稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

光より前に

インタビュー

第十幕は人気の演目が詰まったベスト盤です!『ハンサム落語 第十幕』磯貝龍虎、平野 良、宮下雄也 インタビュー

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磯貝龍虎、平野 良、宮下雄也

古典落語を若手実力俳優たちが演じ、落語で引き付け、声で聞かせ、演技力で魅了する『ハンサム落語』。「二人一組」の掛け合いで行う独自のスタイルが人気のこのシリーズが、いよいよ記念すべき第十幕となる。上演する演目は、第一幕から第九幕までに上演した中から人気のある噺や、観客からのリクエストなども取り上げるという。出演者もこれまでこのシリーズに出演してきたメンバーばかり。なかでも第一幕(初演)から出演している磯貝龍虎、平野 良、宮下雄也の3人は、まさに常連組といっていいだろう。この3人に集まってもらい、『ハンサム落語』の面白さについて話し合ってもらった「えんぶ10月号」のインタビューをご紹介する。

みんなで支え合って
育ててきた『ハンサム落語』

──なんと『ハンサム落語』も第十幕ですが、やはり感慨が?
磯貝 足かけ5年ということで、5年間続いていることへの感謝の思いで一杯です。
平野 最初からこんなに大人気だったわけではなくて、みんなで支え合って育ててきたからこそで、今回も1回1回を大事に演じたいですね。
宮下 十幕に立たせていただけることを感謝しています。5年で得た経験とか知識をこの十幕に反映したいですね。
 
──落語の世界を知ることで得たものも多いのでは?
磯貝 落語家さんを見て研究する中で、独特の間や話し方、声色などそういう技術を身に着けたり、また「二人一組」ならではの化学反応があるので、そういう面では勉強になりますね。
平野 僕は「YEBISU亭」に(立川)志らく師匠や(三遊亭)兼好師匠と一緒に上がらせていただいて、本物の凄さを目の当たりにしたり、「『ハンサム落語』面白いね」と認めてもらうなど、良い経験をしました。そして、ずっとやってきた中で、禁止事項なんてないんだと。あれが見せたいあれをやりたいと思い続けて演じることが大事で、そういうプラスの気持ちでやるのが『ハンサム落語』なんだと。
宮下 古典落語の世界は、大体が女性関係とお酒の話で(笑)、そういう意味では現代に通ずる部分もあるので、あまりかしこまらずに、初めて見る方にもわかりやすく届けられているんじゃないかなと思っています。

とにかく生きなきゃというので
手段を選ばない

──「二人一組」であるがゆえの難しさは?
磯貝 中には漢字が読めない人や(笑)、飛ばしちゃう人などもいるんですが、それを無理矢理にでも笑いに変える面白さを作りだしてくれたのが良さんと雄也さんで。第二幕くらいのとき、硬さがなく、やり取りが柔軟で、本当に聞いていて面白くて、「そうか、方法はいくらでもあるんだな」と。

──それは役者としての経験値が役立っているわけですか?
平野 いや単純に死にたくないからで(笑)。
宮下 とにかく生きなきゃというので手段を選ばないんです(笑)。良とやる場合、役者として信用できるし、こういうボールを投げたらこう返してくるだろうなというのがあるから、するっと喋れる。もちろん龍虎も、こういうタイプの役者だからこう仕掛けたらこう反応してくれるだろうなと。初めての人とは稽古でそれを見つけることが逆に面白い。なにしろ二人きりなので、助け合わないと。
平野 性格が合うとか合わないとか、無人島で二人きりだとそんなこと言ってられないもんね(笑)。あえて言うなら全員信用してないし、不信も抱いてない。初めましての人もそうです。人って生きているだけで面白い経験をしてるから、絶対面白くなると思ってる。「あ、意外と面白くない返しをするんだ」とか、そういうのでさえ発見になるから。
磯貝 それぞれどこか魅力があるからこうして舞台に立っているんだと思うし、その人の良いところを引き出せたら楽しくなる。それは「二人一組」ならではだと思います。

──お互いの面白さもぜひ語っていただきたいのですが。
磯貝 ボケツッコミで言うなら、良さんはボケの引き出しが凄いんです。雄也くんは僕が突飛なこと言ってもちゃんと拾って返してくれる。
平野 餃子の皮だね。包み込んで肉汁を逃さない(笑)。
宮下 どうせなら美味しい餡がいいけどね(笑)。でも普段は反対で、僕がボケで良さんがツッコミ、龍虎にもツッコまれてます(笑)。

──そんな皆さんで魅せる第十幕への意気込みを。
磯貝 第十幕も、しっかりと2人に付いていってがんばります。
平野 今回は1回しかやらない相手との組み合わせが多いので、十幕らしくというより、今回が初めてのように、新鮮に真面目に取り組みたいと思います。
宮下 『ハンサム落語』をまだ見たことない方もいると思うんです。「もう十幕なの?」と乗り遅れた方もご心配なく、どこからでも入れる世界ですので。今回はとくに人気の演目が詰まってます。ベスト盤ですから楽しんでください。

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磯貝龍虎、平野 良、宮下雄也

いそがいりゅうこ○北海道出身。2008年デビュー、舞台を中心に活躍中。近年の出演作は、ミュージカル『ヘタリア』シリーズ、舞台『逆転検事』『ESORA』『バグバスターズ』シリーズ『真・三國無双』シリーズ『北斗の拳 -世紀末ザコ伝説- 』『逆転検事 〜逆転のテレポーテーション〜』『レンタヒーロー』『宇宙戦艦ティラミス』など。

ひらのりょう○神奈川県出身。TVや舞台で活躍中。近年の出演作は『ハンサム落語』シリーズ、『マリアビートル』主演『東海道四谷怪談』主演、「シラノドベルジュラック」、「奇面組2」主演、演劇集団クロジ「いと恋めやも」客演、テレビ、CS日テレ「2.5次元ナビ!」MC、TVK「カナフルTV」レポーターリポーター。アニメ「千銃士」CV。など。今後の作品に「ふしぎ遊戯」主演などを控える。

みやしたゆうや○大阪府出身。2001年、RUN&GUNを結成、CDデビューを果たす。現在は舞台を中心に活躍中。近年の出演作は『ハンサム落語』シリーズ、『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』シリーズ、ミュージカル『三銃士』柿喰う客『俺を縛れ!!』『ジョーカーゲーム』舞台『火花〜Ghost of the Novelist〜』『ハイスクール!奇面組』など。

〈公演情報〉
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『ハンサム落語 第十幕』
演出・脚色◇なるせゆうせい
出演◇伊崎龍次郎 磯貝龍虎 小笠原健 桑野晃輔 反橋宗一郎  林 明寛 平野 良 松村龍之介 宮下雄也 米原幸佑 和合真一(五十音順)
●11/6〜13◎CBGKシブゲキ!!
11/16〜18◎シアター朝日
〈お問い合わせ〉CLIE  03-6379-2051 (平日11時〜18時)




