観劇予報

インタビュー

小川絵梨子演出で初めての本格的ストレートプレイ挑む!『令嬢ジュリー』城田優 インタビュー

L3A9364_OK

近代演劇の先駆者と称されるスウェーデンの劇作家ストリンドベリ。日本でも多くの演劇集団によってこれまで数々の作品が上演されてきた。そんな作家の二大傑作、『令嬢ジュリー』と『死の舞踏』が、Bunkamuraシアターコクーン内に特設される2つの小劇場で、気鋭の演出家小川絵梨子の演出により、連日交互上演されることになった。(3/10より4/1まで。)
この極めて刺激的な試みの一翼を担って『令嬢ジュリー』の下男ジャン役を演じるのが城田優。ミュージカル界で多くの実績を積み上げてきた彼が、本格的なストレートプレイの舞台にどう取り組むのか。期待と意気込みを聞いたえんぶ2月号の記事を、別バージョンの写真とともにご紹介する。

_L3A9445

小川演出の魅力とスタッフの言葉が背中を押してくれた

──今回、本格的なストレートプレイへの挑戦に、この『令嬢ジュリー』を選んだ決め手は?
これまでもストレートプレイのオファーはたくさん頂いていたのですが、歌うのが好きということもあって、どうしてもミュージカルの方に気持ちが行っていた部分がありました。でも今回、この『令嬢ジュリー』のお話を頂いた時に、長く信頼している事務所のスタッフ陣が「これは貴方にピッタリだから、是非やるべきだ」と強く推してくれたんです。そういう客観的なプロデュース目線の判断は、いつも信じているんです。更に小川絵梨子さんが演出をされると伺って、僕自身小川さんが演出された作品は何本も拝見させて頂いていて、素晴らしい才能をお持ちの前途洋洋たる演出家さんだと注目していたし、いつかご一緒してみたいという思いをずっと持っていましたから、その2つで出演を決めさせて頂きました。
──小川演出のどういう点に魅力を感じていたのですか?
例えば難解な物語であっても、小川さんの演出によって感覚的に理解できるんです。彼女が創り出す世界観や、独特のセンスがとても好きです。何よりも舞台の上の人物の感情をリアルに見せながら、洗練された空間に仕上げる方なので、客席から観ていてとても興味を惹かれる演出家さんでした。今回一緒に作る側に回ることでどんな発見があるのか、特に役者が納得できるようにディスカッションを重ねながら稽古を進めてくださる方だと聞いているので、ストレートプレイ1年生みたいな僕としては(笑)心強いので、すべてをさらけ出して飛び込んでいこうと思っています。

_L3A9372

──『令嬢ジュリー』という作品について、今感じているのはどんなことですか?
1880年代の貴族と平民という階級社会の中の物語なので、今の時代の日本に生きる僕がリアルに感じようとすると、初めは難しかったです。でも小川さんが手がけられた上演台本を読んでみたら、とてもわかりやすい平易な言葉で、気持ちで話せる台詞になっていたので、まず安心しました。とはいっても3人芝居の中で僕の演じるジャンはほぼ出ずっぱりですし、台詞量も膨大なので、課題は山積みですが、想像していたより何倍も話しやすい言葉になっているので、良かった!と思っています。
──ジャンという役柄に共感するところは?
ジャンは下から這い上がる立場の人間で、いつか実業家になって上に立つ人間になるという話をジュリーにする。たぶん自分はそうなれるという自負と熱い思いを抱いているんだと思うんです。そこは芸能界に入ったばかりの頃の自分に重なりますね。当時は僕のことを誰も知らなかったし、思うように仕事も決まらなかったのですが、でも絶対に上に行く、やりたいことができるように必ずなる!という諦めない心を持っていたので、上に向かおうとする姿勢、ジャンの野心には共通するものを感じます。僕自身は今振り返ると、当時抱いていた夢はほぼ叶えられていて、それは自分でもすごいことだと思うし、だからこそ今は上に行きたいという思いより、質を高めたいという方向に視野が広がっているのですが。そんなふうに自分の経験をジャンの言葉に重ねながら、説得力のある役作りができたらいいなと思っています。

_L3A9445

演出を経験したことで演者としての視野も広がった

──今回、『令嬢ジュリー』と同時に『死の舞踏』も上演されるという珍しい形態ですが。
とても興味深いですよね。シアターコクーンという由緒ある劇場の中に、2つの劇空間を作って、同じ作者の違う作品を1人の演出家で交互上演する。まず客席の半分以上をつぶして舞台面を2つ作ることが、興行としてどれほど難しいかを考えると、制作側の覚悟のすさまじさと勇気を感じます。そういう意味でとてもエンターテイメント性が高いですし、客席の設計図を見ただけで驚きを感じる試みです。全く違う物語ですが、やはりこうして上演するからには、何らかの影響を互いにもたらすと思いますし、小川さんも2つの作品は実はリンクしているとおっしゃっているので、お客様には『令嬢ジュリー』だけでなく『死の舞踏』もご覧頂いて、この新しい試みから何かを感じ取って頂きたいです。
──昨年『THE APPLE TREE』で演出家としてもデビューしたことで、演劇の観方や演じ方に変化はありましたか?
大きく変わりました。これまでプレイヤーだった時には全く気づいていなかったセットや照明、衣装に対しても興味が広がりましたし、スタッフ、キャスト全員を引っ張っていかなければならない立場を経験したことによって、演じる側に戻っても演出家の大変さがわかるようになりました。特に『THE APPLE TREE』が3つの時代の異なる物語から出来ているオムニバス形式だったので、デビュー作にして貴重な経験が出来たのは幸いでしたし、今回同じ作家の違う作品を2作同時に創る小川さんの大変さも想像できる気がします。だからこそ、自分にとって初挑戦ともいえるストレートプレイ『令嬢ジュリー』に懸命に取り組んで、千穐楽の幕が降りた時に、自分なりにステップアップできたと思えるような舞台にしていきたいですね。

