稽古場見学、記者発表、インタビューなどから、近々公開される作品のおもしろさを探ります。

『銀河鉄道999』お得なチケット販売中

インタビュー

劇団体制から新しいプロジェクトへの第1作。 『グッド・デス・バイブレーション考』 松井周インタビュー

IMG_0096

10周年だった2017年6月のKAAT公演をもって劇団体制を終了し、この5月公演『グッド・デス・バイブレーション考』から個人プロジェクトとして指導する松井周のサンプル。「変態」していくことをテーマに、松井のややアブノーマルな妄想を遊んできたのは変わらない。
松井が「誰かと少しずつお互いの「変」を認めあう、というよりも触りあうという感覚で何かをつくっていきたい。それが一番楽しいことだし、たとえ苦しくても触りあった感覚を信じてつくっていきたい」との言葉を読むと、むしろ純度を高めていくのかもしれない。新作『グッド・デス・バイブレーション考』は、松井のバイブルという深沢七郎の小説「楢山節考」が色濃く共鳴している近未来の物語だ。

【ものがたり】
閉ざされた地域に暮らす一つの家族。貧困家庭の65歳を過ぎた人間は、肉体を捨てることを強く望まれる社会。元ポップスターの父と、介護と子育てに疲労する娘と孫が直面する現実とは? 別の集落からやってくる孫の嫁、隣人、謎の男が加わることで、家族の形が少しずつ変化していく。彼らはどのように生きていくのか?

IMG_0118

「楢山節考」がいつも
自分の中でざわざわしている

──サンプルが松井さんの個人ユニットになりました。そのことで松井さんの中にあるイメージをより実現していきたいとのことですね?
そうですね。でも自分のイメージといっても、演劇は役者やスタッフみんなで作るものなので、いろんなアイデアに助けられたり、気づきはやはりたくさんあります。変化を挙げるとすれば今、あまり自分に迷いがないかな。スタッフが出してくれたアイデアの方がいいかもと思ったら、すぐに実現したいと思うようになりました。そういう意味で、僕自身がつくりたい世界がくっきりあるんでしょう。今つくりたいのはずっとこだわってきた「楢山節考」みたいなものなので、よりくっきりしているかもしれません。
──「楢山節考」は松井さんにとってバイブルなんですよね!
なんでしょうね、昔読んだ絵本なんかですごく印象に残っている絵とか場面があったりするじゃないですか。そういう感じなんですよね。どうしてかなあと考えたんですけど、割り切れないんです。「楢山節考」は山深い貧しい部落の因習で、年老いた母を真冬の楢山へ捨てに行くという話。自ら“楢山まいり”の日を早める母と、優しい息子の切っても切れない絆を描いたいい話に見えるし、一方で人権を無視した慣習で殺されていく話のようにも見える。小説はそのどちらにも寄らずに淡々と書かれているからこそ、僕の中で、いつまでたってもざわざわしていて、ずっと気になっているんです。そして作品をつくるときに、いつも頭のどこかにある。さいたまゴールド・シアターに書いた『聖地』も、安楽死法が施行され、ある年齢になると強制的に安楽死させられる世の中で老人たちが老人ホームに立てこもるという話でした。サンプルでも『自慢の息子』などよくベテラン女優の羽場睦子さんに出演していただいているんですけど、老人にこだわっているからなんです。それは僕がおばあちゃん子だったということもあると思うんですけど、なんなんだろう、なんだろうとずっと考えていますね。

IMG_0128

現代日本のあらゆる問題が
組み込まれている作品

──『グッド・デス・バイブレーション考』は現代、近未来の物語として描かれていますが、現代日本のもやもやするようなさまざまな問題が組み込まれていますね。
僕自身の今の環境も大きかったと思います。僕の両親など周囲に体調を悪くしていたり、一方で子育ても始まっています。日本自体が晩婚化して、介護と子育てが同時にくるというのは現代的なテーマだと思います。「楢山節考」にも関連する要素でもあるなと思って、上演してみたらいろいろ感じてくださる方もいるんじゃないかという狙いもあります。それから、いろんな場面で、実態と関係なくどんどんどんどん情報だけが流れていく時代に、自分の物差しが持てない、自分はこうだという立場を自身で客観的に見ることができずに、多くの人がわっと流れる時代だと思うんです。そういう状態だから国が個人を管理下に簡単に置いてしまう。例えばほんの少し前は管理社会、セキュリティということに抵抗していたはずなのに、あっという間にマイナンバーカードを持ったり、監視カメラがあるから安全だというふう変わりましたよね。逆に管理される方が楽だという考えもあって、そうなったら生も死も性も管理されるだろうなと妄想を考えているうちに、そうした世界を描いてみたいなあと。でも、流されることに抵抗している人もいるんだけど、普通に暮らしている人はそれがなんとなくいいことかもしれないという風潮もある。そういう人たちがダメだというわけではなく、彼らこそが流されながらもサバイバルしていくとどうなるのかなと。空気が読めなかったら、それはそれで日本では生きにくいと思うんです。でも空気を読みすぎると、それが集団になってスケープゴートを生み、いじめの構造が生まれるのも気持ち悪い。生きる上でほどほどをどう表現したらいいのかなというモヤモヤを、僕はそのまま演劇にしているような気がします。
──楢山まいりを「船出」と置き換えているところが、未来を感じますよね。
楢山まいりで山に行く。積極的な意味というか末広がりになるような意味でもあるんですけど、慣習ということでごまかされているかもしれないなというような、両義的になるように付けているんですよね。
──生まれて来る子どもについては「ひよっこ」と表現しています。
子どもを産むこともコントロールされていて、子ども自身は人権がない存在として描いています。中央にいる裕福な人たちは、ひよっこが大人になったら自分の世代を受け継ぐ存在になるかもしれないけれど、基本的にはペットのような存在として飼っている。その時代になると子どもも遺伝子操作で自分の好みに育てられるようになっていて、産んだ子どもは所有物であるかのような感覚になっているのかもしれません。そこからはずれた貧困層の人びとは産んだ子どもを売ることで生計を立てる。その子どもたちは動物実験に使われる。でも家族はそこに情のようなものを感じていたりもして、なんか矛盾の中で生きているんです。
──でも特定の人を愛することが差別禁止法で取り締まられてしまうという設定と、子どもの問題が加わると、現代のバランスが悪い日本の人口構成がよいバランスになっていくかもしれない。なんか、社会問題を解決できるかもという期待もあって、いよいよ松井さんならではの気持ち悪い世界になっていきますね。
そうなんですよ。多様な遺伝子を持つ人間同士をもうざっくりとマッチングすることによって、子どもを増やしていけば国が復興するという世界の物語ですよね。それにしても、なんで僕こんな設定ばかり考えているんでしょうね!(苦笑)