【構成・文◇宮田華子 撮影◇岩田えり】



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トム・プロジェクト プロデュース 『男の純情 The Pure Hearts of Men』 宇梶剛士・山崎銀之丞・市川猿弥 インタビュー

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トム・プロジェクトのプロデュースで宇梶剛士・山崎銀之丞・市川猿弥という新鮮な組み合わせで上演する3人芝居『男の純情 The Pure Hearts of Men』が、10月25日から紀伊國屋ホールで上演される。(11月1日まで。そののち全国公演あり)
脚本は、演劇集団「星屑の会」の水谷龍二、演出は、昨年度の読売演劇大賞の優秀演出家賞を受賞した気鋭の小笠原響が手がける3人芝居だ。 

男としてまだまだ花を咲かせたいと思う一方、そろそろ老後の心配でもしようかと思ったり…岐路に立つ年頃の50代の男3人が、ある若い娘「沙紀ちゃん」の部屋で鉢合わせ! だが待ち焦がれる女性は一向に現れない…ついに男たちによる虚々実々の攻防戦が繰り広げられるのか?

長身と個性的な風貌で映像から舞台まで活躍し、自らも劇団PATHOS PACKを率いて活動する宇梶剛士。つかこうへい作品で人気を博し、映像でもドラマ『ウルトラマンR/B』にレギュラー出演中の山崎銀之丞。三代目市川猿之助(現・猿翁)のもとで修業し、スーパー歌舞伎などで活躍、今年1月の舞台『近松心中物語』(いのうえひでのり演出)で改めてその実力を示した市川猿弥。そんな3人が繰り広げる「おじさんの恋」とは?
 

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山崎銀之丞・ 宇梶剛士・市川猿弥
 
冷蔵庫には電源を入れておいてほしい

──まず台本を読んだときの感想はいかがでした?
宇梶 面白くて笑いました。でも3人芝居なので担う部分が多いことに気づいて、また笑いました(笑)。
山崎 僕は自分が劇場で観る側だったらゲラゲラ笑ってるだろうなと。男3人の、ましてや50代の男たちなので、相当滑稽で、しかもリアリティのある話ですからね。でも僕も宇梶さんと同じで、これだけの台詞をどうやって覚えるんだよと(笑)。
猿弥 面白いんだけど、自分がやるとなるとちょっと背筋が凍りますよね。僕はこんなに少ない人数の芝居は初めてですし。
宇梶 僕は3人芝居は一度、トム・プロジェクトの『あとは野となれ山となれ』(2011)でやってます。ただ、今回のほうが掛け合いが圧倒的に多い。
山崎 そう、掛け合いばかりだから、誰かが忘れるとたいへんなことになる。
宇梶 せっかく同じくらいの年齢で、同じようなキャリアの方々とご一緒できるわけだから、その日その日の生の芝居を楽しみたいと思ってるのに、もし台詞を忘れちゃったらどうにもならない(笑)。
猿弥 すべては銀之丞さんにかかってますからね。
山崎 えーっ、俺?
猿弥 幕開きから登場するんですから、その日のお客さんのテンションあげる役割りですよね。
宇梶 そうそう(笑)。
山崎 (笑)。長年の経験からどんな出番の多い芝居でも、「あ、ここで水飲めるな」とか「汗拭けるな」とか、そういう時間を読めるんですけど、この芝居はそれが皆無で(笑)。そのことにまず愕然としましたね。
猿弥 劇中でみんなでビールとか飲むところがあるから、そこで本当に飲むしかない(笑)。
宇梶 セットの冷蔵庫は、ちゃんと電源入れておいてほしいね(笑)。
山崎・猿弥 それそれ!(笑)

 

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それぞれに純情でそれぞれに貢いでる 

──皆さんのキャラクターも面白いですね。山崎さんは女の子の叔父だとウソをついたり。
山崎 一瞬口がすべってとっさについたウソで、それが仇となってずっと苦しいウソを死守しなきゃならなくなるんです。でも意外とあっさりバラされるんですが(笑)。普通のサラリーマンで、妻とは別居中で娘が2人いて、きっと浮気かなんかで家庭が崩壊したのかなと(笑)。それで若い沙紀ちゃんと知り合って、ちょっと希望を見いだしたんでしょうね。ところが沙紀ちゃんは他の中年男とも付き合ってて、しかも2人も。
──その1人が宇梶さんですね。
宇梶 俺の役も最初はちょっと強面を偽ってるんですが、昔バンドをやっていた男で、好きでライダース着てるけど、実はそれほど強面じゃない。ただ、稽古段階では多少「噛ませ犬」的に突っ走るくらいのことをやりながら、この役の本当の部分の見せ方を探り探りしていきたいなと思ってます。でもそこも結局は皆さんとのバランスですよね。
猿弥 僕の役は、わりとそのままというか、妻とは死別して今は若い女性と付き合っている。とくに隠してることもないし、すごく真面目に生きて来た人で、本当に沙紀ちゃんを信じてるんです。ところが2人と鉢合わせして、信じられない現実に直面するわけです。普通に純情な中年男なので、演じやすいといえば演じやすいんですが。
宇梶 俺の役も純情さはあるけど、猿弥さんの役とは違う純情さで。
猿弥 みんな純情なんです。それで沙紀ちゃんにそれぞれ貢いでる。
宇梶 猿弥さんの役は沙紀ちゃんに真っ当な応援の仕方をしていて、だから3万円というのが納得できるんだけど、俺の役はちゃんとした方法がわからないから、とにかくお金出せばいいのかなみたいな(笑)、それで8万円という金額に自分でしているわけで。
山崎 僕の役は5万円なんですけど、「沙紀ちゃんの夢が実現するのが自分の夢でもあるんだ」という、そのバックアップの気持ちが5万円なんでしょうね。でもこの男は「その代わりやることはやらせてもらいます」的なところは一番ある気がしますね。
宇梶・猿弥 (爆笑)。
猿弥 色々なお客さんが観にきてくれると思うけど、似たような関係のカップルがきて微妙な気持ちになったり、ドキドキしたりするかもしれないと思うと、ちょっと楽しいですよね(笑)。
──付き合っている相手3人が鉢合わせというシチュエーションは、そうはないと思いますが、それなのに仲良く語り合ってしまうというのが面白いですね。
山崎 本当にそんなことになったら、普通は修羅場でしょう(笑)。
宇梶 血を見るよね。
猿弥 でも、この3人は一緒に酒飲んで(笑)。
山崎 やがて初老を迎えるであろう男たちが、初老を迎える準備をしなくてはいけない時間なのに、その時間を費やしてこんなにはしゃいでていいのかという(笑)。観ている人たちが、ちょっとヒヤッとするような、「大丈夫なの?この大人たち」という、そういう滑稽さが出たらいいなと思うし、そこを面白がってもらえたら。
宇梶 そうだね。
──恋をしているので、はしゃいでも仕方ない部分もありますね。初老になったらもう恋もできなくなるかもしれないし。
山崎 いや、この人たちはやめないんじゃないですか(笑)。でもそこがチャーミングなところで。
猿弥 チャーミングですよね。1人が帰りそうになるのを「居ろよ」とか止めたり。
──宇梶さんの役はベランダに閉め出されますが、ああいう子どもの悪ふざけみたいなシーンもありますね。
宇梶 作家の水谷(龍二)さんが子どもなんじゃないですか。
山崎・猿弥 (笑)。

