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レビュー速報

池田純矢ら20名のレーサーが音速を超えて躍動する!『破壊ランナー』ついに開幕!

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演劇界の常識を覆した伝説的作品、西田シャトナーの名作『破壊ランナー』が、4月21日〜30日、Zeppブルーシアター六本木で上演中だ。
初演は1993年。以降、様々なパワーアップを繰り返し、5演目となる今作。「パワーマイム」というスタイルで演劇界に衝撃をもたらした西田シャトナーが所属していた「惑星ピスタチオ」の代表作の1つ。加えて、シャトナーが自作を発表するプロジェクト、SHATNER of WONDERの第5弾として、台本も全面改稿、さらに新演出での上演となっている。
この名作の主演をつとめるのは、俳優として、また劇作家・演出家としても活躍する池田純矢。『破壊ランナー』に出演したレジェンド俳優・保村大和をはじめとする豪華共演者とともに、シャトナーワールドが展開される。
 
※4/23 訂正を更新しました:西田シャトナー主宰→西田シャトナーが所属

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【あらすじ】
西暦2707年。人類はすでに音速(1秒間に約1300キロ)を超えるスピードを手に入れた。その成果は生身の人間によるレース「ソニックラン」で光り輝く。2707年には、まさに押しも押されぬ国民的スポーツになっている。そこに燦然と輝く8年連続のワールド・チャンプ、前代未聞の99連勝中の勝者がいた。その名も豹二郎ダイアモンド(池田純矢)。
しかし、彼は苦悩していた。1・71音速という自己スピードの限界を達成してすでに2年が経ち、いくらレースをしても、この数字を破られない。自分自身の限界、そして、これ以上走る意味を見つけられないスランプに陥っているのだ。そんな時、自身が所属するチーム・アローヘッドUKのメカニックドッグに、新進気鋭のチーム・アロイのオーナー、黒川フランク(兼崎健太郎)が姿を現し、さらにスピードが出せるようになれるとチームの移籍話を持ちかけるが…。

舞台装置はシンプルだ。真ん中に少しせり上がった相撲の土俵のような舞台。周りを扇形の3枚のたわんだ板のような装置が囲むのみ。まるでサーキット場のような舞台で、20名の役者が熱い演技を繰り返す。小道具はほとんどなし、役者の肉体がすべてだ。

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まず20名の役者が屹立し、薄暗い照明の中、1896年のアテネオリンピックから2700年までの1000年近い人類の走るスピードの歴史をユニゾンで語る。そこからこの舞台のカッコよさが浮き彫りになる。
そして物語が疾走する。走ることのへの意義を見失いかけている豹二郎ダイアモンドは、走ることにさえ飽き飽きしていたが、そこに突如ライバルが現れる。それが1・75音速を出すことができるというチーム・アロイのライデン(河原田巧也)だ。
 
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レーサーたちはシンプルな舞台装置の上で白熱のレースを繰り広げる。まるでスピードスケートのようなフォームでコースを走り、時には足をバタバタと高速で動かすなどメリハリをつけながら、舞台を所狭しと動き回り、そのスピードを表現する。選手に合わせたフォームも個性的で見どころの1つだ。
レース部分は「ローリング」と呼ばれる手法が取られる。これは現在の映画でも主流の360度カメラが被写体の周りを回って撮影したような光景を見せる技術で、足踏みをしながら役者自身が舞台をまわることで、レースを展開しているように見せる。シャトナーが演出を手掛けた大ヒット作・舞台『弱虫ペダル』シリーズでも使われている演出方法が圧巻だ。

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演技も見逃せない。ライデンの河原田巧也は、まさに豹二郎ダイアモンドのライバルという迫力を身体中から発散させ、牙を向いて豹二郎に立ち向かっていく姿は敵ながらかっこいい。つまらないレースはたとえ順位が良くてもやめてしまう「万年リタイヤ男」としてファンに愛されるキャデラック/米原幸佑は陽気で移り気な役どころを剽軽に演じて笑いを誘う。「赤い閃光」の異名をとり、どこのチームにも所属しないクールなケニア出身のサー・カルリシオ/平田裕一郎は、米原とは真逆な性格で唯我独尊のキャラクターを闊達に演じている。

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子供たちのファンレターが生きがいのビブラート2世/伊万里有は子供達のためならなんでもする、そのためならルール違反ギリギリの行為までする捨て身なレーサーを口跡よく演じ切る。家族の命を救ってもらえると約束されてレーサーになったアマゾン出身のピラニア/天羽尚吾は、家族のためにという切実な想いだけで走っている姿が、個性的なフォームにも現れていて感動を呼ぶ。チャンピオンになって敵国の姫にプロポーズしたいのに優勝できない「サーキットのロミオ」、ランドロン・イグレシアス皇子/竹内尚文は、叶わぬ愛を貫こうとする純粋さとともに、ちょっとおバカな喜劇性もある。

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イタリア出身で貧乏な弟や妹のために金の亡者になった「暗黒の騎士」こと義眼のランナー、トレオ・ブルーナイト/砂原健佑は、ユニークな方法で金を振り込ませるのだが、「誰かのために金の亡者になるのが悪いのか」と宣言する言葉に説得力がある。イギリス出身の大富豪の3兄弟で「ツール・ド・フランス」のように常に長男のリーダーを囲むようにレースをするジョー・リッチモンド/鐘ヶ江洸、ブラッド・リッチモンド/須藤誠、ティム・リッチモンド/堀家一希。3人が寄り添っていれば無敵なのに、誰か1人でも外れれば弱く崩れ去ってしまうという兄弟の感動的なドラマは、レース上という緊迫した状況を一瞬和ませる。

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チーム・アローヘッドUKの監督でかつてはレーサーだったセルゲイ・イワノ・ポドルスキー/山川ありそは、怪我で走れなくなってしまった無念を豹二郎に託す思いを体現。同じく元レーサーで引退をしたアローヘッドのランニングデザイナー(コーチのような存在)として豹二郎を支えるリコ・スカイウィング/村田充は、かつてのランナーとしての誇りを失わずに、豹二郎ダイアモンドを支え続ける真摯な姿勢が胸をうつ。パルスエンジニア(ランナーにつける装置のメンテナンスを行う)のドルビー・セバスチャン/白又敦はリコに追従してチームを移籍したほど、彼以外を信じない頑固な性格なのだが、どこかのほほんとして憎めない。フィジカル・キーパー(ランナーのメディカルケアを行う)のダイクス・オブライハウゼン/加藤ひろたかは、自分の作った機械に誇りを持ちながら、ライバルからの汚くて古いとの一言で落ち込んでしまうギャップが面白い。

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ライバルチームのアロイの監督黒川フランク/兼崎健太郎は、ローズの香水を撒き散らし、フィクサーにかしずく。その姿がどこか滑稽でもあるが敵としての存在感がある。黒川とともに壁となって豹二郎の前に立ちはだかるスパイク・クリムゾン/宮下雄也は、ランニングデザイナーで科学者でもある彼の野心家ぶりを見せつつ、黒川の突っ込み役として笑い部分もきっちりおさえる。

