稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

『ハンサム落語第十幕』

稽古の現場

さいたまゴールド・シアター6年ぶりの新作公演 岩松了作・演出『薄い桃色のかたまり』稽古場レポート&キャストインタビュー

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彩の国さいたま芸術劇場を拠点に、国内はもとよりパリ、香港など海外でも積極的に公演を行ってきた高齢者演劇集団「さいたまゴールド・シアター」。 
 
故・蜷川幸雄が、2006年にこの劇場の芸術監督就任したとき、第一に取り組むべき事業として立ち上げた劇団で、第1回公演の岩松了を皮切りに、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、松井周、清水邦夫と優れた劇作家たちの戯曲を、蜷川演出によって上演。同じく、さいたま芸術劇場を拠点とする若手演劇集団「さいたまネクスト・シアター」とのコラボで成果をあげた『リチャード二世』など、大きな実績を積み上げている。
そのゴールド・シアターの6年ぶりとなる新作公演『薄い桃色のかたまり』が、彩の国さいたま芸術劇場インサイド・シアターで、9月21日に幕を開ける。(10月1日まで)
 
この作品『薄い桃色のかたまり』は、岩松了の書き下ろし新作で、第1回公演『船上のピクニック』(2007年)、第5回公演『ルート99』(2011年)に続く3作目。劇作のモチーフとなっているのは「福島」。
岩松の近作『少女ミウ』(本年5月〜6月)でも「東日本大震災」をモチーフに、若手キャストを中心とした群像劇を描いていたが、本作品では、平均年齢78.0歳のゴールドのメンバーとともに「福島」を描くことで注目されている。
また、これまでのゴールド・シアター公演と大きく異なるのは、演出も岩松が手がけていることで、その演出への取り組みについて、岩松は広報誌(埼玉アーツシアター通信第70号)の中で、こんなふうに話している。

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通常、僕が書く戯曲は正確さを求めた、スピード感ある対話劇で、それによって緊張感やある空気を生んだりする芝居です。でも彼らとやりたいことはそれではないし、ゴールドの人たちがこれを聞いたら怒るかもしれませんけれど、『セリフを覚えきれないかもしれない』前提で本を書くと思うんです。でもこれはマイナス要素ではなくて、僕の中に新しい演劇的な意味合いが生まれるチャンスだと思っている。そういった状況でも演劇が成り立つというのは、これまで試したことがないことですから。ヘンな話、僕が今まで築いたものを壊そうとする人たちが演じるワケです。そこから生まれるドラマ性があればいいなと。10年前だったら、こんなこと思いもしなかったと思う。」

おそらく岩松了にとっても、未知の領域であるにちがいないゴールドとの創作現場。初日も迫ってきたある日、その稽古を目にする機会を得た。

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【あらすじ】
未曽有の大震災から6年が経った。
住人がいない地域では、動物たちが、とりわけ、イノシシが我がもの顔に人家への出入りを繰り返すという事態になっていた。
一時避難を余儀なくされている添田家では、やがて帰還するために、少しずつ家の修復をしようとしていた。集まっているのは復興に尽力するとともに添田家を励ます人たちだ。
ある日、添田家の働き頭の長男、学がイノシシに襲われ怪我を負ったところを復興本社に勤めるハタヤマが救った。
一方で、線路が見える丘の上には、ひとりの若い男が立っていた。男は恋人が乗るはずだった、走って来るはずのない列車を見に来るのだった。
その頃、東京から北へ向かう列車には恋人を探しに来たミドリが女たちと共に乗り合わせていた――。

【稽古場レポート】
 
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今回のタイトルの『薄い桃色のかたまり』とは、今年の春、帰還困難地区を岩松了が訪れた際に見た、満開の桜並木からとったという。舞台になるのはそんな場所だ。

この日の稽古場面は、線路を復旧させるために力を合わせて1日中働いた住人たちが、夕方に集会場に集まって、踊り、飲み、食べながら、復興への期待と不安を話し合うシーン。
ゴールド・シアターとネクスト・シアターのメンバーが長いテーブルを取り囲んで座り、ゴールドの高齢のメンバーの動きなどを、ネクストの若者たちが慣れた様子でフォローしながら、芝居が進んで行く。それはそのまま地域の共同体の自然な暮らしそのものにも見える。

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そこへ復興会社のハタヤマがやってきて、座は盛り上がる。イノシシ事件で活躍し、東京本社とのパイプ役をつとめるハタヤマへの期待は大きく、復興予算に関する陳情書の結果を尋ねるが、ハタヤマの口から返ってきたのは…。現地担当としての想いと東京本社の意向とに引き裂かれるハタヤマの姿に、被災地のリアルな現実が重なる。

そんなハタヤマの言葉は、やがて彼が見たイノシシの行動と「イノシシの意志」へと向けられていく。「イノシシたちは、復興を望んでいるのか、あるいはそれを阻止しようとしているのか、そのことが判然としなくなったのです」。妄想なのか、メタファーなのか、あるいは本当にイノシシに意志はあるのか…。岩松戯曲ならではの幻惑的な言葉のやりとりを、日常会話として引き寄せ展開していく出演者たち。シェイクスピアから現代劇まで、多彩な戯曲で鍛えられてきたゴールドとネクストの俳優たちの底力がうかがえるシーンだ。

いきなりハタヤマがうずくまる。イノシシと闘った時の傷のせいではないかと心配する住人たち。苦しげに呟くハタヤマ。「今私がどこにいるのか。どんな季節の中にいるのか。……私はわからない」。見えないところで深い傷を負っているようなハタヤマのモノローグによって、時と季節を喪失してしまったような被災地の風景が、目の前に一気に立ち上がってくる。


【インタビュー】


賑やかで活気に満ちた稽古場の一隅で、ゴールド・シアターのメンバーで、今回、夫婦役を演じている遠山陽一と百元夏繪に、岩松作品と演出について話してもらった。

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遠山陽一(クボ役)
これまで12年間、蜷川さんの演出でお芝居をしてきましたが、今回、初めての岩松さんの演出ということで、とても新鮮な気持ちで取り組んでいます。
岩松さんの台本は3本目になりますが、いつも捻りがあって面白いですね。セリフが普通じゃないんですよね。今回も例えば、ひとが踊っているのを見て、女房が「誰、あの人たちは?」と言うと、「何を言ってるんだ、オレたちじゃないか」と答えるんです。ずっと前の、家を建てたときの記憶を、そういう形で喋らせられるんです。そういうところが、すごくいいなと思います。
今回の作品での見どころの1つは、さっきのセリフの場面で、停電中に夫婦でダンスを踊るんです。そこはみんなにも評判がいいので、ぜひ注目してください(笑)。それから、僕のセリフではないのですが、「目の前から色がなくなってしまった」という言葉が出てくるんです。違う町になってしまったという、そういう辛さや、いまだに帰れない方たちがいることとか、そういう「福島」のことを、この芝居で思い出してもらえたらと思います。