 

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初老前の男たちの悪ふざけを一緒に楽しんでもらえたら 

──お互いに共演歴は?
猿弥 僕はお二人とは初めてです。
宇梶 僕と銀之丞さんは映像で共演してますね。
山崎 宇梶さんは劇団3○○などの小劇場を経験されてて、僕もそっちのほうから入った人間で舞台も拝見してましたから、親しみは持っていたんです。映像の共演は京都の時代劇で、その時の印象はいい意味で演劇にスポイルされてない俳優さんだなと。すごく颯爽としていらっしゃる。身体も大きいし、甲冑を着けてたんですけど、めちゃくちゃ似合うんです。僕らが着ると五月人形になりますけど。
宇梶 いやいや(笑)。 
山崎 同じ年齢だし、いつかコテコテの芝居を同じ舞台で出来ればいいなと思っていたんです。それがまさか水谷さんの作品で実現するとは。それから猿弥さんは、歌舞伎の方なので、こういう芝居で猿弥さんとご一緒するなんて想像もしてませんでした。
猿弥 僕自身、現代劇の舞台は初めてですからびっくりしてます。今回、皆さんとご一緒させていただくきっかけになったのは、水谷さんの作品で女性3人の『淑女のロマンス』(2014)というのがあって、そういうのを男で作りたいという話が出たとき、僕を推薦してくれた方がいたんです。初めてだしどうなのかなと思いながらも、でもこれは画期的なことだから思いきってやってみようと。
──猿弥さんは今年初めの『近松心中物語』での演技がたいへん好評で、台詞も歌舞伎調の言い方ではなく自然でリアルでこういう芝居も出来る方なのだと。
猿弥 そうですか? でも今回は、本当にリアルな気持ちで動くしかないんだろうなと。歌舞伎調になったらごめんなさい(笑)。
宇梶 わざと入れたら面白いよね(笑)。
山崎 でも僕らは絶対にそのテンポに乗っていけないね。


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──宇梶さんからみてお二人は?
宇梶 銀之丞さんとは年が同じで、同級生という感覚はなんとも言えない安心感があるし、同じくらい長く芝居をしているから、今回も一緒に芝居できるのを楽しみにしてました。映像で共演したときも、僕は身体が大きいぶん大ざっぱになるところもあるけれど、銀之丞さんは動きにキレがある。甲冑の隙間から才能が溢れているなと。
山崎 甲冑の隙間って(笑)。
宇梶 猿弥さんは誕生日が同じ日で。
猿弥 そうなんですよね。最初にお話ししたのは電話で、そのときもいきなりその話になって、一気に親近感が(笑)。僕はお二人は映像でもよく拝見していて、その方々とこうして共演できるわけですから、とにかく足を引っ張らないように。
宇梶 それはないから。
猿弥 いや、マジで。だって僕は歌舞伎なので。
宇梶 それ自慢みたいだから。
銀之丞 (笑)そう聞こえるよね。
宇梶 歌舞伎だから伝統あるもんねって(笑)。
猿弥 いや、400年前から同じことしかやってないから。
銀之丞 ほら、自慢だね(笑)。
猿弥 (笑)とにかく稽古しながらなんとか先輩たちのレベルに持っていこうと思ってます。一応年下ですから。老けて見えますけど(笑)。
──そのままこの芝居のようなやり取りになってきましたが、このへんでお客様へのアピールをいただければ。
山崎 初老前の男たちが悪ふざけの極みを、結果的にやっている、その愛おしさというか愛らしさが出るように頑張りたいと思います。劇場で観てくださった方が、あの人たち憎めないな、もう1回会いたいなと。そう思ってくださればいいなと。
宇梶 いわゆる密室劇ですから、お客様は結末がどうなってしまうかを踏まえながら観ていくと思いますが、この芝居に関しては結末は考えずに、一緒に呼吸してくれればよくて、笑ったり、怒ったり、うなずいたりしてくれたらいいなと思っています。
猿弥 もう一度観たいなと思ったり、楽しいお芝居だったねと言っていただけたら成功だと思います。トム・プロジェクトさんの色々な作品を観ていらっしゃるお客様や、現代劇の好きなお客様に、「市川猿弥って何?」というところから入っていただいて、最終的にそんなことはどうでもよくなって、「この作品、面白いね」と。そこへ行けば成功だなと思っています。

 

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山崎銀之丞・ 宇梶剛士・市川猿弥

 


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うかじたかし○東京都出身。タレント・錦野旦の付き人を経て芸能界へ。その後は菅原文太、美輪明宏、渡辺えりら実力派俳優のもとでキャリアを重ね、1997年フジテレビ系ドラマ『ひとつ屋根の下2』で注目され、以来、多くの映像や映画にも出演。最近の主な出演作品は、ドラマ『越路吹雪物語』(テレビ朝日)『監査役 野崎修平』(WOWOW)『義母と娘のブルース』(TBS)『サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻』(BSテレ東)『主婦カツ!』(NHK BS)など、映画『ライアの祈り』『本能寺ホテル(2017年)など、舞台は『めんたいぴりり』。劇団PATHOSPACKを主宰し、『デザートパーティ』は脚本も手がける。映画『キングダム』が2019年4月公開予定。

 

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やまざきぎんのじょう○福岡県出身。1986年より地元RKBラジオのパーソナリティーをつとめて人気に。一方、自らの劇団「劇団空想天馬」を旗揚げ。1991年つかこうへいに演技力を認められ上京。現在までに数多くの舞台やドラマに出演。最近の出演作品は、映画『幕末高校生』『サイドライン』、ドラマ『リバース』(TBS)『宇宙戦隊キュウレンジャー』(テレビ朝日)『命売ります』(BSジャパン)など、舞台は『GS近松商店』『引退屋リリー』。7月より『ウルトラマンR/B(ルーブ)』(テレビ東京)にレギュラー出演中。来年2月に舞台『唐版 風の又三郎』に出演予定。