_L3A9375
しろたゆう○東京都出身。03年俳優デビュー。ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍中。10年ミュージカル『エリザベート』のトート役で第65回文化庁芸術祭演劇部門新人賞を受賞し、15年、5年ぶりに務めた同作品の同役で、第23回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞。また岩谷時子奨励賞も受賞するなど絶賛を浴び、16年の4都市上演も好評を博した。近年の主な舞台は『スウィニー・トッド』『テイクフライト』『ロミオ&ジュリエット』『ファントム』『The Love Bugs』、また『THE APPLE TREE』で演出家デビューも果たし、更に活躍の幅を広げている。
 
〈公演情報〉
シス・カンパニー
『令嬢ジュリー』
作◇A・ストリンドベリ
演出・上演台本◇小川絵梨子
出演◇小野ゆり子 城田優 伊勢佳世
『死の舞踏』
作◇A・ストリンドベリ
翻案◇コナー・マクファーソン
演出・翻訳◇小川絵梨子
出演◇池田成志 神野三鈴 音尾琢真
3/10〜4/1◎Bunkamuraシアターコクーン
〈お問い合わせ〉シス・カンパニー 03-5423-5906
〈公式サイト〉http://www.siscompany.com



【取材・文/橘涼香 撮影/岩村美佳】



ユナク(超新星)、ソンジェ(超新星)、イ・ジフン出演。韓国ミュージカル『INTERVIEW』




kick 

shop 

nikkan 

engeki 

文学座公演『食いしん坊万歳!〜正岡子規青春狂詩曲〜』で正岡子規を演じる!  佐川和正インタビュー

DSC_2728

2017年は正岡子規生誕150年にあたる。そして文学座も創立80周年という記念の年で、その第1弾として上演されるのが、この『食いしん坊万歳!〜正岡子規青春狂詩曲〜』。
とかく病気がちというイメージから悲劇性の強い子規の一生を、好奇心旺盛で周囲にエネルギーを振りまく青年として捉え、最愛の母と妹、門弟たちと繰り広げるのびやかな青春群像劇として創りあげる。作は瀬戸口郁、演出は西川信廣、文学座内外で多くの作品を発表し、高い評価を得ているコンビによる新しい正岡子規評伝ともいうべき作品である。

【あらすじ】
日清戦争の戦勝に日本中が沸いていた明治二十八年(1895)、脊椎カリエスを患い、それから僅か六尺の病床で自分の人生の残り時間を静かに見つめている男がいた。正岡子規である。有り余る文芸革新への情熱を持ちながら、身動きの取れない身体と残された時間…。子規は病床で自らの運命と闘うことを誓う。残り少ない人生で文芸革新の「志」を実現するには自分の雑誌を作るしかない。子規は文芸誌「ほとゝぎす」の創刊を決める。 門下生たちは喜び、子規のもとに馳せ参じる。やがて志をともにした子規と門弟たちの必死に原稿を書く日々が始まる。だが部数が伸びるにつれ出版コストは上昇。子規は東京に本拠を移すべく後継者に高浜虚子を選ぶ。経営者としての才をもつ虚子は見事に再興させる一方、子規の身体はみるみる衰弱し、残された時間はあと僅か。 衰弱していく子規の傍らで妹の律は献身する。兄さんを救うには美味しいものをいっぱい食べさせるしかない!残り僅かな人生で、はたして子規は文芸革新を成し遂げ、歴史に「名」を残すことができるのか。そして近代文学の運命は…。 

この公演で主役の子規を演じるのは、今年で座員となって13年目、文学座本公演をはじめ、注目作には欠かせない実力派俳優の1人、佐川和正。子規と同じ松山というメリットも生かして、魅力的な子規を演じてくれそうである。

DSC_2657

改めて郷土の偉人と出会い直しています

──佐川さんは正岡子規と同じ松山の出身なのですね。
そうなんです。18歳くらいまでいました。とても長閑で良いところなんですけど、子規ではないですけど、もっと都会に行きたい、刺激のあるところで暮らしたいと、東京の大学を受けるからと言って出てきました。
──背景も子規と一緒ですが、その主役を演じるということを聞いていかがでした?
まったく想像していなかったので驚きました。主役ということも嬉しかったですが、地元の方言で芝居できることがなにより嬉しかったです。以前から、できれば方言を使った芝居をやってみたかったので。それにこの作品は文学座80周年という節目の年の、第1作目ですから有り難いなと思っています。
──文学座公演での主役は初めてですね。
はい、いつかやらせていただければという思いはありましたから、嬉しかったです。でも最初は実感がなくて、出来上がったチラシを見て、初めて、ああやるんだという実感が(笑)。
──正岡子規という実在の人物を演じるわけですが、そのプレッシャーは?
以前、同じ瀬戸口郁さんの作品『エゲリア』(2012年)で、岡本太郎さんの役をやったんです。そのとき過剰に意識しすぎて芝居が硬くなってしまった気がしたので、今回は少し肩の力を抜いて、自分らしく、自然に出てくるものを大事にしようと思っています。
──郷土の有名人ということですから、色々な知識がありそうですね。
それが学校で習う知識程度しか知らなくて。実家は道後温泉のすぐ近くなのですが、自分の生活圏にあるとかえって興味を持てなくて。正岡子規という人の偉大さをちゃんと認識したのは東京にきてからという(笑)。今回、改めて調べてみて、「べーすぼーる」(野球)をはじめ新しいものをすぐ取り入れたり、文学の面でも日本人の言葉そのものに影響を与えるような、近代文学の第一人者として大きな存在だったと知って、本当にすごい人だったんだなと。今、本当の意味で郷土の偉人と出会い直しているような状態です。
──やはりいつかは、ちゃんと出会わなくてはいけない人だったのでしょうね。台本に出てくる子規の透明な明るさとか真っ直ぐさは、佐川さんの中にもあるように見えます。
そうだったら嬉しいです。たぶん個人差はあると思いますが、松山という風土が育ててくれた明るさとか、人懐っこさはあると思います(笑)。