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そして彼らのフィクサーであり中央防衛局で軍を操っているパルテノン・タイベリアス提督/保村大和の存在は大きい。ロックバンドのKISSのポール・スタンレーのように天然パーマで白塗り、ランナーたちを軍事利用しようと画策する悪辣な役どころを、巧みなカリカチュアで面白おかしく演じ、コメディーリリーフぶりを発揮。なかでも兼崎健太郎との丁々発止のやりとりはアドリブ感満載で漫才のようにスピーディ。爆笑の渦を巻き起こしていた。

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また神業の喋りで魅せるのが、1分間に640文字を話せるというスーパー中学生アナウンサー・早井速三/鎌苅健太と、そのライバルで1分間に622文字を話せるホンダヤマハ製のロボットC3-9000/田中穂先。早井の存在を脅かしているロボットの存在という構図はそれだけでも面白いうえに、ストーリーの重要な語り部としても機能。少し舌足らずな口調のマシンガンラップで鎌苅がレース模様を伝えれば、負けじとロボットボイス(本当に機械みたいだった)で田中がまくし立てる、実にスリリングな競い合いを見せてくれた。

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そしてなんといっても豹二郎ダイアモンドの池田純矢は圧巻だ。小柄な体躯ながら全身がバネのようで、セリフを淀みなく発しながら飛び、跳ね、疲れをしらないのではないかというパワフルさ。それを支えているのは彼の肉体、とくに彼の太腿で、まるでプロのスピードスケーターや野球選手、あるいは格闘家といった鍛えられかたをしている。レース場面で重心を低くした時など、膨れ上がった血管まで見えそうで、磨き抜かれたアスリート感とともに、彼の内面から滲み出るようなスーパーレーサーの孤高感が、この作品をリアルなものにするために大きな力となっていた。

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この作品は、小道具を使わずに、パントマイムに膨大なセリフを織り交ぜた「パワーマイム」の手法で衝撃を与えた。1人の俳優がさまざまな役柄を次々と演じる「スイッチプレイ」、また、例えば「自動部屋片付マシン」といった2707年にしか存在しない機械を、俳優たちが組体操のようになって表現したり、巨大ロボットまで表現してしまう。池田が「ある意味、子供時代の遊びの延長を本気でやっている凄さ。自分で擬音をつけながらメカニックな動きをして遊んだりする。あれを高度なレベルで表現にしている」(演劇キックインタビューhttp://kangekiyoho.blog.jp/archives/52024562.html)と語っていたように、まるで子供の遊びを20名が本気で軽々と演じている。そのために積み重ねた稽古は想像以上だろう。

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もちろん役者の力だけでなくスタッフワークも見事で、コインを投げるマイムでは絶妙なタイミングで効果音を入れたり、レーサーの音速を超えた瞬間のマイムは、大量の光と音楽で表現する。まさに役者とスタッフワークの力が生む相乗効果で素晴らしい。そんな舞台を生み出し、作り上げ、いわば映画的な手法を演劇に昇華した西田シャトナーの手腕は天才的だと言えよう。

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この舞台の登場人物はいつも何かと戦っている。自分自身、ライバル、金、ファン、恋人…。肉体と精神を尽くして戦うことでしか結果は得られないという、現実を生き抜くサバイバル術を、この舞台から教わったような気になる。もちろん勝ち負けでは判断できないある種の不条理さも、この作品の通奏低音となっていて、それはシャトナーの哲学なのだろう。だからこそ、拍手喝采のカーテンコールで、汗まみれの顔の池田純矢を中心に横一列に並ぶ20人の姿は、それぞれに清々しく、勝ち負け以上に、戦う勇気や何かに挑戦し続けることの大切さを、真っ直ぐに伝えてくるのだ。

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〈公演情報〉
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キティエンターテインメント×東映プレゼンツ
SHATNER of WONDER #5
『破壊ランナー』
作・演出◇西田シャトナー 
出演◇池田純矢/河原田巧也、米原幸佑、宮下雄也、平田裕一郎、白又敦、伊万里有、天羽尚吾、山川ありそ、竹内尚文、砂原健佑、加藤ひろたか、田中穂先、須藤誠、堀家一希、鐘ヶ江洸、鎌苅健太、兼崎健太郎、村田充、保村大和
●4/21〜30◎Zeppブルーシアター六本木 
〈料金〉7,900円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉 東京音協:03-5774-3030 
http://hakai-runner.com




【取材・文/竹下力 撮影/アラカワヤスコ】


『明治座 五月花形歌舞伎』 




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温かな幸せ「ハピネス」を運ぶキャラクターたちが動き出す!ミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』上演中!

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アメリカのとある町に住む、これと言ったとりえのない小学生チャーリー・ブラウンと、彼が飼っている犬スヌーピーをはじめとした、個性豊かな愛すべきキャラクターたちが、歌って、踊って、幸せを届けてくれるミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』が、日比谷のシアタークリエで上演中だ(25日まで。のち、福岡、大阪、愛知での公演もあり)。

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原作となっているのは、言うまでもなくチャールズ・М・シュルツ著のコミック「ピーナッツ」。世界に3億5500万人の読者を持ち、1950年の連載開始から60年以上経った今も、世界中で読み継がれているこの4コマ漫画が、『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』としてミュージカル化されたのは1967年のこと。舞台上には「ピーナッツ」ファンが快哉を叫ぶこと間違いなしの、お馴染みのキャラクターたちによる名場面、名台詞が飛び交い、1971年まで1644回のロングランを記録した。
そして、作品が再び注目を集めたのは、1999年にブロードウェイでリニューアル版が幕を開けた時だ。初演では「ピーナッツ」連載初期に活躍したキャラクターのパティだったポジションを、チャーリー・ブラウンの妹サリーに変更し、鬼才マイケル・メイヤーが演出と、追加脚本を担当。作曲家アンドリュー・リッパが追加音楽と作詞、『キンキーブーツ』の演出家ジェリー・ミッチェルが振付を担うという、現在ブロードウェイで数々のヒットを飛ばしているトップクリエーター達が、作品の魅力を再び開花させることに成功。トニー賞でサリー役のクリスティ・チェノウが助演女優賞、スヌーピー役のロジャー・バートが助演男優賞をダブルで獲得したのをはじめ、数々の栄冠に輝いた。
そんな作品の、初演から50周年というアニバーサリー・イヤーに、新たなキャストによる日本版が登場することとなり、チャーリー・ブラウン役に村井良大、ルーシー役に高垣彩陽、サリー役に田野優花(AKB48)、ライナス役に古田一紀、シュローダー役に東山光明、そしてスヌーピー役に中川晃教が集結。子供の目線で見た世界が教えてくれる、心を、人生を豊かにする小さな幸せが描かれていく。

