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文学座アトリエの会では「新しい台詞との出会い―戦後再考」をテーマに、近年演劇界で注目されている劇団チョコレートケーキの古川健の新作を上演する。
あさま山荘事件、大逆事件、ナチスなどシリアスな社会的な事象をモチーフとした人間ドラマを、鋭い目線で濃密に描く古川健の作品を、文学座の高橋正徳が演出。昨年11・12 月に上演され、好評を博した水戸芸術館ACM 劇場プロデュース『斜交〜昭和40 年のクロスロード』に続いての2人の強力タッグとなる。

【Story】
1948年(昭和23年)12月23日。皇太子(今上天皇)の誕生日であるこの日、東条英機をはじめとしたA級戦犯が処刑された同じ日に、東京の教育者一家・斎藤家に待望の第一子が誕生する。平和な時代に生きて欲しいという思いを込めて平(たいら)と名付けられた。高度経済成長、学生運動、バブル、不況、震災・・・昭和、平成、そして未来を懸命に生きた男の一代記。

戦後73 年目となる今年――。戦後に生まれ昭和、平成そして未来へと移りゆく時代を生きる、斎藤平(さいとうたいら)。一人の“男の一生"の物語を、まもなく創設70年を迎える文学座アトリエにて浮かび上がらせる。

【コメント】
高橋正徳(演出)
アトリエの会が〈戦後再考〉というテーマで企画募集された時、真っ先に古川健さんの名前を思い浮かべた。古川さんは僕と同世代同い年の(1978年・昭和53年東京生まれ)劇作家で、自身の劇団では主に歴史的な出来事をモチーフに芝居を書き下ろし演劇界から高い評価を得ている。大正天皇の皇后を描いた「治天ノ君」浅間山荘事件をモチーフにした「立て、飢えたるものよ」大戦中のヒトラーとナチスドイツの「熱狂」などである。どれも緻密な取材から得られた情報を再構築し物語に昇華してきた。私との仕事は今回で2 回目である。最初は水戸芸術館主催公演で「斜交」という、吉展ちゃん事件をモチーフにした芝居でタッグを組んだ。吉展ちゃんを誘拐した犯人と、警視庁の刑事との取調室での10日間を描いた密室劇である。
とにかく古川さんは歴史に執着する。執着し調べ尽くして、そこから物語を捻り出す。だからこそ今年のアトリエの会が掲げるテーマに相応しいのだ。
『かのような私‐或いは斎藤平の一生-』は斎藤平の一代記です。1948 年・昭和23 年12 月23 日に生まれた男が戦後日本をどう生きてきたのか。数十年に渡る斉藤家という一つの家族の姿を通して見える日本。戦後人々はどのような足跡を残し、そして日本の未来に何を見るのか・・・
ご期待下さい。

〈公演情報〉
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文学座9月アトリエの会
『かのような私 -或いは斎藤平の一生-』
作:古川 健
演出:高橋正徳
美術:乘峯雅寛
出演:関 輝雄、大滝 寛、川辺邦弘、亀田佳明、萩原亮介、江頭一馬、川合耀祐
塩田朋子、梅村綾子、大野香織、田村真央
●9/7〜21◎信濃町・文学座アトリエ
〈料金〉前売4,300円 当日 4,600円 ユースチケット2,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉チケット専用ダイヤル 0120−481034
〈劇団HP〉http:/www.bungakuza.com/
地方公演情報
●9/24◎八尾市文化会館プリズムホール
●9/27・28◎可児市文化創造センター・小劇場





『最遊記歌劇伝-異聞-』


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