DSC_2714

食べることや味わうことで生きることを実感していた

──野球だけでなく、子規は進歩的で、すごく行動的ですね。
「ほとゝぎす」を創刊したのも、新聞記者の経験から活字の力をわかっていたんだと思います。その前に、日清戦争にも従軍記者として付いていきますが、これは瀬戸口さんがおっしゃっていたのですが、当時は「自分が名を成すことが国を興すことにもなる」という、国のことと自分のことが同等に捉えられる、自分がやることは国に良い影響をもたらすと思えた時代だったのだと。その従軍で彼は病を重くしてしまうのですが。
──この作品では22歳から35歳で亡くなるまでを描いていますが、演じかたはどんなふうに考えていますか?
本が年代ごとにいくつかに分かれていて、各場面の中に子規のその時々の状況は、周りの登場人物たちの説明の中で見えてくるので、そこに自分が素直に乗っかって演じればいいのかなと思っています。他の登場人物とやりとりする中で、自ずと子規の状態が見えてくるので。
──子規という人物を演じるうえで、核になりそうなところはどんなところですか?
彼は自分の中に確実にこれだという確信を持っているんです。俳句に関しても12万もの俳句を選り分けて、百科事典を自分で作るみたいな作業をするわけです。そういう信念、これがいい、これだという芯の強さで、嫌われようが孤独になろうが、絶対にこれをやるという確信があります。その芯が捉えられれば、この芝居の骨になるだろうと思っています。
──病床にあっても、彼のエネルギーは衰えないのもすごいですね。
「病牀六尺」なども、想像を絶する重い症状の中で毎日連載記事を書いています。全身から膿が出るという状態でも、その中で素晴らしい文章を書くのです。その精神力は信じられない強さで、そこは演じるうえでも日常レベルではない表現をしていければと思っています。難しいですが、周りの方々に助けていただきながら。1人ではないのでそこは心強いです。
──そして病床で美味しいものを全国から取り寄せますね。その「食」へのエネルギーが、子規の生命を繋いでいたのでしょうね。
そう思います。食べることや味わうことで生きることを実感していたのではないでしょうか。そこに今回の台本は一番焦点を当てています。演出の西川信廣さんも、子規の暗い側面ではなく、そういうものを押しのけていく力、それを出していくようにとおっしゃっていました。この作品の題名もポスター画像も、これまでの子規のイメージを壊すというコンセプトなので、僕も思い切り振り切ってしまってもいいかなと思っています。

DSC_2658

朗読の経験で作品全体を考えるようになった

──佐川さんの経歴なども話していただきたいのですが、大学時代から演劇を?
大学では英語会という会で、英語劇を作ってました、
──では、英語は堪能ですか?
なんとか話せます。英語劇のほうは、僕がいた時期は子供向けの舞台を創るという風潮で、初めてやった役は踊るクマでした(笑)。年に1回しか公演しなかったのですが3年程やりました。松山から出てきたけど何をやりたいのかわからない時期で、一生懸命できるのは芝居くらいしかなかったんです。同じ時期に英語劇だけじゃつまらないということで、仲間たちで集まって小劇場的な芝居も作っていました。台本は既成の戯曲を使って、高橋いさをさんのものとか。素人集団でしたけど楽しかったです。
──そこから文学座の研究所に入ったわけですね。さらに、狭き門と言われる座員になれたのは、すごく優秀だったのでしょうね?
優秀ではないんですが、エネルギーだけは高かったかもしれません。松山から東京に行って、何するかと思えば役者になってと、故郷ではみんな呆れてるだろうなと。そういう思いの中で必死にやるしかなかったのが、よかったのかなと。
──そして劇団でもどんどん役が大きくなっていって、今回のような大事な公演の主役にも選ばれるわけですが。佐川さんにとって芝居とはどんなものですか?
面白いです。20代の頃は若者の悩みというか、何のために生きているのかとか、どう生きたらいいのかと悩んでいて、子規のような目標も信念もなかったんです。でも芝居は、言葉が書かれているし、流れもある。そこに自分を乗せていけばいい。とにかく役があると生きてる実感があるし、舞台上のほうが素の自分より居心地がよかったんです。もちろんたいへんな部分もあるのですが、エネルギーだけはあったし、ラクだったんです。
──役者に向いていたのですね。その後の役者人生で何かエポックになった作品はありますか?
劇団の朗読会というのがあって、すごく小さな会なんですが。そこで何年か前に芥川龍之介の『杜子春』を丸暗記して語ったんです。覚えるのが大変で頭がどうにかなりそうでしたけど、お話を伝えていくとか、言葉でイメージをまわしていく感覚が面白いなと。その経験は、例えば『再びこの地を踏まず−異説・野口英世物語−』(2015年)のときなど、語り部的な役でもあったのでとても役に立ちました。ほかの役にもそれは良い影響を与えていると思います。どうしても若いときは自分を出すことに一生懸命でしたが、今は物語をいかに伝えるか、それぞれの役者のフィルターを通して出てくる全体の流れとか、そこを面白がれるようになった気がします。役者になって10年以上経って、今頃やっとなんですけど(笑)。
──積み重ねた経験で、全体が見えるようにもなってきたのかもしれませんね、
それはあると思います。全体が見えると、自分もまたここでこうしようと考えますし、作品との関わり方が変わってきますから。