 

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いちかわえんや○東京都出身。1975年1月歌舞伎座『菅原伝授手習鑑』「寺子屋」で初舞台。1978年三代目市川猿之助の部屋子となり、二代目市川猿弥の名で『加賀見山再岩藤』の志賀市などをつとめる。1998年7月歌舞伎座『義経千本桜』の弁慶で名題昇進。『當世流小栗判官』『ヤマトタケル』『黒塚』『夏祭浪花鑑』『ワンピース』など歌舞伎、スーパー歌舞伎をはじめ、数々の舞台で活躍中。歌舞伎以外の舞台は『元禄港歌──千年の恋の森──』(蜷川幸雄演出)『近松心中物語』(いのうえひでのり演出)。

 

〈公演情報〉
 男の純情【表面】

トム・プロジェクト プロデュース
『男の純情 The Pure Hearts of Men』
作◇水谷龍二
演出◇小笠原響
出演◇宇梶剛士 山崎銀之丞 市川猿弥
●10/25〜11/1◎紀伊國屋ホール
〈料金〉前売5,000円 当日5,500円 U-25[25歳以下]2,500円 シニア[60歳以上]4,500円(全席指定・税込)  
※ U-25・シニア券はトム・プロジェクトのみで販売。前売当日とも同料金
〈お問い合わせ〉トム・プロジェクト 03-5371-1153(平日10:00〜18:00)
https://www.tomproject.com/peformance/men.html

 

【地方公演 スケジュール】
※地方公演は各地域の主催事業となります。お問合せは各問合せ先へ。
※公演時間等、決まり次第HPで更新。
●11月2日(金) 19:00
埼玉県越谷市 サンシティ越谷市民ホール(TEL:048-985-1112)
●11月4日(日)14:00
福岡県小郡市 小郡市文化会館
●11月5日(月)
福岡県行橋市 コスメイト行橋(TEL:0930-25-2300)
●11月7日(水)
岡山県岡山市 岡山シンフォニーホール
●11月11日(日)15:00
茨城県東海村 東海文化センター (TEL:029-282-8511)
●11月14日(水)19:00
岐阜県高山市 高山市民文化会館 (TEL:0577-34-6550)
●11月16日(金)18:30
東京都葛飾区 かめありリリオホール (TEL:03-5680-2222)
●11月18日(日)14:00(予定)
千葉県袖ヶ浦市 袖ヶ浦市民会館 (TEL:0438-62-3139)
●11月23日(金)18:00
山梨県笛吹市 笛吹市スコレーセンター (TEL:055-263-7959)
●11月24日(土)15:00
山梨県北杜市 北杜市須玉ふれあい館 (TEL:0551-42-1373)

 

 

 【取材・文/榊原和子 撮影/山崎伸康】
 

 


舞台『銀河英雄伝説』


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舞台『銀英伝の新たな伝説が始まる! 『銀河英雄伝説 Die Neue These』永田聖一朗インタビュー

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大人気作家・田中芳樹氏原作によるSF小説「銀河英雄伝説」。その銀河の歴史が、2018年、再び動き出した。
本作品は1982年に小説として刊行されて一躍ベストセラーになり、アニメ、漫画、ゲームなどの関連作品も多く、SFファンに語り継がれている。その小説の第一巻刊行から四半世紀の時を超えた2011年、舞台の『銀河英雄伝説』シリーズがスタート。2015年までに全11作品に渡る舞台シリーズを上演。累計動員数は約13万人に達し、惜しまれながらも幕を下ろした。
今回は新作アニメの放送にあわせて、舞台でも新シリーズが3年ぶりに上演される。その舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These』で、銀河帝国側の主人公、ラインハルト・フォン・ローエングラムを演じるのは、舞台はこれが4作目になる若手俳優の永田聖一朗。コスチューム姿も凜々しい新ラインハルトに、作品と役柄への取り組みを聞いた「えんぶ10月号」の記事を、別バージョンの写真とともにご紹介する。

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ラインハルトの
若さという部分を大事に

──この作品はどんな形で知りましたか?
タイトルだけは知っていたんですけど、マンガもアニメも見る機会はなくて、出演が決まってから、見始めました。確かにSFなんですけど、会話劇というか、熱い人間ドラマだなと。
 
──演じるラインハルトにはどんな印象を持ちましたか?
カリスマ性も高くて、熱くて強い男だと思うんですけど、どこかに幼さというか、若さゆえという部分があるなと。ちょっと熱くなり過ぎてしまう部分とか、姉のアンネローゼのことになると理性を失ったり、若さゆえの過信だったり。そういう部分は自分もとてもわかるところがあるので、演じる上で、若さゆえの部分というのは大事にしていきたいと思います。
 
──舞台出演4作目でこの大作の主役ですが、プレッシャーは?
初舞台のときに思ったことなんですが、どの役だろうとやることは一緒で、そこで生き抜くこと、存在することが大事なんだなと。ですからこの作品も、ラインハルトとしてただ生き抜きたいし、そのことが楽しみというか。稽古が始まったら、どんどんラインハルトになって行くんだろうなというのが、すごく楽しみで、そっちの方が強いですね。

キャラクターを演じる
楽しさと出会って

──永田さんが俳優になりたいと思った動機はどんなことから?
地元の劇場に有名なミュージカルが来たんです。それを観て「わぁ、舞台って楽しそうだな」って。小さい頃はヒーローにも憧れてて、戦隊物のショーに行ったりしてました(笑)。
 
──憧れの世界だったのですね。そこに入ってみてどうでしたか?
最初はやはり苦しいこともありました。『テニスの王子様』に2016年から出るようになったんですけど、歌もダンスもできなかったし、できない自分も嫌いで。まだ高校生だったのですが、高校生だからといって甘えられないし、誰にも相談できなくて、家に帰って1人でシクシク泣いてました(笑)。そういう経験をする中で、少しずつ鍛えられてきて。
 
──演じる楽しさもそこで発見したのですか?
2年間1つの役をやらせてもらえることで、得るものが沢山あったんです。役を突き詰めていけるので、どうやってそのキャラクターを生き抜いていけばいいか、わかってくる。最初はそのキャラクターに見えないと受け入れられないという部分があるので、まずは形から入って行くんですけど、回を重ねていくうちにその形がどんどん染みついてきて、何も考えなくてもその形がやれたり、逆にその形を取り外しても、もともとのキャラクターに見えるようになったり。そういう経験から、キャラクターを演じるというのは面白いなと思いました。
 