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シアタークリエの扉を開けるとまず、壁を彩るチャーリー・ブラウン以下、お馴染みの登場人物たちのキャラクターパネルが出迎えてくれる。もうただそれだけで嬉しい気持ちにさせられ、いきなり笑顔になってしまうのはこれぞシュルツマジックだ。きっと誰もがここで記念撮影をしたいだろうな、ロビーの混雑は大変だろうな、と思いつつエレベーターを降り、客席に向かうと、そこにもまた原作世界を思わせるブランコや、ベートーベン、ため息などが書かれた、特徴ある太い線のコミックのコマが描かれた舞台面が待っていてくれる。このコマの中にキャラクターが描かれていないのがミソで、この舞台世界で、役者たちがチャーリー・ブラウン、ルーシー、サリー、ライナス、シュローダー、そしてスヌーピーに扮して飛び出してくるオープニングで、すっかりあの愛すべきコミック「ピーナッツ」の世界が、ステージに引き継がれていくスムーズさに感心させられる。

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そこからはもう、「ピーナッツ」ファンなら、あ、これも、それも、あのエピソードも!と膝を打つシーンが、テンポよくつながっていく。赤毛の女の子に片思いするチャーリー、ルーシーの精神分析、学校でもらった「C」評価に納得がいかないサリー、命の次に大切なブルーの安心毛布を姉サリーに奪われパニックになるライナス、ベートーベンを敬愛しおもちゃのピアノに向かって演奏を続けるシュローダー、屋根の上で眠るスヌーピー、スクールバス、学校の勉強、負け続けの野球チーム、そしてスヌーピーには、第一次世界大戦の撃墜王フライング・エースになりきるかの有名な変装シーンまで!とにかく、どこを見ても楽しい、どこを見ても絵になる、これぞ「ピーナッツ」の世界が広がっていく。
しかも、このミュージカルの豊かさは、そうした原作コミックの世界を知らなくても、ジャズ、クラシック、ポップ、ショーアップされた大ナンバーと、多彩な音楽が物語を運び、紡いでいくことで、純粋に「ミュージカル作品」としても質の高いものに仕上がっているのが嬉しい。

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更に、劇中のキャラクターたちの会話には、実はかなり鋭いものも含めれている。と言うのも子供という生き物は、全体ではなく例えば「手」や「足」だけを見ても、小さくてたまらなく可愛らしいが、頭と心と言葉がストレートにつながっている分、時に恐ろしくシビアで、辛辣なことも言ってのけるからだ。もちろん子供だってちゃんと大人の顔色は見ているし、子供なりに気苦労はあるけれど、その気の回し方もまたストレートなので、考えていることがスコーンと突き抜けて伝わってくる、微笑ましさとドッキリ感に満ちている。「ピーナッツ」の言葉の数々がある種哲学的なものを持つのはその為で、子供の発言には図らずも、いくつもの真理が含まれているものだ。

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その上で彼、彼女たちは遊びの天才、友達作りの天才で、ボール1つないグラウンドだって、たちまちテーマパークより楽しい遊び場に変身させてしまえるし、キャンディーひとつ、チョコレートひとつで、ここまで喜ぶか!?とこっちが驚くほど感激もする。学校のテストの成績は悪かったけれど、美味しいアイスクリームが食べられたら、友達と走り回って遊べたら、今日は楽しかったと、とびっきりのご機嫌な笑顔になれる彼ら、子供たち。

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「ピーナッツ」に描かれるのは、そんな、大人が日々の営みの中でついわすれてしまい勝ちの、シンプルな幸せ「ハピネス」で、このミュージカルはその身近にある、なんでもない幸福を手にしている子供たちを、敢えて大人が演じることで、観る者にもまた、その「ハピネス」を思い出させてくれる力を持っている。そんな作品の力を、これまでどこか摩訶不思議な、個性の強い作品を多く発表してきた演出の小林香が、彼女独特の魅惑の色を極力見せずに優しく提示してくれたことが、実に嬉しかった。たぶん、いやきっと、彼女も「ピーナッツ」世界を愛しているに違いない。そういう人がこの舞台を演出してくれた。そのことが、まず大きな「ハピネス」となった。
しかも、6人の出演者たちがいずれも、全く違和感なく「ピーナッツ」の有名キャラクターになりきっていて、その可愛らしさと達者さには、ただ感嘆する。

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何をやってもうまくいかないチャーリー・ブラウンの村井良大は、まずどこからどう見てもチャーリーそのもの。がっかりした顔も、満面の笑顔も、肝心のところでドジばかりのチャーリーの哀愁も、すべてを表して、尚可愛い。これが『RENT』のマークを演じている人と同一人物だと教えても、信じない人がいるのでは?と思うくらいだ。だからこそ、なんとすごい演技派なのだろう!と感じるが、なんだかその演技派とか、実力派とか言う言葉が似合わないような錯覚に陥るほど、自然にチャーリー・ブラウンになっていて、ただただ天晴れだ。

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怒りんぼうのルーシーの高垣彩陽は、「ピーナッツ」世界のお山の大将を、ちゃんと小憎たらしくならずに表現していて、どれもルーシーの声でありながら、場面に応じて色の変わる声を出せるのは、高垣ならでは。また、要領の悪い兄を反面教師に、要領よく行動できるサリーの田野優花は、踊れる強みが思いきりのよい身体表現を可能にしている。2人共に言葉としはて「可愛い!」なのだが、その可愛さの種類がきちんと違うことに、キャラクターへの深い理解を感じる。

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安心毛布が手放せず、指しゃぶりの癖も抜けないのに、極めて知的で冷静な発言をするライナスの古田一紀は、そのライナスが持つギャップを十二分に表現していて、毛布を使ったダンスナンバーも伸びやか。一方ベートーベンを敬愛する天才ピアニスト、シュローダーの東山光明は、シュローダーのベートーベンのことしか考えていないが故の辛辣さに、芸術科気質を感じさせて的確。2人共にかなり長身にも関わらず、子供役にしっくりと馴染んでいるのに驚かされる。

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そして、読売演劇大賞最優秀男優賞受賞後の初役が、その評価を得た『ジャージー・ボーイズ』が上演された同じシアタークリエの舞台での、スヌーピー役=犬役だという、この巡り合わせがなんとも「らしい」と感じさせる中川晃教が、自由に、伸び伸びと楽しそうに、世界で一番有名なビーグル犬を演じている姿がまぶしい。もちろん中川ほどの売れっ子俳優なら、舞台の出演はだいたい3年程度先まで大まかには決まっているだろうから、このスヌーピー役も受賞後の初作品、初役にと、計画して選んだものではないのは間違いない。だが、仮に最優秀男優賞を獲った後にオファーがあっても、きっとこの人は何のためらいもなくスヌーピー役を演じることを選んでくれるだろうな、という軽やかさが、世界中から愛され続けているスヌーピーに誰よりも相応しい。大ナンバーの「サパ—タイム」の歌いっぷりの見事さはもう言うまでもなく、絢爛たる中川ワールドの歴史に、新たなキャラクターが加わったことが嬉しかった。彼ら6人の出演者の、いずれ劣らぬ好演もまた、大きな、大きな「ハピネス」に他ならない。
 