DSC_2701

本当に良いもの、本当に価値のあるものを求めて

──文学座は翻訳劇、近代古典、現代作家のオリジナルまで幅広く経験できますが、得意なジャンルとか、やってみたい役などはありますか?
僕は見た目で学生とか好青年とかいう役が多くて、どちらかというと普段もそう見られがちなのですが、できればそうではない部分などを出せるほうが面白いですね。最近で言えば『弁明』(2016年アトリエの会)の兄役は母親に反発する長男でしたが面白かったです。それから12月の新国立劇場の『ヘンリー四世』二部作では、メインのクラレンス公の役のほかに、召使いとか兵士とか「噂」とか色々な役をやって、自分は西のほうの人間なので、基本的に自由にバカなことをさせてくれると嬉しくなっちゃうんです(笑)。そういう部分をもっと出せる舞台をやってみたいですね。
──では今回の子規の「食いしん坊」はぴったりですね。最後に、佐川さんが芝居を続けていくうえで、これだけは大事にしたいというようなものは?
いつもいただいたものをとにかく一生懸命ということだけで、なにも考えてないんですが、最近、楽しいだけじゃなく本当に良いものってなんだろう、本当に価値のあるものって何だろうと考えるんです。そこを意識していければと思っています。年齢的にもそういう責任を感じていて、易きに流れずに流行りものに寄らないというような、そういうことが大事な時代になってきたのではないかと。ですから役者としてもそういう存在になれるようにがんばりたいなと思っています。そういう意味でも、正岡子規のような確固としたものがある人物は素敵だなと思います。
──子規を演じることで、何かを掴めるかもしれませんね。
そうですね。彼の精神に触れられて覚醒が起きるかもしれません(笑)。
──では観に来る方へ意気込みぜひ。
この舞台を楽しんでいただきたいですし、今の世の中にはなかなかいないような、閉塞感を打破していく人のエネルギーとかアグレッシブさとか、ハチャメチャ感を観ていただければ。病弱というイメージではなく、目立ちたがりで出たがりなんです(笑)。それから後ろにいる母と妹の存在がすごいんです。父性に近いようなスケールの母性というか、その母や妹の強さがバックボーンにあるから、子規の作品が世に出たので、そういうところも観ていただければ。劇団80周年の年頭の作品なので、ぜひ観にきていただければ嬉しいです。

DSC_2661
さがわかずまさ○愛媛県出身、2000年文学座研究所入所、05年座員となり、02年『ベンゲット道路』(文学座本公演・文学座アトリエ)で初舞台。最近の出演作品は『二人だけのお葬式〜かの子と一平〜』(青年座劇場)、『再びこの地を踏まず−異説・野口英世物語−』(文学座本公演・紀伊國屋サザンシアター他)『春疾風』(文学座本公演・紀伊國屋ホール)『セールスマンの死』(文学座本公演・地方巡演)『弁明』(文学座本公演・文学座アトリエ)『ヘンリー四世』(新国立劇場中劇場)など。

〈公演情報〉
20170218

 
文学座創立80周年記念
文学座公演『食いしん坊万歳!〜正岡子規青春狂詩曲〜』
作◇瀬戸口郁 
演出◇西川信廣 
出演◇原康義  斎藤志郎 得丸伸二 岸槌隆至 佐川和正 上川路啓志 内藤裕志 新橋耐子 吉野実紗 増岡裕子 岡本温子
●2/18〜27◎紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
〈料金〉前売/一般:6,000円 夜割/4,000円(2/18、21) (全席指定・税込)
その他の割引 夫婦割/10,000円 ユースチケット(25歳以下):3,800円 中・高校生:2,500円 
いずれも取扱いは文学座のみ。ユースチケットと中・高校生は要年齢証明 (全席指定・税込)
文学座チケット専用 0120−481034(シバイヲミヨー)(10時〜17時30分/日祝を除く)


【取材・文/榊原和子 撮影/竹下力】


ユナク(超新星)、ソンジェ(超新星)、イ・ジフン出演。韓国ミュージカル『INTERVIEW』




kick 

shop 

nikkan 

engeki

『柔道少年』間もなく開幕! 宮崎秋人・荒井敦史・三津谷亮・池岡亮介インタビュー

s_161126_0018
 池岡亮介・荒井敦史・宮崎秋人・三津谷亮

韓国でロングランした舞台『柔道少年』が本日、2月9日、いよいよ日本初演の幕を開ける。(21日までザ・スズナリにて。そののち大阪公演あり)
主人公は地方の高校生、全国代表を目指す柔道部員で、後輩2人とソウルへやってくる──。
高校生たちの青春とおバカな日常、恋愛のドキドキやスポーツに打ち込む真摯な姿を描き、劇中で本格的柔道シーンに挑む、スポーツ青春群像劇だ。
そんな物語の日本版を演じるのは、俳優集団D-BOYSのメンバーで人気、実力、運動能力に長けた宮崎秋人、荒井敦史、三津谷亮、池岡亮介の4人。演出は劇団「柿喰う客」代表の中屋敷法仁が手がけるという、まさに注目の舞台だ。
この作品へ賭ける思いを4人に語ってもらった「えんぶ2月号」の記事を、別バージョンの写真とともにご紹介する。

ダメ男ばかりで部活の日常みたいな

──まずこの作品への出演が決まった時の気持ちから。
宮崎 これまでもスポーツに関わる作品をやらせていただいてきましたが、ついに本格的な柔道と向き合う機会がきたなと。柔道って普通のアクション以上に、相手と息を合わせないといけなくて、しかも劇場がザ・スズナリで、お客様へごまかしがきかない。その緊張感とか役者同士の緊張感がびりびり伝わる舞台になればと思っています。
荒井 韓国ではすごい熱量で柔道の場面をやって、それが評価されている作品だと聞きました。劇場的にも役者とお客様の距離が近いですし、ドキュメンタリーというか、誰でもわかる日常が描かれているので、エンタメとか喜劇とか呼ぶより、たとえば「過去へさかのぼるドキュメンタリー」とか名付けたいような、新しいジャンルの舞台になると思ってます。
三津谷 オリンピックを目指している少年たちと聞いた時は、お客様にとって共感しやすい作品なんだろうか? と思ったんです。僕の経験から言っても(笑)世界を目指すのは特別なことだと思うので…。でも台本を読んでみたらダメ男ばかりの、部活の日常みたいな話で、男子ならきっと共感できるし、女子も「男子ってこうなのね」と面白がってもらえるんじゃないかなと思いました。
宮崎 時代も1990年代で、ちょっとアナログで熱い青春だよね。
三津谷 懐かしさを感じてもらえるといいね。
池岡 僕は水泳部に入っていて、でも高校1年でやめてしまったので、部活の青春をちゃんと体験してないんです。それをこの芝居で体験できそうだなと。ただ、柔道だから怪我しないようにしっかり鍛えておかないと。今年は仕事で水泳をやって柔道をやって、まさに東京オリンピックへの波に乗ってます(笑)。

