世界は一人 3人組み写真
瑛太 松尾スズキ 松たか子

岩井秀人の作・演出、松尾スズキ・松たか子・瑛太ほかの出演で、舞台『世界は一人』が、来春、東京芸術劇場 プレイハウスにて上演される。
2003 年に「ハイバイ」を結成した岩井秀人は、東京でありながら東京ではない小金井の持つ、“大衆の流行やムーブメントを憧れつつ引いて眺める目線”を武器に、家族間の確執、トラウマ、個人の自意識の渦、自意識の裏返り、ひきこもり、集団と個人、等々についての描写を続け、今、その新作が最も注目される劇作家の一人。2013年『ある女』で第57回岸田國士戯曲賞を受賞。また、映像作品でも2012年NHKBS プレミアムドラマ『生むと生まれるそれからのこと』で、第30回向田邦子賞を受賞するなど、その才能は演劇界におさまることなく高い評価を得ている。また、綿密な取材をもとに、人間の赤裸々な営みを鋭く浮き彫りにし深刻なテーマを内包しながらも、“おばちゃんにもわかる”平易な言葉で、笑って泣ける、繊細な喜劇に仕立てる手腕の持ち主だ。その岩井秀人が、東京芸術劇場プレイハウスで、今までとは違うスケール感の音楽劇へ挑戦する。松尾スズキ、松たか子、瑛太をはじめ、岩井が出演を切望した俳優陣によって彩られる、“ある悲惨な男の物語”に期待!

この公演について岩井秀人、松尾スズキ、前野健太からコメントが届いた。
 
【コメント】
 
岩井秀人(脚本・演出)
初めての音楽劇です。以前から、歌には個人的なことを拡大して届ける力があると感じていました。とすると、僕がいつもやっている身近なことを描く演劇も、音楽で広げられるのではないかと思ったわけです。音楽を担当するのは、昨年、『なむはむだはむ』で音楽の自由を一緒に感じたマエケン(前野健太)です。稽古場で俳優さんたちと一緒に曲を完成させていくような作り方をし、モノローグから、ダイヤローグから、スッと歌が生まれていけたら、と思っています。また、そんな大変な作業を共にしていただけるであろうキャストに集まっていただけました。松尾スズキさんと松たか子さんと瑛太さんが同級生役です。8歳くらいから皆さんにやってもらおうと思ってます。総勢7名の盤石の俳優陣も揃いましたし、見たことのないものができると思っています。本当に。

松尾スズキ(出演)
共演が松たか子さん、瑛太くんと聞いて、「岩井くん、ちゃんとやるんだな。“なんちゃって音楽劇”じゃないんだな」と思いました(笑)。ミュージカルというと大きな世界観を描くイメージがありますが、日常会話からサッと歌に入っていくというのもオシャレでいいんじゃないでしょうか。僕もリズムや音程といったところから自由になって歌えたらと思います。松さんと瑛太くんと同級生というのはどう頑張っていいのかわかりませんが(笑)。でも、岩井くんの芝居は、おばあちゃんじゃない人が記号としてのおばあちゃんを演じる、といった仕掛けが面白かったりもします。ひどい人生を演じることになるようですが、この期間はこのお芝居のことだけを考えられるようにあけてあるので、じっくり楽しみたいと思います。

前野健太(音楽)
岩井さんが取り組んで来られた作品は、まぎれもなく「歌」そのものなんだと思います。街の人の物語、気分、絶望、吐息。時に憎悪に近い感情も、作品のなかでは旨味に昇華させ「歌」に変えてしまう。それは演劇作品、舞台上ではセリフに聞こえるかもしれないけど、僕にとっては、岩井さんが俳優に語らせるセリフはもう「歌」のようでした。だから今回彼が音楽劇をやる、と言い出したとき、まったく違和感がありませんでした。ただ、どうして自分が誘われたのかは未だに不明です。罠にかけられた!とさえ思っています。彼は曲も詞も書けてギターも歌もやれるからです。強烈な俳優の方々が持っている「歌」と岩井さんの「歌」がどうぶつかっていくのか、これからとても楽しみです。その人の「声」もまた「歌」そのものと思うからです。


〈公演情報〉
世界は一人 キーヴィジュアル(文字有り)
 
『世界は一人』
作・演出◇岩井秀人
音楽◇前野健太 
出演◇松尾スズキ 松たか子 瑛太
平田敦子 菅原永二 平原テツ 古川琴音
演奏◇前野健太と世界は一人
(Vo,Gt.前野健太、B.種石幸也、Pf.佐山こうた、Drs.小宮山純平)
●2019/2/24〜3/17◎東京芸術劇場 プレイハウス
※仙台、上田、津、大阪、北九州公演有り
 





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