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何よりも、観終わってしみじみとした温かさ、幸福な笑顔で劇場を後にできる作品に、こうして接しられたことが嬉しく、今、毎日を生きることに少しでも苦しさを感じているすべての人に、この舞台を観て、心に届けられる「ハピネス」を受け取って欲しいと願う作品となっている。

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初日を前日に控えた4月8日、通し舞台稽古を前に、村井良大、高垣彩陽、田野優花、古田一紀、東山光明、中川晃教が、囲み取材に登場。それぞれのキャラクターパネル前でのフォトセッションの後、インタビューに応えて公演への抱負を語った。

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【囲みインタビュー】

──こうしてはじめて衣装を着てみなさんの前に立たれて、どんな心境ですか。
村井 この衣装を着ると正直、若返るな!という気持ちがありますね(笑)。久しぶりにこんな短パンはいて舞台の上に立っているので。あとはすごく元気な色なので、見ているだけで癒されるし、元気がもらえるので、素敵な衣装だねと皆と話しています。
高垣 やっぱりお稽古場で稽古着を着ていた時とは、また気持ちも変わりましたし、舞台上もとてもポップなセットができていて、その中でこの衣装でやらせて頂いてからは、更に元気がプラスされました。
 
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──鮮やかなブルーのお衣装のカラーについては?
高垣 私に限らず、皆目が覚めるような衣装の色なので、村井君も言ったように、待ち時間で、この衣装でステージ上にただ立ってしゃべっているだけでも、観ているスタッフさんが客席から「可愛い」と皆さん言ってくださって。
村井 たくさん声をかけてくださったね。
高垣 そうなの。ですので、それぞれ6歳と8歳と犬、みんなこの衣装でステージでイキイキと飛び回りたいと思います。

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田野 私が出ていないシーンを客席で観ていると、遠くから観ると皆シルエットがもうすでに子供なんですね。ちょっとゆったりしたシルエットで作られていたりする工夫もあるのかな?と、衣装さんの愛を感じます。自分的には、このピンクが本当に恥ずかしくて。
全員 えっ?えっ?
高垣 えー、可愛いよ?
田野 普段は黒とか白とかグレーとか暗い色しか着なくなってきたから。
全員 (口々に)待って!待って!まだ二十歳でしょ!
田野 いや、だからすごく恥ずかしいのですが(笑)、6歳なので(笑)、この衣裳の力もいっぱいお借りして、(パワー)をいっぱい出して行きたいなと思います。
古田 この衣装を着てみなさんの前に立って、いよいよはじまるんだとドキドキしています。

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──赤い衣装に関しては?
古田 赤いに関してすか?僕の好きな色は赤なんです。ライナスはコミックだと水色(の服)の時と赤の時があるので、赤をチョイスして頂けて本当に嬉しいです!ありがとうございます。
東山 いよいよということで、生まれてはじめてここまで明るい髪色にしました。そして最後の段階で足まで綺麗になったので、完全にシュローダー、ピーナッツのキャラクターになったと思います。気合入っています。
──紫という色については?
東山 紫はシュローダーの色なので。
村井 形オシャレだよね。
東山 そうですね。シュローダーもボーダーですね。

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中川 チラシ撮影時のイメージから、舞台で着用するために衣装の軽量化が施されていて、一部シースルーになって風通しがよくなっっていたりしています。それから二足歩行ではなくて、四足歩行のシーンもあるので、実は膝にはニーパットが入っていたりしていて。
村井 へー!
高垣 そうなんだ!
中川 そう、色々と機能性に優れている衣装です。ただ、暑い!
村井 そうだよね。
中川 汗がすごくて、ナイヤガラの滝にならないようにと(笑)、そこは楽しみでもあり不安なところでもあります。スヌーピーなので、愛くるしく演じるには最高のアイテム、コスチュームが頂けたなと思っています。気合十分です!

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──中川さんは読売演劇大賞最優秀男優賞受賞後、初作品、初の役ですね。
中川 今、そこに来ましたか!(笑)。いや、受賞後初が犬っていう(笑)本当にこういうことが、タイミングとしてくるんだなと思っていて、嬉しく思っています!スヌーピー役をというお話を最初に頂いた時に、あのスヌーピーをやるの?というイメージがわかなかったんです。ただ、誰もが知っているスヌーピーを中川晃教だったら、どうクリエの舞台で表現できるのだろうか?と妄想を膨らませた時に、「やってみたいな」と思えたんですね。お話を頂けなければ、こんな素晴らしい作品があることも正直知らなかったし、(原作コミック)の「ピーナッツ」の物語の奥深さについても、稽古をやればやっただけ実感としてわかってきました。自分がデビューして、今16年目に入ったんんですけれども、色々なものを経験させて頂けて、1つ賞というものを頂けたことの喜びと同時に、やはり出会ってきた方々や経験のひとつひとつが実を結んだ結果、頂くことのできた賞だと思っています。大きい言葉ですが、これまでの人生、今までやってきたことがよかったんだと思える、そんな実感みたいなものが、このスヌーピーという役にも活かせるなと思える。そんなすばらしい脚本、生きるって素敵だと思える作品だからこそ、キャラクターの愛くるしさも満点に演じながら、一方で深みもしっかりとあわせ持ったスヌーピーを、今、いよいよ皆様ににお届けできるということに、運命を、縁を感じています。出会うべくして、しかも絶好のタイミングで、この役に出会えたことに感謝しています。ワン!(笑いと拍手)。

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──村井さん、中川さんから楽しみにされている皆さんへメッセージを!
村井 『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』というミュージカルは、観るだけで心が温かくなる、明日への元気をもらえるような、素敵なミュージカルになっております。シアタークリエにてお待ちしていますので、是非是非ご来場ください。

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中川 とにかく村井良大チャーリー・ブラウンが、本当にチャーリー・ブラウンなんです。チャーリーは何をやってもうまくいかない子なんですね。でも、彼は彼なりにビジョンを持って、クリアしたいと思う課題を持って生きているんです。それが、『RENT』で主演を張り、そして今回もチャーリー・ブラウンで主役を張り、次々に大役に挑んでいる村井良大が、いろんな意味でアップアップしている瞬間にすごくリンクします。僕はそのチャーリーをすごく愛している犬だから、ちょっとシニカルで皮肉っていたりする瞬間もあるのだけれども、全面的に愛している。だからこそ、彼のすべての瞬間が僕はともかく大好きです。そこからひも解く、この6名ならではの、ま、僕人間じゃないんですけど(笑)、ミニマムだけど、パワー全開で、このクリエのステージから客席へパワーがあふれ出る、そのハピネスはなんでもない幸せ。でもそれがぐっと心に迫ってきた時に「あーなんかいいもの観たな」と思って頂けるところまで、この6名の力で行こう!と、そう思わせてくれるカンパニーです。そこも含め、この素晴らしい音楽、ダンス、そして何よりもシュルツさんの描いたイキイキとしたキャラクターたちを、僕らがしっかりとお届けできるように頑張っていきます。どうぞ皆さん、クリエに足を運ばなきゃ損だよ!待ってます!ワン!

