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c Edward Mulvihill

彩の国さいたま芸術劇場では、オーストラリアのパフォーミング・アーツを代表するダンスカンパニーのひとつであるバンガラ・ダンス・シアターの代表作『Spirit 2018』と『I.B.I.S』を上演する。
 
オーストラリアの芸術、ライフスタイルや革新的技術などの最先端を紹介する文化の祭典として、2018年、日本で開催されている「オーストラリアnow」。このイベントの目玉に選ばれたバンガラ・ダンス・シアターは、オーストラリア先住⺠族の物語を語り継ぐオーストラリア屈指のダンスカンパニーとして、人の心を惹きつけてやまない現代ダンスと、琴線に触れる楽曲を紡ぎ出し、世界的に高い評価を受けている。
 
バンガラ・ダンス・シアターは、6万5千年の歴史を擁するオーストラリア先住⺠が脈々と培ってきた独自の儀式や風習を単に再現してみせるにとどまらず、先住⺠族が現代社会といかに折り合いをつけ共存しているか、コンテンポラリー・ダンスの手法を使って表現する。現存の先住⺠族の文化を現代文化の文脈上に、物語を重視しつつ表現する独自の形態により、現代の多様性を極める文化のなかにおいても強い存在感を放っているといえるだろう。この特異な、そして南国ルーツの陽気さのなかに垣間見せる、現代社会との軋轢に対してポジティブに共存する姿勢は、世界にも類を見ない独自の視点を感じさせる。
4度目となる今回の来日公演では、これまでの30 年間に及ぶレパートリーの中から、代表作である『Spirit 2018』と『I.B.I.S』とを披露する。

『Spirit 2018』
デビッド・ペイジとスティーブ・フランシスが作曲した美しく、心に残る音楽と共に、『Spirit 2018』は、神聖なる自然の詩を奏でる神秘的な秘密の空間へと観客を誘う。芸術監督のスティーヴン・ペイジが手がけたこの一連の力強いダンス・ストーリーは、オーストラリア各地の物語や歌による伝承を題材として、ディンゴの魂や、蛾のはかない一生、先住⺠の人々の土地とのつながりを称える作品となっている。
『Spirit 2018』は何度か改訂されて上演され、コペンハーゲンやボン(ドイツ)、ニューヨーク、ベトナム、モンゴル、中国で観客と批評家から絶賛を浴びた。傑出したダンス技術との融合を図りつつ、オーストラリアの豊かな文化や歴史を強く称えた作品といえる。
 
『I.B.I.S』
『I.B.I.S』(アイビス)はトレス海峡にあるマレー島を舞台にした、喜びに満ちた作品。人々の笑いや明るい笑顔が絶えない、孤立した美しい島に暮らす人々が、立ち退きや気候変動といった問題に遭遇しつつも、自分たちの文化を大切にし、陽気に生きる姿を描き出す。
タイトルの『I.B.I.S』は諸島産業サービス委員会(Island Board of Industry and Services)といわれる、島に点在する地元の店のことを指す呼び名。振付のデボラ・ブラウンとワアンゲンガ・ブランコは、現代の狩猟採集⺠族のような人々で賑わう架空のI.B.I.S を、作品の舞台に設定した。この小さなお店が、トレス海峡の人々の献身や努力により進化・成⻑を遂げ、今日のような大きな組織になるまでが描かれる。

【プレスレビュー】

『Spirit』 
「バンガラ・ダンス・シアターの記念碑的作品; 素晴らしい体験。バンガラには、先住⺠の儀式や土地とのつながりを土台とした独自の美しさがある。」「ベテランのダンサー、エルマ・クリスが過去と現在をつなぐ役で、まばゆいほどの存在感を発揮する。まさに魔法のよう。」オーストラリアン紙

「ダンスが圧巻。コンテンポラリー・ダンスのスタイルと伝統的な先住⺠ダンスのステップが、柔らかさと高さを併せ持つジャンプにマッチしている。」  ダンス・インフォーマ誌

「伝統的なアボリジナル、トレス海峡諸島⺠文化と、コンテンポラリーな動きの見事な融合。」サウス・シドニー・ヘラルド紙

「歳月を経ても、その衝撃は変わらない。初期のバンガラの飛躍につながったクラシック作品であると共に、オーストラリア文化の歴史の転換点となった重要な一作。」 ダンスラインズ

「先住⺠文化における、最も神聖な儀式に切り込んだ作品。視覚的、ドラマ的完成度が高く、感銘をもたらす出来映え。」ライムライト・マガジン

『I.B.I.S』
「I.B.I.S は見事な成功を収めた。慣習や環境の変化というテーマが、あふれるユーモアや生命力と共に描かれる。」  オーストラリアン紙

「現代の島生活を想起させるにとどまらない感動と深遠。まさに忘れがたい体験。」 サウス・シドニー・ヘラルド紙

「I.B.I.S の本質は、島の生活を貫くコミュニティ精神にある。高揚感を生み出す伝統的なダンスは、トレス海峡諸島の文化を形成するメラネシアやポリネシアからの強い影響を思わせる。」ミッシェル・ポッター(ダンス評論家)

「バンガラは再び、コンテンポラリー・ダンスの最先端に位置することを証明してみせた。素晴らしい。必見の作品。」 クラウディア・ローソン、ABC アーツ

〈公演情報〉
彩の国さいたま芸術劇場ダンス・ラインナップ 2018-2019
<オーストラリアnow 2018>
バンガラ・ダンス・シアター
『Spirit 2018』 『I.B.I.S』
 
『Spirit 2018』( 初演:2004年Civic Theatre)
振付◇スティーヴン・ペイジ
先住⺠ダンス振付◇ドゥジャカプラ・ムンヤリュン
音楽◇デビッド・ペイジ、スティーブ・フランシス
衣装◇ジェニファー・アーウィン
照明◇ニック・シュリーパー、カレン・ノリス、ジョセフ・マーキュリオ、マット・コックス

『I.B.I.S』(初演:2015 年 Sydney Opera House)
振付◇デボラ・ブラウン、ワアンゲンガ・ブランコ
音楽◇スティーブ・フランシス
衣装◇ジェニファー・アーウィン
照明◇カレン・ノリス

出演◇バンガラ・ダンス・シアター
●11/9・10◎彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
〈料金〉前売/一般:S席6,000円 A席4,000円 U-25:S席3,500円 A席2,000円(全席指定・税込)
※A席(サイドバルコニー・2階席の一部)は舞台の一部が見えづらい席です。
※当日券は各席種ともに+500 円
〈お問い合わせ〉SAF チケットセンター 0570-064-939(休館日を除く10:00〜19:00)
〔窓口〕彩の国さいたま芸術劇場(休館日を除く10:00〜19:00)埼玉会館(休館日を除く10:00〜19:00)
【オーストラリアnow 2018】バンガラ・ダンス・シアター日本公演 特設サイト  http://www.bangarra-japan.com/
【オーストラリア now 2018】バンガラ・ダンス・シアター公式ツイッター https://twitter.com/BangarraJapan




『光より前に 〜夜明けの走者たち〜』


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