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百元夏繪(久保役)
今回、初めての岩松さんの演出ですが、演出の意図をはっきり伝えていただけるので、とても楽しく稽古しています。一番感じることは、例えばセリフを言う人の位置が遠かったら、蜷川さんの場合は、その人は動かさずに、言う人を近い人に変えてしまうんです。でも岩松さんは言う人の位置を動かすんです。たぶんその人固有のセリフを書かれているんだなと思いました。
私の役柄は、遠山さんと夫婦役で、ダンスのシーンは震災直後で、停電の中でお茶碗でお茶を飲むような、そういう場面で、あの頃を思い出される方も多いと思います。でもそんな夫なのに、他の女性にも気があるんです(笑)。6年という月日の中で、人の気持ちも変化があるという、すごく人間くさい部分も描かれています。笑いもあります。その中で、「福島」のことを思い起こしていただければいいですね。
この作品は、さいたまゴールド・シアターの新しい一歩だと思います。それにふさわしい素晴らしい台本をいただいたので、みんなで頑張って、これまで積み重ねてきたものを大事に、前に進んでいければと思っています。

 
〈公演情報〉
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さいたまゴールド・シアター第7回公演
『薄い桃色のかたまり』 
作・演出◇岩松 了
出演◇
さいたまゴールド・シアター/
石井菖子、石川佳代、宇畑 稔、大串三和子、小渕光世、葛西 弘、神尾冨美子、上村正子、北澤雅章、小林允子、佐藤禮子、重本惠津子、田内一子、眦沈深O此盒 清、滝澤多江、竹居正武、谷川美枝、田村律子、ちの弘子、都村敏子、寺村耀子、遠山陽一、納敬子、中野富吉、中村絹江、林田惠子、百元夏繪、益田ひろ子、美坂公子、宮田道代、森下竜一、吉久智恵子、渡邉杏奴
ゲスト/岡田 正
さいたまネクスト・シアター/周本絵梨香、竪山隼太、堀 源起、茂手木桜子、内田健司、中西 晶、市野将理、白川 大、續木淳平、井上夕貴、佐藤 蛍、鈴木真之介、盒怯儡
 
●9/21〜10/1◎彩の国さいたま芸術劇場インサイド・シアター(大ホール内)
〈料金〉4,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉SAFチケットセンター 0570-064-939(彩の国さいたま芸術劇場休館日を除く10:00〜19:00)
〈公演HP〉 
https://www.saf.or.jp



【取材・文・撮影(人物)/榊原和子 稽古撮影/宮川舞子】




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小野寺修二ワークショップ in銀座九劇アカデミア「ただ、立つことから始めてみよう」レポート

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カンパニーデラシネラ主宰・演出家の小野寺修二によるワークショップ「ただ、立つことから始めてみよう」が、8月18日に「銀座九劇アカデミア」にて開催された。同ワークショップは、舞台上で存在することの基本であり、全てである「立つ」という動作から、身体について考えるというもの。女優の高畑淳子や倉科カナを含む24名が生徒として参加した。

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まず、マイムのベースの考えとなる”身体を分解する”ことを紹介し、「腕を床について肘だけを動かす」などシンプルな動作から「どこを動かすとどこが動くか」を探り、自分の身体がどうなっているか見つめることからスタート。その後、「寝ている状態から立ち上がる」、「2人組で背中合わせに立つ」等、様々な動作を実践。普段気がついていない自身の身体の不自由さを発見した受講者たちからは、驚きの声があがった。
途中、「床に手を”置く”ことと床を”触る”ことの違いは何か?」と小野寺から質問が投げかけられた。外から見ると同じ動作に見えるが、時間の経過で考えると”置く”ことは動きがそこで終了する。一方、”触る”ことはそこから感情が始まる、動きが持続すると考えられる。受講者は、同じ動作でもその後の流れを考えて”置く”のか”触る”のかを意識することを学んだ。
小野寺は最後に、ダンスとマイムの違いに関して「ダンスは外に開放していく作業、マイムは内に入っていく作業」と語り、「喋らないことから何が生まれるか?『こういうことをやろう』ではなく、何か思わぬものが出てくる。その人自身のエネルギーで状況を変えられる。それが、台詞に縛られない強さ。身体ひとつで舞台に上がるわけなので、いかに人間力をあげていくか?そのために、まずは自分にはどのくらいのことができるのか、自分の身体を見つめ直すことから始めるのはどうだろう」とアドバイスをした。

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「銀座九劇アカデミア」では、「プロフェッショナル」を育む場として、大手芸能事務所のレプロエンタテインメントが新設したワークショップスタジオ。今後も未来のアーティストやクリエイターの育成となるようなワークショップやイベントを多数開催していくとのこと。今年の12月には、ロバート・デ・ニーロら多くのハリウッドスターを輩出してきたニューヨークの演劇学校『ステラ・アドラー・スタジオ・オブ・アクティング』から主任講師を招聘、本場の演劇ワークショップを開催することが決定している。今後のワークショップの詳細や申し込み方法については、『銀座九劇アカデミア』のホームページを参照のこと。

【小野寺修二】
演出家。カンパニーデラシネラ主宰。日本マイム研究所にてマイムを学ぶ。95年〜06年、パフォーマンスシアター水と油にて活動。その後文化庁新進芸術家海外留学制度研修員として1年間フランスに滞在。帰国後、カンパニーデラシネラを立ち上げイムの動きをベースに台詞を取り入れた独自の演出で世代を超えて注目を集めている。第18回読売演劇大賞最優秀スタッフ賞受賞。主な演出作品は『あの大鴉、さえも』『オフェリアと影の一座』『ロミオとジュリエット』(以上、2016年/東京芸術劇場他)、『変身』(2014年/静岡県舞台芸術センター)、『カラマーゾフの兄弟』(2012年/新国立劇場他)等。また、瀬戸内国際芸術祭にて、野外劇『人魚姫』を発表するなど、劇場内にとどまらないパフォーマンスにも積極的に取組んでいる。2015年度文化庁文化交流使。

銀座九劇アカデミア 
東京都中央区銀座1-28-15鈴木ビル2階&中3階 
〈お問い合わせ〉03-5759-8009 






松岡充主演。劇団鹿殺し『不届者』お得なチケット販売中!


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『坂東玉三郎×鼓童特別公演 幽玄』オーチャードホールでまもなく開幕!稽古場写真とコメント到着!

