観劇予報

えんぶ4月号

インタビュー

ミュージカル『ゲゲゲの鬼太郎〜十万億土の祈り唄〜』間もなく開幕! 井上一馬・大塚庸介インタビュー

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ねずみ男/大塚庸介・小豆はかり/井上一馬
 
劇団イッツフォーリーズが2014年に初めてミュージカルとして上演し、大評判となったミュージカル『ゲゲゲの鬼太郎〜十万億土の祈り唄〜』、その3年ぶりの再演が3月28日に俳優座劇場で幕を開ける!(31日まで) 
1968年にアニメ化されて以来、広く親しまれているオープニングテーマ「ゲゲゲの鬼太郎」、そしてエンディングテーマ「カランコロンの歌」は、劇団の創設者いずみたくが作曲したもの。ミュージカル化に際しては、脚本・演出にラサール石井を迎え、“鬼太郎”が誕生するまでの物語を、オリジナルストーリーで描いている。
そのキャストの中から、小豆はかり役の井上一馬とねずみ男役の大塚庸介に、水木しげるの故郷、境港の風景の中で話を聞いた「えんぶ4月号」の記事を別バージョンの写真とともにご紹介する。

水木先生の意思を継いで、身を引き締めて演じる

──豪雪の中、鳥取の境港市にある「水木しげる記念館」で衣裳を着て撮影していただきました。
井上 大塚くんの衣裳は暖かそう(笑)。こっちは寒いよ。ねずみ男は、出っ歯を口に入れて喋るし歌うから大変だね。
大塚 井上さんの頭を作るのも大変ですよ。最初は「まりも」のように小さいから、これを巨大にする苦労があります。ただ、この格好で町を歩いても驚かれなかったですね。
井上 町中が水木ワールドの住人だからね。その日も米子で『死神』の公演があったけど、豪雪の中、270人ものお客様がいらっしゃって、みんなで感動したよね。
大塚 町全体に優しさがあります。
井上 館長の庄司行男さんも突然の訪問を快く受け入れてくださった。水木先生の生い立ちから、執筆していた場所も含めて目撃できて、幼い頃に読んでいた水木作品と今回の『ゲゲゲの鬼太郎』が結びついて、改めて気持ちが引き締まりました。
──役どころは大塚さんがねずみ男、井上さんが小豆はかりなのですね。
大塚 ねずみ男は、人間が持っている欲の代表ですが、鬼太郎のどこか怠けた部分とも共通する、妖怪と人間の間を仲介しているポジションです。
井上 僕はアニメには一切登場しないキャラクターです。天井の上で小豆をパラパラさせて「一瞬は永遠であり永遠は一瞬である」という水木先生の名言を言います。力のない妖怪ですが、哲学的で人間の心の闇を小豆はかりに託した先生の意思を感じさせます。 

力で押し返すのではない方法があるんじゃないのと

──記念館では水木先生のお話も出ましたか?
井上 館長さんが話してくれたことが非常に強烈でした。「鬼太郎がヒットしてお金を儲けさせてくれてありがとう」とおっしゃったそうです。子供向けのファンタジーを作っていながらあえて善人ぶらない。お金を稼ぐことを卑下してはいけない。正直でいなくちゃいけないと。そして、人間というのはしたたかだけど、頑張らなくてもいいんだ、怠けていいんだよと。まさに鬼太郎のことですよね。みんなが優秀でエリートでなくてもいいとおしゃっている気がします。
大塚 今、時代はピリピリしているじゃないですか。だから劇中の「頑張らなくてもいいんだよ」というナンバーが大事なんです。妖怪と戦うシーンでバカになって歌うんですが、その歌で妖怪たちのバリアが浄化されていく。戦争体験をした先生だからこそ、「力で押し返すのではない方法があるんじゃないの」と言っている気がしました。
──この作品は劇団の財産演目になっていきそうですね。
大塚 お客様はこの年齢じゃなきゃだめとかいうのではなく、年齢の高い方から低い方まで、一緒に見てもらいたい作品なんです。とにかく色々な方々に見ていただきたいです。
井上 NHKのニュース番組で2.5次元舞台が若い女性に受けていて、今後の日本の演劇界の柱になると言ってました。この作品も漫画の原作ありきで2.5次元ですが、万人が楽しめて、水木先生の精神性が残り続ける作品にしていきたいですね。
──最後に、作品を楽しみにしている方へ一言。
大塚 この舞台はファミリーミュージカルというカテゴリーに入ると思うんですが、みんなで一緒に楽しめる作品なので。ぜひ親子で観てもらたいですね。
井上 いずみたくが作ったテーマ曲を、ぜひ口ずさんで帰ってほしいです。

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大塚庸介・井上一馬

いのうえかずま○鹿児島県出身。『ルドルフとイッパイアッテナ』で客演を務め、その後イッツフォーリーズに入団。2011年には、てがみ座『線のほとりに舞う花を』で佐藤佐吉賞優秀主演男優賞を受賞。主な出演作品に『お・ど・ろ』『死神』『秋に咲く桜のような』『夏の夜の夢』など。特技はヒップホップダンスからタップダンスまで何でもこなす。

おおつかようすけ○東京都出身。杉並児童合唱団に所属している頃、いずみたくの曲に憧れ役者を志す。その後イッツフォーリーズに入団。また得意のギターを生かしてフォークデュオ「かぼす」を結成。主な出演作品に『おれたちは天使じゃない』『野菊の墓』『霧のむこうのふしぎな町』『死神』など。2017年4月には『見上げてごらん夜の星を』で主演を務める。

〈公演情報〉
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イッツフォーリーズ公演
ミュージカル『ゲゲゲの鬼太郎〜十万億土の祈り唄〜』
原作◇水木しげる
脚本・作詞・演出◇ラサール石井
音楽◇玉麻尚一
挿入歌◇作詞・水木しげる 作曲・いずみたく
出演◇明羽美姫 井上一馬 勝部祐子 大塚庸介 金村瞳
中村つむぎ 田中愛実 新井あゆ美/外岡えりか
築出静夫 縄田晋 四條久美子(ペテカン)  西海健二郎(劇団SET) 丸山優子(劇団SET)
●3/28〜31◎俳優座劇場
〈料金〉前売4,000円/当日4,500円 30日・31日11時 前売3,500円/当日4,000円 U25/3,000円(全席指定・税込) 
〈お問い合わせ〉オールスタッフ 03-5823-1055(平日11:00〜19:00) 
http://www.allstaff.co.jp



【取材・文/竹下力 写真提供/イッツフォーリーズ C水木プロ】 



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タクフェス春のコメディ祭!の第1作目『わらいのまち』間もなく開幕! 宅間孝行・鈴木杏樹 インタビュー

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宅間孝行が主宰するタクフェスに、コメディ路線の新しいシリーズ「タクフェス春のコメディ祭!」が登場する。その第1作目になる『わらいのまち』が、3月30日の東京グローブ座初日を皮切りに、名古屋、兵庫で公演する。
この作品は、2011年に宅間の作・演出で上演、寂れた田舎町の寂れた温泉旅館「まつばら」を舞台に、行き違い、勘違いが巻き起こす、抱腹絶倒のシチュエーションコメディだ。
今回はキャストの中に、宅間作品を10数年前から観続けてきたという鈴木杏樹を迎える。その鈴木杏樹と宅間孝行に、この『わらいのまち』について語ってもらった「えんぶ」4月号の対談記事を、別バージョンの写真とともにご紹介する。