IMG_0132

おじさんにも少女にも
女性的にもパンクにもなる戸川純

──歌ってもいけない、夢を見てもいけない、もはやすべてが管理されている時代だからこそ、戸川純さんが演じる元ポップスターの父という役どころが輝いてきます。物語の世の中に迎合しないというポジションが、そのままインディーズからデビューして、自分の生き方を持っている戸川さんがリンクしていきますね。
戸川さんには僕より一世代上の皆さんが熱狂してたと思うんですけど、僕の世代も下の世代も聞いている人はすごく多い。つまりすごく突出した存在なんです。一方で、戸川さんは「これは普通なんですよ」と言い続けていらっしゃったし、私は変化していないし、ヘンだと言われることにすごく抗って来た。実際にお話しすると常識的な感覚も持っているし、すごく聡明。80年代に戸川純というキャラクターだけが勝手に歩き出した部分もあるんでしょうね。そのキャラクターに対し、すごく地に足がついた考えをお持ちで、俳優ということも真面目に考えている。メディアの中での戸川さんと実際の戸川さんにはズレがあって、そういう感覚がすごく好きで僕は惹かれるんです。パンクな部分もあるけど、すごく常識的。そういう矛盾を抱えた面白さを、芝居に生かしたいと思ってます。そしていろいろな矛盾を抱えるからこそ、いろいろなものを超えて何にでも変身できるんですよ、戸川さんは。おじさんにも少女にも、女性的にもパンクにも。そういう魅力を出していきたいですね。
──この管理された社会における元ポップスターの父とその家族がどう生きていくかが描かれるわけですね。松井ワールド全開で!
「楢山節考」は、楢山まいりをして、親を捨てたところで終わるんですけど、僕はそこにどうしても抵抗があって。どうそれをうまく見せられるのかをずっと考えていたんですよね。第三の道はないだろうかということで考えたラストですが、自分なりの決着は付けられたんじゃないかとは思っています。「カムイ伝」という白土三平さんの漫画があるんです。人間の世界も描かれているけれど、動物の世界も描かれていて、人間がトライ&エラーを繰り返す物語なんです。それは少しずつ進んでいるとも言えるんですけど、その繰り返しが永遠に続くというイメージが僕の中にはあって、人間を描くというよりは、何かの生態を描いたり、この類はどうやって生き残っていくんだろうかという生存戦略みたいなことを考えるのが好きなんです。そういう意味では「楢山節考」もそう。今回は小さく、家族だけの話として描いていますが、いずれ、もっと何世代もかけて変化していくみたいな大きな話として描きという思いはありますね。
 
IMG_0098
まついしゅう○劇作家、演出家、俳優。1972年生東京都出身。1996年劇団「青年団」に俳優として入団後、作家・演出家としても活動を開始する。2007年『カロリーの消費』より劇団「サンプル」を旗揚げ、青年団から独立。バラバラの自分だけの地図を持って彷徨する人間たちの彷徨を描きながら、現実と虚構、モノとヒト、男性と女性、俳優と観客、などあらゆる関係の境界線を疑い、踏み越え、混ぜ合わせることを試みている。2011年『自慢の息子』で第55回岸田國士戯曲賞を受賞。脚本提供も多数。また小説やエッセイ、TVドラマ脚本などの執筆活動、CMや映画、TVドラマへの出演なども行う。

〈公演情報〉
tumblr_p3oiicprnq1x4xvgdo1_1280

サンプル『グッド・デス・バイブレーション考』
作・演出◇松井周
出演◇戸川純 野津あおい 稲継美保 板橋駿谷 椎橋綾那 松井周
●5/5〜5/15◎神奈川芸術劇場中スタジオ 
〈お問い合わせ〉チケットかながわ 0570-015-415(10:00〜18:00)



【取材・文/いまいこういち 撮影/アラカワヤスコ】



『銀河鉄道999』お得なチケット販売中
kick shop nikkan engeki


「贋作 女優 / 池谷のぶえ〜涙の数だけ、愛を知る〜」出版記念 一人芝居イベント報告  池谷のぶえインタビュー

名称未設定 1
池谷のぶえ


「演劇キック」のコラムコーナーで、
 2013 年から約年半連載した、「贋作 女優 池谷のぶえ〜涙の数だけ、愛を知る〜」が、単行本となって出版されたのを記念して、池谷のぶえが下北沢風知空知で「この際、自分のまったく興味がないことや、自分のやりたいことばかりを詰め込んだお祭り」を1人で挙行! その快演ぶりに観客は大喝采! はたしてどんな経緯でここまでたどり着いたのか、今回の単行本の編集を担当した雑誌えんぶ編集長の坂口が、ご本人にインタビュー!
以下は、「ちょっと並べてみただけでも、恐ろしい企画ですね」と本人が語る当日の演目。カッコ内は池谷さんの興味度。

--
演目--

獅子舞 ( とても興味がある ) 
対談/ゲスト ブルー&スカイ ( ふつう ) 
初の自作自演ひとり芝居 ( まったく興味がない ) 
公開人生相談 ( あまり興味がない ) 
 ( 少し興味がある ) 

すべてがこう、ぴぴぴと

──なんでイベントをやろうと? うち(えんぶ)で出版させてもらった本がきっかけ、までは分かってるんですが、その後…。
池谷 わたしのもろもろの予定が、思いの外、スコッと空いたんですね(笑)。で、なんかできないかなぁとも思ったんですけど。またね、人をいろいろ集めなきゃとかあるじゃないですか。そんときに「あれ? 本があれじゃないですか。本がもうちょっとで出版できる?」と気が付いて。1月の頃は途中まで進んでたくらいでしたね。
──校正のゲラができた頃ですね。
池谷 「あ、これはもしかして本の出版と同時に何か自分がやりたい物とかと組み合わせられたらいいなぁ」と思って。「じゃあ、いつ頃?」と考えたときに、本の中にもいっぱい出てくる宿敵・父の誕生日がちょうど3月の下旬くらいで、「あ、そのあたりとてもちょうどいいんじゃないか」って。すべてがこう、ぴぴぴと、ちょうど3月20日のイベントっていうところに繋がったっていうか。
──なるほどねぇ
池谷 普段は、こんな「イベントやろう!」なんてとてもじゃないけど思わないんですけど、なにかいろんな要素が集まって。たまたま
──イベント観ていて、最後「お父さんの誕生日」って告げられて、「そんな落としどころがあったんか!」って(笑)。
池谷 (笑)。
──本当にね〜。本当によくやる気になりましたね!
池谷 本当に! でも最初に、ここ(編集部)にご相談に来たじゃないですか。あんときもフワフワっていうか。人に話していけば、どんどん逃げられないようになるからっていう状態でした。自分一人だとどうしてもね「ま、いっか。やめちゃおう」ってすぐに思うから。
 

 やりたいこと、今回で全部使ってしまった

──70席くらいの小さい場所とはいえ、予約も1分くらいで満席になっちゃいましたね。で、回の予定だったのを2回目もやって。それでも来れない方がたくさんいらっしゃって。
池谷 そうですね。1日だけだからその日に用事があったら来れない方もいらっしゃるかもしれないし。
──だからって、あんなもん何日もやってらんない(笑)。
池谷 モチベーションが持たないですね(笑)。
──簡単にできたんですか? 構成というか内容は。
池谷 構成はわりとすぐできました。あんまり迷わないでできましたね。
──あ、そうなんですね。
池谷 いろいろ、やりたいこととかを並べているうちに、なんか。だからもう、これ以上はあんまりないんですよ、やりたいことは(笑)。本当にやりたいことが少ないから、微々たるものを全部今回で使ってしまったので。
──なるほど。
池谷 歌をカラオケ以外でちょっと歌いたいなとか、獅子舞やりたいなとか。鈴木雅之が獅子の中から出てきたらおもしろいだろうなっていうくらいで。うーん。一人芝居は特にやりたくないけど、イベントを考えたときに、わたしトークとかで持たす自信がないから、じゃあお芝居をやるしかないかなと無理くり。人を呼ぶとまた大変なことになっちゃうから、じゃあ一人で、やってみようかなと思って。