──演技への柔軟性があるのですね。今回の大作も大丈夫ですね。
今はまだ稽古前なので余裕があるかもしれません。いっぱいいっぱいになってしまった状態も経験しているので。過去の自分にアドバイスしてあげたいです(笑)。
 
──最後にこの大作への意気込みをぜひ。
ラインハルト役はこれまで有名な先輩方が演じてこられた役ですが、自分がやる以上、その意味がないといけないなと思っています。ラインハルトって「誰にも負けない!」という気持ちが強いと思うんですよ。プライドも高くて。だから僕も「誰にも負けない!」という気持ちで、前作をリスペクトしつつ、超えられるように。自分なりのラインハルトとして、周りの方たちとともに、僕らの『銀河英雄伝説 Die Neue These』で、新たな伝説を作っていけたらと思っています。

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ながたせいいちろう○静岡県出身。2016年、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学9代目 菊丸英二役で本格的にデビュー。出演作品は、舞台『野球』〜飛行機雲のホームラン〜、舞台『モブサイコ100』続編など。12月28日〜『歳が暮れ・るYO 明治座大合戦祭』が控えている。

〈公演情報〉
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『銀河英雄伝説  Die Neue These』
原作◇田中芳樹「銀河英雄伝説」シリーズ(創元SF文庫刊)
演出◇大岩美智子 
構成・監修◇高木登
脚本◇米内山陽子
出演◇永田聖一朗    加藤将 畠山遼 釣本南 平川和宏 稲田恵司 大岩主弥 谷戸亮太
小早川俊輔 米原幸佑 伊勢大貴  小西成弥 碕理人 汐月しゅう 
海部剛史 
川上和之 大力 冨田佳孝 他
●10/25〜28◎Zeppダイバーシティ東京
〈お問い合わせ〉イープラス 0570-06-9919(全日10:00〜18:00)





【構成・文/吉田ユキ 撮影/友澤綾乃】




舞台『銀河英雄伝説』


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地人会新社第8回公演『金魚鉢のなかの少女』間もなく開幕! 堺小春・矢柴俊博・中嶋朋子 インタビュー

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国内外の上質な戯曲を取り上げて、毎回、注目の舞台を上演する地人会新社。その第8回公演として、カナダのニュージェネレーションを代表する人気劇作家、モーリス・パニッチが2002年に発表した『金魚鉢のなかの少女』を、10月6日から赤坂RED/THEAERで上演する。(12日まで)

【STORY】 
1962年秋、アメリカとソ連による一触即発の核戦争の危機、キューバ危機に世界は直面する。
主人公のアイリスは11歳、カナダの片田舎の海に面した小さな町に住んでいる。彼女にとっての危機は、キューバの危機より母が自分と父を置いて家を出て行こうとしている事だった。
アメリカ大統領がソ連に最後通告を送ったちょうどその頃、飼っていた金魚アマールが死ぬと、アイリスは浜辺に打ち上げられていた一人の身元不明の男を家に連れて来る。
男は一体誰なのか…アマールは生まれ変わって、家族を、そして世界を危機から救うのか?

家庭崩壊を阻止しようと孤軍奮闘する少女と、互いに一方通行の両親、正体不明の下宿人たちの間で繰り広げられるおかしな数日間の出来事。この作品で主人公アイリスに扮する堺小春、そして両親役の矢柴俊博と中嶋朋子に、稽古場で話を聞いた。

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中嶋朋子・堺小春・矢柴俊博 

一筋縄でいかない多様性のある物語

──この作品を最初に読んだときの印象から聞かせてください。
矢柴 設定が1960年代のカナダの田舎町で、時代のキーワードやキリスト教のキーワードとか色々散りばめられていて、最初はとっつきにくかったのですが、そこにとらわれずに読んでいくと意外と読みやすくて、家族の話だし演劇では一番扱うテーマかなと。ある閉じられた空間から飛び出したい人とか、そこに訪れた人によって家族が変化していく。そこに演劇の醍醐味がある気がしました。
 私は読んだ時からすごく好きでした。台本をいただいて読み始めたときは、今の私に馴染みのない言葉が沢山あって、どういうことなのかなと思いながら読み進めていったのですが、最後のシーンになったとき、あ、そういうことだったのかと。それを知ったうえでもう一度読んでみたら、すごく印象が変わりました。私が演じるアイリスの11歳のときの話なんですけど、彼女が大人になってその時の自分を振り返らずにはいられなかった想いがわかって、胸が苦しくなりました。
中嶋 最初に読んだときの印象と、稽古が始まって皆さんが読まれている感触と、全然違うものを感じましたので、お客様も色々なかたちで観ていただける作品なんだろうなと。アイリスに感情移入して、自分の過去として捉える方もいらっしゃると思いますし、他の登場人物に同調して観る方もいらっしゃると思います。すごいシンプルに家族の話であるようで、いやいや違うなという、一筋縄でいかない多様性もあって、戸惑いもしたんですけど、それだけ可能性があるんだと思ったらすごくワクワクしました。先ほど矢柴さんがおっしゃった翻訳劇の民族性の違いみたいなものは、いつも埋められないで苦労するんですが、この本はそれを一度置いて眺めてみるとすごく魅力的で、すごく不揃いな人間たちを、自分たちが愛着をもって演じられれば、お客様の中に色々なかたちで残る。そういう良い戯曲だなと。ですから今は毎日楽しく飛び込んでいってます。
──登場人物たちは意外とリアルで、たとえば父親とか下宿人のローズさんなどは身近にいそうな人たちですね。
矢柴 この父親はヒーローものとかテレビドラマの主役にはなれない残念さがありますよね(笑)。色々な趣味とか持っている父親って素敵ですけど、この父親は物理とか幾何学とかに詳しいんですけど、なんでも中途半端で(笑)、ちっちゃい嫉妬とかしたり(笑)。どこか僕自身の人生と重なる部分もあったりするので、久しぶりの舞台でたいへんな台本なんですが、すごく興味を惹かれています。