Unknown-3鈴木杏樹・宅間孝行

お互いに10年先まで、この世界で頑張れたらと

──タクフェスに新しいシリーズができるということですが?
宅間 秋のタクフェスは、泣いて頂く作品を上演していて、それを楽しみにしてくださるお客様が沢山いますので、それはそれで大事に。でも笑いの作品もやっていきたいなということで、明るい春に笑いのシリーズをやることにしたんです。
鈴木 泣ける作品と笑える作品と、どちらも作れるってすごいことですよね。
──鈴木さんは宅間さんの作品をずっとご覧になってきたそうですね。
鈴木 10年以上観させていただいてます。宅間さんが脚本を書かれたドラマに出させていただいたのがきっかけで、その本が本当に素敵で、どんな方が書かれたのか聞いたんです。
宅間 東京セレソンデラックスの時代ですね。
鈴木 ちょうど『ピリオド』という公演が上演中で、観に伺ったんです。終演後に「初めまして」とご挨拶したんですけど、私が感動して号泣していたせいで、ご挨拶もままならないという(笑)。
宅間 そのまま飲みに行って、そこからほぼ全部観てくださってますね。一度だけ海外に行ってて、観ていただけなかったけど、まだ1週間くらいしか公演を打てない時期だったのに、必ず観に来てくれて、最初に劇団のファンクラブを作ったときは、なんと10年分の会費をいっぺんに振り込んでくれて。
──10年先まで観たい劇団だったんですね。
鈴木 お互いに10年先まで、この世界で頑張れたらいいなという願いをこめて。
宅間 たぶん同じ業界の人では一番長く観てくださってます。

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なんでうちじゃないの? と若干ジェラシーが

──そういうお付き合いなら、いつ宅間さんの舞台に出てもおかしくなかったですね。
宅間 杏樹さんは絶対舞台をやらないと思っていたから。つねにレギュラー番組もあったし、生放送とか持ってると舞台のスケジュールは難しいですよね。ところが一昨年、いきなり「舞台出ますから、観に来て下さい」と言われて、「えーっ、やるの?」(笑)。
鈴木 初めてで、恥ずかしいですけど、やっぱり観てほしかったのでお声をおかけしたんです。
宅間 その『Walk oN!』の杏樹さんがすごく良かったんです。それで「舞台も全然OKじゃない! ていうか、やるんだ芝居!?」みたいな。若干ジェラシーがありました。なんでうちじゃないの? という(笑)。本当にやらない人だと思ってたから。
──出てみたい気持ちはあったのですね?
鈴木 ずっと拝見してましたから夢ではあったんですが、体力的にどうなんだろうとか、持っている番組との兼ね合いで諦めていたんです。でも『Walk oN!』で西村雅彦さんに声をかけて頂いて、知ってる方が一緒だと心強いなと。
──宅間さんの作品は好きだからこそ逆に出たくないとか?
鈴木 私はそんなこと全然ないんですけど、弟も宅間さんのお芝居が大好きで、その弟が「えーっ! 大丈夫??」って、すごい不安がってます(笑)。好きな世界に、姉が入ることで、現実として受け止めたくないみたいで。
宅間 ははは(笑)。
──具体的に出て頂くまでのいきさつは?
宅間 作品が『わらいのまち』に決まって、仲居の真知子役を誰にしようかなと考えたとき、杏樹さんならぴったりだなと。スケジュールもあるので引き受けてもらえるか心配してたんですが、出てくれることになって。関係者みんな、めちゃくちゃ盛り上がりましたよ(笑)。
鈴木 私も嬉しかったです。「えっ宅間さんの舞台? 出る出る出る!」(笑)、作品が何かとか役とか聞かないうちに「出る出る!」って(笑)。
──初演もご覧になってると思いますが、真知子役については?
鈴木 関西弁で喋る役で、関西出身なので言葉は大丈夫なのですが、たぶん登場人物で私1人だけ関西弁ですよね? 周りが違う中で喋るって意外と難しくて。
宅間 ああ、引っ張られるんだよね。
鈴木 『Walk oN!』の大阪公演で、西村さんに「カーテンコールでは関西弁で挨拶して」と言われたんですけど、全員が標準語で挨拶しているので、うまく関西弁が出てこなかったんです。大阪のテレビ局の方に「東京に心売ったんやな」と(笑)。次の日は、関西弁を喋るスタッフさんと袖で練習して、無事関西弁で挨拶できたんですけど。今回もちょっとそこが心配なんです。
宅間 出演者の辻本祐樹くんが確か大阪出身なので、彼と喋っててください(笑)。

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スライムみたいな状態で役に入っていく

──宅間さんから見て、女優さんとしての杏樹さんは?
宅間 一度共演してますよね。別れた旦那役で。
鈴木 私が主演した『ライアの祈り』(2015年)という映画に出てくださって。
宅間 ドラマも観てますが、素の杏樹さんとは違う人に、ちゃんとその役に見えるんです。
鈴木 嬉しいです。ありがとうございます。
──バラエティと役を演じるときとでは意識が違いますか?
鈴木 バラエティに関しては、素の鈴木杏樹で出ています。発言なども私自身です。でも役を演じるときは、その人はどんな人か考えて役になろうとします。そしてスライムみたいな状態で役に入っていきます。
──作・演出家としての宅間さんとは今回が初めてになりますね?
鈴木 そうなんです。以前、1回だけ初演の『歌姫』で稽古場を見せていただいたことがあって、自分で演出しながら主役でも出るってすごいなと感心した覚えがあります。よく色々な方が言う「怖い演出家」という印象はなかったです。
宅間 怖くないですよ(笑)。
鈴木 でも初演の『わらいのまち』のDVDの特典映像で、柴田理恵さんが「宅間さん怖いです」って言ってて、あの柴田さんが怖いって?(笑)。
宅間 いやいやいや、柴田さんのほうが怖いですって(笑)。
──そんな楽しい座組が今回も楽しみです。最後に意気込みをぜひ。
鈴木 私は、本当なら不安という気持ちがあってもいいのに、全然なくて(笑)、楽しみでしかなくて、ワクワクしています。出演者の皆さんやお客様と一緒に、楽しくすごせたらいいなと思っています。
宅間 この「タクフェス 春のコメディ祭!」が毎年のシリーズになればいいなと思っています。素敵なメンバーが揃ったので、期待して頂いて大丈夫です。東京グローブ座では初めてですが、コンパクトで居心地の良い劇場ですから、楽しみにいらしてください。

宅間孝行 鈴木杏樹
鈴木杏樹・宅間孝行

たくまたかゆき○東京都出身。脚本家、演出家、俳優。97〜12年にかけて劇団「東京セレソンデラックス」、以降は「タクフェス」を主宰。作家・演出家・監督・俳優として映像や舞台で活躍、辻本茂雄とのユニット「つじたく」でも活動中。俳優としての主な作品は、NHK朝の連続テレビ小説『つばさ』『新選組血風録』大河ドラマ『花燃ゆ』『嵐の涙-私たちに明日はある-』など、映画は『くちづけ』(原作・脚本・出演)『海難1890』『団地』『嫌な女』、昨年『全員、片想い』内の短編「サムシング・ブルー」を監督した。