s_161126_0004 jpg

それぞれ中屋敷さんに負荷をかけられて

──柔道の稽古はもう始めているのですか?
宮崎 僕だけビジュアル撮影のために、先に稽古をつけて頂きました。
三津谷 僕と池ぴー(池岡)は後輩の役だから、宮崎先輩に教えてもらおうね(笑)。
宮崎 練習していて感じるのは、力だけじゃなく一瞬のタイミングだったり、呼吸が大事だなと。それに技と同時に礼儀を大切にするスポーツで、畳は神聖なものだし、相手にも礼をつくす。そういう「心」を学ばせてもらっています。と、ちょっとエラソウな話をしていますが、この作品のテーマは実はそこじゃなくて。
──キャッチコピーにも「高校生たちの青春、おバカな日常」とありますね。
宮崎 見方によっては、柔道はおまけじゃない? みたいな展開で(笑)。
三津谷 でもそのくらいの気持ちで見ていただいたほうが正解だと思います。
──荒井さんの役は柔道部ではないのですね。
荒井 ボクシング部です。
宮崎 イケメンライバルと書かれていますけど、それは主人公目線で、実際はね。
荒井 ちょっとアブナイ匂いがするやつで(笑)。
宮崎 地方から来た主人公から見たら、顔も整っててボクサーというだけで勝手にイケメン扱いして、むかつくと(笑)。
荒井 言ってみれば、都内の高校生に勝手にコンプレックスを持つ地方の高校生みたいな構図ですね。
──青森からきた高校生という設定で、方言も出てくるそうですね。
三津谷 青森出身の僕が有利だと思うでしょう? でも、僕は帰国子女の役で英語をしゃべって、池ぴーの役のほうがバリバリ青森方言で、僕は彼に方言を教わるという(笑)。
宮崎 完全に中屋敷さんの罠です(笑)。みんなに足かせがある。
荒井 僕の足かせは恋愛に悩む役というところで、恋愛とかちゃんとしてないから難しくて(笑)。
宮崎 皆それぞれ中屋敷さんに負荷をかけられてるんです。

s_161126_0023 jpg

この4人だからこそのチームワークで

──今回、4人で積極的に色々なプランを出しているそうですね。
宮崎 まず「知ってもらうために何をしたらいいだろう」に始まって、「自分たちで舞台を作る」ということに斬り込んでいきたいと思っています。それはこのメンバーだからできることで、中屋敷さんもこの4人のチームワークを大事にしたいと。これまでD‒BOYSの先輩方に甘えてきたところを、今回は4人で団結してやってみようと。
池岡 部活してる感じで宣伝活動とかやりたいですね。
──この中では三津谷さんがキャリア的には上級生なのですね。
三津谷 上級生でも、経験値はみんなのほうが積んでるから。
3人 ないない!
三津谷 秋人をはじめ3人ともコミュニケーション能力がすごいから、僕は付いていきます。
荒井 一緒に行きましょうよ(笑)。というか、中屋敷さんに関しては僕は初めてだから。
池岡 僕らは中屋敷さんの演出を経験しているからね。
荒井 公演を観に行くたびに挨拶させていただいているけど、まだちゃんと話したことないからちょっと心配もあって。
三津谷 中屋敷さんも人見知りだそうだし、意外と気が合うと思うよ。
──そんなメンバーでの『柔道少年』に、改めて意気込みを。
宮崎 本格的に柔道に挑戦するんですが、観にくる方は「柔道なんだ!」じゃなくて「あ、柔道もすごいんだろうな」くらいにとどめていただいて、オバカな高校生たちが恋や部活に奔走する姿を観ていただきたいなと。わかりやすいストーリーで疾走感がある中で、出演者としては各々のスキルをどこまでぶつけ合えるか、笑える要素もあるので、そういう全てを密な空間で味わってほしいです。
荒井 スズナリとABCホールだからこそできる舞台にしたいですね。学校生活の一部を切り取った日常感の中で、恋愛模様とか柔道とか観ていただいて、楽しかったなと思っていただければ。僕個人としては秋人と池岡とは『夕陽伝』の仲間で、みっちゃん(三津谷)は劇団Patch版の『幽悲伝』に出て、その時に一緒に何かやれたらと話したことから繋がっているので、純粋に楽しみです。そして、次の世代を担っていく俳優として、このメンバーでどれだけ勝負できるか。がんばりたいです。
三津谷 たのもしいメンバーばかりで楽しみです。仲が良いからこそ言い合えるので、遠慮なくディスカッションしながらやりたいですね。
池岡 一生懸命柔道して、一生懸命笑いを取りにいって、一生懸命すべって、一生懸命反省する毎日にしたいなと。
宮崎 寒い時期ですけど、温かい気持ちで帰っていただける舞台にしたいと思っています!

s_161126_0013
 池岡亮介・荒井敦史・宮崎秋人・三津谷亮

みやざきしゅうと○東京都出身。舞台や映像で活躍中。最近の主な出演作品は、映画は『キリング・カリキュラム〜人狼処刑ゲーム序章〜』、ドラマは『Messiah メサイア -影青ノ章-』(TOKYO MX)『弱虫ペダル』(BSスカパー!)、舞台は『夕陽伝』『七つの秘密』『引退屋リリー』ライブ・ファンタジー『FAIRY TAIL』舞台『青の祓魔師』京都紅蓮篇、『ESORA』など。1月21日スタートのドラマ『男水!』(NTV)に出演中。 5月に舞台『男水!』も控えている。