獅子舞でお客さんを掴んで

──でも、上手に構成されてましたよね?
池谷 本当ですか?
──ブルー&スカイさんの出てくるところとか。
池谷 ブルー君は絶対に出てもらおうと。この(本に書かれている)半生の中では一番、演劇的にお世話になっているので、どうしても呼びたいなとは思っていたんですけど。
──そうですよね。構成から言っても獅子舞があって、お客さんを掴んで、客席を温かくして。
池谷 温かく(笑)。でもあんなにみんな、獅子舞が好きだとは思ってなかったです(笑)。
──いやいや、池谷さんがあんなんで出てくるから。
池谷 いや、いやそうなんですか!(笑)。みんな獅子舞好きだ〜って。
──でも、嫌いじゃないかも。
池谷 嫌いじゃない! みんな噛まれたそうにしていたし(笑)。それはちょっと新しい発見。獅子舞獅子舞いいかもしれない。
──獅子舞って参加する要素っていうか。ただぼやーっと見てるだけじゃないなにかがあるような。あれナイスな発想でしたね。
池谷 (笑)。獅子舞ね。こんなに受け入れられるものだとは(笑)。
──本当にね。あそこで客席を温めて、獅子舞のかぶり物を取ったら、鈴木雅之が居て、またちょっと波風を起こしておいて、さらに鬘とサングラスと髭を取ったら、池谷さんが出てくるっていう構成って、なかなかのもんじゃないですか!
池谷 本当ですか?(笑)。よかった。でも、ほんと鈴木雅之さんに助けられました。
──獅子舞は借りた?
池谷 借りました。しかるべき場所があって、ネットで探したんですけど。やっぱり、ね、神みたいな扱いなんですね。神聖な物。
──はははは!
池谷 高かったですね。
──でも、楽しく考えてたんですね。
池谷 うん、あんまり「どうしよう!」とかはなかったような気がします。わりとスムーズに。辿り着いたような気がする。


DSCF70
                     池谷のぶえ・ブルー&スカイ


ちょっと空回りしてるのもおもしろい
 

──で、そのあとが朗読ですね
池谷 せっかくね、本を売るからちょっとくらい読んどいた方がいいかなって(笑)。
──ただの朗読じゃなくって、ブルー&スカイさんにつながるっていうのが。どんどんどんどんそういう繋がりがイメージとして湧いてきたんですね。
池谷 初めは、違う。一番最初の文章を読もうかなと思っていたんですけど。ブルー君に繋がらないとなぁと思って。そこをトークでつなげればいいんだけど、上手じゃないから。じゃあ、読んでつなげようかなぁって。
──なるほどね。で、ブルー&スカイさんとの対談ですね。どうでしたか?
池谷 本当に、変なあれなんですけど。普通、ゲストを呼ぶっていうときに、「あれ聞こう、これ聞こう」って準備をするじゃないですか。わたしもそんなにとっさに出てくるタイプではないので。だけど、今回はすごいあれですけど、「もう、いいや!」っていう気持ちで。出たところ勝負というか、ブルー君も絶対にそんなにうまくしゃべれないっていうことも分かっているんですけど、全然なんかそういう怖さとか、なかったですね。
あれはですね…
池谷 15分でした。
──15分間話で繋ぐのって、けっこう大変ですよね?
池谷 大変。だけど全然何にも準備もしないで、そのときのブルー君としゃべってみようかなって。
──そうなんですか。
池谷 でも客席が味方でいてくれたからアレですけど。うん
──客席もね全然知らない人じゃないのでね。
池谷 そうそうそう。ありがたかったというか。
──ブルー&スカイさんもなかなか大変。大変だけど、一所懸命会場を盛り上げようという努力が空回ったり、しなかったり(笑)。
池谷 そうそうそう(笑)。ちょっと空回りしてるのもおもしろかった。
──そうですね(笑)。
池谷 がんばって2回もしゃべってくれて。得意じゃないでしょうに。ああいうこと。
──不思議なっていうか、今まで経験したことのない空気感が漂っていたというか。おもしろかったです。
池谷 本当ですか? でももうちょっと時間をもっとしゃべりたかったですけどね。それはそれでね。もっとちゃんとうまく構成して話せればよかったかなぁ。時間をもうちょっと取ればよかったかなぁと思いました。
──でも、まあ、細かいことをしゃべってもしょうが無いですしねぇ。ちょうどいいんじゃないですか。
池谷 大丈夫ですかねぇ。

演劇に対する愚痴が言いたかった?

──で、次は一人芝居?
池谷 そうですね。休憩して一人芝居に。
──一人芝居はどうだったんですか? 出来としては。
池谷 あれは、本当にやる気がまったく始めからなくて。何も書きたいことがないっていうか。一人芝居で書きたいことがないから。さあ! と思って、パソコンに向かったときに、「何か、じゃあ、日々思っていることを箇条書きにしてみよう」と思ったら、演劇に対する文句ばっかりが出てきて。もうこれで書くしかないかなぁと思って。自分が文句を言うようなお芝居にしようかなぁとか何かやっていくうちに、「おばあちゃんが出てきたらおもしろいかもしれないな」と思って。で、なんかただのおばあちゃんじゃなくて、自分がおばあちゃんになったときのとかが出てきてそれが何か交錯したらいいかなって。だんだん、文句を書いているうちに、そういうふうな構成になって。だから、わりと流れで書いていったというより、書きたいことをポンポンポンポンって書いていって、あとでそれを整えていったみたいな。そんな感じでした。
──年後の自分と今の自分の会話になる、あれおもしろかったですよね。あれになって、あ、なるほどっていう感じ。その前までは何だか。
池谷 その前までは「つまんない劇を観に行った後のただの飲み会」から始まって。
──はい。
池谷 なかなか「つまんなかった」って言えないなって。いうのがあって。その一方で大女優になって、インタビューを受けているような2つの場面が対になるっていう。
──その、何か、妙な文句のリアリティっていうの、愚痴があって。
池谷 愚痴(笑)。愚痴が言いたかった。
──それは客席の方達もけっこう面白がっていましたよね。「みんな好きでしょ」って。
池谷 あれも愚痴。


白塗りのミュージカル

──その流れで白塗りになりますね。
池谷 そう。流れで白塗りになってましたね。歌って、ミュージカルになりました。
──白塗りのミュージカルになってましたね。あそこらへんは本領を発揮されていましたね(笑)。
池谷 一人芝居を書いていて、これどうやって終わらせればいいのかなと思ったときに、あの場面の最後に歌った歌、『リトル・マーメード』の歌なんですけど、あれなんか、変てこりんで好きなんですよ、前から。電車の中で聴いていたときに、「あ、これで無理くり終わらせちゃえばいい」と思ってついでに「あ、白塗りもやってみたかった」んだと思って。そのままなし崩し的に白塗りを挟んで歌おうかなって。だからあそこらへん、ちゃんと繋がってないです。力業です。
──白塗りになって歌って、力業だけどすごくナイスなアイデアというか。すごいなって思いましたよ。あれ普通に歌っても。おもしろくないことはないけど。
池谷 歌うだけじゃ、あ、そうですか、ってなっちゃいますもんね。