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歌舞伎俳優の坂東玉三郎と太鼓芸能集団鼓童は、新たな共演作として5月16日より Bunkamuraオーチャードホールにて『坂東玉三郎×鼓童特別公演 幽玄』を上演する。
 
坂東玉三郎と鼓童のヒット作「アマテラス」に続く待望の共演第二弾は、能楽において世阿弥が唱えた「幽玄」の世界を取り上げる。「羽衣」「道成寺」「石橋」など能の演目を題材に構成された大作で、歌舞伎界を代表する不世出の女方・坂東玉三郎が優雅に舞い、太鼓界を牽引し続ける鼓童が斬新に囃す。それは古典芸能の世界から更に未来を見据えた新たな芸術の形でもあり、つねに未開拓の境地を切り開いて行く両者による新作が、いよいよ登場することになる。

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一幕は坂東玉三郎と花柳流の舞踊家達が「羽衣」の世界を、花柳流五世宗家家元花柳壽輔の振付で舞を披露。能楽囃子の小鼓・大鼓・太鼓を、鼓童は締太鼓で表現し、古典芸能として長い時を経て磨き上げられてきた能楽特有の世界観が劇場空間に広がって行く。締太鼓を演奏しながら謡を謡うことも鼓童の挑戦であり、太鼓打ちという範疇から解き放たれた鼓童の音楽性が期待される。

二幕は、一幕からの構成がさらに展開し、鼓童のオリジナル楽曲と能楽の様式が融合する。その能楽の様式と鼓童の楽曲の移り変わりから生まれる大きなうねりには、新たな芸術の可能性が感じられ、「道成寺」では白拍子が大蛇に化身し、「石橋」では五体の獅子が鼓童のリズムと共に勇壮に舞い納める。
 
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新潟県・佐渡島の鼓童村では、まもなく迎える開幕に向けて、能楽囃子指導の亀井広忠、能楽指導の津村禮次郎、能管指導の田中傳十郎による稽古も加わり本格化。鼓童メンバーは、花柳流五世宗家家元の花柳壽輔をはじめ、花柳流舞踊家とともに、能楽の世界に没頭し稽古を重ねている。

【齊藤栄一/音楽アドバイザー】
僕のお薦めは締太鼓の演奏です。同じ楽器・同じ姿勢・同じシチュエーションで叩いているのに、全く違う音色・リズム・奏法を楽しめる、新しさと伝統を感じられる『幽玄』ならではのシーンになっています。膨大な熱量とエネルギーを内包した”静”と、力み伴わない「無」さえ感じる解放された”動”、相反するかに思える”静”と”動”を、稽古の中で少しずつ、でも確実に吸収してゆくメンバーを心強く感じています。まだまだ発展途上だけれども、玉三郎さんのご指導のもと、同じ舞台に立つことの出来る感謝と喜びと責任の重大さとを噛み締めつつ、日々精進していきたいと思います。

【住吉佑太/出演】
今回、私は能管に初挑戦しています!日々稽古をしていく中で、能管独特の音階や力強さに魅力を感じています。篠笛とはまた違う息の吹き込み方や指の使い方など、学ぶべきことがたくさんあります。いつも酸欠で最後まで吹けません…(笑)。これまでの鼓童に、日本の古典芸能のスピリッツを織り交ぜることで、ある種の原点回帰でありながら、さらに深化、そして進化していくための第一歩の舞台になると思っています。ただただ音楽的に面白いということだけでなく、その先にある精神性や幽玄の世界感をいかに表現していくことができるか。そんな古典をベースにしながらも新しい舞台にしたいです。

【池永レオ遼太郎/出演】
鼓童が「バッキング隊」から前に出てきたときの音圧や、蛇舞などの身体表現に着目していただきたいです。また、いろんな楽器や音を使っていますので、単純に“音”を楽しんでいただけると思いますし、私が作曲した曲も(現時点では)ありますので、そこも含めて楽しんでいただきたいです。『幽玄』は間や沈黙、時間がゆっくりと流れる舞台だと思います。それらを演奏者として楽しめるように「和」を理解できるよう稽古に励んでいます。常に革新を恐れず、何事にもとらわれず、楽しみながら作品作りと舞台に臨みたいです。


〈公演情報〉
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『坂東玉三郎×鼓童特別公演 幽玄』
演出・出演◇坂東玉三郎
出演◇太鼓芸能集団鼓童 花柳壽輔 花柳流舞踊家
●5/16〜20◎Bunkamuraオーチャードホール
〈料金〉S席13,000円 A席10,000円 B席6,000円 C席3,000円(全席指定・税込) 
〈お問い合わせ〉チケットスペース TEL:03-3234-9999
●新潟公演 5/26〜28◎新潟県民会館
●愛知公演 5/31〜6月2◎愛知県芸術劇場 大ホール 
●福岡公演 9/2〜18◎博多座
●京都公演 9/21〜23◎ロームシアター京都メインホール
 


扉座『郵便屋さんちょっと 2017』 




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佐津川愛美、芹那らが戦うアラサー女子を熱演! 『野良女』公開稽古レポート&囲みインタビュー

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宮木あや子の小説『野良女』が、佐津川愛美、芹那ら豪華キャストで舞台化され、4月5日〜9日、新宿シアターサンモールで上演される。
宮木は『花宵道中』で第5回R-18文学賞大賞と読者賞を受賞してデビュー。同作品は2014年に実写映画化。宮木作品のメディアミックスからはドラマ『校閲ガール』をはじめ数々のヒット作が誕生し、初めての舞台化が本作となる。

【あらすじ】
結婚?仕事?なんの為に生きている?と常に悩みがつきず、何事をするにも現実が重くのしかかってくる年齢を迎えたアラサー独身女子が、行きつけの小汚い居酒屋で泡盛を飲みながら続けられるガールズトーク。愚痴を言ったり自暴自棄な発言をしながらも、心底にあるのは「幸せになるまで死ねません!」ということ。そんなあがき続ける5人の女性たちの日常と葛藤を描いている。

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今回の舞台化で、オンナのホンネを身体ひとつで演じる女優は5人。数多の映画やドラマに出演し、実力派女優として知られ、最近では舞台『娼年』でも評価を高めた佐津川愛美。バラエティアイドルだけでなく、つかこうへい七回忌追悼特別公演『リング・リング・リング2016』への出演などで本格的な女優へ活躍の場を広げた芹那。実写版『セーラームーン』で主演月野うさぎ役でデビュー。その後、女優・声優・グラビアなど幅広い活躍を続ける沢井美優。新国立演劇研究所卒業生で、ネクストシアター版『ハムレット』など蜷川幸雄演出作品に数多く出演、『頭痛 肩こり 樋口一葉』など栗山民也作品にも出演する深谷美歩。『特捜戦隊デカレンジャー』のピンク役で特撮ヒロインとしてブレイク。ミュージカル『レ・ミゼラブル』や『Endless SHOCK』をはじめ舞台で活躍中の菊地美香。そして、演出の稲葉賀恵の意向により、5人の女性の意中の男性5役を1人の男性キャストで表現するために選ばれた文学座で活躍中の池田倫太朗。実際に出演するというより、トルソー(マネキン)の黒子になったり、影絵で演じたりと、まさに女性陣を影で支える男性を演じる。

