haha_main

こまつ座『母と暮せば』が12月8日(土)草加市文化会館で上演される。この作品は、故井上ひさし自身が願った『父と暮せば』の対になる作品を残す、という構想を受け継ぎ、2015年、山田洋次監督が製作し大ヒットを記録した映画『母と暮せば』の舞台化。
山田洋次監督の監修のもと、舞台『父と暮せば』、『木の上軍隊』に次ぐ、こまつ座「戦後“命”の三部作」として、母と息子、そしてすべの「命」をつなぐ、深く温かい物語として、二人芝居に生まれ変わった。
母親役には、情感豊かな演技力の持ち主で、久しぶりの舞台出演となる富田靖子、息子役には、2016年の『木の上の軍隊』の新兵役での新鮮な演技も記憶に新しい若手俳優の一人、松下洸平を起用。劇作は青森市に拠点を置く劇団「渡辺源四郎商店」を主宰する畑澤聖悟、演出は、これまで数々の井上作品を演出してきた栗山民也。

10月に紀伊國屋ホールで行われた東京公演初日を控えた囲み会見の様子を紹介する。

haha_kaiken

【囲み会見】
——初日を迎える今のお気持ち、意気込みをお願いします。
富田 台本をいただいてから1か月半、本当に二人芝居がとても大変だということに気づき、そして栗山さんや畑澤さんからたくさんの言葉をいただいて、ようやく明日、初日を迎えられることが、本当に嬉しいです。
松下 富田靖子さんのことは、僕はずっと拝見して尊敬していましたので、ご一緒させていただくことは、本当に光栄なことで。さらに良い意味で壁のない方で、のびのびとさせていただきました。こういう温かい母と息子の絆を描けたのは、本当に富田さんのおかげだなと思って、感謝しています。

haha_01
撮影:宮川舞子

富田 私は本当に久しぶりの舞台で、正直戸惑うことも多く、畑澤さんの台本を見る時に、自分の台詞が何ページあるのだろうか、「1ページ、2ページ、3ページ…あーいっぱい」とか言いながら、のたうちまわっていたのですけれど。稽古期間の終盤にかなり煮詰まってきた時に、松下さんに相談をしたら、「1回ぶち壊す時が来たんだよ」と。「今まで積み上げた稽古を壊すんですか!? えーっ!」と思ったんですけど、それがすごくありがたかったです。あの発想の転換、松下さんの言葉がなかったら、たぶんここまでたどり着けてなかったと思います。

haha_02
撮影:宮川舞子

——今回の作品、特にどんな方に見ていただきたいですか?

富田 男の子のお母様たちに、ぜひ見ていただけたらなぁ。って思います。すごく共感できると思うので、ぜひ男の子のお母様には見に来て、思いを共有して欲しいって思います。

松下 僕自身がこの作品に出会って、知らなかったことをたくさん知りました。原爆の落ちたあの日そしてあの日以降、長崎でどんなことがあったのか。それを知っておくことが今を生きる僕たちにとって、とっても大切なことだったので、若い方々には、特に見に来ていただきたいです。


【ものがたり】
1948年8月9日。長崎で助産婦として働く母の前に、3年前の原爆で死んだ息子が亡霊となって現れる。再会に心を躍らせる二人だが、息子が母の元に現れたのは理由があった・・・。

【公演情報】
haha_tirashi
こまつ座『母と暮せば』
会場:草加市文化会館
公演日時:12/8(土)14:00開演
入場料:S席4,000円(友の会3,700円)、A席3,500円(友の会3,300円)、学生席1,500円 ※友の会、学生席は草加市文化会館のみ取扱い。
出演◇富田靖子 松下洸平
原案◇井上ひさし
作◇畑澤聖悟
演出◇栗山民也
協力・監修◇山田洋次




『帰郷』


kick shop nikkan engeki