白塗りを落としながら人生相談

──その後、人生相談ですね。
池谷 人生相談。あれ、もっとちゃんとやりたかったんだけど、あれくらいでよかったのかな。今思うと。
──あれくらいで! あれもすごい。白塗りを落としながら人生相談をするっていう。あんなところで人生相談なんてできないもん。目の前に相手がいるわけでもないし。
池谷 本当はちゃんとやろうと思ってたんです。で、構成を考えたときに、時間が全然足りないと思って。だったらまぁ、メイク落としながらになっちゃうかなって。
──あれ一番すごいと思った。
池谷 あれが一番! はははは。
──だってメイク落としながら、人生相談をして、池谷さんがいい加減な回答をしていくっていう。全体にいい加減オーラがね。
池谷 そう! いい加減なね、そういうのはちょっとやりたかったんですけど。
──普通、思いつかないです。メイク落としながら人生相談するってあんまり。よくいろいろ思いつきますね?
池谷 いえいえいえいえ。適当な

最後に良いこと言って終わる

──で、中島みゆきですね。
池谷 最後に良いこと言って終わろうかと思って。
──やりたい放題!(笑)。
池谷 良いことをね。一応。最後に言っておけば、「いいとこ来たな」って思うかなと(笑)。
──最後に自分の歌いたい曲を思い切り歌って。お客さんも納得してっていう。素晴らしい構成でしたね。
池谷 ありがとうございます。
──大変だけど、楽しかったんですね。
池谷 楽しかったです。苦痛ではなかった。「一人芝居ちゃんとできるかな」とか、歌の練習とかは、日々「うーん」と思いながらやっていましたけど、でも、うわあああっ! ていう苦痛は全然なかったです。当日もすごい、ね、お客さんがすごく温かくて。だから楽しかったなぁ。楽しかったっていうか、何だろう。「あ、見守ってくれている人たちというか、気にかけてくれている人たちが、ああ、いるんだなぁ」っていうのを生で実感できたっていうか。今まであんまりそういう実感がなかったんですけど。
──よかったですね!

次回は
36年後
 

池谷 やってよかったです。本が出版されたおかげですけど。
──いえいえいえ。
池谷 本がなかったら、わたしやってないと思うから。本当にありがたかったです。
──また何かの機会があったら。何十年か後に。
池谷 何十年か後で
──じゃあ、大女優の年になったら、
池谷 82歳って、もういないかもしれない。坂口さん(笑)。
──(笑)。じゃあ、予告しましょう。次回は池谷さんが82歳になったときに一人芝居をやる!
池谷 今度は若い方、46歳の方を演じるわけですね。
──いいですね〜。
池谷 (笑)。

 

【構成・文/坂口真人(えんぶ編集長)】


〈池谷のぶえ出演情報〉
【テレビドラマ】 
NHK総合 連続テレビ小説「半分、青い。」
 月〜土曜_日8:00〜放送中
テレビ東京系「執事 西園寺の名推理」
 毎週金曜20:00〜放送中
【映画】
2018年5月19日(土) 公開
モリのいる場所」(監督:沖田修一)


 

池谷のぶえ単行本販売中!


kick shop nikkan engeki

大人気ファンタジー時代小説シリーズの舞台『ミュージカル「しゃばけ」参 〜ねこのばば〜』藤原祐規・法月康平 インタビュー

しゃ_0017x

江戸時代を舞台に、主人公の若だんな(一太郎)と妖(あやかし)が繰り広げる人情劇を描く、畠中恵の大人気ファンタジー時代小説シリーズを原作にしたミュージカル「しゃばけ」。
原作の世界観を温かに表現した舞台は好評を博し、4月28日から第3弾『ミュージカル「しゃばけ」参 〜ねこのばば〜』が上演される。(5月7日までシアターサンモール。5月19日5月20日@大阪ビジネスパーク円形ホール
 
第1弾(昨年1月)から出演し、秋に上演された第2弾『ミュージカル「しゃばけ」弐〜空のビードロ・畳紙〜』では物語の中心にもなった、屏風の付喪神(つくもがみ)「屏風のぞき」役の藤原祐規、そして今作のキーパーソンとなる、広徳寺の僧侶「秋英(しゅうえい)」役の法月康平。2人に話を聞いた「えんぶ4月号」の記事を、別バージョンの写真とともにご紹介する。

藤原・法月0027x
法月康平・藤原祐規

前作でミュージカル方向に
グッと舵を切った

──第3弾が決まっていかがですか?
藤原 まずは第2弾でお休みしていた植ちゃん(植田圭輔)と(中村)誠治郎くんが戻ってくるのが嬉しいですね。それと、「ねこのばば」に僕が演じる屏風のぞきは出てこないので、どう絡むのかなという楽しみもあります。
 
──前作の第2弾は藤原さんが物語の中心になりましたね。
藤原 やはり第3弾につなげるプレッシャーみたいなものがどこかしらあったので。それを経ての続編決定は感慨深いものもあります。
法月 僕、第2弾を観ましたけど、ふっきーさん、かなり歌ってましたよね。
藤原 うん。人生初ですよ、あんなに歌ったの。
 
──そうなんですか!
藤原 前作で、演出・音楽の浅井さやかさんが得意とするミュージカル色の強い方向にグッと舵を切ったんですよ。歌が増えたぶん大変でしたけど、僕はとても良かったんじゃないかなと思っています。物語に説得力が増したので。

──法月さんは今回参加することにどう感じましたか?
法月 浅井さんとは一度ご一緒して、愛情たっぷりの人なのですが、「しゃばけ」からもそれを感じたんですね。そんな愛情あふれる作品で、僕は浅井さんのつくる音楽も好きですから、今回どんな曲が歌えるんだろうっていうのが素直な気持ちで。楽しみです。

人間より人間っぽさがあるのが「妖」の魅力!

──この作品はザ・ミュージカルとも違う魅力があるように感じました。浅井さんはどんな風につくられる方ですか?
藤原 第2弾では「歌を特殊なものだと思ってほしくない」ということを言われましたね。台詞と歌の接続の仕方とかにすごくこだわってたし。
法月 難しかったですか?
藤原 難しいよりも、これでいいんだ! みたいな。ミュージカルの経験があまりなくて、「歌」っていうだけで構えていた僕にとってみれば、革命的な言葉や出来事がたくさんあって。新鮮で、ありがたかったし楽しかった。だから恩も感じています。
法月 ふっきーさん、作品のこと、いろいろ教えてくださいね。
藤原 特にないけど(笑)、基本的には人間がストレートに演じて、妖がわちゃわちゃする、みたいなイメージかな。
法月 でも僕、第2弾を観て、妖に人間より人間っぽさがあると思いましたよ。
藤原 あら?
法月 ふっきーさんがうまいんです。
藤原 これ…書いてほしいですね。いつも言わないもんね(笑)。
法月 (笑)。自分で意識はしていたんですか?
藤原 してない。やっぱり妖(あやかし)の存在は「しゃばけ」の特徴だと思うので、出てきたらほっこりするといいなと思っていて。だから好きなものが食べたいとか好きな人に好かれたいとか、そういう欲望を素直にわかりやすく出そうという話はよくしてました。そのストレートさが人間らしく見えたのかもしれない。
法月 つまりちゃんと考えたうえで、わちゃわちゃしてるから、そこが魅力になってるんですよね。
藤原 レアですよ。法月が俺を、俺の前で褒めるって…。
法月 そうかな!?
藤原 出会ってからの数年で褒めてくれた量を、今この時間で超えてます!(笑)
 