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演出の稲葉賀恵は、文学座に所属する気鋭の若手でイプセンの『野鴨』演出でも話題を呼んだ。脚本のオノマリコは「趣向」の主宰で、『THE GAME OF POLYAMORY LIFE』で第61回岸田國士戯曲賞の最終選考にノミネート。稲葉とオノマは2015年に、『解体されゆくアントニンレーモンド建築 旧体育館の話』(シアタートラム)を上演した。音楽には「劇団鹿殺し」に所属するオレノグラフィティを迎えている。そして舞台装置はストリップ劇場をモチーフに、客席に張り出した「花道」の先に、「ベッド」と名付けた直径2mの円形のステージを設置。女性たちの「勝負」の場は「ベッド」で行われることになる。

この舞台の冒頭部分の公開稽古と囲みインタビューが3月24日、都内で行われた。

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オレノグラフィティのアレンジによるモダンジャズ風の胸が踊るような楽曲が流れ、女優陣が優雅にお辞儀をして挨拶をすると、中央から、真っ白いワンピースのような衣装が眩しい鑓水清子役の佐津川愛美が登場。他の女性キャストと同じように流れるように挨拶をするかと思いきや、いきなりマイクを両手にがっしりと掴んで、顔色を強張らせ「25歳を過ぎれば普通に結婚できると思ったのに、こんなに綺麗な自分なのに、なぜ自分は結婚できないのか…」と愚痴り始め、世にいるアラサー女性の悩みを次々に代弁していく。いうなれば「アラサー女子あるある」をシャウトしまくる。美しい音楽と下品すれすれのセリフのギャップがオープニングの見どころとなっている。

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物語は、とある小汚い居酒屋に大学や仲良し5人組がやってくるところか始まる。桶川慶子役の芹那は、29歳で生命保険のセールスをやっている。地方出身で佐藤朝日の大学の同級生で、明るい性格の朝日に少し憧れを抱いている。父親が蒸発しており、貧しい幼少時代を過ごしたせいか根暗である。そのせいもあって性格が明るい男性が苦手で、鑓水の明るい男性の好みが今ひとつ理解できない。しかも、彼氏からDVを受けて、包帯や眼帯をしているが、それはセールストークで同情されると自己弁護してしまう。とかく都合のいい女という役どころで、居酒屋で慎ましく箸でつまみを食べながらお酒を飲む仕草が丁寧だ。
 
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佐藤朝日役の沢井美優は、30歳で鑓水の大学の先輩。実家は資産家のお金持ちで、秘書をしており、大学のときはミスコン3連覇。とにかくモテるのだが、実はバツイチで、おまけに2股をかけている。それでいて、同性から嫌われないという難しい役だが、派手なピンク色のスーツがすらりとした体躯によく似合い、目立つセリフを淀みなく発して元気溌剌、まさに勝ち組と言わんばかりの女性をカッコよく見せる。
 
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横山夏美役の菊地美香は、28歳で鑓水の最初の派遣先の元同僚。北関東の田舎出身。今は、自動車会社の事務で派遣社員である。不倫をしているのだが、相手の男性は、横山以外にも女性がいる浮気し放題のヤリチンだから、皆は「ブリチン」とコードネームで呼んでいる。冒頭のシーンでインパクトを与える役柄で、居酒屋をめちゃくちゃにする勢いで、下ネタやら下品な話やらで、イラつく相手(主に不倫相手)を攻撃していく。だが、それがエキセントリックに見えないのは、誰にでも当てはまりそうな「あるある」を感じるからだろう。アラサーで、派遣社員で、不倫してしまった、どうしようもない彼女の業の中に、年齢や性別を超えて訴えてくるものがあるのだ。
 
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壺井頼子役の深谷美歩は、29歳で半年前にある会社に正社員採用されたばかりだが、やっぱり自分のしたいことをしたくて早くも転職活動中という、これまた「あるある」な女性だ。スーツを着こなして、一見どこにでもいるアラサー女子をリアルに演じているのだが、酒に酔うと豪胆になるというキャラクターで、叫び声をあげて愚痴をこぼしたり、相手を罵倒したりと、セリフの抑揚も巧みで笑いを誘う。
 
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主人公の鑓水清子役の佐津川愛美は、28歳で地方から出てきて1人暮らしだが、卒業後の就職先が決まらず、派遣社員になってしまう。しかも最初の派遣先から5社目という状態だ。恋人は2年間いないのが悩みだったりする。そんな彼女が会社の喫煙所で、営業に来ていたリース会社の鈴木大輔と出会い一目ぼれをしてしまうのだが……。佐津川は、舞台を所狭しと動きまわり、アラサーと自称する自分の悩みを矢継ぎ早に語っていくのだけれど、口跡が良く、何より佇まいが可憐で美しい。だが、実はその店の常連だという鈴木を居酒屋で待ち伏せ、4人に協力してもらって彼を狙うという肉食系なところが今っぽくて面白い。かなりハチャメチャなキャラクターなのにブレないのは、凛とした佇まいと口跡のよいセリフからくるものだろう。

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池田倫太朗は、鈴木の役をトルソーの黒子役として演じている。他の男性たちの役も影絵になったりという形で、実際に登場することはない。つまり、5人の女性たちの、時には憧れの幻想として、時には目を背けたい現実として現れる男性の象徴なのだ。そんな難しい役割を、声質とトーンの変化だけで表現してみせる。
 
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この作品に登場するアラサー女子たちは、幸せになりたい、構ってもらいたい、愛してもらいたい、という願望がありながら、それが果たされたないこともわかって諦めている。そして、そんな自分を肯定して生きている。そこにどこか醒めている現代の30代の女性像も浮かび上がる。強烈な下ネタや自虐ネタをスパイスに、実は都会に生きる女性の孤独を匂わせ、その中で強く生き抜こうともがく女性たち。その姿を笑いを織り交ぜて見せる彼女たちと同世代の稲葉賀恵の演出。オープニングから目の離せない舞台になることは間違いない。
 