すずきあんじゅ○1992年、連続ドラマ『十年愛』(TBS)でデビュー。以後、数々のドラマや映画に出演。現在、『相棒シリーズ』(EX)レギュラー。95年から20年間司会をした『MUSIC FAIR』は記憶に新しい。TVは朝の情報番組『ZIP!』(NTV)で金曜日のメインパーソナリティーとして出演、ラジオは『鈴木杏樹のいってらっしゃい』(04年〜/月〜金/LF)『オールナイトニッポン MUSIC 10』(15年9月〜/毎週水曜/LF)のレギュラー。舞台は『Walk oN!』(15年)に続いて2作目。

〈公演情報〉
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タクフェス 春のコメディ祭!『わらいのまち』
作・演出◇宅間孝行
出演◇宅間孝行 永井大 柄本時生/柴田理恵 鈴木杏樹 ほか
●3/30〜4/12◎東京グローブ座、
4/14〜16◎中日劇場、
4/18〜23◎兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
〈お問い合わせ〉東京/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00〜18:00)
http://takufes.jp/warainomachi/


【撮影◇岩田えり】 



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伊阪達也、荒木健太朗を迎えて新作上演! 劇団イヌッコロ『まわれ!無敵のマーダーケース』インタビュー

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前列/伊阪達也、荒木健太朗 後列/小野友広、長谷川哲朗、森訓久

劇団イヌッコロとは、俳優の長谷川哲朗と森訓久、作・演出の羽仁修が中心となって、2010年1月1日から正式に活動を開始。毎回ワンシチュエーションのコメディにこだわり、様々な作品を発表してきた。今回、その11回目となる『まわれ!無敵のマーダーケース』が、3月21日〜26日まで中野ザ・ポケットで上演される。
出演者には、長谷川と森、小野友広などの劇団員以外に、様々な舞台で活躍中の伊阪達也、荒木健太朗をはじめとする客演を招き、今までに観たことのないコメディとなるはずだ。

【あらすじ】
作家・藤澤智彦(伊阪達也)は書いたことのないサスペンス物の仕事を引き受けてしまった。何日経ってもいっこうにアイディアは浮かんでこない。それどころか根本的な描写の仕方すらわからない。それほど藤澤はサスペンスに疎かったのだ。そんな中、彼はとんでもないことを思い付く。「そうだ! 嘘の殺人事件を起こして、人間のリアルな反応を見よー!!」
編集者の末國(大塚真矢)に協力を仰ぎ、人里離れたペンションを探し、売れない役者を雇い、知人を招き、いざ計画を実行したのだが、そこに本物の殺人鬼(荒木健太朗)が現れて…。

公演初日に向けて、熱く繰り広げられる稽古の合間を縫って、伊阪達也、荒木健太朗、長谷川哲朗、森訓久、小野友広がこの作品について、語ってくれた。

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お客さんにじゃれて喜んでもらおうと命名

──まず、演劇集団イヌッコロとはどういう劇団か、メンバーから語っていただきたいのですが。
長谷川 ラフな劇団です。
小野 って、それだけ!? イヌッコロという劇団だけに、お客様にじゃれ合う雰囲気のある劇団ですね。
伊阪 僕は大型犬っぽいねって言われますよ。
4人 わかる、わかる。
小野 話がずれてきた(笑)。真面目に「楽しく」じゃれ合うんです。
荒木 真面目に「適当」にじゃれ合うんですよね?
小野 適当、まあ、そう言われれば。いやいや真剣に笑いに打ち込むストイックな部分もあったりするんですよ。
荒木 計算で笑いをとる。決して偶然ではないんです。面白いものをワンシュチュエーションとしてやっているイメージがありますね。
長谷川 今、そう思いました。
 リーダーやん(笑)。最初は映像、舞台、声優というジャンルの仲の良い役者メンツで、草野球チーム「ハトス」をやっていたところから始まったんです。
4人 へー!
 (長谷川を見ながら)君も驚いてどうする!? 長谷川くんと僕が初めに立ち上げて、作・演出をしている羽仁修が脚本を書いてくれました。基本的にワンシチュエーションのコメディにこだわって、お客さんに笑ってもらいたいな、お客さんにじゃれて喜んでもらおうというコンセプトがありました。
荒木 どうしてイヌッコロという名前にしたんですか?
小野 これは諸説ありますね。僕は最後に入ったのでわからないな。
 僕が入る頃には名前が決まってましたね。
長谷川 羽仁修とファミレスで適当に決めました。
小野 やっぱり適当かい(笑)。

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「いいかげん」ではなくて「いい、加減」

──伊阪さんと荒木さんから見て劇団イヌッコロの印象は?
伊阪 劇団員はみんな適当なんです。適当ですけれど、作品はしっかりしています。みんなでお客さんを笑わそうとしますから。
 「適当」は、「適」時に「当」たるという意味ですから良い意味なんですよ。
伊阪 しかも個性的なんです。それぞれ役割があって、作品の中で役割分担ができていて、バランスがいいですね。今回、客演として入らせていただいてますが、すごく居心地が良いんです。引っ張っていってくれるところは引っ張ってくれる。それから、演技はこういう方向性だよと教えてくれたりします。みんなそれぞれの仕事があるし、素敵な劇団だなと思いながらも……稽古はきついです(笑)。
小野 伊阪くんは主役だからね。みんなをうまく回したり、見なくちゃいけないから。
伊阪 痩せました。
 コメディですから、主人公がてんやわんやするのが基本ベースにあるので、膨大なリアクションとセリフを主役が担わなくちゃいけない。
荒木 コメディは本当に気を抜く瞬間がないですよね。
 お客さんはずっといろんなリアクションを見ているので、新しいワードが出た時に、主役の伊阪くんがどんな反応するのか、全方向から観ることになるので、映像と違って、フォーカスが当たってない部分をどう演じるか、その面白さと難しさがありますね。
荒木 僕は去年の今頃、『トラベルモード』出ていたこともありますし、何度か拝見させていただいたんですけど、雑に見えるけれど、すごく計算されていて、適当という言葉ではないですけど、「いいかげん」ではなくて「いい、加減」なんですね。
4人 うまーい。
荒木 ワンシュチュエーションコメディは、今の演劇の中で減っています。その中では稀有な劇団だと思います。真面目にやるのが大前提でコメディとして成り立させているから、嘘がないように見えますね。
長谷川 公演を観てくれて出たいと言ってくれた人でも、やってみると大変だという人もいますから。
伊阪 僕は楽しいですよ!
小野 確かに大変だけど、狙った通りに笑いが来たらとても気持ちいいんです。
伊阪 お客さんがいると、また色々と見えてくるものが多そうですね。
 公演ごとに発見があります。特に初日ですね。本読みの時に感じていたものが、稽古をやっていると慣れもあって薄れるんです。それが初日は、お客さんの前に立つことで新鮮な気分になって、それで新たなことに気づくことが多いです。作・演出家の羽仁(修)とも「お客さん、ここでこういう反応来るんだね」と違った発見に驚くこともあります。また、客演の方によってさらに違うテイストが出るので、それも楽しいんです。荒木くんと伊阪くんの2人のシーンは、イヌッコロのメンバーにはない感じで面白いですし、今回の2人はとても頼もしいです。
伊阪・荒木 ありがとうございます。