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〈公演情報〉

PR のコピー

ブロードウェイミュージカル
『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』
原作◇チャールズ・M・シュルツ著 コミック『ピーナッツ』より
脚本・音楽・詞◇クラーク・ゲスナー 
追加脚本◇マイケル・メイヤー
追加音楽・詞◇アンドリュー・リッパ 
訳詞・演出◇小林香
出演◇村井良大 高垣彩陽 田野優花(AKB48)  古田一紀 東山光明 中川晃教
●4/9〜25◎シアタークリエ
〈お問い合わせ〉東宝テレザーブ 03-3201-7777(9:30〜17:30)
http://www.tohostage.com/charlie/



【取材・文・撮影/橘涼香】


『明治座 五月花形歌舞伎』 




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山賢人主演のスペクタクル時代劇『里見八犬伝』全国公演スタート!

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ライヴ・エンタメに新風を巻き起こしているスペクタクル時代劇の決定版『里見八犬伝』が、物語の舞台ともなっている南総館山から全国公演をスタートさせた。4月18日〜24日の東京・文京シビックホールはじめ、大阪・高松・高知・長崎・福岡・金沢・広島・愛知・青森・仙台・東京凱旋、計全国12都市にて上演する。
 
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西銘駿、玉城裕規、丸山敦史、松島庄汰、青木玄徳、荒井敦史、山崎賢人、和田雅成


この『里見八犬伝』の物語は、知勇に優れ、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌 8つの玉に導かれた8人の勇猛果敢な犬士(剣士)たちが出会い、立ちはだかる怨霊集団に果敢に挑み、戦いの末に悪を打ち滅ぼしていくという、滝沢馬琴原作の壮大な歴史ドラマ。その原作を、時代物の舞台作品に抜群の腕を振るう鈴木哲也が既存の物語設定をもとに書き下ろし、故・深作欣二監督の息子である深作健太が、父の代表作でもある当作品を、舞台版として演出している。

初演から2年4ヶ月ぶりの上演となる今回は、2014年版で初舞台にして主演を飾り、迫真の演技で大絶賛を浴びた山賢人が、再び主演の犬塚信乃に挑む。注目の八犬士には、青木玄徳、玉城裕規、和田雅成、西銘駿、松島庄汰、荒井敦史、丸山敦史という勢いのあるメンバーが大集結!さらに青野楓や栗山航など若手注目株の俳優や、松田賢二や比嘉愛未など実力派俳優たちも参戦し、大迫力のアクションも胸を打つドラマ性もますますグレードアップ。対決、変幻、忠義と裏切り、恋と友情など…、様々な要素が散りばめられた人間ドラマをベースに、活劇的娯楽性も盛り込まれ、ドラマティックで胸を打つ、魅惑のアクションエンターテインメントに仕上がっている。 

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【キャスト】
犬塚信乃/山崎賢人
犬山道節/青木玄徳
犬川荘助/玉城裕規
犬田小文吾/和田雅成
犬江新兵衛/西銘駿
犬坂毛野/松島庄汰
犬飼現八/荒井敦史
犬村大角/丸山敦史

浜路/青野楓
左母二郎/栗山航
ゝ大法師/松田賢二
玉梓役/伏姫/比嘉愛未
  
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【山賢人コメント】 
2年半ぶりの『里見八犬伝』です。前回からのキャストと今回は新しいキャストもいて、だからこそ新しい化学反応が起こっていて、どんどん良い方向に向かっています。
『里見八犬伝』ゆかりの地であるこの館山で、前回の2014年は大千秋楽を迎えることが出来て、そして今回は初日をこの館山で始められることには意味があると思います。全力でお客様に届けたいです。
──前回と今回で変わったところや、今回新たに挑戦するところは?
前回とは違う信乃を演じたいと思っています。言葉で表すのは難しいので、お客様にはぜひ劇場へ観に来て頂いて新しい信乃を感じて欲しいです。今回改めて台本を読んでみて、前回理解しきれていなかっところもやっと理解できて、もっとこうしたいと思えるようになってきました。より信乃という役を掘り下げていけた気がしているのでそこを観て欲しいです。
──前回は殺陣のシーンが大変話題になりましたが、今回の殺陣はいかがでしょうか?
諸鍛冶さんのつけてくれる殺陣は、その時その時の感情が素直に出やすい立ち回りなので、感情を乗せやすかったです。最初のシーンでは、信乃は基本的には人を斬りたくないので素手で戦ったりしていますが、仕方なく刀を抜いて戦う姿も殺陣の振付けで表現されています。特に今回すごく好きなシーンは、荘助と浜路が死んだ後の信乃の怒りの立ち回りで、前回とはかなり変わったのでぜひ観て頂きたいです。
そして今回は舞台美術の移動も激しくて、セットが動きながらそこからキャストが出て来たりするのでインパクトがあって、見どころの一つです。
──前回は初舞台・初座長・初時代劇、今回も2年半振りに座長としてメンバーを引っ張るという気持ちは?
前回も今回も経験豊富な先輩方がたくさんいらっしゃるので支えられながら、でも自分自身はしっかりと信乃を演じることで、みんなを引っ張っていきたいです。今回は、前回からの素敵なキャストの方々に加えて、新たに素敵なキャストの方々も揃ったので、すごく楽しいです。
──最後に舞台をご覧になるお客様にむけて。
舞台里見八犬伝、全力でみなさまに伝えられるように頑張りますので、ぜひ楽しみにしていてください。よろしくお願いします。

