_S2T7692_tr 
 
新橋演舞場の2月公演は、明治・大正・昭和の古き良き日本の美しさを現代に伝え続ける、創始130年の「新派」、笑いと人情が詰まった演劇として、長きに亘り関西の笑いをリードし続けてきた、創立70周年の「松竹新喜劇」の合わせて200年達成を記念して、『二月競春名作喜劇公演』を上演中だ。
 
日本演劇史の一端を担う歴史ある両劇団の夢の競演の演目は、長年にわたり愛されてきた両劇団の名作2本立て。新派が半世紀以上にわたって大切に上演し続けてきた『太夫(こったい)さん』を原題にした『華の太夫道中』は、京都の島原遊郭を背景に藤原紀香と波乃久里子が初共演。また、親子の情愛を描いて温かい涙と笑いの世界へと誘う新喜劇の名作、『船場の子守唄』を、『おばあちゃんの子守唄』として渋谷天外、水谷八重子、藤山扇治郎の共演で上演する。
その公演の初日が2月2日、幕を開けた。

2SN_0163_tr
『華の太夫道中』
原題の『太夫さん』は、昭和30年(1955)花柳章太郎によって初演され、以降半世紀以上にわたり、劇団新派が大切に上演し続けて来た作品。京都の島原遊郭で、人々がたくましくも美しく生きてゆく姿が描かれた、人情味溢れる感動作を、今回は、情味の溢れる女将おえいを波乃久里子が、ひたむきで純粋な心のきみ子を藤原紀香が勤め、初の太夫道中に挑んでいる。

2SN_1059_tr
『おばあちゃんの子守唄』
初演は昭和29年、「日本一のおばあさん」というタイトルで、舘直志(二代目渋谷天外)が“名おばあさん役者”といわれた曽我廼家十吾のために書き下ろした作品。その後、数多くの名優たちに演じ継がれ、今回は新派の水谷八重子が、新たな風を吹かせます。親子の情愛を描き、見る人の心を揺さぶる温かい涙と笑いの世界となっている。

二月競春名作喜劇公演_囲み取材㈪
藤山扇治郎、渋谷天外、水谷八重子、波乃久里子、藤原紀香

初日を前に2月1日、公開舞台稽古が行われ、劇団新派の水谷八重子、波乃久里子、松竹新喜劇の渋谷天外、藤山扇治郎、そしてゲストの藤原紀香が意気込みを語った。

藤山扇治郎
明日から初日が始まります。今回はゲストとして藤原紀香さんを迎えて、初めて共演させていただきます。そして、八重子さん、久里子さんのお姉さん方とも、こんな大舞台で共演できるのが本当に楽しみです。

渋谷天外
右に同じです(笑)。競春公演として、新派と松竹新喜劇が共演するところを是非見て頂きたい。伝統を抱えながら進んでいく、我々のパワーを感じてほしい。パワーといっても僕は大分衰えてますが(笑)、若い人たちのパワーを感じに来て下さい。

水谷八重子
松竹新喜劇と新派は親類のような関係だと思っています。西からわざわざ出向いてきてくれたことが嬉しい。これで私の責任が軽ければもっと嬉しいんですけれど(笑)。藤山寛美先生が遺したお役なので、今年一番緊張しています。皆さん、ぜひ応援してください。

波乃久里子
松竹新喜劇と新派はなかなか一緒になることがありません。今回は特別出演として藤原紀香さんがいらして下さいました。器量も良く、心も綺麗で、本当に天使のようなお方です。役柄も天使のような子なので、皆さんにぜひ観に来ていただきたいです。

藤原紀香
『華の太夫道中』という素晴らしい作品に出会えて、きみ子という素晴らしいお役を頂けて嬉しいです。いよいよ明日から初日の幕が開きますので、少しドキドキしております。この二本立てのお芝居を是非たくさんの方にご覧頂きたいです。

二月競春名作喜劇公演_囲み写真㈰

【『二月競春名作喜劇公演』節分追儺(ついな)式レポート】
また初日の次の日は節分とあって、『華の太夫道中』が終演し、その艶やかな太夫道中に、客席が大いに盛り上がった後、再び幕が開くと、劇団新派の水谷八重子、波乃久里子、松竹新喜劇の渋谷天外、藤山扇治郎、そしてゲストの藤原紀香をはじめとした出演者が、扮装で豆が入った升を持って登場。
出演者の中で、音頭を取ったのは水谷八重子。「今日は節分でございます。鬼は内にいるもので、こうして劇場においでくださった皆様は全部『福』でございます。ですから、今回は『福は内」の掛け声だけでいこうと思います。」と声がけにより、「福は内」の音頭をキッカケに舞台上から一斉に豆まきを始まった。多数の出演者による豆まきで客席からは大歓声が上がり、大盛況のうちに幕が下りた。

2SN_1334tr
2SN_1345_trr
 
〈公演情報〉
#15_2gatu

『二月競春名作喜劇公演』
一、華の太夫道中 三幕 
二、おばあちゃんの子守唄 二場
出演◇水谷八重子 波乃久里子 春本由香 瀬戸摩純 
渋谷天外 藤山扇治郎 眦勅]
井上惠美子 曽我廼家八十吉 曽我廼家寛太郎
藤原紀香 曽我廼家文童 丹羽貞仁
●2/2〜23◎新橋演舞場
〈料金〉1等席12,000円 2等席8,500円  3階A席4,500円 3階B席3,000円 桟敷席13,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉チケットホン松竹0570-000-489(10:00〜18:00)
  チケットWeb松竹 http://www1.ticket-web-shochiku.com/t/



【写真提供/松竹】


トムプロジェクトプロデュース『黄色い叫び』


kick 
shop nikkan engeki