──逆に法月さんの印象は?
藤原 法月は稽古場でいつもすっごく冷静に人を見てるんですよ。だから立ち位置を掴むのも早いです。共演した『Club SLAZY』でも彼の役は人気が出ましたけど、それは法月が演じたからだと思います。そういうクレバーな印象。計算できてるのかもなって思いますね。
法月 計算はめっちゃしてますね。
藤原 合ってた(笑)。


しゃ_0019x
法月康平・藤原祐規

ふじわらゆうき〇三重県出身。俳優、声優として舞台、アニメ、ゲームで活躍中。主な出演作品は、舞台『最遊記歌劇伝』シリーズ、舞台『ペルソナ3』シリーズ、『Club SLAZY』シリーズ、『インフェルノ』、『バカフキ!』、『極上文學』シリーズ、アニメ『曇天に笑う』、『アイドル事変』、『CHAOS;CHILD』など。初夏に、おん・すてーじ「真夜中の弥次さん喜多さん」三重(仮)への出演が控える。

のりづきこうへい〇東京都出身。俳優としてミュージカル作品を中心に活躍中。主な出演作は『Club SLAZY』シリーズ、ミュージカルDance with Devils」シリーズ、「恋するブロードウェイ♪」シリーズ、ミュージカル『魔界王子devils and realist』、音楽劇『夜曲』、nocturneミュージカル座『BEFORE AFTER』、One on One 29th note 『レプリカ』など。4月4日から15日まで『In This House〜最後の夜、最初の朝』(東京芸術劇場シアターイースト)に出演中。

ねこまた日替わりゲストなどのご紹介はこちら
http://kangekiyoho.blog.jp/archives/52049313.html 


〈公演情報〉
ミュージカル「しゃばけ」参_キービジュアル
 
ミュージカル「しゃばけ」参 〜ねこのばば〜
原作◇畠中恵「しゃばけ」シリーズ(新潮社刊)より『ねこのばば』所収「ねこのばば」
脚本・作詞◇神楽澤小虎(MAG.net)
演出・音楽◇浅井さやか(One on One)
出演◇植田圭輔 中村誠治郎 藤原祐規 福井将太/法月康平 石坂 勇 他
●4 /28〜5/7◎シアターサンモール
●5/19〜5/20◎大阪ビジネスパーク円形ホール
〈料金〉プレミアムシート10,800円 一般席6,900円(全席指定・税込) 

c2001  畠中恵/新潮社 c2018 CLIE
 
 
【構成・文/中川實穂 撮影/田中亜紀】



えんぶショップ内全商品セール実施中!
kick shop nikkan engeki 

明治中期に生きる若者たちの青春群像劇『若様組まいる〜 アイスクリン強し〜』上演間近! 玉城裕規・粟根まこと インタビュー

粟根・玉城
 
畠中恵の人気小説「若様組まいる」は、明治中期を背景に、駆け出しの西洋菓子職人の皆川真次郎と、旧旗本出身の警官たち「若様組」らが繰り広げるスィーツ文明開化物語。2016年に舞台化され、ライトでポップな演出が好評を得た。今回の「アイスクリン強し」は、その後日譚で、皆川が開いた西洋菓子店・風琴屋にたむろする「若様組」や、彼らのマドンナ的存在の沙羅たち若者の日常を通して、明治という時代と日本の状況を描き出す。

【ものがたり】
時は明治二十三年。
お江戸が東京へと変わり、ビスキット、アイスクリン、チヨコレイトなど西洋菓子が次々お目見え。
築地の居留地で孤児として育った皆川真次郎は、念願の西洋菓子屋・風琴屋を開いた。
今日もまた甘いお菓子目当てに、元幕臣の警官たち「若様組」や、マドンナ的存在の小泉沙羅がやってきて大忙し。
華族の令嬢・紫堂志奈子や、皆川や若様たちを執拗に嗅ぎまわる新聞記者・丹羽など、個性的なキャラクターも続々出現。さらに大商人・小泉琢磨の仕掛ける試練が襲いかかる...! 

そんな舞台で、主役の皆川真次郎を演じる玉城裕規、そして大商人・小泉琢磨に扮する粟根まことに、役柄やこの作品の魅力を語ってもらった「えんぶ4月号」のインタビューを、別バージョンの写真とともにご紹介。

IMG_0042-1
粟根まこと・玉城裕規

原作には明治の豆知識が
沢山詰まっている

──お二人のそれぞれの役柄を教えてください。
玉城 僕は皆川真次郎という西洋菓子の職人です。居留地で育って外国の人と触れ合う機会が多かったので、風琴屋というケーキ屋を開こうとしています。でも、事件が起きると「若様組」のみんなと解決しようと動いたり、なかなか本格的に開店できないんです。
粟根 そういう若者たちのマドンナの沙羅が、私が演じる小泉琢磨の娘なんです。
玉城 娘さんを溺愛してます(笑)。
粟根 沙羅は「若様組」や真次郎に好意を持っていて、でも父親としては華族とかそういう地位のある人へ嫁がせたいと思ってるんです。とは言っても、娘の本当の幸せも考えていて、若者たちにがんばってほしいと試練を与える。その若者たちの冒険活劇というか青春群像劇ですね。
 
──明治23年というと江戸も遠くなって、身分や階級にも変化が出てきた時代ですね。
粟根 元旗本で若様と呼ばれていた青年たちが、平民になって食べるために巡査になるとか、平民だった人間が新興成金で急に偉くなる。さらに幕藩時代のままの頭の硬い人もいたり、それぞれの価値観のぶつかり合いが起きる。そこに居留地で育った自由な真次郎が風を吹き込むんです。
 
──原作にはその時代の生活や文化も細かく書かれていますね。
玉城 僕らが知らない時代のことがわかりやすく書いてあって、すごく興味をそそられます。
粟根 いわゆる豆知識が沢山詰まっています。明治初期に電信電話や洋菓子などが初めて日本に入ってきたとか、もちろんスィーツの作り方も出てくる。きっと玉城くんが本番中に何か作ると思います。
玉城 ですよね(笑)。僕が説明しながら作るんじゃないかと。
粟根 バターを何グラムとかトロトロに煮込むとか、喋りながらね。
玉城 喋りだけ弟子の小弥太にまかせたいな(笑)。

明治という新しい時代を
生きる青春群像 

──お二人は一度共演しているんですね。粟根さんの印象は?
玉城 僕が初めて稽古場に行った日のことですけど、1人のシーンでアドリブをしてハケたんです。そしたら粟根さんが近づいてきて、「こうしてみたら」というアドバイスをしてくれて、シーンの返しでそれをやってみたら見事にすべって(笑)。そしたらまた近づいてきて「今のなかったね、ごめん」と謝ってくださったんです(笑)。でも、言ってくださるということが、まず嬉しかった。30人くらいいる中で、すぐ近づいてきて言ってくださるってなかなかできないことなので。それに最初の段階からお芝居がすごくパワフルで、経験値とかではこちらはすでに負けてるわけですから、熱量でがんばるぐらいしかないのに、そこでも上を行かれてしまって(笑)。よし僕ももっとがんばろうと。
粟根 若い子たちが沢山いる中で負けてはいられないので、とにかく動こう、ムダに動くというのをテーマにしました(笑)。腹話術師の役だったんですが、普通、腹話術師は座ってますよね。でもドタバタする腹話術師で(笑)、楽しかったです。
 
