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煽り運転による交通事故、その加害者と被害者の家族を描く劇団青年座公演『残り火』が、11月22日から下北沢 ザ・スズナリで上演される。(12月2日まで)

今年創立64年目を迎えた劇団青年座は常に社会と向き合い、今の時代を見つめ、一貫して「創作劇の上演」にこだわり、同時代を生きる劇作家に新作を依頼し上演してきた。本年3月をもって閉館した青年座劇場では、古川健『旗を高く掲げよ』、太田善也『真っ赤な UFO』、中津留章仁『断罪』、長田育恵『砂塵のニケ』と、演劇界注目の劇作家たちが新作を書き下ろし連続で上演、劇場の最後を締め括った。その新たな共同作業は続き、今回は、瀬戸山美咲が初めて青年座に新作を書き下ろす。

瀬戸山美咲は、危機的状況に身を置いた人間の内面をきめ細かく描くことに定評があり、2001年にミナモザを旗揚げ以降、全作品の作・演出をつとめている。綿密な取材に基づきリアリティを重視、実際の事件や事故をベースにした作品を多く手がけ、代表作に振り込め詐欺集団をジェンダー的視点から描いた『エモーショナルレイバー』、震災後の自分自身を描いたドキュメンタリー演劇『ホットパーティクル』がある。2016年には、パキスタンで起きた日本人大学生誘拐事件を描いた『彼らの敵』が第23回読売演劇大賞優秀作品賞受賞。さらに2018年、オフィスコットーネプロデュース『夜、ナク、鳥』(作=大竹野正典)の演出で第26回読売演劇大賞上半期ベスト5に作品賞と演出家賞でノミネートされている。また劇団外の活動や映画脚本も手掛け、幅広く活躍している。

本作『残り火』では、私たち誰にでも起こりうる「交通事故」を背景に、加害者と被害者になったふたつの家族の心の奥に潜む闇を明らかにしていく。法律で裁けない罪を人はどう受け止めたらよいのか。償いを終えた加害者は幸せになってはいけないのか。被害者はどこで折り合いをつけて生きていけばよいのか。ふたつの家族を通して、罪と罰、そして生きることの本質を描く。
演出は、新作書き下ろしの立ち上げに実績のある黒岩亮が務める。近年では、野木萌葱『崩れゆくセールスマン』『外交官』をはじめ古川健、太田善也など注目の劇作家たちの作品を次々と手掛けている。瀬戸山美咲氏が描く世界をザ・スズナリの濃密な空間にどう表出させるだろうか。

【ものがたり】
急成長中の居酒屋チェーンを経営する藤田健太郎は今から12年前、高速道路で煽り運転の末に交通事故を起こし、当時8歳だった少女、沢渡美希を死なせてしまった。
その後、健太郎が服役中の7年間は、古くからの友人である滝本学の援助により、家族はなんとか生きてきた。出所した健太郎は居酒屋をオープンさせ、妻、弁護士の長男、ハワイ留学を計画中の長女と豊かな生活を送るようになった。
しかし、ある男が健太郎の目の前に現れたことにより状況は一変する。

【キャスト】
藤田健太郎/山本龍二
藤田明子/松熊つる松
藤田一俊/須田祐介
藤田菜奈/市橋恵
沢渡伸二/平尾仁
廣木夏江/麻生侑里
沢渡大樹/逢笠恵祐
滝本学/山野史人
早瀬真由/安藤瞳

〈公演情報〉
劇団青年座第234回公演
『残り火』
作◇瀬戸山美咲
演出◇黒岩亮
出演◇山野史人 平尾仁 山本龍二 逢笠恵祐 須田祐介
麻生侑里 松熊つる松 安藤瞳 市橋恵
(※逢笠恵祐の逢は一点しんにょう) 
●11/22〜12/2◎下北沢 ザ・スズナリ
〈料金〉4,500円 初日割引3,000円 U25 3,000円 [青年座のみ取扱い・当日精算のみ・学生証提示](全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉劇団青年座 0120-291-481〈チケット専用 11:00〜18:00 土日祝日除く〉
〈青年座 HP〉http://seinenza.com






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