あらいあつし○埼玉県出身。舞台や映像で活躍中。主な出演作品は、映画『ズタボロ』『悪の経典』『リアル鬼ごっこ4』(主演)『真田十勇士』、ドラマ『GTO』(関西テレビ)、舞台『コンダーさんの恋』『新・幕末純情伝』『真田十勇士』など。4月より舞台『里見八犬伝』出演、春には主演映画『神さまの轍-check point of the life-』の公開が控えている。

みつやりょう○青森県出身。2000年/2004年一輪車世界大会1位。舞台や映像で活躍中。最近の主な出演作品は、ドラマはNHK『真田丸』、映画はネスレシアター『踊る大空港、(略)』、舞台は『真田十勇士』『漂白』『GARANTIDO』『地を渡る舟』『幽悲伝』『SHOW BY ROCK!! MUSICAL』「【最終章】學蘭歌劇『帝一の國』-血戦のラストダンス-」『また逢おうと竜馬は言った』超歌劇『幕末Rock』黒船来航、ミュージカル『黒執事〜NOAH'S ARK CIRCUS〜』など。本年初夏公開の映画『ひだまりが聴こえる』に出演。

いけおかりょうすけ○愛知県出身。舞台や映像で活躍中。最近の主な出演作品は、映画は『1/11じゅういちぶんのいち』(主演)『コープスパーティ Book of Shadows』、舞台は『夕陽伝』『残酷歌劇 ライチ☆光クラブ』『なりたい自分にな〜れ!』など。ドラマは『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』(フジテレビ系)、1月14日スタートのWOWOW土曜オリジナルドラマ『本日は、お日柄もよく!』と、1月21日スタートのドラマ『男水!』(NTV)に出演中。5月には舞台『男水!』への出演が控えている。 


〈公演情報〉
s_PR_1

Dステ20th『柔道少年』
作◇イ・ジェジュン パク・キョンチャン
演出・上演台本◇中屋敷法仁
出演◇宮崎秋人 荒井敦史 三津谷亮 池岡亮介 桜井美南 小林正寛
●2/9〜21◎ザ・スズナリ
2/24〜26◎ABCホール
〈お問い合わせ〉サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00〜18:00)





【取材・文/宮田華子 撮影/大倉英揮】


ユナク(超新星)、ソンジェ(超新星)、イ・ジフン出演。韓国ミュージカル『INTERVIEW』




kick 

shop 

nikkan 

engeki

「斬劇『戦国BASARA関ケ原の戦い』」間もなく開幕! 中尾拳也、沖野晃司、眞嶋秀斗、松村龍之介インタビュー

戦国BASARA本データ0011
松村龍之介、眞嶋秀斗、沖野晃司、中尾拳也

戦国武将が歴史の枠を超えて戦いを繰り広げる大人気アクションゲーム「戦国BASARA」。その舞台版の最新作、「斬劇『戦国BASARA関ケ原の戦い』」が、東京と大阪で間もなく上演される。(2月3日より12日は天王洲 銀河劇場、2月17日より19日は梅田芸術劇場 シアタードラマシティ)
13名の名だたる武将たちが闊歩する世界で、中心人物となるのは、シリーズ初参加となる徳川家康の中尾拳也、石田三成の沖野晃司、伊達政宗の眞嶋秀斗、そして、シリーズ5作目の参加を果たす真田幸村の松村龍之介。斬劇の名に相応しい、大迫力のアクションシーン満載の舞台に賭ける、4人の思いを聞いた「えんぶ2月号」の記事を別バージョンの写真とともにご紹介する。

対となるライバルがいる面白さ

──それぞれ演じる役柄の魅力を教えてください。
中尾 徳川家康を演じますが、魅力がないところがない!
三人 おぉ〜!
中尾 登場人物1人1人皆さん熱いのですが、その中でも家康は人情に厚くて、陽なんです。
沖野 陰と陽の陽だね。
中尾 そう。陰のない太陽のような存在なのが、まず魅力だと思っているので、稽古を重ねる中でもそれを大切にやっていきたいと思っています。
沖野 石田三成はすごく力の入った台詞が多くて、とことん人を信じるが故に、裏切った者に復讐しようとする。その想いの強さは、生半な忠誠心や友情では計れない、愛を持っていないとできない役どころなので、熱い信念が魅力ですね。
眞嶋 伊達政宗はまずクールというイメージです。(中尾)拳也さんが言ってくださったように皆熱いのですが、その中でも政宗の熱さはクールな中に燃えているので、片目から見据える揺るぎないものを自分なりに表現していきたいです。
松村 家康が陽、三成が陰としたら、政宗と僕が演じる真田幸村はクールとホットですね。
眞嶋 あぁ、確かにそうですね。
松村 家康と三成、政宗と幸村、それぞれ対となるライバルがいるからこそ高め合える。幸村はとても愛情深くて、お節介なくらい誰にでも情をかけていくんですが、そういう不器用な憎めなさが愛らしい、自分で演じながら友達にしたいなと思っています。
 