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どこか演劇のパロディのような

──妻のシルビアもどこか喜劇的な気がします。夫と別れようとして家を出るとき、階段で転んで骨折したり。
中嶋 (笑)。
矢柴 それに、骨折したのは手首だから、出ていこうと思ったら出て行けるのに、なぜかそのままいるんですよね。
──そういう関係がちょっと不可解でもあり、この戯曲ならではの面白さですね。
中嶋 この夫婦はなんかくだらないことでやりとりしているんですけど、ギリシャ劇っぽい部分もあるなと思ったりするんです。自分の意見を一生懸命しゃべってる討論劇みたいな面もあって、そこがパロディというかコメディの要素もあるのかなと。わーっと対峙してわーっと吐露するとか、やっていることはギリシャ悲劇と一緒で、シェイクスピアも独白劇で朗々と「ああなってこうなって」と語りますよね。そういう演劇のスタイルというものがすごく入っているなと。でもお互いに本質は全然しゃべれてないし、書かれているようでみんなの本心が書かれていないので、それを探って迷子になって、違う角度から見てみようと思ったとき、「これ演劇のパロディかな」と考えると、本人たちのやりたいこと、やれなかったことはここかなと探せたりするんです。
──俯瞰して見ると理解しやすい作品ということですか?
中嶋 それはこの作品だけでなく、ありふれた日常のように描かれている作品のほうが引き寄せるのが難しいんです。自分を見つめるのが難しいように。それでちょっとフィルターをかけて見ると、丁々発止しているシーンが「これってすごく悲しいシーンだな」と思えたり、逆に深刻な話をしているシーンが可笑しく見えたり、1回ずつ引いて見ないとわからない。でも矢柴さんはそういうのをパパッと掴むのがお得意で、矢柴さんが「こうなんじゃない?」っておっしゃったことに、私は「そうか!」って。広岡(由里子)さんもですけど、軽くおっしゃることに発見があるんです。
──矢柴さんは常にそういう視点を持っているのですか?
矢柴 いや、僕は心がない俳優なので(笑)。中嶋さんは詰将棋のように詰めていかれるんですよね、論理的にも感情的にも。このあいだ一緒に飲んだときに「台詞はゆっくりしか覚えられない」とおっしゃってましたが、僕はとりあえず台詞を入れて、心のない状態でしゃべって、「これを言うには心が必要なんだな」と、あとで気づくんです(笑)。まずはここに向かう、というのがあったほうがいいタイプなんだと思います。

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若い女性の輝きを刻んである台本

──堺さんは、アイリス役とどんなふうに取り組んでいますか?
 私はガッと殻に閉じこもってしまう部分があるのですが、たぶんアイリスはもっと自信はあるのかなと。ウソもつきますけど想像力も豊かで自分の世界観を強く持ってるんだなというのを、稽古が休みの日にちょっと俯瞰して見ることができて気づいたんです。いつも稽古中に皆さんが意見を交わしているのを見ながら、こういうやり方で役を掴んでいけばいいのかとすごく勉強になっているのですが、改めてそれで俯瞰で見たときに、もっと色々なやり方でやってみようと。私は頭がガチガチになりがちだけど、もっと柔軟な頭で役にダイブしていけたらと、皆さんの姿ですごく発見しています。
矢柴 これだけ若い女性の輝きを刻むような台本って、なかなかないと思うんですよ。30歳になったらやれない気がしますし、たぶん女優さんが人生で1回、出会うか出会わないかというすごい役だと思います。可哀想なだけの役ではなくて、全部をつかさどりながら、中にも入りながら、そして役者本人の資質も輝かせながら、その全部を物語に封じ込めていくような、これほど決定的な役はあるんだろうかという気がします。
 私が、今のこの年齢だからこそのアイリスへの見方と、もっと大人になって色々なことを経験してアイリスを見たときとは、たぶん全然違うと思うんです。だから今の私が感じているものや今の自分の感性を大事にしていかなくては、としみじみ感じながらやってます。
中嶋 小春ちゃんが、今しかできないことをやるというところにちゃんと立っている時点ですごいし、いいなあって思いますね。本読みから全部台詞が入っててびっくりしたのですが、それだけこの役はたいへんなんだと思います。詰めるところ、手放すところ、楽しむところ、色々なものをすごい勢いで飛び込んでやっていて、勢いだけではなくやろうとしているところもあって、そこは小春ちゃんの特性なんだろうなと、眩しく毎日見ています。

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3人でいるシーンは嬉しくて

──両親役のおふたりについて感じることは?
 アイリスは友だちもいないし、関われる人間がお父さんお母さんと下宿人しかいなくて、あとはへんてこりんな人物たちが台詞の中に出てきますけど(笑)、両親が世界の全てなんです。でも台詞にも出てくるんですが、両親は自分の世界に没入していて、だから「見て見て見て」というアイリスの気持ちが、稽古中に自分の中で高まってきて、「なぜ見てくれないの」みたいな気持ちになってます(笑)。アイリスってどちらにも似ているところがあるのかなと思っていて、お父さんの1つのことに固執して熱中するところはアイリスにもあって、お母さんとは同性というところでお互いの居方が独特のものがあるのですが、やっぱりお母さんが一番好きで、女の子だからお母さんに色々教えてほしいこともあって、存在がすごく大きいなと思います。ですから3人でいるシーンとか私は嬉しくて(笑)、2人がアイリスを挟んでケンカしていることもあるんですが、でも2人の顔が見えるだけで心がほっこりしたり、安心します。それだけに最後のほうになるとすごく揺れ動くものがあります。
──普段の中嶋さんや矢柴さんとのギャップや面白さなどは?
 シルビアは意外と本質的なことを言っているようで言わないですよね。今起きていることに興味があるのかないのかもよくわからない。でも中嶋さんは矢柴さんもおっしゃっていたように「中身が決まってないと台詞が出てこない」という方で、そこがすごいし、それはシルビアとのギャップかなと。昨日も「考えすぎ?」とかおっしゃっていましたけど、そこまで考えることは大切なんだと思いました。矢柴さんは面白くて、一緒に稽古していても素で笑いたくなっちゃいます(笑)。普段は観察力がすごく高いです。
矢柴 いや、そんなでもないからね(笑)。関係が役とかぶってるのは、アイリスは父親に色々な情報を流してくれるんですが、僕もよく出トチリするんです。自分の世界に入ってしまうので。そうすると「お父さんお父さん!」って(笑)。
 すぐまた出るのに、完全にはけてしまうから(笑)。
矢柴 この前も最後の一番大事なシーンでそれをやりそうになって(笑)。小春ちゃんはしっかりしてるんです。
──実際は楽しい親子なんですね。矢柴さんは中嶋さんと初共演ということですが。
矢柴 そうです。僕はテレビで『北の国から』を観てこういう世界に興味を持ったので、今こうしてご一緒しているのは不思議です。中嶋さんは芝居をしていてすごく冷静で、演劇のことをよく解っているなと。「野球が解っている選手」という表現がありますが、芝居が解っている。存在が演劇そのものですね。
中嶋 矢柴さんこそ、むちゃくちゃ軽やかかと思いきや、ぐーっと深いところに引っ張り込むエネルギーを発している方で、すごく面白くて目が離せないです(笑)。