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【囲みインタビュー】

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深谷美歩、菊地美香、佐津川愛美、芹那、沢井美優

この稽古後に囲みインタビューが行われ、佐津川愛美、芹那、沢井美優、菊地美香、深谷美歩が登壇した。

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佐津川愛美(鑓水清子役)
好きなセリフは芹那ちゃんと同じで、鑓水の「30歳の女なんて生きているだけで偉いんだよ」というセリフです。自分を肯定するようなセリフが端々に出てくるところが見どころだと思います。稽古をやっていく中で変わっていく部分もあるので、初日が開けるまでに、まだまだ変わっていきますが、みんなで芝居をした中で出来てきた感覚や、稲葉さんが新しく感じて掴んでくださったところが、反映されている現場です。だから本番は、もっと違う形になると思いますよ。本当にみんなで戦っているので、生きるのが必死で、肩を寄せ合って助け合いながら頑張っている毎日です。現場では、舞台と同じように、よく食べて、よく喋って、本当にプライベートなことも喋るので、喧嘩が起きたら危ないぐらいです(笑)。
最初は、女の子だけだと怖いなと思いましたが、それは例えば、10代の時は頑張りすぎて、周りが見えなくなることがあって、それぞれが個人で頑張ってしまうからなんです。今回のチームは、みんなのいいところを見つけてくれて、絶対に否定しないでいてくれるので、優しいと思うし、稽古場にいるのが楽しいですね。つまり、アラサーに近い世代でいいところは、お互いに人を否定しなくなって、みんなのいいところを見ることができるようになる経験値があるのかなと思います。下ネタとか男子が怯えるとか、そんな文句がいっぱい付いていて、最初はどうなるかと思いましたが、人間味のある脚本が出来上がっていて、最後には、勇気をもらえるような作品になると思っています。明日に向けて頑張る元気がもらえる作品になっているので、女性に観ていただきたいと思いますし、男性は男性で楽しんでいただける作品です。笑った後にお客様の背中を押せる作品になると思いますので、劇場に来てください。

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芹那(桶川慶子役)
実際に、アラサーとして桶川に共通する部分も共通しない部分もあります。他の役に共通する部分もあると思いますが、今の私しかできない役なので、その環境を楽しみたいです。

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沢井美優(佐藤朝日役)
アラサーとして刺さる言葉が多すぎ(笑)。鑓水のセリフで食べ物を注文する品でも、これはアラサーだなと表していると思います。本編を通じて素敵なセリフもあるし、「おいおい」というセリフもありますけれど、それは劇場で観てください(笑)。稽古を重ねるたびに、私たち必死だなって、今を生きるのは大変だなというのを感じながら、楽しみながらやっています。観に来てくださる方も、一緒に今を生きて欲しいなと思います。アラサーの魅力は経験値ですね。辛いことも、嬉しいことも、なくしたものも多いし、得るものも多い狭間にいる世代だと思います。同時に30歳を超えても、過去を振り返って、前の私はそうだったと得るものがあるから、プラスに変えていくパワーを持っていますね。その経験がプラスアルファになる年齢だなと思っています。現実でも、プライベートも仕事も恋愛も、シチュエーションとしてあるなと思います。ただ、恋愛のことで男性を否定したり、蔑むように会話をするのではなく、本当に自分の悩みとして、共感してほしい、女性がこういうことで悩んでいるなと男性にも考えて欲しいな。役作りは経験値がものをいいますね。年上の女優さんと幅広く知り合うことのできるのが私たちの特権だと思います。だから、今回の役は実生活でも演技でも経験がものをいうのかな(笑)。

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菊地美香(横山夏美役)
鑓水の「あー、もう全部持っている」というセリフは、アラサーを超えている方も、納得していただけるだろうし、これからアラサーに向かっていく人たちにも納得できるセリフがたくさんありますね。『野良女』は作品自体が攻めています。稽古を重ねて、前半は楽しくポップだけれど、すごく深いところにググッと入り込んでいく作りになっています。ファンの方からは、そんなに赤裸々な美香ちゃんを見たらどうしよう、好きじゃなくなくなっちゃうかもしれないという心配もあるそうですが(笑)。もちろん、外見はそういう作りですが、戦っている『野良女』に出てくるキャラクターたちのお話ですので、女性に対してのメッセージが強いですけれど、むしろ男性の弱さとか、脆さも感じていただける作品だと思います。お1人でふらっと劇場に来ていただくのもいいし、大切な方といらっしゃってくださってもいいと思います。すべてのお客様に、何か1つでもメッセージを届けられるように、意気込んでいます。アラサーは魅力しかないな(笑)。失敗もまだ取り返せるし、日々の稽古場でうまくいかないことも乗り越えられる経験を積んでいると思います。5年前だったら、心が折れて泣きながら帰った稽古場の帰り道も、今なら笑いながら話ができる。休憩時間も台本にかじりついていたのが、みんなでジュースを作ったり、パンを食べたりとちょっとした余裕も生まれて来て、いいことばかりだなって思いますよ。

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深谷美歩(壺井頼子役)
私は最初のシーンで鑓水が「可愛い子ぶっているんじゃねーよ、バーカ」というセリフが好きです。彼女は本当に可愛いのに…。とにかく熱い芝居にしたいと思っていて、綺麗事じゃなくて、醜い姿とか、もがいている姿を見てもらいたいですね。それからマネキンの男性も見どころですよ(笑)。

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〈公演情報〉

舞台『野良女』
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演出◇稲葉賀恵(文学座) 
脚本◇オノマリコ(趣向) 
音楽◇オレノグラフィティ(劇団鹿殺し)
出演◇佐津川愛美 芹那 沢井美優 深谷美歩 菊地美香 他
●4/5〜9◎新宿シアターサンモール
〈料金〉6,900円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東映ビデオ カスタマーセンター 0120-1081-46(受付 月曜〜金曜 10:00〜13:00、14:00〜17:00/土・日・祝祭日を除く)
〈公式サイト〉http://noraonna-stage.jp
〈公式ツイッター〉@noraonnna_stage



【取材・文・撮影/竹下力】


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世界で愛され続けるキャラクターたちが動き出す!ミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』公開稽古レポート!