0012

進化する殺陣で、進化する舞台を

──更に斬劇『戦国BASARA』に欠かせないのが、爽快な殺陣の数々ですが、どう魅せていきたいですか?
中尾 家康は唯一武器を使わず素手で相手を倒して行くんです。それが大きな個性でもあるので、自分自身スポーツなども好きですし、素手のアクションを追求していくのが楽しみです。
沖野 元々自分は立ち回り、殺陣を頑張ってきた人間ですが、今回初めて『戦国BASARA』の殺陣を担当される清水順二さんが師匠なんです。
中尾 そうなんだ!
沖野 そう。この仕事が決まった後に、清水さんが殺陣をつけられると聞いて、プレッシャーなのと同時に運命的なものも感じたので「お前で良かったよ」と言ってもらえるように頑張りたいです。
眞嶋 僕は沖野さんの真逆で殺陣は初挑戦で、身体はもちろんですが心も疲労するものなんだと感じています。人を斬るというのは、僕たちの日常では考えられないことなので、如何に本気を注ぎ込むことができるか、斬劇として魅せられるかにぶつかっていきたいです。
松村 僕は幸村としての殺陣をこれまでさせて頂いてきましたが、殺陣をつける方が変わると、舞台の色も変わりますから、今回どんな殺陣をつけて頂けるのかにワクワクしています。更に、中尾さん、沖野さん、眞嶋さんはじめ新しい方達と交わらせて頂くので、どう仕上がるのかが未知数だからこそ、大きな発見もあると思います。(長い間があって)すごく楽しみです。
中尾 ためたね〜(笑)。こうして話していると楽しみと同時に緊張感も増してくるけど、このカンパニーならではの舞台にしていけたらいいですね。本当に舞台って青春だなと思うから。
沖野 皆の思いがひとつになってこそ面白いものになるから、全員が同じ思いで初日を迎えたいね。
眞嶋 それぞれのキャラクターがしっかりと立っていて、途切れることなくクライマックスに向かっていく舞台ですものね。
松村 全員で舞台に込めたエネルギーを、観に来てくださるお客様に思いっきりぶつけて、楽しんでもらえるよう頑張っていきましょう!

0009
松村龍之介、眞嶋秀斗、沖野晃司、中尾拳也

なかおけんや○93年生まれ。福岡県出身。ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンに、聖ルドルフ学院 部長・赤澤吉朗役として出演するなど、舞台を中心に活躍を続けている。最近作に舞台「Bank Bang Lesson!!」がある。

おきのこうじ○85年生まれ。福岡県出身。07年、企画演劇集団ボクラ団義を旗揚げし、副代表を務める。俳優として数々の舞台に出演する一方、殺陣師・振付師としても多くの公演に携わり、活躍の幅を広げている。最近作は、ホットポットクッキング『失神タイムスリドル』、ボクラ団義『今だけが戻らない』など。

ましましゅうと○95年生まれ。群馬県出身。15年よりミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンに、桃城武役として出演、活躍を続けている。最近作に、ミュージカル「青春-AOHARU-鉄道」2〜信越地方よりアイをこめて〜がある。

まつむらりゅうのすけ○93年生まれ、岩手県出身。舞台を中心に精力的にキャリアを重ね、CM、映画、バラエティ番組で活躍の場を広げている。近作に、映画『ブーケなんていらない!』舞台『青の祓魔師 京都紅蓮編』『黒子のバスケ THE ENCOUNTER』『残響のテロル』『八犬伝〜東方八犬異聞〜』などがあり、『戦国BASARA』シリーズでは、14年から真田幸村役を演じ続けている。


〈公演情報〉 
PR

斬劇『戦国BASARA  関ケ原の戦い』
原作◇CAPCON(「戦国BASARA」シリーズ)
 構成・演出・映像◇ヨリコ ジュン  
企画・原作監修◇小林裕幸(CAPCON) 山本真(CAPCON)
 シナリオ協力◇松野出
出演◇中尾拳也 沖野晃司 眞嶋秀斗 松村龍之介 他
●2/3〜12◎天王洲 銀河劇場
●2/17〜19◎梅田芸術劇場 シアタードラマシティ
〈お問い合わせ〉
東京公演 サンライズプロモーション東京 0570-00-3337
大阪公演 キョードーインフォメーション 0570-200-888




【取材・文/橘涼香 撮影/岩田えり】




トムプロジェクトプロデュース『萩咲く頃に』




kick 

shop 

nikkan 

engeki

世界で一番カッコいい 『ALTAR BOYZ』を創りたい!東山義久・大山真志 インタビュー

s__MG_0309

エッジィで知的な数々の作品を輩出してきたニューヨークのオフ・ブロードウェイで、2005年のベストに輝いたロック&ダンス・ミュージカル『ALTAR BOYZ』。その2017年バージョンが間もなく幕を開ける!(2/3〜16◎新宿FACE、2/18大阪・森ノ宮ピロティホール、のち東京で合同スペシャル公演もあり)

神と司祭に使える美しき5人の使徒たちが、ボーイバンド(ダンスボーカルグループ)を結成し、福音の歌とダンスで愛を説き、観客たちの魂を救うという設定の舞台は、人種差別、移民差別、ゲイ差別など、時代の難問を知的な比喩に変えて展開。2時間を駆け抜ける熱い舞台は、2008年の本邦初演以来、愛され続けている。
そんな作品の2017年バージョンは2つのバージョンが上演される。日本初演メンバーが集結した「Team Legacy」、そしてフレッシュなメンバーと振付で挑む「Team Gold」。それぞれを率いる東山義久と大山真志が、各チームや互いの魅力、作品への意気込みを語りあった「えんぶ2月号」の記事を、未掲載の写真とともにご紹介する。