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【演出・深作健太コメント】 
──いよいよ明日から初日ですが、意気込みをお願い致します。
2年半ぶりの再演ということで、何よりも成長した山賢人くんと一緒にやれるのが嬉しいです。そして、新しい八犬士も素敵な面々が集まり、日々稽古場でもいろんな新しいことが生まれてきたので、2017年度版としてブラッシュアップした作品に仕上がったと思います。僕としては、決定版のつもりで演出しましたので、お客様に「里見八犬伝」の魅力が熱く伝わればいいなと思っています。
──前回上演の2014年と変わった点は?
2014年度は、まず賢人君が初座長・初舞台・初時代劇ということで、初日が開くまでわからなかったんです。でも幕が開くと、全然違う信乃がいて、びっくりしました。初演は賢人君の若さと初めてのエネルギーが何か作品の力を引っ張っていったと思います。でもそこから2年半経って、賢人君も大きく成長し変化したので、より成熟した信乃の魅力が引き出されています。また作品自体も座長の魅力に引っ張られて、みんなが仲を深める作業をしている感じがしています。だから、アクションももちろん、言葉の一つ一つ、人間ドラマの一つ一つを深めた作品になっていっています。
──アクションシーンが増えましたね。
今回、殺陣がうまい役者さんがそろいましたし、賢人君も本当に殺陣が上達したので、アクション監督の諸鍛冶さんも手をゆるめずどんどんアクションが難しくなっていっています(笑)。
──ラストの立ち回りのシーンについて
今まで、ばらばらだった八犬士が力をあわせて玉梓のお城に乗り込んでいく、そういう意味では八人八様のアクション、八人八様のドラマが殺陣の中に盛り込まれていす。そしてまたそれぞれの物語に終結が付いていくシーンであるので、「里見八犬伝」最大の見せ場ですし、30分の大立ち回りはなかなか珍しいとも思います。何よりも俳優さんから伝わる熱気を劇場で、ぜひ生でお客様に体験してほしいです。


〈公演情報〉
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『里見八犬伝』
脚本◇鈴木哲也    【
演出◇深作建太
出演◇山賢人、青木玄徳、玉城裕規、和田雅成、西銘駿、松島庄汰、荒井敦史、丸山敦史、
青野楓、栗山航、松田賢二、比嘉愛未 他
●4/15・16◎千葉 千葉県南総文化ホール
●4/18〜24◎東京 文京シビック 大ホール
●4/28〜30◎阪 梅田芸術劇場メインホール
●5/3◎高松 レクザムホール
●5/5◎高知 高知県立県民文化ホール
●5/7◎長崎 長崎ブリックホール
●5/10◎@福岡 福岡サンパレス
●5/13◎@金沢 本多の森ホール
●5/16◎広島 広島文化学園HBGホール
●5/19〜21◎愛知 刈谷市総合文化センターアイリス大ホール
●5/24◎青森 リンクステーションホール青森
●5/27◎仙台 東京エレクトロンホール宮城
●5/30・31◎東京 新宿文化センター大ホール
【HP】http://satomi2017.jp/ 






方南ぐみ 『あたっくNo.1』 




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安部公房の傑作『城塞』が上村聡史演出、山西惇主演で新国立劇場で開幕!

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安部公房作『城塞』が、気鋭の演出家・上村聡史によって、4月13日から新国立劇場 小劇場で上演中だ。(30日まで)

この作品は、新国立劇場の演劇シリーズ「かさなる視点―日本戯曲の力―」の第2弾で、昭和30年代の日本の名作戯曲を30代の気鋭の演出家たちに託す3ヶ月連続のシリーズ。第1弾で3月公演の三島由紀夫作・谷賢一演出の『白蟻の巣』に続いて、4月はこの『城塞』、5月は田中千禾夫作・小川絵梨子演出『マリアの首』、6月はウィリアム・サローヤン作・宮田慶子演出『君が人生の時』、7月がジョン・オズボーン作・千葉哲也演出『怒りをこめてふり返れ』というラインナップが続く。

『城塞』は、戦時下のとある家庭で繰り返される、父子による奇妙な"ごっこ"を描き、戦争によって富を築いたブルジョア階級の責任を問う痛烈な視点が際立つ傑作で、山西惇、辻萬長ら重厚な舞台を支える実力派俳優陣の名演も大きな見どころだ。

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【あらすじ】
とある家の広間。爆音が響く。電燈が尾を引いて消える。どうやら戦時下のようである。
「和彦」と呼ばれる男とその父が言い争っていた。父は「和彦」とともに内地に脱出しようとするのだが、「和彦」は母と妹を見捨てるのか、と父を詰る。しかし、それは「和彦」と呼ばれる男が、父に対して仕掛けた、ある"ごっこ"だった……。

上村聡史は新国立劇場では、2013/2014シーズンに、サルトル作『アルトナの幽閉者』を演出。難解で複雑な構造の戯曲を鮮やかに視覚化し、質の高い舞台成果を上げたことは記憶に新しい。常に問題意識を持ち、時代や状況に批評精神を投げかける上村の演出で、『城塞』の新たな上演に期待が高まる。
また出演者も山西惇をはじめ、椿真由美、松岡依都美、たかお鷹、辻萬長という実力派5人が、安部公房の骨太な戯曲に挑んでいる。 

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この作品の初日公演開幕にあたり、出演の山西惇によるコメントが届いた。

【山西惇コメント】

私が生まれた1962年、戦後17年目に初演された作品ですが、怖いくらい今の日本にも通じる物語です。私が演じる戦争成金の「男」は、父の代から続く事業を引き継ぎさらに大きくしながらも、罪の意識に苛まれ続けている。戦争が人の心に残す傷の大きさ、深さを思わずにはいられません。…とはいえ、安部公房らしいシュールな喜劇性も存分に盛り込まれていますので、大いに楽しんでいただけるのではないかと思います。
 

〈公演情報〉

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2016/2017シーズン
かさなる視点―日本戯曲の力― Vol. 2
『城塞』
作◇安部公房
演出◇上村聡史
出演◇山西 惇 椿真由美 松岡依都美 たかお鷹 辻萬長(※「辻」は点が1つのしんにょうです)
●4/13〜30◎新国立劇場 小劇場
 〈料金〉A席6,480円 B席3,240円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999




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戸塚祥太・勝村政信が挑む2人芝居『Defiled-ディファイルド-』が開幕! フォトコール&囲み取材レポート

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図書館に立てこもった犯人と、警察の交渉人との絶妙な駆け引き。息を呑む手に汗握る展開。そして大切なものが失われる悲劇と2人の魂の交歓。名作『Defiled-ディファイルド-』が13年ぶりに帰ってくる。今回は戸塚祥太・勝村政信という2人によって演じられ、新たな『Defiled-ディファイルド-』の顔を見せてくれる。そんな公演が4月5日に開幕した。
 
タイトルの「Defiled」とは気高く、神聖なものが汚されるという意味。2000年5月、アメリカ・ロサンゼルスで初演されたときは、『刑事コロンボ』でお馴染みのピーター・フォークと、テレビで活躍するジョン・アレキサンダーの2大スターの共演、脚本の完成度の高さで一躍話題になった。そして世界中がテロの恐怖に怯えた2001年10月に日本初演。2004年11月には待望の再演を果たしている。

今回のキャストは、歴史ある図書館に立てこもった男を、A.B.C-Zに所属する演技派の戸塚祥太が務める。説得にあたる定年間際の老練刑事を、蜷川作品をはじめ古典から現代劇まで幅広く活躍している勝村政信が演じる。演出は美意識の豊かな舞台を創り上げることに卓抜なセンスを見せる鈴木勝秀。翻訳はシェイクスピアからトム・ストッパードまで手がけ、スピード感のある現代語訳に定評のある小田島恒志。公演は4月5日〜5月7日まで東京・DDD青山クロスシアターにて上演、その後、大阪、福岡の3都市で上演する。その公演のフォトコールと囲み取材が初日の昼に行われた。