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笑わせることが第一目標で最終目標

──今回の台本を最初に読んだ時の印象は?
長谷川 面白いなって思いました。
小野 客か!? グルメリポーターにもなれないね。
長谷川 うん。グルメレポーターのオーディションに落ちたことがある(笑)。
──どういったところが面白いなと?
長谷川 これまで僕はサスペンス的なお話をやったことがないんですよ。
小野 僕も今回、どんな笑いになるかなと思っていましたが、どの部分も面白くなる雰囲気を感じました。
 イヌッコロの脚本ミーティングは、みんなで話すのですが、その中で、今回サスペンスにしようとなった時に、いつものイヌッコロのパターンを想像していたんです。でも、今回はいつもと違う形になります。最後の仕掛けでどういう風にコメディにするのか、楽しみにしていてください。
荒木 羽仁さんが、9割がコメディで1割をサスペンスにしたいとおっしゃって。僕はサスペンス側をやらなければいけないけれど、台本を読んで初見の時に笑ってしまって、「これ笑わないで耐えられるかな?」と思ったほどです(笑)。荒木健太朗になってしまわないようにしないと。
 荒木くんは殺人鬼役ですけれど、主人公で作家の伊阪くんとのやり合いが面白いんですよね。
伊阪 僕も初見で笑ってしまったんです。そんなことあまりないから嬉しかったし、シチュエーションコメディというのはこういうことかと。事件が起きている状況の中で、てんやわんやがあって、その中で笑いを取るのが、シチュエーションコメディなんだなと。演じる上でセリフにも幅があって、どういう風になるのか想像すると楽しみです。とにかく第一目標はお客さんを笑わせるだけです。
小野 うん。第一目標で最終目標ですね。

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2回目も来たくなるように盛り沢山な工夫が

──それぞれの役柄についても教えてください。
伊阪 藤澤という作家で、サスペンスを書くことになったけれど、書き方がわからない。だから、役者さんをよんで、実際に殺人事件をドッキリでやる。でも、その中に本物の殺人鬼が紛れ込んでいて、彼に翻弄されつつ、ドッキリのみんなのリアクションを見て本を書いては悩んでいく、ちょっとドタバタな役です。
荒木 先ほども言ったようにサスペンス側ですし、伊阪くんの真逆なんですよね。ドッキリだと知らない状態の人間だから、そのバランス加減が難しいです。稽古を積み上げて、ほかの役者さんのセリフを聞きながら完成させたいなと思っています。
長谷川 僕は谷川という役です。いい役をもらったなと思います。
小野 役柄がないよ(笑)。谷川は僕の演じる広野と一緒で、藤澤先生に招かれた客です。
 僕はドッキリが行われるペンションのオーナーです。お話を演劇的に転がして、お芝居だとわかるようにしていく役です。
──この作品の見どころはどんなところになりますか?
小野 伊阪くんの奮闘ぶりだね。巻き込んでいるのに巻き込まれてる感じが面白い。
 藤澤先生の暴君ぶりに翻弄されていく僕らも見どころかな。
長谷川 そうだね。それにここにいる5人以外にも面白い人はたくさんいます。
──最後に公演向けての意気込みを。
伊阪 僕らは四苦八苦しながら頭を使って演じますが、観る方はボケーっと観てくれたら最高に面白いと思います。「殺人事件を体感しようかな」くらいの気軽な感じで来てもらいたいです。
荒木 演劇が好きじゃない人にも観てもらいたいですね。とっつきやすい作品ですし、テレビを観るような感覚でさらっと観れますから。
長谷川 やっている自分たちは、怒られたりけなされたり大変なんですけど。そういうことは全然わからないように頑張りたいです。
小野 一生懸命やるけれど、それを見せずに、気楽に見て欲しいですね。ただ楽しんで、2回、3回と来なさい!
 何ですか、急に先生みたいになって。
伊阪 確かに2回観てもらいたいですね。物語がわかった上で観てもらうとさらに面白いはずです。
小野 そんな雰囲気を醸し出すぞ〜!
 おー!って(笑)、確かに強制ではなく、2回目も来たくなるように色々工夫しています。ポイントカードを作ったり、初めて「お犬様席」を作ったり。トークショーだけじゃなく、どの公演のでもいいのでイヌッコロTシャツを着ていたら楽しめるイベントや、「イヌッコロ・サスペンス劇場」なんかもあります。どれも内容はまだ秘密ですけれど。お芝居だけでなく盛りだくさんの内容になっていますので、ぜひ、劇場に足を運んでください。
 
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前列/伊阪達也、荒木健太朗 後列/小野友広、長谷川哲朗、森訓久
 
いさかたつや○1985年生まれ、石川県出身。04年から放送された『幻星神ジャスティライザー』の伊達翔太/ライザーグレン役で人気に。05年、初舞台『ROCK MUSICAL BLEACH』に主演。以来、テレビ・舞台に活躍中。最近の主な出演作に『戦国BASARA2』(主演)『攻殻機動隊 ARISE』 『RE-INCARNATION RESOLVE』『灰とダイヤモンド』『WORLD ~beyond the destiny~』『拡がる世界の片隅で』(主演) 斬劇 『戦国 BASARA4 皇』 『ROSE GUNS DAYS ーseason1ー』など。

あらきけんたろう○1982年生まれ、熊本県出身。04年の劇団オーディションにて劇団スタジオライフに入団。シェイクスピア「Romeo&Juliet」のロミオ役や泉鏡花『天守物語』の姫川図書之助等、数多くのタイトルロールと主演を務め14年退団。以降、様々な舞台に出演。最近の主な出演作にKAAT『ペール・ギュント』『ロボ・ロボ』『のぶニャがの野望 幸村と五輪の輪』『トラベルモード』『ミュージカル 刀剣乱舞」〜阿津賀志山異聞〜』トライアル公演&本公演、『真田十勇士』『メサイアー暁乃刻ー』など。

はせがわてつろう○1980年生まれ、東京都出身。テレビ・舞台など、様々な作品に出演。主な出演作品に、舞台に『ケロケロちゃいむ』(98年)など。

もりのりひさ○1972年生まれ。声優・俳優。アニメの代表作は『おじゃる丸』川上さん役、『テニスの王子様』柳沢慎也役。舞台ではミュージカル『ハンター×ハンター』ブリゲルラ役など他にもテレビなど幅広く活躍中。

おのともひろ○1979年生まれ。大分県出身。主に映像や舞台などで活躍中。

〈公演情報〉
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『まわれ!無敵のマーダーケース』
作・演出◇羽仁修
出演◇伊阪達也 荒木健太朗 天野麻菜 こいづか登 若松春奈 高橋佑一郎 大塚真矢 想乃 牧田雄一 長谷川哲朗 小野友広 森訓久
●3月21日〜26日◎中野ザ・ポケット
〈料金〉前売り・当日3,800円、初日割・平日昼割3,300円、特別お犬様席4,800円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉inuccoro2010@gmail.com
〈公式サイト〉http://inuccoro.strikingly.com



【取材・文・撮影/竹下力】




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トム・プロジェクト プロデュース『萩咲く頃に』東京公演まもなく開幕! 演劇界注目の俳優・西尾友樹インタビュー