Unknown
東山義久・大山真志

 
それぞれの個性を際立たせる2つのチーム

──大人気作品がまた還ってきますが、2017年バージョンの目指すところから聞かせてください。
大山 何回目ですか?
東山 5回目。もはやBOYSではないんだけど(笑)。
大山 いやいやとんでもない! 5回目にして変えたいと思っているところなどあるんですか?
東山 前回の『ALTAR BOYZ』は「Legend」という形で出させて頂いて、「伝説」だから、もう本当にこれが最後だと思っていたんだけど、今回は「Legacy」ということで、「遺産」なんだよね。そう考えた時に、ルーク役が森新吾になっている以外は、全員初演メンバーでさせてもらえるので、この8年間それぞれがソロで培ってきたものを出していきたいなと。やっている内容も楽曲も変わらないといっても、それぞれ初演とは全く別の表現力を持ってアプローチしてくるはずだし。そういう意味で、2017年の「Legacy」ならではの舞台を、バンドを含めた10人のメンバーで創り上げたいと思っている。そちらは「Gold」になるんだよね?
大山 はい。前回の「Red」から「Gold」ということになりましたし、メンバーも3人代わるので、自ずと前回とは全く違うものになるだろうと楽しみにしています。特にうちのチームは振付が全部変わるということなので、また新たな『ALTAR BOYZ』の絵が見えたらいいなと思っています。
──それぞれのチームの魅力はどんなところにありますか?
東山 「Legacy」は、とにかく個性豊かで動物園のような感じですね。『ALTAR BOYZ』自体が劇中劇のライブという形で進んでいくので、あまりにも台本通りにやってしまうと誰が演じても変わらないものになってしまうし、かと言って素を出し過ぎてもいけない難しさがある中で、「Legacy」のメンバーはそのさじ加減が絶妙で、ライブ感を大切にお客様と対話しながら演じることができるのが強みですね。
大山 個性が際立っているというのは「Legacy」の本当に大きな魅力だと思うので、僕たち「Gold」はそこを目指しつつ、とにかく毎回完全燃焼したいです。体力だけは有り余っている連中ですし(笑)、チームワークと、バンドの皆さん、そしてお客様の空気感を肌で感じることが大切な作品なので、楽しみながらそれを感じて作っていきたいです。

全く違う2人が同じ役を演じる面白さ

──別チームで同じ役を演じるお2人ですが、お互いの魅力については?
大山 この作品のマシューを演じている時のヨシさん(東山)ってすごく素に近い感じがして、当て書きなのかな?と思うくらいで。
東山 いや、ブロードウェイの作品だから(笑)。
大山 (笑)だから、役に自分を投影させるのがすごく上手いなと尊敬しています。
東山 僕は前回初めて真志と出会った時に、まず「えらくデカい人が来たな」と思ったんだけど(笑)、それが良かったんです。日本初演メンバーが僕たちなので、どうしてもそのイメージが踏襲されていたところに、見た目から僕とは全く違う個性の真志がマシューを演じたことで、新しい『ALTAR BOYZ』が生まれたと思うし、信頼していますね。
大山 やったぜ! でも僕、ルークも演じてみたいので、いつか「Legacy」に入れてください!(笑) そんな夢も持ちつつ、演出の玉野(和紀)さんは、世界で一番カッコいい『ALTAR BOYZ』を創るとおっしゃってますし、こんなにお客様の熱気を感じられる舞台はそうそうないので、それを楽しみながら頑張りたいと思います。
東山 『ALTAR BOYZ』はダンス、歌、芝居、すべてが揃わないとできない作品だけど、そこにお客様のパワーが加わることで、更にクオリティが上がるからね。昼夜で2チームが観られるようになっているので、是非Legacy,Gold両方を体感しにいらしてください!

s__MG_0311
大山真志・ 東山義久


ひがしやまよしひさ○大阪府出身。大学卒業と同時にミュージカル『Shocking Shopping』で初舞台。00年『エリザベート』のトートダンサーで一躍注目を集める。03年に結成した「DIAMOND☆DOGS」ではリーダーを務め、総合演出も手掛ける。その後も新プロジェクト「BOLERO」の始動など、幅広いジャンルで多方面に表現活動を展開中。4月に『エジソン最後の発明』5月に『CLUB SEVEN〜ZERO〜』への出演が控えている。 

おおやままさし○東京都出身。小学生当時から小椋桂主宰のアルゴミュージカルに参加。09年『テニスの王子様』で千歳千里役として人気を博す。以来オリジナル作品の主演、漫画原作の舞台、ミュージカルコンサートシリーズ、本格ミュージカルなど幅広く活躍。16年には劇団スーパー・エキセントリック・シアター公演 斬新活喜歌劇『恋の骨折り損』ミュージカル『グランドホテル』A NEW MUSICAL『CROSS HEART/クロスハート』に出演。またNHK大河ドラマ『真田丸』出演など躍進を続けている。


s_PR
BEST OF OFF BROADWAY MUSICAL
『ALTAR BOYZ』
作◇ケビン・デル・アギラ
作詞・作曲◇ゲイリー・アドラー マイケル・パトリック・ウォーカー
演出◇玉野和紀
出演◇
「TeamLEGACY」東山義久 植木豪 中河内雅貴 森新吾 良知真次
「TeamGOLD」大山真志 法月康平 松浦司 常川藍里 石川新太
●2/3〜16◎新宿FACE
〈料金〉「TeamLEGACY」8,500円 (全席指定・税込 ※会場にて1ドリンク代500円別途必要)
〈料金〉「TeamGOLD」7,000円 (全席指定・税込 ※会場にて1ドリンク代500円別途必要)
 プレビュー公演 6,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉キョードー東京 0570-550-799 (11時〜18時)
●2/18◎森ノ宮ピロティホール ※「TeamLEGACY」キャスト
〈料金〉8,800円 (全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉キョードーインフォメーション 0570-200-888(10時〜18時)
●2/24日〜2/26日◎東京・品川プリンス・ステラボール(TeamLEGACY×TeamGOLDによる合同スペシャル公演)
〈料金〉8,800円 (全席指定・税込 ※会場にて1ドリンク代500円別途必要)
〈お問い合わせ〉キョードー東京 0570-550-799 (11時〜18時)




【取材・文/橘涼香 撮影/山崎伸康】




トムプロジェクトプロデュース『萩咲く頃に』




kick 

shop 

nikkan 

engeki
記事検索
QRコード
QRコード

演劇キック

観劇予報

宝塚ジャーナル

演劇人の活力源

日刊えんぶ

えんぶ情報館

えんぶショップ

えんぶミロクル

えんぶfacebook

広告について