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アメリカのとある町に住む、極平凡な小学生チャーリー・ブラウンと、その飼い犬スヌーピーをはじめ、個性豊かなキャラクターたちが大活躍する、チャールズ・М・シュルツ著の『ピーナッツ』。
世界で3億5500万人の読者を持ち、1950年の連載開始から60年以上経った今も、世界中で読み継がれているこの4コマ漫画が、『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』としてミュージカル化されたのは1967年のこと。舞台上には『ピーナッツ』ファンが快哉を叫ぶこと間違いなしの、お馴染みキャラクターたちによる名場面、名台詞が飛び交い、ジャズ、クラシック、ショーアップされた大ナンバーと、豊かな音楽が満載。ミュージカルファンにも広く愛される作品として親しまれている。

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そんな作品が50周年を迎えるこの春、日比谷のシアタークリエで上演されることになり(4月9日〜25日。のち、福岡、大阪、愛知でも上演)、豪華なキャスト&スタッフが集結した。
チャーリー・ブラウン役に村井良大、ルーシー役に高垣彩陽、サリー役に田野優花(AKB48)、ライナス役に古田一紀、シュローダー役に東山光明、そしてスヌーピー役に中川晃教。更に演出・訳詞を独特の世界観で魅了する小林香が手掛ける、このゴージャスな顔ぶれを見ただけで、ワクワク感いっぱいの作品が生まれ出ることに大きな期待が膨らんでいる。

この作品の公開稽古が3月17日都内の稽古場で行われ、マスコミ陣に加え、20倍もの倍率を潜り抜けた、強運なオーディエンス30人も加わり、熱気でいっぱいの空気の中、演出の小林香の挨拶と、場面紹介のもと、3曲のナンバーが披露された。

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小林香 皆様おはようございます。本日は風の強い中稽古場までお越しくださいまして、ありがとうございます。(オーディエンスに)20倍という難関を突破した皆様もお迎えして、はじめてのご披露ということで、キャストもギリギリまで、今現在も稽古中なので、是非温かい目でお見守り頂ければと思います。このミュージカルはですね、『ピーナッツ』の4コマ漫画をつなげて作られているミュージカルです。4コマ漫画がつながっていますので、1つの大きなストーリーを描くわけではないのですけれども、そして漫画なので子供っぽいミュージカルではないか?と思われ勝ちなのですが、大人になればなるほどこのミュージカルの奥深さに気づく、そういう作品になっております。ですので、初演から50年が経つのですが、今もって世界中で上演され続けているミュージカルなのではないかな?と思っています。先日『ピーナッツ』の完全版が刊行されたのですが、その最終巻にオバマ大統領がメッセージを寄せておられます。曰く「『ピーナッツ』はアメリカの子供たちの安心毛布なのだ」と。安心毛布と言うのは、キャラクターの1人ライナスがいつも持っているブルーのブランケットのことなのですが「僕たちは皆『ピーナッツ』を安心毛布として育ってきました」と書かれていて、確かに『ピーナッツ』には、家族や友人や近しい人達と、幸せな生活、暮らしというものを築く為のちょっとしたヒントが、たくさん詰め込まれているミュージカルだと思います。それを是非皆さんにご堪能頂きたいと思っています。
さて、今日はその中から、3曲の楽曲をご披露致します。まず1曲目が「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」といいまして、この作品のタイトルそのままのナンバーです。実はこの曲には、このミュージカルの深いテーマが隠されておりまして、チャーリー・ブラウンがみんなから「きみはいい人だ、きみしいい人だ」とさんざん言われているのに、彼だけはそれがどういうことかわかっていない、という非常にシュールなシーンなのですが、でもその意味が最後の最後で「本当にこの子の美しさはこういうところなんだな」とわかる伏線になっているナンバーです。これはできたてほやほやなので、今だもってキャストの6人は振りを確認中でございますが、そういう状況でのご披露ですので、是非温かい目で見て頂けましたらと思います。(キャストに向かって)では披露しますよ、皆さん?(大きなリアクションが返ってこないので)静かですね(笑)。ではよろしいですか?

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「きみはいい人、チャーリーブラウン」

キャストが板付き、それぞれに挨拶の後、1曲目の「きみはいい人、チャーリーブラウン」がはじまる。目覚まし時計の音が響き「遅刻だ!」と叫ぶ、村井チャーリー・ブラウンの台詞から軽快なナンバーがスタート。中川スヌーピーがノリノリで鳴き声を挟みながら、個性豊かなキャラクターたちがチャーリーブラウンを褒め称える。

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やがてスクールバスが登場。乗り遅れそうになって必死のチャーリーをよそに、メンバーはチャーリーを讃え続け、確かにちょっとシュールさも持ち合わせている、いかにも『ピーナッツ』らしい、ちょっと哲学的に香りも伴った明るさが展開された。

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小林 皆様、1曲目からこれだけ踊るというのでおわかり頂けるように、結構ダンスの多いミュージカルなんですね。私の知る限り、これまでいくつかご一緒させて頂いている中川晃教さんですが、こんなに踊る中川さんもないのではないかと。「中川晃教さんのダンスミュージカル「と思って頂いてもいいんじゃないかな?と思うくらい、スヌーピーが特に踊りまくっております。
続きまして「ベートーヴェン・ディ」という楽曲に移らせて頂きます。東山光明演じるシュローダーはベートーヴェンを敬愛しております。大好きで大好きで仕方がない。その彼がベートーヴェンの誕生日を祝日にしようと思い立つというシーンになっております。ではお願い致します。

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「ベートーヴェン・ディ」

東山シュローダーがおもちゃのピアノに向かい、ベートーヴェンソナタを高らかに奏で、それをうっとりと聞いている高垣ルーシー、という「ピーナッツ」ファンならどれだけ目にしたかわからないお馴染みの場面からナンバーはスタート。ベートーヴェンと言えば!の交響曲「運命」のメロディから、ロックテイストの楽曲につながるのが斬新で、キャラクターたちは東山シュローダーに、ベートーヴェンの誕生日(ちなみに12月16日)を祝日にする為の様々なアイディアを提案する。

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だが、「商業的すぎる!」「ベートーヴェンの誕生日が商業的になるのはイヤなんだ!」と撥ねつけるシュローダーとの、ぶっとんだ掛け合いが楽しい。

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小林 はい、ありがとうございました。(思いっきり振り切っていたキャストたちに)ちょっと呼吸を整えて頂いてね(笑)。1度はけて頂いていいですよ。続きまして3曲目は、中川晃教さん演じるスヌーピー役ののビッグナンバー「サパータイム」をお送りします。この曲は『きみはいい人、チャーリーブラウン』の中でもかなり有名なナンバーです。1999年のブロードウェイリバイバル公演で、スヌーピー役のロジャー・バートが歌い、トニー賞助演男優賞を受賞しています。それくらい大きなナンバーなのですが、今日は出し惜しみをしまして(笑)、このナンバーほぼ完成はしているのですが、一部まだ出来上がっていない部分がございますので、本当は踊りまくっているナンバーなのですが、今日は歌唱のみの披露ということにさせてください。まだ立ち稽古から10日しか経っていないのですが、芝居の方は猛ピッチで進めまして、通しができている状態で、今振付を鋭意制作中で頑張っているところでございます。「サバ—・タイム」は、夕食待ちのスヌーピーが、とにかく食べることが大好き!ということで、このようなナンバーになっております。ではどうぞ!

