★即出し用
 
2019年1月10日〜20日に新国立劇場 小劇場にて上演する舞台『画狂人 北斎」の演出家、キャスト全員が集合し、北斎ゆかりの地である墨田区の「すみだ北斎美術館」にて製作発表会を行った。
 
江戸時代、世界に名だたる希代のイラストレーターにして画家の葛飾北斎と、その娘・お栄の親子関係を軸に、二人を取り巻いた高井鴻山、柳亭種彦との人間模様。また、現代で北斎を研究する長谷川南斗と峰岸凜汰という人物たちのそれぞれの北斎に対する思いや葛藤から、「創作の目的」や、「人生の真理」を描く舞台。とは言え、決して難解な作品ではなく、池谷雅夫脚本による、人間味あふれる、笑いあり、涙ありの人間ドラマを目指している。
 
製作発表会の冒頭、本作のプロデューサーから公演の概要が説明された。日本に誕生した“北斎”という稀有な天才画家を堅苦しくなく描くこと、少人数のストレートプレイを宮本亜門が久々に演出することの意味、北斎という人物に対する亜門の情熱などを説明しながら、前日に行われた初の本読みで、事前にキャストに渡してあった台本に大きな修正が入ることになったことなども苦笑交じりに暴露した。
その後演出家の宮本亜門、主演の升毅を筆頭に6名のキャストが登壇。一人ずつ挨拶された後、それぞれの役柄と意気込み、亜門がどんなキャラクターをイメージして、それぞれにどんな期待を寄せているのかなどが語られていった。

また役柄についての話になると、亜門が一言、「いや、今朝思いついたんだけど」と急な役どころの変更などが語られ、ぎょっとしたキャストから「いつからセリフを覚えたらいいんでしょうか」と突っ込まれる一幕も。亜門によれば、前日の本読みの際に個性豊かなキャストたちの演技を見て大いに刺激を受けたそうで、作品の構想が一気に膨らんだとのこと。
キャストはほとんどが初顔合わせというものの、製作発表会は終始爆笑の連続で、チームワークの良さが前面に現れた発表会となった。

★亜門さん即出し用

【コメント】
 
宮本亜門(演出)
個性的なキャストの皆さんとの本読みを終えてイメージが広がったので、これからどんどん台本を変えようと思っています(笑)。
スタイルを変えて安定しない、自分をがけっぷちに追い込んでいく北斎の生き方にはいつもエネルギーをもらっていて、表現する人間として、そんな北斎に感化されながらみんなと稽古に励んでいきたいです。北斎がなぜこれだけの変人であったのか、どんなことを考えていたのか、本当にこんな人がいたのか、現代人には想像もできないことが多すぎる北斎の「人間」としての部分を探っていきたいと思っています。

升毅(葛飾北斎 役)
長寿であること、残した作品の数、引っ越しの回数等々……。常人ではない、天才でありながら大の変人でもある北斎にどんどん嵌まっています。なぜこんなまっとうな人間の自分がやることになったのか(笑)。大きなギャップを楽しみに演じたいです。だんだん北斎が体の中に充満しているので、初日までにもっともっとため込んで、「死んでしまった北斎」ではなく「生きていた北斎」を、魂を込めて演じたいと思います。

黒谷友香(お栄/麗奈 二役)
この座組では紅一点ですが、構えずいられる雰囲気を皆さんで作ってくださっていてやりやすいです。稽古をしていく中で、一回一回思うことも変わっていくと思うので、私の演じる“お栄”がまだどんなキャラクターになるのかわかりませんが、それが楽しみですし、ワクワクしています。これからますますこの世界への理解を深めていって、お栄さんとして最後まで頑張って生きていきたいです。

★升さん黒谷さん即出し用
 
玉城裕規(高井鴻山/柳川時太郎 二役)
誰もが知っている人物を描く作品に出られることには緊張もプレッシャーもありますが、個性的なキャストの皆さんと演じさせていただけるのをとても幸せに感じています。昨日は、聞いていてイメージしただけで顔がほころんでくるような本読みだったので、稽古をどんどん積み重ねていく中で、どんな世界観が出来上がるのかわくわくしています。素のまま、思うまま、すべてをさらけ出して精いっぱいやっていきたいです。

津村知与支(長谷川南斗/鳥居耀蔵 二役)
この作品は北斎の晩年を中心に描かれていますが、北斎に影響を受けた周りの人々のことも存分に描かれています。わたしの役はとても饒舌な研究家で、とにかく喋りまくる。なのにこれからどんどん台詞が変わると言われて……。いったいいつ台詞を覚えたらいいのか戦々恐々としていますが(笑)、一生懸命演じます。

和田雅成(峰岸凜汰 役)
素晴らしいキャストの皆さんと一緒にできることがとてもうれしいです。本来あまり見せたくない部分をさらけ出していかないとこの人たちとは一緒に舞台に立てないと感じたので、怖い部分もありますが存分にさらけ出して、自分とも、皆さんとも勝負していきたいと思っています。精いっぱいこの作品と向き合って、見に来てくださる方がリアルに感じられるように役を生きていきたいです。

水谷あつし(柳亭種彦/馬場修平 二役)
今回2役を演じますが、亜門さんにはどちらも明るい役だと言われています。台本をもらう前に、僕の演じる柳亭種彦という戯作者は病弱であったというイメージの本を先に読んでしまっていたのですが、台本上では意外と明るく、かっこよく、志が北斎と一緒で、熱く、子供っぽい部分もある人でした。お栄さんと恋に発展することも……? 
昨日の本読みの後、男子一同で早速宴をしたのですが、いい雰囲気でした。千秋楽までどっぷりと北斎の世界につかって、楽しみたいと思います。


公演HPhttp://no-4.biz/hokusai/



『暗くなるまで待って』


kick shop nikkan engeki