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東日本大震災から6年目の3月11日を迎えた。だが被災地にはいまだに様々なかたちで傷跡が残っている。そんな中、東北のとある家族を題材にした作品『萩咲く頃に』が、1月から全国を巡演、3月21日からいよいよ東京公演の幕を開ける。(26日まで。全労済ホール/スペースゼロ)
初演は2014年。震災の記憶も生々しい時期に作られた親子と家族の物語は、各地で大きな感動を呼び起こし、その好評を受けて待望の再演となった。 
出演者は、息子に期待をかけるあまりすれ違ってしまった父と、息子を信じ続ける母という夫婦に、大和田獏と音無美紀子。引きこもりのあげく震災をきっかけに家を飛び出した正樹に西尾友樹。そんな兄に反発を抱く妹と一家を訪れた若い女性に、藤澤志帆と森川由樹。初演のキャストがそのまま顔を揃え、一段と息の合った舞台を見せている。
この作品で息子の正樹を演じている西尾友樹は、劇団チョコレートケーキの看板俳優。直近の舞台『治天ノ君』(再演)の大正天皇役でも、その突出した演技力が称賛されるなど、今まさに、演劇界注目の俳優だ。そんな西尾友樹に、今回の『萩咲く頃に』について、また俳優としての自身のことなど、じっくりと語ってもらった。

家族のように一緒に行動する5人
 
──3年ぶりの『萩咲く頃に』ですね。
初演から3年も経ったとは思えないくらい、あっという間でした。当時、音無さんや大和田さんと、「再演できたらいいね」と話していたので、実現して本当に嬉しいです。
──1月から全国巡演中ですが、3年前と比べて客席の雰囲気など変化を感じますか?
話の中で出てくる時期はリアルタイムで描かれているので、初演のときはちょうど震災から3年後という設定だったんです。今回は、震災から5年半経過した設定での再演となりました。稽古中は「世間では震災が遠くなった気がする」と、キャスト同士で話していたのですが、実際に公演で東北に伺うと、生活の部分はある程度戻っているものの、心の部分は癒えてないのを感じます。お客様の中にもご家族を亡くされた方がいますし、やはり遠くなっていないなと。
──正樹役への取り組み方については、変化はありますか。
役も自分と実年齢で、僕は初演は30歳でしたが、今は32歳なので、引きこもりの時期や、家族と会ってない時期、家族がバラバラになっている時期が初演よりも長くなっています。そこは家族みんなが意識していて、初演ではすぐに飛び越えられた時間の隔たりも、今回は「そんなにすぐに打ち解けられるものなのか」と、稽古場でディスカッションしたりしました。僕自身、引きこもりについてもわからない部分があったので、ドキュメンタリーを見て参考にしたり、でも、最大公約数的に記号的にならないように気をつけながら、作・演出のふたくち(つよし)さんの書かれた言葉やト書きをまず大切にして作りあげていきました。
──再会した正樹が良い意味で変化している、そこへの驚きと戸惑いもあるはずですね。
嬉しいのか、寂しいのか、色々な思いがあると思います。でも正樹も頑張ったことでそうなれたわけで、その時間の経過というものを大切に演じています。
──初演と同じメンバーということで、家族に近い感覚もあるのでは?
本当にそうです。すごく仲が良いんです。それぞれ出自や経歴が違っている5人で、音無さんと獏さんはドラマでは共演したことがあるそうですが、夫婦役は初めてで、他のみんなは初共演で。そんな5人が、お互いを尊重し合って丁寧にゆっくり作ってきました。その甲斐あって、公演が終わったあともご飯を食べに行ったりとか、旅公演中に移動するときもレンタカーを借りて獏さんが運転して、一緒にあちこち行ったりとか、家族みたいに過ごしていました。こんな座組は他にないです(笑)。
──両親役のおふたりの、役者としての包容力もあるのでしょうね。
音無さん自身母親でいらっしゃるので、役の気持ちがすごくわかるとおっしゃっています。最初から父と母がいるところに子供が飛び込んでいくような感覚でしたし、家族になるのに無理を感じないで、自然に出来上がっていきました。

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感謝や後悔は言葉にしないと伝わらない

──この作品は震災が背景にありますが、家族の物語ですから、全国どこに行っても共感してもらえることは大きいですね。
観てくださった方たちに感想を聞くと、登場人物の誰かしらに感情移入できるそうです。似たような息子がいるとか、息子が最近嫁さん連れてきてとか、自分は引きこもりだったという方もいらっしゃったり。作品の中で描かれている家族の問題が、観る方の身近にあることを改めて感じます。
──西尾さん自身も、家族との関係などで感じる部分はありますか?
ありますね。僕は実家が大阪なのですが、なかなか帰る機会がなくて、地方公演を観にきてくれるのを含めても、年に2、3回しか会えてないんです。この物語を演じながら、「そうだよな、感謝や後悔はちゃんと言葉にしないと伝わらないんだよな」と。実は父親が大病したのですが、そのときに言ってくれなくて、あとになって知ったんです。心配させるからだったそうですが、なんで言ってくれないんだよという思いがありました。
──男親というのは、息子に弱みを見せたくないところもあるのかもしれませんね。
男同士ってなかなかしゃべりにくいですよね(笑)。母親とはけっこうLINEなどでも連絡を取り合っているのですが。やはりこの舞台のように、気持ちをぶつけ合うことも大切だなと思います。
──ふたくちさんの作品はそういう日常の中の問題を、さりげない会話の中でうまく浮かび上がらせますね。
普通の話をしているだけなんですけど、会話の妙がありますよね。たとえば母親と妹が話しているだけのシーンでも、内容がとても豊かに感じます。
──この作品は今年の秋にも、また全国ツアーがあるそうですね。
30ステージぐらい色々な場所で公演します。普通は1回作って終わりということが多いんですけど、これは何度も観ていただけるのが嬉しいです。僕の中学生の格好はそろそろ限界かなと思いますが(笑)、たとえキャスティングが変わってもずっと残っていくと思いますし、そういう作品に出ていることは、とても幸せなことだと思っています。
 
残りの20代を考えたとき、もう1回演劇をやろうと

──西尾さんの演劇歴についても伺いたいのですが、演劇を始めたのは?
早稲田大学に入学してからです。といってもサークルにも劇研(演劇研究会)にも所属してなくて、出版サークルにいたんです。ただ、タカハ劇団の主宰の高羽彩とか大学で知り合った友達が演劇をやっていて、今度公演があるんだけどやってみない?と誘われて出たのが最初で。
──とくに演劇青年というわけではなかったのですね。
東京に出てきたのは映画監督になりたかったからなんです。早稲田は映像演劇学科が文学部にあったので、それで早稲田を目指したんです。ただ、色々受けたのに受かったのは政治経済学部だけで(笑)、それで出版サークルをやりながら映画もやろうと。でも早稲田は演劇が盛んで、いつも公演の立て看板があったり、周りにやっている人間が多かったので、演劇もやってみようと。実際に舞台に立ったら、なんかずっとやりそうだなという感じはあったんです。ですから卒業して出版社に入社したあとも、1年に1本だけ、高羽の芝居には出てました。