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♪「サバ—・タイム」

村井チャーリー・ブラウンが夕飯を持ってくると、中川スヌーピーが高らかに、誇らかに、食べる喜びを爆発させて歌い出す。チャーリーが「ご飯を食べるのに大げさなパフォーマンスは必要ない!」と諭すものの、スヌーピーを止めることはもうできない。ジャズのアドリヴを思わせる歌い上げは、中川ならでは。歌だけで十分視線を引き付ける姿に、このナンバーがどれだけショーアップされ、盛り上がることか!と想像が広がる。

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中川スヌーピーの豊かな歌声に呼応するようにキャラクターたちも歌い出し、村井チャーリー・ブラウンが「スヌーピーもうやめるんだ!どうしてお前は普通の犬みたいに、静かに落ち着いてごはんが食べられないんだ?」の台詞もどこ吹く風。鮮やかに歌いきった中川スヌーピーに、思わず大きな歓声と拍手が送られ、場面公開は賑やかに終了した。

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 続いて、フォトセッションが行われ、更に出演者6人が囲み取材に応えて公演への抱負を語った。

【囲み取材】

──和気藹々とした雰囲気が伝わりましたが、このメンバーを引っ張っているのは誰ですか?
中川 ダンスリーダーはいます。(周りを見まわして)せーの!
全員 田野ちゃん!
田野 (笑)みんな想像以上に訊いてきますね。
高垣 今日のこの取材の前の場当たりも、皆、「ダンスリーダー」「ダンスリーダー!」ってね。
田野 前も同じこと訊いた〜と思うこともありますが(笑)、でも楽しいので、教えちゃいます。
村井 優しいリーダーなんです、うちのダンスリーダーは!

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──田野さんが物覚えが良いということですか?
田野 ダンスに関してはです。
村井 でもなんでも覚えるよね。
中川 うん、すごく早い。
──ライナスの安心毛布という話が先ほどもありましたが、皆さんにもこれがないと困る!というものはありますか?
古田 身に着けていないと落ち着かないものですよね?なんでしょうね…あ、ネックレスを身に着けてます。今日だけは着けてないんですけど。
全員 (爆笑)
中川 それ全然ダメじゃん(笑)。
──何か意味があるんですか?
古田 いや、オシャレだから(再び全員爆笑)。
田野 私はワイヤレスのイヤホンを最近買ったんですよ。踊っている最中に携帯につないでいるとからまっちゃって面倒なので、この舞台を機にワイヤレスにしようと思って、買って、すごく動きやすいのでいつもつけています。
中川 俺は台本ですね。1番大事なものなので。
村井 皆、それは言わずにいるのに(笑)。
中川 (笑)台詞は覚えても、人の動きとかあるので、台本持っているだけで安心です。

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村井
 安心なものっていうと、今水素水にハマってまして、それを飲んでいるとデトックスされるので、身体の為に良いですね。アッキー(中川)とも話してたんですけど、舞台でわーっと走り回って袖で水をパッと飲んだ時に、水素水だとスッと入って行くんです。普通の水だとひっかかりを感じたりするんですが、水素水はそれがないので。
中川 だから稽古中でも専用のボトルに入れて、美味しそうに飲んでるよね。
村井 あれがないと結構キツイので、忘れた時はちょっとショックです。
高垣 私は携帯です。つきなみなようですが、忘れた時は落ち込みますし、どんな連絡が入っているんだろう?と気になります。この稽古場にも最初は携帯がなかったらたどり着けなかったですし、稽古動画をこまめに送って頂いているので、1日の終わりや、自分が稽古に参加できなかった日にもどんなことが行われていたのか?が動画で確認できるので、常に持っていないと、稽古的にも日常的にも不安になります。 
東山 でも、普通携帯って忘れないでしょう?
高垣 忘れることある。充電差しっぱなしとかで。
東山 それはちょっと考えられない。
高垣 ええ?本当?

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古田 でも、俺もネックレス忘れたし(笑)。
中川 さすが姉弟!
高垣 助け合いです(笑)。
──東山さんは?
東山 リップです。
高垣 リップクリーム?
東山 そう、今も本当は塗りたいくらい。(唇を指して)ここが潤っていないとダメで、もう色々なポケットに入れてます。
中川 じゃあ、3つくらい持ってることもあるの?
東山 あります。
高垣 そうなんだ〜。
──先ほどのナンバー以外にも、皆さんに見せ場があるのですか? 
高垣 はい、皆それぞれに見せ場がありますね。
古田 あります!
高垣 それぞれの、すごく可愛らしいナンバーがあるので。全員で出ているナンバーもあれぱ、少人数のナンバーもあるんですけれど、このミュージカルって、台詞の後ろにもずっと音楽がついていて、それがぐるぐるリンクしていて。さっきのベートーヴェンのフレーズが別の場所に出てきたりして、かなりIQの高いミュージカルだなと私は思っています。
中川 それがミュージカルだからね!
高垣 音楽の仕掛けがいっぱいある作品なので、他のナンバーも楽しみにして頂きたいです。
中川 彩陽(高垣)ホント、ソプラノの綺麗な声から、ルーシーのちょっと力いっぱいのダミ声?まで、すごい声色を使い分けていて、さすが声優ならでは。ミュージカルをやってると、発見があるでしょ?
高垣 ありあますね!たくさん。

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中川 すごいよく出来てるよね、この作品。
高垣 ホントに。これが50年前の作品なんだと驚きますね。リバイバルのときにマイケル・メイヤーさんが加筆されたナンバーとかもあるのですが、それをこうしてメモリアルイヤーに、このメンバーで日本で上演出来るって大変幸せなことですね。私ばっかりしゃべっちゃってる、チャーリーしゃべって!
村井 僕?
高垣 そう!
村井 何をしゃべりましょう。このミュージカルの素晴らしさを?
高垣 そう、それ!
村井 いやもうホントに6人しかいないミュージカルもなかなか珍しいなと思っていて、6人しかいないので、6人だけで作り上げるパワー、エネルギーが随所に現れていて。しかも性格がみんなバラバラなんですよ。それは『ピーナッツ』のキャラクターがそうだからなんですか、その性格に合ったナンバーがそれそれにあるので、音楽としても素晴らしいし、ストーリーとしても素晴らしいし、『ピーナッツ』の世界感も存分に楽しめるミュージカルになっていますので、是非是非ご観劇頂きたいなと思います。これを観たら、確実に『ピーナッツ』の世界をもっとよく知りたくなると思うし、こんなに素敵な世界があったんだと気付けることがハピネスです。素敵なことがたくさんあるので、明日また頑張ろうというような生きる喜び、パワーがもらえるミュージカルになっていると思います。

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──村井さんは、皆のチームワークをはかるためにご飯をおごったりなどは?
村井 じゃあ、今日俺のおごりで…(笑)。
高垣 やったー!(笑)
村井 でもまだあんまり行けていないんですが、稽古場もやっと安定してきて、6人での時間ができてきたので、近々行きましょう!
中川 でも面白いよね。この6人でご飯食べるってね。だって結構皆キャラクターにドンピシャなんですよ。このキャスティング。スヌーピー、犬役の僕が言うのも何なんですが(笑)。
村井 (中川スヌーピーに)ドンピシャだもん!
高垣 どんどん、犬顔だなって思えてくる!

