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レビュー速報

大竹しのぶ主演舞台『フェードル』シアターコクーンにていよいよ開幕!

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今年度、ブルーリボン賞や日本アカデミー賞など数々の映画賞を受賞した日本を代表する女優・大竹しのぶを主演に迎え、現代演劇界の重鎮、栗山民也が演出を手がける舞台『フェードル』が4月8日に開幕する。
 
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本作は、フランスの劇作家ジャン・ラシーヌが古代ギリシャの三大詩人エウリピデスのギリシャ悲劇『ヒッポリュトス』から題材を得て創りあげた、17世紀フランス古典文学を代表する金字塔的な作品。
悲劇へと向かう女性の姿を描く美しく輝く台詞、神話的世界をもとに表現した抵抗しがたい破滅的激情は、「人間精神を扱った最高傑作」と言われ、サラ・ベルナール、ヘレン・ミレンなど、時代を彩る名女優たちが演じてきた。
主人公の王妃・フェードルを演じる大竹しのぶを始め、平 岳大、門脇 麦、谷田 歩、斉藤まりえ、
藤井咲有里、キムラ緑子、今井清隆と、共演者も若手演技派女優から実力派俳優まで豪華キャストの競演が実現した。

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【物語】

舞台は、ギリシャ・ペロポンネソス半島の町トレゼーヌ。行方不明となったアテネ王テゼ(今井清隆)を探すため息子イッポリット(平 岳大)は国を出ようとしていた。
一方、テゼの妻フェードル(大竹しのぶ)は病に陥っていた。心配した乳母のエノーヌ(キムラ緑子)が原因をききだすと、夫の面影を残しつつ、夫には失われた若さと高潔さに輝く継子イッポリットへの想いに身を焦がしていると白状する。
苦しみの末、フェードルは義理の息子に自分の恋心を打ち明ける。しかし、イッポリットの心にあるのはテゼに反逆したアテネ王族の娘アリシー(門脇 麦)。イッポリットはフェードルの気持ちを拒絶する。そんな中、テゼが突然帰還して・・・ 

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この公演の初日開幕を目前に控えた4月6日、囲み取材と公開フォトコールが行われた。大竹しのぶ、平 岳大、門脇 麦、キムラ緑子、今井清隆がそれぞれコメントした。
 
【登壇者コメント】
 
大竹しのぶ
(あさってから開幕しますが)もう一度稽古場に戻りたいです!おかしな話、幕が開くのが寂しい。稽古が楽しかったからもっともっとしていたい。演じていて平さんが怖がっているのがわかります。(笑)。20歳くらいの時に平さんのお父様と共演していて、生前の最後の作品を観た時に「息子をよろしく」といわれていて、いつかご一緒したいと思っていました。
劇場の中に役者のエネルギーが駆け巡る。お客様の血が騒ぐようなエネルギーが放出され、「生きてるんだ」と感じてもらえたら。若者には思いっきり人を愛して欲しい。今の時代の若い人に、身を焦がすような、失恋しても傷ついても良いから愛そうぜ!みたいなことを感じてほしいです。

門脇麦
初めての古典作品出演で台詞にリアリティがないため、分厚くしないと伝わらない。そこにたどり着けなくて、お芝居を始めて5年が経ちますが、今まで何をやってきたのだろうと思ってしまいました。やってもやっても台詞の意味に新しい発見があります。
大竹さんと一緒に出演するシーンがないので残念ですが、大竹さんのお芝居は見ているだけでも楽しいです。

平岳大
やればやるほど、もっと大きな壁が出てくる作品で毎日汗だくです。本当に大竹さんの気迫がすごくて怖いと感じる時があります。
緻密な会話劇ではないが、独白の連続で役者としてはやりがいのある作品です。

キムラ緑子
大竹さんとずっと同じシーンで楽しい。大竹さんからも「ライブでやろう」と言われて、それに応えられるよにがんばりたいです。
とにかく台詞量が多く勘弁してほしい(笑)。でも、ただ話すだけでなく、なんとかなんとか想いを伝えられるようにしたい。今までに味わった事のないお芝居の作り方でした。終わった後に「あぁ、楽しかった」と思いっきりおもえるようにできればと思います。

今井清隆
(役柄について)実生活での経験がないため、とても悩みました。ミュージカル出演が多く、人前で長台詞を話したことがないので、毎日稽古場で大竹さんの演技をみて勉強していました。大竹さんも言うように私ももっと稽古していたいなと。