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戯曲の完成度の高さを感じる傑作

──では最後にお客様へのアピールをいただければ。
 観る方の年齢によって、色々な感想が生まれる作品だと思いますし、観た方が誰に感情移入するのかというのはそれぞれあると思いますので、できるだけ色々な世代の方に観ていただきたいです。人生を振り帰る要素が沢山詰まっているし、観終わったあとに持って帰るものが沢山あると思います。
矢柴 台本を読んだときに、日本人のお客さんが知識的なギャップを超えたらすごく面白く思える本だろうなと思ったし、自分の友人たちとかが観にきてくれたとき、「楽しめたよ。観てよかった」と言ってくれる作品じゃないかと思っていたんですが、こうして実際に肉体化してみると、改めて傑作だなと思います。5人で作りあげていく時間に無駄がないんです。5人全員が、くだらない役割や重い役割、意味のある役割、すごく感情的な役割などを、それぞれ持つというところに戯曲の完成度の高さを感じますし、クライマックスに向けて一気に飛躍していく爆発力とか、相当の傑作だなと感じています。女優さんが出会うのは人生に1回と言いましたけど、僕ももしかしたら1回かもしれないなと。これほどまでの役割とこれほどまでにカタルシスを組み立てていく作品に加担させてもらえる経験は、そうないだろうと。うまくすれば非常に爆発力をもったシーンが沢山詰まった、おそるべき作品になる気がします。
中嶋 そう思います。だからむちゃくちゃ難しいんですけど。1回観て受けるもの、それは私たち次第というのはありますけど、そこで色々な要素を受け取って満足して帰っていただいたとしても、何回も観られる作品なんです。そのたびに「あれ?あれ?」って、人生のボタンを掛け替えていける。そういう作品だと思うので、ぜひ何回も観ていただきたいです。

プロフィール 
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さかいこはる○東京都出身。05年にミュージカル『アニー』オーディションに合格し芸能界デビュー。その後、学業に専念。2015年、活動を再開。主な出演作品は、映画『踊る大空港』『心が叫びたがってるんだ』『亜人』『曇天に笑う』『CHEN LIANG』、ドラマ『いつまでも白い羽根』、舞台『転校生』など。

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やしばとしひろ○埼玉県出身。早稲田大学内の演劇サークルで演技を始め、小劇場で活動した後、現在、映画・ドラマ・CMなどで活躍中。最近の主な出演作品は、ドラマ『僕とシッポと神楽坂』『駐在刑事』『まんぷく』『サバイバル・ウェディング』『指定弁護士』、映画『覚悟はいいかそこの女子。』『新宿パンチ』『先生!』『64』、舞台は朗読劇『陰陽師〜藤、恋せば 篇〜』など。

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なかじまともこ○東京都出身。1976年ドラマでデビュー。1981年に始まった『北の国から』で人気を博す。以後、映像と舞台で活躍中。最近の主な出演作品は、映画『妻よ薔薇のように(家族はつらいよ掘法戞慍搬欧呂弔蕕い茖押戞愴しい星』、舞台『岸 リトラル』リーディングドラマ『シスター』『ヘンリー五世』『愛のゆくえ』『BOAT』など。1990年ブルーリボン賞助演女優賞、2009年第44回 紀伊國屋演劇賞個人賞など受賞多数。

〈公演情報〉
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地人会新社第8回公演『金魚鉢のなかの少女』
作◇モーリス・パニッチ 
翻訳・演出◇田中壮太郎
出演◇堺小春 広岡由里子 古河耕史 矢柴俊博 中嶋朋子
●10/6〜14◎赤坂RED/THEATER
〈料金〉一般6,500円 25歳以下3,000円円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉J-Stage Navi 03-5912-0840  
 


【取材・文/榊原和子 撮影/友澤綾乃】



『光より前に 〜夜明けの走者たち〜』


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11年ぶりの上演となるタクフェス『あいあい傘』間もなく開幕! 宅間孝行・大薮丘・前島亜美 インタビュー

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宅間孝行が仕掛ける極上のエンターテイメント「タクフェス」。その 第6弾として『あいあい傘』が10月から11月にかけて東京・大阪をはじめ10会場で上演される。
2007年の初演以来、観客からの再演希望も多かった作品で、今回11年ぶりに上演されることになった。また、発売中の小説「あいあい傘」、10月26日全国公開の映画『あいあい傘』と、複数メディアの同時展開も行われることでも、大きな話題となっている。

舞台はとある田舎町。25年前に失踪した父と、その父を探す娘の、交差する想い──。
親子、そして家族の在り方が問われるこの時代に、あって当たり前、時には鬱陶しく思ってしまう親子の絆や愛を、真っ直ぐに見つめ直す作品だ。

この舞台で、作・演出を手がけ、役者としてはテキ屋の清太郎とその父の虎蔵を演じる宅間孝行。お茶屋「恋園庵」に出入りする酒屋の船田くんを演じる大薮丘。「恋園庵」の娘・麻衣子を演じる前島亜美。そんな3人が、『あいあい傘』の作品世界について語った「えんぶ10月号」のインタビューを、別バージョンの写真とともにご紹介する。

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大薮丘・宅間孝行・前島亜美

日常で何を大事にするか、
そこを大切に

──11年ぶりの上演ですが、再演するにあたって書き直したそうですね?
宅間 僕には珍しくかなりリライトしました。登場人物も少なくなってます。リライトしながら思ったんですが、これはすごく舞台向きの作品だなと。筋立てなどの大きな展開で見せるものではなく、人間関係とか会話で見せていく。だから役者さんたちは大変だろうなと。でも、そのぶんやり甲斐があると思います。
──そういう作品だから芝居の出来る方が多い座組なんですね。大薮さんと前島さんも若手の中では演技派で期待されていますが、お二人がそれぞれ演じる役は?
大薮 僕は酒屋の船田くんです。弱気な男の子で、芯は持っているんですが、なかなか思ったことを言葉に出せないんです。ストーリーの中で、そんな船田くんが変わるきっかけになる場面があって、たぶん難しいだろうなとは思うんですけど、楽しみでもあります。
前島 私は神社のそばのお茶屋「恋園庵」の娘で麻衣子です。神社の巫女をしています。この物語の主軸となっているのは2つの家族の話なのですが、こちら側の家族の娘として、麻衣子が抱えている想いや過ごしてきた時間があると思うので、それを人間関係や会話の中で見せていければいいなと思っています。
──お二人はタクフェスの舞台を観たことは?
前島 私は以前、別の舞台で知的障碍の少女をやらせていただいたとき、参考になりそうな作品のDVDなどを沢山観たんです。その中にタクフェスの『くちづけ』があって、ちょっと衝撃的なくらい心を打たれまして、自分が人と向き合っていく中で、とても影響を受けた作品だったんです。ですから、今回タクフェスに出演させていただくことになって、本当に嬉しいし、本当に幸せです。