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──出版社では週刊誌を作っていたそうですが、相当忙しかったのでは?
毎週校了がありますから、わけがわからなくなってました(笑)。しかも病院関係の別冊を毎年作っているので、年末年始はがっつり働いてて。こんなふうにここで編集者になっていくのかなと思っていた矢先に、会社の中で部署移動の話があったんです。編集から記者へという話で、そうなると地方に行ったりするので、生活のサイクルが違ってしまうんですね。そのとき25歳で、残りの20代を考えたとき、もう1回演劇をやりたいなと。本を作るのも好きで、一生懸命作っていたんですけど、どこか全身全霊ではのめり込めなかったんです。
──活字より体そのもので表現するほうが、向いていたのでしょうね。
やっぱりフィット感が違っていたんだと思います。編集部時代は意図的に演劇から離れようとして、舞台も映画も観ないようにしてました。観るとやりたくなりますから。そういうのも精神的によくなかったですね(笑)。
──でも、よく思い切りましたね。大手週刊誌の記者なら出世コースですよね。
あの年齢だったから決断できたと思います。先輩にも「わかってるのか。マスコミを目指してる人間が入りたくても入れないところだぞ」と言われました。でも僕は「わかってないからやめます」と。忘れもしませんが、最後の出勤日がWBCの日本対韓国の決勝戦で、イチローが延長戦で決勝2点タイムリーを打って、日本中が沸きかえってて、そういう時に、俺は情報の最先端からいなくなるんだと、寂しさみたいなものを感じた記憶があります。
──ご両親は心配されたのでは?
いえ、逆に「あんたは編集者になりたくて東京に行ったのか?」と、「映画撮りたいからと東京に行ったのに、編集の仕事をするというから、何考えてるのかなこの子と思ってた。いい機会じゃないの」と言ってくれて。
──すごいご両親ですね。
親も変わってるんです(笑)。僕、長男なんですよ。それなのによく背中を押してくれたなと、本当に感謝しています。

良い時期に出会った劇団チョコレートケーキ

──今になってみると素晴らしい選択でしたが、やめた直後は不安もあったのでは?
1年ぐらいはニートのようでした。仕事もなく、芝居もツテがなくて。高羽は劇団を作っていましたが、今更そこに出してもらうわけにもいかないし。色々なワークショップやオーディションを受けまくって、その頃に出会ったのが、DULL-COLORED POPの谷賢一さんで。谷さんもいろんなことをやりたい時期で、谷さんの企画で一緒に芝居をやったりしていました。そういう中で、劇団チョコレートケーキの主宰の日澤(雄介)さんとの出会いがありました。日澤さんは当時は俳優を主にやっていたのですが、一緒に芝居に出たときなど、みんなが終電で帰ったあとも2人残って飲みながら色々な話をして、ちょうど劇団チョコレートケーキも作・演出が抜けて、古川(健)さんが書いて日澤さんが演出することになった時期で、うちの劇団に来ないかと。
──それで参加したのですね。劇団での初めての作品は?
古川さんの脚本を初めて日澤さんが演出した『サウイフモノニ…』(10年)でした。そこから2年ほど客演として公演に参加して、2012年の『熱狂』から正式の劇団員になりました。
──劇団チョコレートケーキは、そのあたりから演劇界で注目されるようになりましたが、西尾さんの加入も大きかったと思います。
ちょうど良い時期に出会ったと思います。評価されたのは、古川さんの脚本の力と同時に、日澤さんの演出によるものも大きいと思っています。俳優が試したり遊んだりする部分をよしとしてくれるので、すごく風通しが良くて、トップダウンというよりもみんなで作っていくスタイルで、そういう意味で新しいことに挑戦できる環境が整っているんです。もちろん本がしっかりしているので、おかしな方向に行かないという、安心感とか信頼感があるからこそできることですが。
──チョコレートケーキの土台は、そういうフラットな関係の中で作ってきたわけですね。
今もそこは変わりないというか、劇団の俳優部は3人しかいないのですが、固定の客演の方たち、ほとんど毎回出てくれる方が何人かいるので、そういう人たちと一緒になって、毎回毎回ゼロから一緒に作っていくということの繰り返しです。
 
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違和感とか気持ち悪いとかそういう表現のほうが好き

──劇団チョコレートケーキの作品はいわゆる社会派と言われていますが、ジャーナリストだった西尾さんにとって共感できる部分も多いのでは?
それはあります。日澤さんも、演劇は面白いものを作っていればいいんだということではなく、訴えていくところには訴える。ちゃんと大人としての集団にしようと、毎回言っています。組織としても役割分担もきちんとしようという考えで、会計担当もいますし、僕もマスコミにいたことを生かして広報担当をしています。
──西尾さんは、素顔の知的で穏やかな部分と役者の部分が別人格のように見えます。なりきり方がすごいというか。
昔からテンション高いよねと言われたりしてました(笑)。普通にやるのがもどかしいんですよね。それで失敗もするんですけど、一癖二癖つけられないかなと思うんです。最近とくに、生理的な表現ってどうやったらできるんだろうなと考えているのですが、この感情だからこの表現というよりも、2、3回屈折させて出すというのが、すごく好きなんです。観る側としても、違和感とか気持ち悪いなとかそういう表現が好きですね。やれと言われても綺麗な表現は苦手ですし、ちょっと素直じゃない表現のほうが、僕は好きなんだなと思います。
──『治天ノ君』(2014年、2016年)では、体を歪めたまま演技していましたが、ああいう表現は自分で考えるのですか?
資料を読んだりして、髄膜炎では一般的にどういう症状が出るのか研究しました。その研究したことを具体的に表現するのはどうしたらいいのか、たとえば半身不随になったら、腰に重心をかけて、腰から歩かないと歩けないなとか、そういうところを突っついて、作っていくのが好きなんです。
──すごく知的な構築をするのですね。
色々考えることが好きなんです。稽古場でそれを出していけるかというとまた別なのですが、1回自分で想像して作ってみるのが好きですね。
──役柄も、社会の中で異質な部分を抱えた人とか、はみ出してしまう人間が多いですね。
自分の中にも、ちょっとそういうものがあるのかもしれません。日澤さんは劇団の問題児だとおっしゃいますから(笑)。近藤芳正さんにも『ライン(国境)の向こう』(15年)のとき、「西尾くん、なんか、殺しそうな感じで来るよね」と。「芝居じゃないところでもなんか怖いんだよ」と言われて(笑)。いいのか悪いのか、そういう要素があるんでしょうね。やっぱり芝居したくてもできない期間もありましたから、取り返そうではないですけど、鬱積したものというか、欲求が渦巻いているのかもしれません。

