12.『CHIMERICA チャイメリカ』 _ZAB7328_2000px

ローレンス・オリヴィエ賞受賞作品を、栗山民也演出で本邦初演することで話題の舞台『CHIMERICA チャイメリカ』が、2月6日、世田谷パブリックシアターで開幕した。(24日まで。そののちツアー公演あり)

本作『CHIMERICA チャイメリカ』は、1984年生まれの英国の若手劇作家ルーシー・カークウッドによって書かれたもので、2013年5月アルメイダ劇場で初演され、2014年ローレンス・オリヴィエ賞最優秀プレイ賞を含む5部門で受賞した社会派戯曲。ユーモアにあふれた軽快な会話劇でありながら、重大な歴史的悲劇を背景に、空間・時代を行き来する複雑な構造の本作へ、日本を代表する演出家・栗山民也のもと、映像や舞台など多方面で幅広い活躍を見せる実力派・田中圭をはじめ、力強く魅力的な出演者が挑む。 

02.『CHIMERICA チャイメリカ 

2013年ニューヨークマンハッタンのギャラリーでの写真展、1989年の天安門事件に居合わせたアメリカ人ジョー・スコフィールドがとらえた一枚の写真が人々の目を引いている。
 
────1枚の写真、それはアメリカ人によって撮影されたもの。白いシャツを着て、買い物袋を二つ下げた中国人の男が隊列を組む戦車の前に立っているそれはヒロイズムの写真であるそれは抗議の写真である。それはある国を別のある国がとらえた写真である。
 
2012年現在のニューヨークと1989年の天安門。時代と国を行き来しながら、ジョーと彼の中国の友人ザン・リン、そしてその周囲の人々が、写真に収められた瞬間から断ち切れない運命のうねりにのみこまれていく。

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【コメント】

この作品の演出家・出演者の初日コメントが届いた。

栗山民也(演出)
やはり、とんでもない作品だった。そんな予感は充分にあったものの、稽古が進むうちにそれははっきりと証明された。38景の場面が、カメラのシャッターを連写するかのようなスピードで、その原色の光景を次々と炙り出す。そして、巨大なアメリカと中国を往還しながらも、そこに見えてくるものは、ただただ小さな人間たちの必死な姿なのだ。「自由とは」「人間とは」「世界とは」などの大きな問い掛けが、頭の中を駆けめぐる。
初日の朝、熱くうごめくマグマを前に、俳優やスタッフたちとともに今も格闘は続いているが、それも承知の上でとても頑丈だが、とても豊かで楽しい。フェイクばかりの今の世の中に、物語の中の一枚の写真が捉えた時代の真実とは何かを、しっかりと見つめたい。

04.『CHIMERICA チャイメリカ』 
田中圭(ジョー・スコフィールド役)
作品の持つパワーの凄さを改めて実感しました。栗山さんの感覚、僕たち演者の感覚。そして見てくださる皆さまの感覚。全て一本に通してみたいなとワクワクしました。個人的には台詞では取りきれないジョーの本質をなんとか伝えたいです!
難易度は高いですが、まだまだ初日!ここからです! 
アメリカと中国。2つの場面の差異も深く楽しんでください!
 
05.『CHIMERICA チャイメリカ』 
満島真之介(ヂァン・リン役)
劇場に新たな風が吹いた、日本初演の初日公演でした。記念すべきこの日を胸に刻みたい。演劇の力、戯曲のもつ力を信じ、信頼できるカンパニーと共に千秋楽まで自分に与えられた使命を全うします。
 
06.『CHIMERICA チャイメリカ』 
倉科カナ(テス・ケンドリック役)
沢山の方に支えられて、初日を迎えることができました。とても素晴しいルーシーさんの脚本、そして栗山さんの豊かな演出。その中でテスという人間を見つけ、舞台で生きるのに、私だけの力ではどうにもならないと痛感しました。沢山みんなに甘え、田中圭さんとは特に一緒のシーンが多いので圭さんに頼り、エネルギッシュで芯のあるテスが生まれれば良いなと思います。
またジョーに出会い、感化されテスが行き着く先にも是非ご注目下さい。
 
07.『CHIMERICA チャイメリカ』 
眞島秀和(ヂァン・ウェイ役)
まず、無事に初日を迎える事ができて感謝しております。
これからこの座組で「チャイメリカ」を深めていけるのが楽しみです。
 
03.『CHIMERICA チャイメリカ』 
08.『CHIMERICA チャイメリカ    
09.『CHIMERICA チャイメリカ』 
11.『CHIMERICA チャイメリカ』撮影=細野晋司 
10.『CHIMERICA チャイメリカ 

〈公演情報〉
世田谷パブリックシアター×パソナグループ
『CHIMERICA チャイメリカ』
作◇ルーシー・カークウッド   
翻訳◇小田島則子
演出◇栗山民也
出演◇田中 圭 満島真之介 倉科カナ 眞島秀和
瀬戸さおり 池岡亮介 石橋徹郎 占部房子
八十川真由野 富山えり子 安藤 瞳 阿岐之将一 田邉和歌子
金子由之  増子倭文江 大鷹明良
●2/6〜24◎世田谷パブリックシアター
〈料金〉S席(1・2階席) 8,300円  A席(3階席) 6,000円(全席指定・税込)
高校生以下・U24は一般料金の半額 ほか各種割引あり *当日券あり

ツアー公演
●2/27・28◎愛知 東海市芸術劇場 
〈お問い合わせ〉メ〜テレ事業 052-331-9966 (祝日を除く月〜金 10:00〜18:00)
●3/2・3◎兵庫 兵庫県立芸術文化センター
〈お問い合わせ〉兵庫県立芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255 (10:00〜17:00 月曜休み※祝日の場合は翌日)
●3/6◎宮城 多賀城市民会館 大ホール 
〈お問い合わせ〉仙台放送 022-268-2174 (平日 9:30〜17:30)
●3/9・10◎福岡 福岡市民会館 
〈お問い合わせ〉スリーオクロック 092-732-1688 (平日 10:00〜18:30)

〈公演HP〉https://setagaya-pt.jp/performances/201902chimerica.html


【撮影/細野晋司】


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