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⽇本の演劇シーンの中で異才を放つ作・演出家の東憲司、ジャンルにとらわれず活動し続ける女優・朴璐美。2⼈は互いのホームでこれまで三度のタッグを組んできた。その2⼈がホームから⾶び出し挑む第4作⽬はアリエル・ドーフマン作『死と⼄⼥』。東憲司にとっては欧⽶戯曲への初挑戦である。

原作の『死と⼄⼥』はローレンスオリビエ賞最優秀戯曲賞、トニー賞主演⼥優賞(グレン・クローズ)受賞の傑作で、1994年には監督ロマン・ポランスキーにより映画化もされている。
作者のアリエル・ドーフマンは、1942年アルゼンチン⽣まれ、現在の国籍はチリ。作家、劇作家、詩⼈、エッセイスト、ジャーナリストで、1973年9⽉11⽇、チリで軍事クーデターが勃発、亡命⽣活が始まる。このときから詩、⼩説、戯曲などの多彩な形式でピノチェト政権後のチリの「闇に葬られたもの」に「声」を与える作業を開始。⽇本では近年特に劇作家として有名であり『⾕間の⼥たち』『THE OTHERSIDE/線のむこう側』などが好評を博した。

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⼒量が求められるこの作品に、朴璐美とともに取り組んでいるのは2人の実力派俳優。第59回毎⽇芸術賞を受賞した⻘年座の⼭路和弘、そして⾃主企画などでも⾼い評価を得る⽂学座の⽯橋徹郎。この3人の出演者が、緊迫した台詞の応酬から成る⼼理サスペンス劇を、濃密な劇場空間で繰り広げている。

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【あらすじ】
独裁政権が崩壊し、新政府が正常を取り繕っている某国。ポリーナ(朴璐美)は、かつて学⽣運動に加わり、治安警察により誘拐・監禁され、その時の事がトラウマとなり過去から脱却出来ずにいる。新政府よりキャリアを約束されようとしているポリーナの夫・ジェラルド(⽯橋徹郎)でさえ、妻の汚された⾁体と精神を癒すことが出来ない……
ある夜、⾞がパンクし⽴ち往⽣していたジェラルドは、通りがかりの⼀⼈の医師・ロベルト(⼭路和弘)に助けられ、彼を家に招きいれる。ポリーナはロベルトの声に戦慄した。その声こそ、シューベルトの弦楽四重奏曲『死と⼄⼥』をかけながら何度も拷問・恥辱した男の声だと……ポリーナの復讐⼼が燃え上がる。
――あなた、あの男をレイプして――忌まわしい過去を⾃ら裁こうとするポリーナ、⾃⾝ではないと⾝の潔⽩を主張するロベルト、妻の思い込みだと暴⾛を諌めようとするジェラルド。
銃⼝を向ける妻は正気なのか。過去を明かす医師の⾔葉は本当なのか。⾷い違う3⼈の主張。何が真実で、何が嘘なのか。駆け引きの果てに⾒えるそれぞれの正義とは。
シューベルトの『死と⼄⼥』の調べに乗せ、過去との闘いが始まる──

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前売チケットはすでに完売、当日券は少ないが用意される。また8月3日14時に追加公演を実施、こちらは前売販売中。

〈公演情報〉
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LAL STORY『死と⼄⼥』
作◇アリエル・ドーフマン 
翻訳◇芦沢みどり
演出◇東 憲司(劇団桟敷童⼦) 
出演◇⽯橋徹郎 朴 璐美 ⼭路和弘
●7/26〜8/5◎サンモールスタジオ
〈料金〉4,800円 当⽇5,300円 U-20割 3,800円[20歳以下/年齢確認有り](全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉LAL STORY 080-7727-0754(平⽇12:00〜17:00/公演期間中10:00〜22:00)


【写真提供/LAL STORY】



『最遊記歌劇伝-異聞-』


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