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【あらすじ】
ハリー・メンデルソン(戸塚)はアメリカのとある地方の図書館員。ある日、自分の勤める図書館の目録カードが破棄され、コンピュータの検索システムに変わることに反対し、建物を爆破しようと立てこもる。目まぐるしく変化する時代の波に乗れない男たちが、かたくなに守り続けていたもの。神聖なもの。それさえも取り上げられてしまったら…。
交渉にやってきたベテラン刑事、ブライアン・ディッキー(勝村)。緊迫した空気の中、巧みな会話で心を開かせようとする交渉人だ。拒絶する男の次第に明らかになる深層心理。緊迫した状況の下、2人の間に芽生える奇妙な関係。果たして、刑事は説得に成功するのか…。
 
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オープニングの真ん中に当たるスポットライトに見えるのは、本棚に仕掛けられた禍々しい爆弾だ。役者の息遣いまで感じられる広さの劇場にいる観客には、緊迫した状況であることがすぐにわかる。そして図書館であるということも一目でわかるのは、余計な装飾を排した舞台装置(榎太郎)の効果だ。
そこに用心深げにやってくる戸塚祥太のハリー・メンデルソンが魅せる。流れるような動きで、本棚の低い場所、高い場所に爆弾を次々に仕掛ける。まるで殺陣をしているような動きだ。表情は苦悶に満ちていて、ハリーはただの愉快犯ではなく、何か事情があって爆弾を仕掛けていることが感じられる。徐々にスポットライトが舞台を覆い尽くすと、すでにそこは数多くの爆弾が置かれていて緊迫感は増していく。
なんどもオフィスの机に置かれた電話が鳴るのだが、受話器を取っては、切ったり、鳴るとまた取ったりと、ハリーはとにかくせわしない。どうやら神経質で、狂気に満ちた感情を心のうちにしまっているようだ。それをひしひしと感じさせるのは戸塚の演技力だろう。

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そこに「大丈夫だから」となだめながら、「カミさん」に入れてもらったコーヒーが入った赤い水筒を持ったブライアン・ディッキー役の勝村政信がやってくる。こちらは、戸塚とは正反対の性格。犯人の要求、例えば上着を脱げと命令されたのに、ズボンを脱いでしまったり、どこか間が抜けている。そして満面の笑みで、いつものようにドジをやってしまったという雰囲気を醸し出し、うだつの上がらない、ひょっとしたら昇進もままならないような刑事かと観客に理解させるのは、勝村の演技の的確さだ。
 
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刑事に思惑があってあえて間が抜けているように見せているのか、そうではないのか、いぶかりながら見つめるハリー。そんな彼をリラックスさせようと、ブライアンは「カミさん」の入れたコーヒーを飲もうと誘うのだが……。
 
鈴木勝秀の演出のセンスが光る。図書室中がダイナマイトで満ちて、今にも何かが起きそうな緊張感があるのに、ライトの光量を緩めたり強めたりしながら、ハリーを行ったり来たりさせ、それを見たブライアンが間の抜けた笑いで和ませる。緊張と緩和が舞台上に満ちていた。

翻訳もこの作品では大きな力になっている。2人だけの緊密な会話が、短いセンテンスでスピード感とともに発せられる。言葉と言葉の応酬は、まるでラップ・バトルを見ているようで、攻防がめまぐるしく変わる。脅している側にいたハリーがいつの間にかブライアンに丸め込まれたりと、会話のやり取りの妙が、2人の息の合った演技の中に浮かび上がる。
戸塚祥太と勝村政信のリアルで自然な演技と、緩みのないスタッフワークで、見逃せない作品となっている。

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【囲みインタビュー】

初日の昼に、『Defiled-ディファイルド-』の囲みインタビューが行われ、戸塚祥太と勝村政信が登壇した。

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──2人芝居ですが、戸塚さんにとって初挑戦になりますね。お相手は勝村さんです。
戸塚 そうですね。初めての2人芝居で、ど緊張しております。勝村兄やんには……。
勝村 兄やん? 初めて言われました(笑)。
戸塚 兄やんと言いましたけれど、お父さんと勝村さんが同い年なんですよ。
勝村 お父やんじゃないですか。
戸塚 勝村兄やんには、稽古中にたくさん指導していただきましたし、休憩中も指導してくれました。勝村さんは自分の稽古をしていないのかというぐらい僕をずっと見てくれた。本当に兄さんという感じでもあるし、お父さんと同い年ということもあるから、お父やんでもあって、とても不思議で頼りになる兄でありお父さんという存在ですね。
勝村 シニアではないのね?
戸塚 兄やんです!
──勝村さんにとって戸塚さんとはどんな存在ですか。
勝村 ジャニーズのみなさんは恐ろしいぐらい能力が高いじゃないですか。小さい頃からお客さんに慣れていて、板の上に立った姿も堂々としている。僕らは何十年やってきても獲得できないですから素晴らしいですね。
──お兄やん的に僕に任せろというところはありますか。
勝村 そう言いたいところなんですが……。昨日の通しゲネでセリフを間違えてしまったところを助けていただいて、おんぶに抱っこになっています(笑)。2人芝居は3回目ですが、以前は、場面が変わったり、何役もやったりと、いろいろ目先が変わるんです。この舞台は、戸塚くんも最後まで出ずっぱりだし、僕は2回ぐらい外に出ますけど、すぐに戻ってくる。ワンシチュエーションなので今までにないぐらい大変でしたね。

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──莫大な量のセリフですが。
戸塚 そうですね。全然覚えられなかったですね。
──どのように覚えましたか。
戸塚 プレッシャーです。勝村さんが、ほとんど覚えているのに、稽古開始の時は、後輩の僕が、まったく覚えていない状況だったからですね。
勝村 なめてるのかなと思いましたよ(笑)。
戸塚 さすがにまずいな、本当にビンタされるのかな、という状況でした。
勝村 顔合わせの時に、メイクさんが同じで、「戸塚くんどれくらいセリフを覚えているのかな。ちょっと探りを入れてくれないかな」とボソッと伝えたら、「ほとんど覚えてないみたいですよ」と言われて、嘘つけと思ったら本当に覚えていませんでした(笑)。
──覚えられない状況だったんですか。
戸塚 今回はセリフとずっと格闘しました。稽古が始まってから、演出のスズカツ(鈴木勝秀)さんや、勝村さんのご指導をいただけたので、どんどん理解してきて、急ピッチで入れていきましたね。
──そんな時は悪夢を見たりもされるんでしょうね。
戸塚 そうですね。寝てもすぐに起きましたね。夜中の2時に寝て、パッと目を覚ましたら、まだ4時で、2時間しか眠れない日々もありました。不思議な体内時計になりましたね。
──2人きりの稽古で緊張感があったからでしょうか。
勝村 たくさんのスタッフや役者がいるよりは、ないですね。
戸塚 2人だけでしたから。
勝村 気を使わないで済むからね。僕はそんなに厳しい方ではないし、スズカツさんも見守ってくれて、プレッシャーのないような空気を作ってくれて良かった。
戸塚 はい。いい空気感がありました。
──ただ舞台は体を使わなくても汗が出る緊張感がありますね。
戸塚 僕らも頭も体もフル回転させる緊張感があるので。ただ、稽古はやってきたと思いますし、勝村さんとは、稽古開始の1時間前から、サッカーボールを蹴ったり、ラジオ体操をしました。普通のお芝居をやる方々よりも、今回の稽古期間は、密にコミュニケーションが取れていると思います。ステージ上で何が起きても大丈夫です!
──サッカーをやろうというのはどういう発想だったのでしょうか。
勝村 体を動かすためですね。カンパニーも大きくなく、スタッフ含めて10人いなかったから、みんなでやろうと思ったのがきっかけですね。