俳優・西尾友樹の表現の場所をもっと作っていく

──役にはどんなふうに入っていくのですか。たとえば自分の中でわかる部分を拡大していくとか?
今回の正樹もそうですが、まず感覚としてその人間を理解しようとします。それを舞台の上でちゃんと表現できる状態まで持っていく、それを目標にしています。ですから稽古では細かくディスカッションしたりして解釈するんですけど、最終的にはその解釈が合ってなくても、真逆でも、自分の感覚を優先した方が伝わると思っているんです。
──自分の感覚への確信があるから、地に足がついた人間像になるのですね。大正天皇も犯罪者も西尾友樹の延長線上にあるのを感じます。しかもそれをすごく楽しんでやっているなと。
(笑)そうですね。楽しいですね。以前は作ることに必死で、自分がこうやれればそれでいいという感じでしたが、今はもっと色々な表現のやり方があるんじゃないかと。もっと色々な表現を見てみようと思っていて、共演者を見て先輩の話を聞いて、1個1個取り入れていきたいなという段階になってます。ちょっと大人になったのかなと(笑)。でもそのことで、自分の中の何かが減っていったらいけないとは思いますが。
──映像への出演も多くなっていますが、それによってフィードバックすることもあるでしょうね。
表現の場所はもっと作っていきたいし、いくべきだと思っています。多少不慣れであっても、いろんな現場に飛び込んで、1つ1つ大切にやっていきたいです。
──そのときに劇団というホームがあるのは心強いですね。
やはり気心の知れた者同士で、一緒にものを作っていくという環境があるのは有り難いです。そこからさらにフィールドを広げていきたいし、そして俳優としての西尾友樹がまず自立していくこと。でないと一生続けていくのは難しいだろうと思いますから。
──最後に、この『萩咲く頃に』について改めてお客様にメッセージを。
なかなか3年間同じキャストで1つの作品を育てる環境は、そうはないと思います。そこで5人が作り出すチームワークや空気感、そういうしなやかなものを楽しみにしてもらいたいなと。そして原発の問題なども作品の軸にありますが、まずは5人がいる澤田家を、隣のベランダからでも覗き見るような気持ちで、そして、気に入った登場人物を見つけたり、ご自分の家族のことなども考えながら、この5人の生き様を見ていただきたいです。
 
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にしおゆうき○1983年生まれ、大阪府出身。早稲田大学入学を機に演劇を始め、07年タカハ劇団『モロトフカクテル』で初舞台。10年『サウイフモノニ…』より劇団チョコレートケーキに出演。12年『熱狂』で劇団員に。劇団以外の最近の舞台は、トム・プロジェクトプロデュース『スィートホーム』、ミナモザ『彼らの敵』、劇団チョコレートケーキwithバンダ・ラ・コンチャン『ライン(国境)の向こう』、オフィスコットーネ『埒もなく汚れなく』など。映像やラジオなどにも出演。『熱狂』『治天ノ君』で第21回読売演劇大賞優秀男優賞受賞。
 

〈公演情報〉
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トム・プロジェクト プロデュース
『萩咲く頃に』
作・演出◇ふたくち つよし
出演◇音無美紀子 藤澤志帆 森川由樹 西尾友樹 大和田獏
●3/21〜26◎全労済ホール/スペース・ゼロ
〈料金〉前売¥4,500 当日¥5,000 U-25¥2,000 シニア¥4,000(全席指定・税込)
※U-25(25歳以下)とシニア(60歳以上)券はトム・プロジェクトのみで販売。要身分証明書。前売当日とも同料金。
〈お問い合わせ〉トム・プロジェクト 03-5371-1153(平日10:00〜18:00)

【地方公演】
●3/19◎東美濃ふれあいセンター歌舞伎ホール
〈お問い合わせ〉0573-66-4011 
 



【インタビュー/榊原和子 文・撮影/竹下力】



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地下空港カンパニーが一夜限りの新感覚な劇場体験に誘う!『SAFARING THE NIGHT/サファリング・ザ・ナイト』開幕! 伊藤靖朗、原嶋元久、庄野崎謙インタビュー

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シェイクスピアの『夏の夜の夢』を下敷きにした移動参加型演劇『SAFARING THE NIGHT/サファリング・ザ・ナイト』が、ぴあと舞台芸術集団地下空港によって3月2日から上演中だ。(12日まで。すみだパークスタジオ特設会場にて)
 
舞台芸術集団地下空港は、伊藤靖朗が中心となって活動。「CoRich舞台芸術まつり!」で、2016年春の準グランプリ+制作賞W受賞。また、昨年は『ポセイドンの牙』で紀伊國屋ホールに進出するなど注目の劇団。今回の『SAFARING THE NIGHT/サファリング・ザ・ナイト』は、観客は2種類(オベロンゲート&タイタニアゲート)の入り口のどちらかから入場、見て、歩いて、感じて参加する体験型エンタテイメントになっていて、中心にある1つの大事件に、観客の視点の数だけ新たな物語が生まれる作品とも言える。また、『攻殻機動隊』のVR作品やLADY GAGAのデヴィッド・ボウイのフェイスマッピングで世界を驚愕の渦に巻き込んだ、WOWの浅井宣通が参加し、今まで体験したことのない演劇体験をもたらしてくれるだろう。
 
出演者は、ライサンダー役には、『タガタリススムの、的、な。』、『ポセイドンの牙』に続く3度目の地下空港作品の出演となる人気俳優・原嶋元久、ディミトリアス役には、『十三人の刺客』で鮮烈舞台デビューを飾った庄野崎謙。ハーミア役には出演者オーディションを勝ち抜き抜擢された18歳のフレッシュスター・山下聖菜。そしてヘレナ役は音楽劇『赤い竜と土の旅人』でリイ役を演じた逢沢凛が務める。
さらに地下空港の数々の作品に出演してきた所属俳優・野田孝之輔、映画の話題作に数々出演の俳優・荒木秀行、地下空港4作品連続出演中の個性派俳優・竹岡常吉、演劇集団キャラメルボックスの所属俳優として数々の作品に出演の女優・林貴子などが参加。総勢30名程のビッグカンパニーですみだパークスタジオに特設会場を組んでの上演となる。

【あらすじ】
20**年の近未来、世界は対立する2つの巨大AI(人工知能)企業体・オベロンとタイタニアに支配されつつあった。オベロンは、全権代表シシアスらによって開発され、統合国家システム体として急激に拡大。大規模な防衛オペレーションを行い、世界約90カ国がオベロンにその主権を移譲する。一方、タイタニアは、オベロンの拡大と防衛的侵略に対抗する国連加盟国83カ国によって立ち上げられた。ヒポリタを議長としたタイタニア連盟を形成し、オベロンと激しい戦争を行っている。そして2つのAIが遂に歴史的統合を実現することになり、その記念式典が開かれることに。そこで式典参加の候補者たちが事前に集められるのだが…。

この公演の作・演出を担当する伊藤靖朗、ライサンダー役の原嶋元久、ディミトリアス役の庄野崎謙の3人にインタビューをすることができた。

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庄野崎謙、原嶋元久、伊藤靖朗

観客との関係も楽しめるアトラクション!

──今回は、2つの入り口やアプリの導入、移動型の劇場、WOWの浅井宣通さんの参加など、新しい演劇体験になりそうですね。
伊藤 『SAFARING THE NIGHT/サファリング・ザ・ナイト』の世界観を旅する気持ちで来てもらいたいですね。1つの空間の冒険者になるような気持ちで参加していただけると楽しめる作品だと思います。
原嶋 遊園地などが作り出す空間の雰囲気や空気をリアルに感じられる公演なので、稽古場で稽古しているときから「外にでたい!」というエネルギーに満ちていました。現地でセリフのやりとりをする方がとてもすんなりするし、すみだパークスタジオでしか上演できないものだなという印象があります。
──こういう形の公演ならではの面白さは?
原嶋 会場内で色々な人に会うとことによって、ストーリーが明確になっていくんです。それはお客さんとの関係もそうです。もちろん、会話をしなくてもいい選択肢がありますが、僕は全部会話しようというくらい気合いが入ってます。
伊藤 素晴らしい(笑)。
原嶋 そういうサイドストーリーを楽しみに、お客様が僕らに飛び込んでくるのか、飛び込んでこないのか、そこは自由なので、飛び込んできた時の楽しさを期待しているところです。もちろん、飛び込んでこなかったとしても、お客様と一緒に作っていく面白さがありますね。