──粟根さんから見た役者として玉城さんは?
粟根 すごい数の舞台に出ていて、この若さですごい経験値がある。周りをふわっと明るくするし、しなやかで、でもギュッと強くなる感じもあって、真ん中にいて安心な求心力があります。
玉城 いや、それは周りに助けられているからで。とにかくカンパニーが良い雰囲気でいることしか考えてなくて、そのためには言葉ではなく、エネルギーとかそういうものを見せていきたいなと。

──今回も粟根さんが入るので心強いですね。
粟根 20代と30代ばかりの中にいきなり50代が入ります(笑)。
玉城 全員で頼りにかかりますから。
粟根 今回はアドバイスは控えたいと思います(笑)。
 

IMG_0047-1

たまきゆうき○沖縄県出身。舞台を中心に活躍中。主な出演作品に、舞台『弱虫ペダル』『Messiah メサイア』シリーズ、『海峡の光』『里見八犬伝』『カレーライフ』『曇天に笑う』ミュージカル『黒執事〜NOAH’S ARK CIRCUS〜』『紅き谷のサクラ〜幕末幻想伝新選組零番隊〜』『99才まで生きたあかんぼう』など。映画『のぞきめ』『新宿スワンII』『咲─Saki─』など。
 
あわねまこと〇大阪府出身。1985年の『ヒデマロ2』より劇団☆新感線に参加。劇団の中核を担う。外部作品への客演も多く、近年の主な劇団以外の作品に『真田十勇士』(2013年、2015年)『ショーシャンクの空に』(2013年)『つんざき行路 、されるがまま』(2014年)『スキップ』(2017年)など。雑誌のコラム執筆などでも活躍中。4月8日まで『トリスケリオンの靴音』(赤坂RED/THEAER)に出演中。

〈公演情報〉
wakasamaPR

舞台『若様組まいる〜 アイスクリン強し〜』
原作◇「若様組まいる」「アイスクリン強し」畠中恵(講談社文庫刊)
脚本・演出◇村上大樹 
出演◇玉城裕規 
入江甚儀 塩野瑛久 中村優一 安川純平  宮崎香蓮   井上小百合(乃木坂46)
和合真一 小早川俊輔   橋本全一  武子直輝  松波優輝 小野寺ずる 
鎌苅健太 伊藤裕一 粟根まこと 他
●4/27〜5/6◎サンシャイン劇場 
〈お問い合わせ〉MMJ 03-6804-5456(平日12:00〜18:00)




【取材・文/宮田華子 撮影/アラカワヤスコ】


若様組まいる、お得なチケット販売中!
kick shop nikkan engeki

『砦』東京公演まもなく開幕。再演でより熱く深い人間ドラマを! 東憲司・村井國夫・藤田弓子・原口健太郎・浅井伸治・滝沢花野 座談会

_MG_0836

村の自然と共存する人々を守るためにダム建設反対を掲げ、時の権力を相手に戦い続けた男とその妻の半生を追った実話をもとに、東憲司が書き下ろした『砦』。2016年に上演され、大きな感動を呼んだこの作品が、北海道・四国公演を経て4月10日〜15日、東京・両国シアターΧ(カイ)にて上演される。
原作となった松下竜一作『砦に拠る』(1977年)は、大分県と熊本県にまたがる下筌(しもうけ)ダムの建設反対を掲げて、国を相手に13年に及ぶ闘争を繰り広げた山林地主・室原知幸が主人公のノンフィクションである。
──その夫婦は誰よりも故郷を愛していた。故郷で静かに老いることが幸せだと思っていた。「日本は戦争に負けた、それを思えばこれくらいの犠牲がなんです」、ダム建設予定地の住民に投げ掛けた職員の言葉に一人の男が立ち上がった。戸数21戸の小さな集落で、男はダム建設予定地に砦を立て、アヒルや牛も反対闘争に参加させた──。
 
今回の再演に向けての思いを、室原夫妻を演じる村井國夫と藤田弓子、影という名で何役も演じる原口健太郎、浅井伸治、滝沢花野の3人、そして作・演出の東憲司に、まもなくツアーが始まるという時期に稽古場で話してもらった。

_MG_0852
東憲司、藤田弓子、村井國夫
原口健太郎、滝沢花野、浅井伸治


作品の力が素晴らしくて
最後まで緩むことのなかった初演

──好評再演の作品ですが、まず作・演出の東さんに、この作品を書いたきっかけから伺いたいのですが。
 松下竜一さんが書かれたノンフィクション『砦に拠る』を読む機会があり、僕も福岡出身ですが、同じ故郷にそういう方がいらしたというのを知って、ぜひ舞台化したいと。室原知幸さんという方は、晩年になってから私財を投げ打って、国を相手に反対闘争をされたわけで、その苦労はいかばかりだったかという想いと、室原さんという存在の陰に隠れがちだった奥様のヨシさんのご苦労もさぞやと思ったんです。このことではかなりご主人を恨む気持ちもあっただろうなと。でもあの時代の女性ですから、夫を止めるとか反抗するとか考えもしなかったのだろうなと。
村井 僕らからしたら、なぜなんだろうと思いますよね。我慢するのが当然の時代だったんでしょうかね。
 明治生まれの男の人ですからね。でも室原さんはまた特別だったんでしょうね。でもヨシさんは手記に、「あのときはものすごく腹が立った。許せなかった」と書いてて、本当にたいへんだったんだろうなと想像してます。
──出演の皆さんには、初演時の手応えを伺いたいのですが、村井さんは出ずっぱりで、13年にわたる戦いを表現するということで、たいへんだったのでは?
村井 一番たいへんだったのは、病気で出られなくなった人の代役で、急に参加することになった原口くんで(笑)。
原口 皆さんにご心配かけました(笑)。
村井 いやいや。初日まで3日しかなかったから、とにかく自分のことより心配で(笑)。
藤田 いい緊張感がありました(笑)。
村井 だから初演は、ただただ夢中だった記憶しかないんです。でもさすが劇団桟敷童子含めて30年をともにしてだけのことはあって、東くんの世界を掴むのが早くて、素晴らしかったです。それが僕たちにも良い刺激になったのかもしれないと思うくらいで。でも、とにかく初演は無我夢中でしたので、今回はもう少し落ち着いて台本も読み直して、新たな気持ちで取り組んでいます。