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大薮 僕も同じで、劇場で『くちづけ』や『ひみつ』を観たんですけど、めちゃくちゃ引き込まれてしまって。初めはゲラゲラ笑って、宅間さんのアドリブというか、それが凄くて、大笑いしてたら、いきなりシリアスな会話に変わって、感情が入って泣きそうになって。あれ、なんなんでしょうね、凄かった! だから今回の話を聞いたときは、飛び上がりたいくらい嬉しかったです。
──宅間さんは演出家として、このお二人に期待するものは?
宅間 俳優さんってどうしても台詞へのアプローチになることが多いんですが、そうじゃなく、今回の芝居で必要なのは、「そういう人」であってほしいということで。二人が持っているものでいいので、例えば船田くんの役なら、いじめられてるというシチュエーションは誰にでも少なからずあることで、そこを突き詰めて考えればいいし。麻衣子なら、親に愛されてないんじゃないかという想いがあって、でも愛されたくてみたいな、若干ゆがんでるところがあるわけです。そういう人たちが色々な局面で、どう立ち振るまうかということですよね。だから僕らが日常で何を大事にするか、そこを大切にしていたら、そんなに難しくはないと思います。例えばお客さんを小気味よく定期的に笑わせなくてはいけないとか、そういうことになったらそれは難しいけど(笑)。
──でも宅間さんは、場面によってはいきなり振ってきますよね?
大薮 あれ恐いですよね(笑)。
宅間 (笑)大丈夫。船田くんも麻衣子も別に笑いを担当するわけではないので。でもみんな、タクフェスの舞台に立つと、なぜか笑いを欲しがりになっていくんだよね(笑)。

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大変なぶん役者にはやり甲斐のある作品に

──お二人は舞台のどこが好きですか?
大薮 僕は芝居を観るのがすごく好きで、映画も沢山観るんですけど、結局、生きてる人間を観るほうが興奮するし、僕もああいう芝居がしたいなと、刺激をすごく受けるんです。でもそう思っても、なかなかその通り出来ないし、出来てるかもわからない。自分の芝居が良かったのか良くないのかも、よくわからないんです。でも今回もそうですが、出たいなと思ったり、好きな作家の方や演出家の方の作品に出られることは、本当に幸せなので、今回も立ち向かって行きたいと思っています。
前島 私はこの世界にはグループ活動から入って、小さい時から歌ったり踊ったりしてきたんですけど、そういう輝いている世界は自分に向いてないなと思う気持ちがあったところに、演劇と出会ってすっかり演劇が好きになってしまって。素晴らしい作品に出会ったときは、本当に生きていてよかった! と思うし、自分の人生を肯定してもらえるし、心を動かされるって素晴らしいなと思います。とにかく勉強しようと思って舞台を見まくっていて、今回も沢山学ばせていただきたいと思っています。
──こういう若い役者さんを迎えて、タクフェスとしても新鮮な公演になりそうですね。
宅間 お二人もですが、ほとんどが初めての役者さんばかりなんです。だからいい意味でどうなるかわからないと思っているし、役者さん次第で大きく変わりそうな気がしています。初演より役が少なくなっているぶん、それぞれの役の厚みが増しているので、役者さんたちは、やりようによってはすごくやり甲斐があるんじゃないかな。

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──そんな舞台『あいあい傘』のアピールを、改めていただきたいのですが。
大薮 脚本がすごく面白くて、宅間さんの演出でさらに面白なるに違いないと思っているので、それをちゃんとお客様に伝えないとという気持ちです。タクフェスは本当にお客様が楽しめる舞台なので、今回も一緒に楽しんでもらえるように頑張ります。
前島 先日、映画版も試写で拝見したのですが、号泣しながら見ました。すごく心打たれたので、舞台版も頑張りたいと思っています。家族と親子とか人との繋がりが素敵な作品なのでそこを伝えたいし、東京だけでなく色々な場所で公演できる舞台はそうはないので、そこも嬉しいです。
宅間 映画版も公開されますが、違うところ、逆に映画を補完してるところもあります。キャストの違いでまた変わるので、シェイクスピアではないですけど、演じる人が変わることでどう見えるか、映画版と見比べると、より一層この舞台も楽しめるかもしれません。小説も出ていますし、色々な『あいあい傘』の世界を楽しんでください。

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【プロフィール】
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たくまたかゆき○東京都出身。脚本家、演出家、俳優。1997〜1999年東京セレソン。その後、2012年まで劇団「東京セレソンデラックス」、以降は「タクフェス」を主宰。作家・演出家・監督・俳優として映像や舞台で活躍、辻本茂雄とのユニット「つじたく」でも活動中。劇団作品の映像化が多く、ドラマ『歌姫』『間違われちゃった男』(脚本.監督)、映画『くちづけ』(脚本.出演)など。映画『あいあい傘』(脚本・監督)が10月26日より全国ロードショー。
 
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おおやぶたか○石川県出身。高校卒業後上京、俳優としてデビュー。主な出演舞台は、三ツ星キッチンプログレス公演『魔法のスープ』(主演)、テトラクロマット『風は垂てに吹く』(主演)、 ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン、ウォーキング・スタッフプロデュース『D51-651』、Nana Produce Vol.9『真空家族』など。年末に『明治座大合戦祭, 歳が暮れ・るYO』に出演予定。

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まえしまあみ○埼玉県出身。2010年アイドルグループSUPER☆GiRLSのメンバーとしてデビュー。2017年SUPER☆GiRLSを卒業。女優として映像や舞台で活躍中。最近の主な出演舞台は、『デスノート The Musical』『クジラの子らは砂上に歌う』『幸福な職場』『煉獄に笑う』『デパート』『BLOODY POETRY』『バクステ』など。声優としても活動、NHKオーディオドラマ「夜露姫」などに出演。

〈公演情報〉
あいあい傘画像
 
タクフェス第6弾『あいあい傘』
作・演出◇宅間孝行 
出演◇星野真里 宅間孝行 
鈴木紗理奈 竹財輝之助 弓削智久 大薮丘 前島亜美 
越村友一 柿澤仁誠(Wキャスト) 佐田照(Wキャスト)  
モト冬樹  
川原亜矢子 永島敏行
10/5(プレビュー公演)◎志木市民会館パルシティ
10/8◎仙台電力ホール
10/21◎鳥栖市民文化会館 大ホール
10/24◎栃木県足利市民プラザ・文化ホール
11/2〜11◎サンシャイン劇場
11/15◎りゅーとぴあ・劇場
11/18◎はつかいち文化ホールさくらぴあ大ホール
11/23・24◎道新ホール
11/30〜12/4◎梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
12/6〜9◎ウインクあいち
〈お問い合わせ〉ネルケプランニング 03-3715-5624(平日11:00〜18:00)




【取材・文/宮田華子 撮影/友澤綾乃】



『光より前に 〜夜明けの走者たち〜』


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