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庄野 僕は、台本を読ませていただいた時に、まず「アトラクションだな」という印象がありました。その中でお芝居を通してお客様と交わりながら、観客自身で選べるストーリーだなと感じました。入り口も2つ、オベロンゲートとタイタニアゲートがあるので、そこから各々がコースを選んでいく。『SAFARING THE NIGHT/サファリング・ザ・ナイト』の世界を旅するように動いて、またみんなで集まって新しい出来事が起きて、一緒にそれについて考えてストーリーが進んでいくエンターテインメントになっています。お客様に自ら声をかけることもありということで、僕は無視しようかなと(笑)思っていたんですけど、原嶋くんの話を聞いていたらそうはいかなくなりましたね。
伊藤 でも役柄が違うから、スタンスが違ってもいいんだよね。
庄野崎 お客さんとの接点が違うということで、演者それぞれ違う関わり方をすると思うので、そこも楽しみにしていただけたら。
原嶋 僕が「壁ドン」で庄野さんが「顎クイ」とか(笑)。
一同 (笑)。

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『夏の夜の夢』は夜と森は現代に通じる

──シェイクスピアの作品を下敷きにした理由は。
伊藤 『夏の夜の夢』は夜と森が出てくるんです。この作品にとって、夜であることと森であることは重要なんです。夜は朝が来る前の時間で、恐ろしかったり、暗闇が不安だったりする。今、社会全体を見回してみると、私たちは朝に向かっているのか、夜に向かっているのかわからない現状にあるのではないかという想いがあって、不吉な夜に向かわないようにしたいなという願いを込めているんです。それから森は、自分たちがどちらに向かうのかを、お客様自身がサファリの中で探検しながら模索するという、2つの要素を着想として入れています。
原嶋 僕が思ったのは、時代背景は違うけど、恋愛に関しては普遍的なものを感じました。
庄野崎 原作がシェイクスピアならではの面白さも感じていただけると思います。
伊藤 シェイクスピアを読んで面白かったのは、異なる社会的な立場、例えば『ロミオとジュリエット』でいうと、ロミオの見方、ジュリエットの見方、ジュリエットのお母さんの見方は全く違うんです。それに応じたレトリックが展開して、社会観が見えてくる。シェイクスピアはそれを言葉に入れ込んで立体的な社会構造を作り上げた。そういうレトリックを通じて、シェイクスピアがやっていたことが大好きなので、彼の志を受け継ごうと思っています。

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五感で感じて見えないものを見る

──伊藤さんから見て、お二人の印象は。
伊藤 原嶋くんは情熱タイプだな。消えない炎のような情熱を一貫して感じますね。それが強烈なものですね。庄野崎さんはワークショップで何回か一緒にやってるね。
庄野崎 そうですね。
伊藤 よくものを見ている方だなと思いましたね。稽古をやりつつも、しっかりと物事を見定めようとする。そういうところはある意味対照的なタイプなので、演出しがいもあるし、演出家冥利につきますね。
──お二人から見た演出家の伊藤さんは?
原嶋 いい意味でもいろんな意味でも大変な人ですね(笑)。
伊藤 おいおい(笑)。
原嶋 デンジャラス感が楽しいです(笑)。これはできないと決めつけないところが素敵で、できないかなと思ったところも、本当にできた時に、こんなこともできるんだという喜びを発見させてくれる人です。
庄野崎 以前ワークショップを受けさせていただいた時も、今回も、伊藤さんの頭の中は、どうなってるんだろうとすごく思いました。台本は活字のみですから、これをどう具現化させていくのかと思っていたら、しっかりと具現化されている。頭の良い方だと思いますし、稽古でも、気持ちで動くところは気持ちで動くように的確な演出をされているのを肌で感じました。

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──最後にこの作品への意気込みをお願いします。
伊藤 アトラクションに来るような気持ちで来て下さい。それを超える楽しみが待っています。演劇ならではの問いかけも込めた作品ですし、思いきり楽しみつつ、思いきり考えて、俳優とともに同じ世界で生きていることを感じてもらえたらと思います。
原嶋 メインキャスト以外のグループリーダーやパビリオンと呼ばれる人たちにも、役がしっかりとあって、彼らの人生を作っているので、そのドラマも見ていただきたいですね。僕らを含め、カンパニー全体を見て感動してもらいたい。全部を体験してもらいたいです。
庄野崎 絶対に楽しい作品だと思いますし、お客様には五感で感じてもらいたいです。劇場内を移動して、人だけじゃないものを見ます。その全てを目で見て、耳で聞いて、肌で感じて、全身で楽しんでもらいたい。絶対後悔させない公演になると思います。

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【プロフィール】
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いとうやすろう○作・演出家。静岡県静岡市葵区出身。1999年、舞台芸術集団『地下空港』を有志で結成。以後、全作品の演出を手がける。2014年、ウェールズ国立劇場日本人新進アーティスト招聘プログラム・Waleslab選抜に合格。渡英し現地にて新作『赤い竜と土の旅人』のためのリサーチ&ディベロップメント&発表を行う。2016年、CoRich舞台芸術まつりで『赤い竜と土の旅人』準グランプリ&制作賞受賞。

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はらしまもとひさ○1993年生まれ、東京都出身。最近の主な舞台作品は『ママと僕たち』『Bank Bang Lesson!!』『不機嫌なモノノケ庵』『レイと天使の住む数字』『今、此処より、明るい夜をこえて』『バイバイ、ブラックバード』など。今後の出演作に『3D欲求』『吾輩は猫である』『ALL OUT!! THE STAGE』などが控える。

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しょうのざきけん○1987年生まれ、福岡県出身。ドラマ『俺の空 刑事編』主役オーディションに応募。2700人の応募者の中から10人のファイナリストに残り、2011年7月10日に行われた最終審査にて主役に選出された。主な出演作品は、ドラマ『俺の空 刑事編』『梅ちゃん先生』『ATARU』『サキ』、映画『劇場版 ATARU THE FIRST LOVE & THE LAST KILL』、舞台『十三人の刺客』など。
 

〈公演情報〉
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『SAFARING THE NIGHT/サファリング・ザ・ナイト』
作◇W・シェイクスピア
演出◇伊藤靖朗
出演◇原嶋元久 山下聖菜 逢沢凛/野田孝之輔 竹岡常吉 荒木秀行 林貴子(演劇集団キャラメルボックス)/田代絵麻(映像音声出演)庄野崎謙 ほか
●3/2〜12◎すみだパークスタジオ特設会場
〈料金〉オベロンゲート/特典付プレミア7,800円 タイタニアゲート/特典付プレミア 7,800円オベロンゲート/通常5,500円 タイタニアゲート/通常5,500円 (全席指定・税込)
■「オベロンゲート」は、「すみだパークスタジオ内『倉』」集合、「タイタニアゲート」は、「すみだパークスタジオ内『SASAYAギャラリー』」集合
■上演専用スマホアプリ無料ダウンロード中(会場にwifi環境はございません。通信容量、充電にご注意ください。)
iOS iOS8以上のiPhone、Android Android5以上(※iPadなどタブレットを除く)
 


【取材・文・撮影/竹下力】

 




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