_MG_0721
 
藤田 もともと作品の力が素晴らしいので、そのまま取り組めば良かったところに、また1つそういうことがあって、よりギュッと座組みが引き締まりました。最後までまったく緩むことがなかったです。私は自分でいつも言ってるんですけど、稽古場の劣等生で(笑)、内容は把握していてもとんでもない台詞を言ってしまったり(笑)。しかも熊本の方言が難しいので、今回もまたそこで苦しんでます(笑)。
村井 あまり難しく考えずに、九州の言葉なんだとわかるニュアンスでいいんですよ。
藤田 村井さんにまた引っ張っていただきながら。すごく素敵な俳優さんなので、女房役がこんな人なの?と思われないように。
村井 何を言うんですか、かゆくなっちゃうよ(笑)。
──実際の室原さんもきっと素敵な男性だったのでしょうね。
藤田 私はそう思ってます。信念の人だし、長い闘争の間に絶対にぶれないんです。すごくチャーミングな人だったのではないかと。
 うーん…そこは紙一重のところはあるかなと(笑)。凄い人ではあるんですけど、奥さんに対してとか周りに対して傲慢な部分もあったようですから。ただ、根底には愛情があったからだと思うんですが。
村井 その愛情を表現するのが、なかなかたいへんです(笑)。
藤田 大丈夫! 少ない愛情をしっかりと受け取ってます(笑)。

_MG_0709

単なる英雄ではない人間くささを 
引き出すことが影たちの役割

──影役の方たちにも伺いますが、まず代役で入った原口さんから。
原口 初演の記憶はほとんどないんです。3日しかないというので、自分の台詞だけでは絶対に覚えるのは無理なので、台本全部覚えるしかないなと。それでなんとかなりました。出番も色々あって、めまぐるしくて、花野ちゃんとかこんな可愛い顔してるのに、僕がちゃんとできるか恐い顔で見張ってるんです(笑)。
滝沢 そんなことないです!心配だっただけです(笑)。
浅井 僕も、3人一緒のシーンが沢山あったので正直ちょっと恐くて、本番に入るまでどうなるかなと思ってたんですが、台詞は完璧ですし、驚きました。
滝沢 原口さんが入ってきた途端にリズムができたというか、東さんの方向にちゃんと持っていかれて、さすがだなと。
村井 あれは凄かったね。やっぱり東くんの作品のリズムを体でよく知ってるなと。
 皆さんちょっと原口を持ち上げすぎですよ(笑)。
──やはり長年の経験で台詞などは入りやすいのでしょうね?
原口 自分ではあまり自覚はないんですけどね。とにかく悩んだり考えたりする時間がなかったので、そのまま動いて喋って。その結果そういうふうに見てもらえたのかもしれません。 
──浅井さんと滝沢さんは、初演で作品について感じたことは?
浅井 これだけ何役もするのは初めてでしたから、その演じ分けも楽しかったですし、いわゆる英雄的な存在として捉えられる室原さんの、そうでない部分が僕らの役で透けて見えるようになれたらと思ってました。単純なヒーローじゃない、ある意味嫌なやつでもあるけど、でも良いよねこの人という、そういう部分の助けが僕らの役でできたら、お芝居自体も1つ上がるかなと。役所の人間や村の人や色々な角度からアプローチする中で、室原さんの人間くささみたいなものが出せたらいいな、素敵だなと。
──室原さんを多面的に照らして見せることで、彼の戦いの本質も伝わりやすくなるということですね。
浅井 東さんは、社会的な問題を描いて堅苦しくなりがちな内容を、誰もがわかる人間ドラマとして書いてるんですよね。初演は僕も自分のことしか考えられなかったんですが、今回は1歩引いて、この本をどう見せていくかにもう一度立ち返っているところです。東さんも、今回はそういう部分を大事に演出しているのを感じますので、作品全体がもう1つ深いところに行くだろうなと思っています。

_MG_0739

滝沢 影って巻き込まれていくだけじゃなく、巻き起こしていく役でもあるんですね。事件にしても2人へのアプローチにしても、色々な立場から巻き起こしていくし提示していく。初演のときは私も必死すぎて、巻き込まれていた感じでしたけど、今回改めて、こんなに沢山のことが起きているのだと。話の中心はご夫婦なんですが、私たち3人が主観も含めて巻き起こしていくというのが大事で、私たちから出していかないといけないなんだなと改めて思っています。
──再演にあたって、東さん自身は変化などありますか?
 もう一度読み直しながら、室原さんはやっぱり凄い人だなという思いもありますし、今の時代に通じる状況、国家権力の横暴などもひしひし感じていますが、やはり根本にある夫婦の人間ドラマというものを生かしていきたいなと。演出でいえば、僕はせっかちなので少しゆっくりめに、深める方向でいきたいと思いながらやってます。
藤田 今回凄かったのは、全員が稽古初日に台本を離したんです。それは凄いなと。でもその後はやっぱり1000本ノックみたいな稽古で(笑)、全然ゆっくりなんかしてないです(笑)。私の役でいえば、のんびり暮らしていた人が、とんでもない事に巻き込まれるわけですが、その中で見せる強さとか、ヨシさん個人を演じてはいますが、後ろにいる村の人たちのことも感じさせることが必要だと思っているんです。劇中にも出てくるのですが、村に支援できたオルグの人たちとか、さっさといなくなったり、やっぱり他人事なんですよね。そういう社会とか歴史とかの事実もきちんと伝えていく作品になっています。
村井 ヨシさんは、そこは室原さんと違って冷静に見ているんです。そこがいいなと思うし、この作品があくまで人間というものを描いているなと思えるところなんです。僕は室原知幸という役を離れると、最後のほうのヨシさんの台詞とか、泣けて泣けて仕方ないんですが、舞台ではそこは我慢して頑固一徹な夫になってます(笑)。

_MG_0862

初日から台本を持たない
村井さんを見て

──今回、夫婦役ということでお互いについて感じていることは?
村井 僕は演技の質が硬いほうなので、藤田さんの柔らかさやフワッとした演技にとても助けられてます。
藤田 私はもともと文学座の中でも喜劇部出身と言っていたんです。そんなものはありませんけれど(笑)。ちょっと押したら飛んでいっちゃうような私の芝居を、村井さんに押さえていただいて、重みのあるものにしていただいてます。そのうえでどこか包容力が出るようなヨシさんになればと思っているんです。
──東さんから見て、この5人だからこそという部分は?
 藤田さんの温かさ、柔らかな演技がこの芝居には必要だと思いましたし、村井さんは今回で4回目くらいのお付き合いなんですが、とにかく凄いパワーがあって、よく劇団でも村井さんのパワーを見習えと。
村井 何言ってるの(笑)。
原口 いや、本当に僕らいつも聞いてますから(笑)。さっき話に出た初日から台本を持たないという話ですけど、村井さんが持たないからなんです。
村井 それは平(幹二朗)さんと『オセロー』で一緒に仕事してからなんです。平さんが稽古初日に台本を持っていらっしゃらなかった。そこから僕も持たないことにしたんです。
 でもシェイクスピアとかチェーホフみたいな何百年前からある戯曲じゃなくて、前の日にやっと全部書き上がったみたいな(笑)僕の本でさえ、ちゃんと覚えてきてくださるんです。
村井 東さんの芝居は、僕から出たいとお願いしたくらい大好きですし、稽古初日に台詞を入れてくるくらい役者として当たり前だと思ってますから。