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──ラジオ体操をしようと言い出したのは。
戸塚 勝村さんですね。
勝村 演劇的な体操でよかったのですが、ラジオ体操の方がわかりやすかったんです(笑)。スタッフも長く付き合っている仲間なので、音響さんがすぐにラジオ体操の音楽を録音してくださって、「新しい朝がきた♪」という歌が始まって、全員がここに集まるようになりましたね。
──そういう意味ではリーダーシップをとって、戸塚さんは息子を可愛がる感じだったんですね?
勝村 弟って言いましょうよ(笑)。
戸塚 勝村兄やんです。
──勝村さんは初演を観劇したそうですね。コロンボ刑事のイメージがあったのでしょうか。
勝村 最初にどうしようか悩みましたね。翻訳も「カミさん」といったコロンボチックな言葉が使われていたので、演出家と相談して、なるべくコロンボ的なところは排除していこうと決めました。ピーター・フォークさんがやっていらっしゃるから、コロンボのイメージが強くなってしまう。「カミさん」という言葉は残っていますが、いろいろと演出家と話し合いましたね。
──2人芝居ですから感情が行き交いますね。
勝村 緊迫した状況で、どれくらい相手の内側に入り込めるのかなと考えました。ただ、遠慮してもしょうがないので、こちらも激昂する状況を作ったり、たまたまハリウッド映画で同じようなシチュエーションの映画を観たりしました。その映画だと、犯人に対してぶつかっていくので、それぐらいやってもいいとこちらからパンチを出していますね。
──犯人としてはどう思われましたか。
戸塚 僕は勝兄やんと慕っているんですけど、特に前半戦はステージ上では真逆でピリピリしているんです。なので、犯人に切り替えるのが難しいですね。
──後半では心が通じ合うことがあって、お互いに大切なものを守りたいということも出てきます。ご自身の中で守りたいものはありますか。
戸塚 僕はA.B.C-Z。
勝村 俺じゃねえのかよ! 今の流れで言えば、まずは老人からだろ。
戸塚 年功序列でしたね(笑)。
勝村 びっくりしたわ。素晴らしい質問で、流れ的にそうか一緒に頑張っていこうとなるのかなと思ったのに。
戸塚 すみません。今回は東京で1ヶ月、その後、神戸と福岡にお邪魔させていただきますので、守っていかなくちゃいけないのは、僕はずっと戦っていく勝村兄やんです。A.B.C-Zはいいです!
勝村 A.B.C-Zは無しにして、ここから使っていただければ(笑)。僕は自分を守りたい(笑)。2人で長い期間を上演するし、お互いに私生活を含めて、高くなったり低くなったりしますが、コミュニケーションが取れているので、一緒に仲良くやっていきたいですね。

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──お話を伺っていると戸塚さんには、これまでにない経験になったと思います。
戸塚 かもしれないですね。翻訳ものも初めてでしたし、とりあえず、犯人は頭が良すぎるので、(汗が出ているので勝村にハンカチを渡される)ありがとうございます。
勝村 このハンカチは劇用です(笑)。
戸塚 (笑)犯人の頭に追いつくために、脚本をずっと読んでいました。ある時期は追い込まれていたんでしょうね。もう大丈夫ですけれど。
──乗り越えられたきっかけは。
戸塚 やっぱり演出家のスズカツさん、勝村さんの言葉ですね。僕はダイナマイトを作って、図書館に立てこもるという役なので、どうしたら犯罪ができるのかと思っていました。お2人の言葉から、そんな気持ちにピタリとはなれなくてもいいなと気づかされました。そこから違う方向で演じるようになりました。
──お兄さんから見た戸塚さんの苦闘ぶりは。
勝村 でも、途中からアクセルをベタ踏みをしていて、そこからは早かったですね。最初は圧倒的に僕がリードしていたんですけど、1週間したら追い抜かれました。びっくりしました。戸塚くんは、どうしたら一線を越えて犯罪者というアウトローになれるか、そこに苦労していることがわかっていたので。つまり、インローの人間がアウトローに行くことに悩んでいて、僕らは犯罪者じゃないので、解決できないじゃないですか。そこを稽古や仲間を含めて解消ができて、そこから力強かったですね。
──いよいよ初日ということで意気込みを。
戸塚 犯人と刑事の2人だけの芝居で、図書館というワンシチュエーションの空間の中でストーリーが進行して行きます。客席も200席と凝縮された濃密な空間なので、お客さんも、犯行現場に居合わせた疑似体験をするように楽しんでいただければと思います。
勝村 2人芝居をやるには、200人ぐらいのキャパシティーが理想的だと思っています。客席が増えれば、2人から遠くなってしまうので、臨場感を出す場合は、なかなか難しいんですよね。でも、これぐらいのスペースだと奥の方までお客さんと繋がれるし、汗が流れるのも見えるし、本当に事件を目撃しているような感覚に陥ります。ぜひ劇場に足を運んでください。

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〈公演情報〉
『Defiled-ディファイルド-』
作◇LEE KALCHEIM
翻訳◇小田島恒志
演出◇鈴木勝秀
出演◇戸塚祥太、勝村政信
●4/5〜5/7◎東京 DDD青山クロスシアター
〈料金〉8,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉チケットスペース 03-3234-9999
●5/10〜12◎大阪 サンケイホールブリーゼ
〈料金〉S席 8,500円 ブリーゼシート 5,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉ブリーゼチケットセンター06-6341-8888 (11:00〜18:00)
●5/19・20◎福岡 ももちパレス 大ホール  
〈料金〉8,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉ピクニックチケットセンター050-3539-8330 (平日11:00〜17:00)
〈公演HP〉http://www.defiled.jp
 


【取材・文・撮影/竹下力】




『明治座 五月花形歌舞伎』 




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