大な国王へと成長した姿を見せる。
 
この新国立劇場のシェイクスピア歴史劇シリーズは、2009年に『ヘンリー六世』三部作で幕を開けた。9時間を超える長さとなった通し上演は演劇界でも大きな話題となり、翌10年の読売演劇大賞受賞など、数々の演劇賞を受賞した。続く、12年『リチャード三世』は『ヘンリー六世』の出演俳優が再集結。同じスタッフ、同じキャストを引き継いでの上演が実現したのは、世界的にも稀で、日本では初めてとなった。
そして、まだ記憶に新しい16年に上演した『ヘンリー四世』二部作は、前二作から時代をさかのぼった作品で、シェイクスピア作品中一番の人気者フォールスタッフが活躍し、ヘンリー四世の跡継ぎであるハル王子の成長譚でもあった。スタッフと主要キャストも三度目の集結となり、また6時間に及ぶ通し上演として、この公演も話題を呼んだ。
 
今回の『ヘンリー五世』は、前作『ヘンリー四世』で放蕩三昧の日々を過ごしたハル王子(浦井健治)が、王位の継承を機に比類なき王へと目覚めていく。国内を安定させ、対フランスの戦いで兵士を鼓舞し勝利へと導く姿は、まさに英雄で栄光に包まれた王そのものだ。
スタッフも同じメンバーが集まり、主要キャストも前作と同じ役を引き継いでの上演が実現した!

1.(左から)浦井健治、中嶋朋子
ヘンリー五世/浦井健治 キャサリン妃/中嶋朋子

【ものがたり】
即位したばかりのヘンリー五世の宮廷にフランスからの使節が訪れる。さきごろヘンリーの曽祖父エドワード三世の権利に基づき要求した公爵領への返事を、フランス皇太子から遣わされたのだ。そこにはヘンリーの要求への拒否だけではなく、贈呈として宝箱一箱が添えられていた。中身は、一杯に詰められたテニスボール。それは、若き日のヘンリーの放埒を皮肉った、皇太子からの侮蔑だった。それを見たヘンリーは、ただちにフランスへの進軍を開始する。

〈公演情報〉
新国立劇場開場20周年記念公演
2017/2018シーズン演劇『ヘンリー五世』 
原作◇ウィリアム・シェイクスピア
翻訳◇小田島雄志 
演出◇鵜山仁
出演◇浦井健治、岡本健一、中嶋朋子、立川三貴、水野龍司、吉村 直
木下浩之、田代隆秀、浅野雅博、塩田朋子、横田栄司
那須佐代子、小長谷勝彦、下総源太朗、櫻井章喜、清原達之、鍛治直人、川辺邦弘
亀田佳明、松角洋平、内藤裕志、田中菜生、鈴木陽丈、小比類巻諒介、玲央バルトナー
勝部演之、金内喜久夫
●5/17〜6/3◎新国立劇場 中劇場
〈料金〉 S席 8,640円 A席 6,480円 B席 3,240円 Z席 1,620円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999

【撮影/谷古宇正彦】



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