 _MG_0750

──影の3人の方たちはいかがですか?
 滝沢さんは新国立劇場の研修所を出ていて、話に聞いていた通り優秀な女優さんだなと。浅井さんは今人気の劇団の人だから、鼻息荒い感じで来られたらどうしようと思っていたんですが(笑)。
村井 荒いよね(笑)。
浅井 荒くないですよ! 
 全然そんなことなくて、良い意味で泥臭いところがあってアングラチックなところがあるのがいいなと。
村井 今の人には珍しいよね。
 原口は初演では本当に助けてもらいました。でも僕は3日あれば大丈夫だろうと思ってて(笑)。それで、稽古場でがんばってたから、飯でも奢ってあげようかと誘ったら、「今夜はホテルで台詞を覚えるので」と断られて。さすがの原口も精神的にきてるんだと(笑)。
原口 いや、さすがにそこで付いていったらあかんでしょ(笑)。
村井 影は本当にたいへんだもんね。僕は芝居をしていて新しい才能と出会うのがいつも楽しみで、出会って刺激を受けながら自分も豊かになっていきたいと思っているんですが、この3人には本当に刺激されます。浅井くんは色々考えてくるし、花野ちゃんはこの2年で凄く成長したなと。原口くんのユーモラスな台詞とか聞きながらいつも笑ってますし、最後のほうで男2人が「室原知幸死去」と語る台詞とか、涙しながら聞いてます。本当に良い座組だなと幸せだし、この3人がいてくれて嬉しいです。

_MG_0790

故郷を奪われるということは
今もまさに起きていること

──そんな素敵な座組の皆さんから、改めてメッセージをいただければ。
滝沢 ダム反対闘争の話ですが、夫婦の話であり、周りの人たちの話でもあり、人間を描いていて、心にくるシーンがいっぱいあります。13年間の出来事を2時間弱でやるわけですが、観ているかたも一緒に巻き込まれてほしいです。
浅井 国と闘った人とそれを支えた奥さんの話ですが、たぶん皆さんが、生きていくうえで何かと闘っていて、1人1人に闘いがあると思うんです。そこを重ねて観ていただければと思います。そしてこの少ない人数で一大スペクタクルをやるので、そこは期待していただきたいですね。
原口 室原さんの生き様か村井さんの生き様かわからないくらいですが、男の生き様を感じる作品です。そして藤田さんのヨシさんが、まあチャーミングで可愛くて。そして、我々3人が、敵わないけれどお二人に挑んでいってます(笑)。

_MG_0727
 
藤田 芝居って何才になっても勉強だなと思いますし、逆に年をとってきたからこういう役をさせていただけるのは幸せだなと。前回、年齢が同じくらいのお客様が、観終わったあと滂陀の涙で立ち上がれなかったとおっしゃって。その言葉を聞いたときに、自分の人生と重ねてくださるだけじゃなく、この室原夫妻の人生をちゃんと観てくださったんだなと。やっぱりこの作品は人が描けているんだなと思います。
村井 個人の力で国と対峙するということは大変な覚悟と勇気がいるんですよね。それを行った室原さんの心情などは察するに余りあって、これをどう表現していけばいいのかずっと考えています。もちろん我々俳優も色々なものとつねに闘っているわけです、自分自身とも闘っている。そういう意味では負けちゃいけないと思うし、僕の役者人生の中でも、これほどに自分のすべてをかけてやれる役はそうそう出会わないと思っているので、東さんの戯曲と松下竜一さんの原作と、そこから提起されるものを渾身の力を込めて、意志を持ってやっていきたいと思っています。芝居は全員のアンサンブルが大事と言いますが、とても素敵なアンサンブルで出来ているので、そこも感じていただければ。
 50年前の話ですが、故郷を奪われるということは今もまさに起きていることですし、夫婦を描いていますがドキュメンタリーでもありますので、やはりそこはきちんと伝えていきたいと思います。村井さん藤田さん、影の3人、その力で素敵な舞台になっています。ぜひご覧いただければ嬉しいです。

_MG_0848
 
【プロフィール】

_MG_0752
ひがしけんじ○福岡県出身。劇団桟敷童子代表。劇作・演出・美術を手がける。近年では劇団以外でも幅広く活動、トム・プロジェクトやこまつ座をはじめ外部作品も積極的に手がけている。2012年には紀伊國屋演劇賞・個人賞、読売演劇大賞優秀演出家賞、鶴屋南北戯曲賞をトリプル受賞。また『蝉の詩』『標〜shirube〜』で2017年度第25回読売演劇大賞優秀スタッフ賞受賞するなど受賞多数。
                    
_MG_0801
むらいくにお○佐賀県出身。俳優座養成所第15期生。舞台や映像で活躍中。『蜘蛛女のキス』(92年)で芸術祭賞、『秘密はうたう』(11年)で第19回読売演劇大賞優秀男優賞。近年の舞台は、シアターコクーン・オンレパートリー+キューブ2016『8月の家族たち August:OsageCount』、『ハムレット』、音楽劇『魔都夜曲』、ミュージカル『戯伝写楽2018』など。

_MG_0798
ふじたゆみこ○東京都出身。1964年に劇団文学座研究所に入り、1967年にアトリエ公演『カンガルー』で初舞台、1970年正劇団員、71年に退団してフリーに。1968年NHK連続テレビ小説『あしたこそ』のヒロインでデビュー。映画・テレビなどで、幅広く活躍。静岡県伊豆の国市で生活し、地元の市民劇団『いず夢』で座長として演出もしている。最近の出演舞台は『ペコロスの母に会いに行く』、『結婚する女』など。

_MG_0723
はらぐちけんたろう○福岡県出身。演劇企画グループ木冬社を経て劇団桟敷童子の旗揚げに参加。最近の劇団以外の出演作品はトム・プロジェクト『百枚めの写真 一銭五厘たちの横丁』、舞台『トンマッコルへようこそ』、オフィスコットーネプロデュース『怪談牡丹燈籠』、キャラメルボックス2017グリーティングシアターVOL.4『光の帝国』など。

_MG_0728
あさいしんじ○長野県出身。劇団チョコレートケーキ所属。劇団公演以外の主な出演作品は、流山児★事務所『新・殺人狂時代〜12人の怒れる男たち〜』、トム・プロジェクト プロデュース『挽歌』、雷ストレンジャーズ公演 演劇ジェット紀行オーストリア編『緑のオウム亭−1幕のグロテスク劇−』など。

_MG_0744
たきざわはなの○東京都出身。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業、新国立劇場演劇研修所8期生。研修所卒業後の主な出演作品は、劇団印象-indian elephant- リーディング公演『グローバル・ベイビー・ファクトリー』トム・プロジェクト プロデュース『百枚めの写真〜一銭五厘たちの横丁〜』、梅田芸術劇場『黒蜥蜴』など。


〈公演情報〉
砦 チラシ表面2018
 
トム・プロジェクト プロデュース
『砦』
原作◇松下竜一「砦に拠る」
作・演出◇東憲司
出演◇村井國夫、藤田弓子、原口健太郎、浅井伸治、滝沢花野
●4/10〜15◎東京・両国シアターΧ(カイ)
〈料金〉前売5,000円 当日5,500円 U-25 2,500円 シニア 4,500円(※ U-25 、シニア券はトム・プロジェクトのみで販売)
〈お問い合わせ〉トム・プロジェクト  03-5371-1153(平日10:00〜18:00)



【取材・文/榊原和子 撮影/山崎伸康】




チケット50%OFF!
kick shop nikkan engeki 
記事検索
演劇キックラインナップ

演劇キック

観劇予報

宝塚ジャーナル

演劇人の活力源

日刊えんぶ

えんぶ情報館

えんぶショップ

えんぶミロクル

えんぶfacebook

広告について