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中川
 で(村井チャーリーに)どう見てもチャーリー・ブラウンじゃないですか。(田野は)どう見てもサリーだし、どう見ても(古田に)ライナスだし、(東山に)シュローダーだし、(高垣に)ルーシー!だから、このキャラクターでご飯を食べに行ったらどうなるんだろう?と想像したら、楽しそうだよね!
高垣 稽古場でのチームワークといえば、楽しかった出来事は、田野ちゃんの二十歳の誕生日、ちょうどその日にね。
田野 はい!はじめて全員で一緒に集まりましたね。みなさんがプレゼントしてくれたお酒をあけてくれて。
高垣 アッキーさんがバースデーソングをを歌って!
田野 そう!めっちゃ宝物です、あの動画!
高垣 田野ちゃん泣いちゃったんだよね。
田野 すごい感動しました、今までで1番の誕生日でした。
中川 なんかちょっといい感じのカオスでしょ(笑)。子どもたちの日常を描いているからかもしれないけど。でも大人が見ても「こういうことあるよね」「こういうことあったよね」って、自分の人生と照らし合わせることができる上質なミュージカルなんです。いま皆さんに届いている僕たちのチームワークと、この作品のもつそういった普遍性が劇場でカチっとはまった瞬間に、きっと最高の時間がお届けできると確信しています。是非その辺を感じて頂けるように僕たちも頑張りたいと思います。

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──では、役の見どころをお1人ずつお願いします。
古田 今、作っている段階なので、逆に役の見どころとは何ぞや?と探求しているところなんですが、最近思うのは、ライナスって知識があって哲学的な部分もあるのすが、でもやっぱり子どもで、子どもらしさが出てくる部分では誰よりも子どもっぽいなと思うんです。そこが可愛くて、ライナスの魅力だなと思います。
田野 サリーはすごく全力で、喜怒哀楽も激しくて、パーンとぶつかっていく女の子です。私、わりと役にすんなり入れるかなと思っていたんですが、自分はいつのまにか変なところで落ち着いちゃっていたみたいで、意外とサリーという役が難しくて色々勉強中です。そこがうまくはまったら、素敵で全力な6歳の女の子を演じられると思うので、是非観て欲しいなと思います。

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中川 僕はスヌーピーという、誰からも親しまれる役を演じます。スヌーピーは食べることが大好き。それ以外は基本的にダラダラしてる。ちょっと自分の飼い主であるチャーリー・ブラウンのことをシニカルに見ていたりする。ただそれもチャーリー・ブラウンにはなかなか言葉としては伝わらないんですけど、行動、感情で示すことができるというのが、ただの犬ではない。どこか人間味を感じる、そんなスヌーピーです。
村井 チャーリー・ブラウンを演じていて、普通の子の代表みたいなキャラクターと言われているんですが、普通ってさじ加減がいっぱいあって、人によって違う。これは結構難しいと思いながら役作りをしています。1度チャーリー・ブラウンの顔をペンで描いてみたのですが、ぜんぜんシュルツさんのタッチが出なくて、すごくシンプルな線のはずなのに、なんて難しいんだろうこの曲線は、みたいなところがあって、これがまさにチャーリー・ブラウンの役作りの難しさなのかなと思いました。シンプルがゆえに難しい。先ほど披露した『ベートーヴェン・デー』のシーンの稽古でも、「やったー!」という風にジャンプしてたら、ダメ出しを頂きまして「そんなに喜ばなくてもいいんじゃない?もっとダメな子でいこう」と言われました。そういうバランスも必要で、ダメなんだけど前身していく力強さがあるのがチャーリー・ブラウンの魅力なので、簡単に作りたくないなと思っています。シュルツさんの輪郭を感じながら、皆とのコンビネーションを取りながら作っているので、本番までには素敵なチャーリー・ブラウンと仲間たちとして、セットになった作品にしたいと思います。是非お楽しみになさってください。

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高垣 皆、今、スヌーピーは犬ですけれども、「子どもとは?」というのを模索していて、田野ちゃんも二十歳になり、全員成人した私達なんですけれども、「子供とはなんぞや?」「ピーナッツのキャラクターの魅力とは?」ということにそれぞれチャレンジして役を固めているところです。私自身もルーシーとは何ぞや?を悩みながらいるのですが、彼女はすごく色々な面がある人で、ガミガミと怒ったりするんですが、弱い部分もある。愛するシュローダーに何度アタックして、目の前で「君を愛してない!」と断られても、ポジティブに前進していく彼女の前向きさを見習って頑張っていきたいなと思っています。コミックの短いエピソードがいっぱい繋がっているような作品なので、次から次へとそれぞれのキャラクターの色々な面が見えてきます。この子に次はどんな一面があるんだろう、自分のここに似てるな、あの子に似てるなとか、色々なことを思って頂けると思いますので、是非色々な角度で楽しんでください。私達も全力で向かって行きたいと思っています。
東山 最後ですね(笑)。僕もシュローダーに似てる部分があって、ちょっとみんなのキャラクターよりは落ち着いてる、外から皆さんをみているところがある役なんですが、でもひとつ譲れないのは音楽。ベートーヴェンに関しては急に情熱的になる。さっき見て頂いた『ベートーヴェン・デー』も更にお稽古を重ねて、もっともっと熱いものを皆さんにお届けしようと思いました。静と動があるキャラクターだなと思います。決してルーシーのことも嫌いなのではなく、音楽が好きでルーシーが目に入っていないだけ。素直な子なんです。そこに近づけるように、皆さんと一緒に初日まで作り上げていきたいです。本当に楽しみにしていてください。よろしくお願いします。
全員 よろしくお願いします!

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〈公演情報〉

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ブロードウェイミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』
原案・原作◇チャールズ・M・シュルツ 
劇作・脚本・音楽・作詞◇クラーク・ゲスナー
劇作・脚本◇マイケル・メイヤー
音楽・作詞◇アンドリュー・リッパ
翻訳・演出◇小林香
出演◇村井良大、高垣彩陽、田野優花(AKB48)、古田一紀、東山光明、中川晃教  (声の出演)大和悠河
●4/9〜25◎東京・シアタークリエ
〈料金〉10.800円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777(9時半〜17時半)
●4/29◎福岡・キャナルシティ劇場
●5/6〜7◎大阪・サンケイホールブリーゼ
●5/9〜10◎愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
〈公式ホームページ〉http://www.tohostage.com/charlie/



【取材・文・撮影/橘涼香】





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