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〈公演情報〉
舞台『フェードル』
作◇ジャン・ラシーヌ
演出◇栗山民也
出演◇大竹しのぶ、平岳大、門脇麦、谷田歩、斉藤まりえ、藤井咲有里、キムラ緑子、今井清隆
●4/8〜30◎Bunkamuraシアターコクーン
〈料金〉S席:10,800円、A席9,000円、コクーンシート5,000円 (全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉Bunkamuraチケットセンター:03-3477-9999(全日10:00〜17:30)〈お問い合わせ〉
http://www.phedre.jp 




【写真提供/Bunkamura】




『明治座 五月花形歌舞伎』 




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抱腹絶倒のタクフェス 春のコメディ祭!『わらいのまち』開幕!ゲネプロ&囲みインタビュー

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あたたかい笑いと切ない涙で感動を誘う宅間孝行主宰「タクフェス」。今春は最初から最後まで笑える「タクフェス 春のコメディ祭!」と銘打ち、2011年に初演された『わらいのまち』を再演。キャストを大きく変えて、笑いのエンターテインメントとして上演する。

『わらいのまち』は、とある寂れた温泉旅館を舞台にした、宅間孝行初の「暗転なし」「転換なし」「ノンストップ」で繰り広げられる一幕物の舞台。初演に引き続き、仲居のくにゑ役に柴田理恵、コメディ初挑戦となる永井大、映像に舞台にめざましい活躍の柄本時生、昨年の初舞台に続き2度目の舞台出演となる鈴木杏樹など総勢15名で繰り広げるドタバタ喜劇だ。その公演が3月30日に東京グローブ座で開幕した。(4月12日まで)。

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【あらすじ】
何の名所も特産品もない寂れた田舎町の温泉旅館「まつばら」に国会議員の大関代議士(橋本真実)が、泊まりに来ることになった。明日から始まる町の未来をかけたお笑いイベントを視察にやってくるのだ。町おこしの実行委員長を務める「まつばら」の次男の松原信雄(永井大)、三男で板前である松原将雄(柄本時生)、仲居のくにゑ(柴田理恵)、真知子(鈴木杏樹)も大喜び。しかし、この日になって、長年音信不通だった疫病神とあだ名のヤクザの長男の松原富雄(宅間孝行)が、帰ってくるというのだ。一体なぜ? 何のために? みんなが慌てふためく中、富雄がとうとう帰ってきてしまう。とにかく、無事に視察を終わらせたい面々は様々な嘘と方便を使って、富雄をごまかしていくのだが、行き違いやら勘違いが交錯する羽目になって、最後には……。

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舞台は鈴木杏樹演じる仲居の真知子が風呂場の暖簾をくぐるところから始まる。彼女が独り言のように達者な大阪弁でギャグをかませば、一気に笑いが広がっていく。「春のコメディ祭!」の開幕だ。

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コメディ初挑戦となる永井大は次男の信雄。頼りない長男の代わりを務めようと必死になるが、そのあまり空回りしてしまう、その面白さを真面目に丁寧に演じてみせる。
板前である三男の松原将雄役の柄本時生は、末っ子の甘えたがり屋で、常に頼りなげな様子をまるで素のままのように演じてみせる。セリフまわしも淀みなく、身体表現も豊かで、キャラクターを饒舌に伝える。
 
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真知子役の鈴木杏樹は、これが2度目の舞台というのが嘘のように落ち着きがあって、ネイティブである関西弁を駆使してのギャグも自由自在、笑いをさらっていく。

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同じく仲居のくにゑは柴田理恵。宅間作品の常連だけあって、言うことなしのコメディエンヌぶり。ギャグはもちろん、少し展開の早いストーリーをセリフでフォロー、勘違いや行き違いを交通整理してくれる。おかげで観客は置いて行かれずに物語に楽しむことができる。

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新町朋美役の岡本玲はワケありげな顔で赤ん坊を抱いて登場。彼女は秘密を抱えている役で、唯一シリアスな雰囲気を醸し出す。

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水道工事夫の太役の土平ドンペイは、すぐに故障する宿のトイレを修理をさせられることになり、ことあるごとに登場。彼が出てくるだけで1つの笑いの仕掛けになっている。

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また、探偵・若松役の佐藤祐基は、黒のスーツにハットという姿でカッコいいのだが、どうみてもハードボイルドものの探偵のパロディといった感じ。
若松と一緒にやってくるのが、大学病院で医者をやっている小谷役の冨永竜。彼はこの宿に彼女を探しに来たらしい。小谷の秘密は大詰めの笑いのネタとなっているのだが、そこまでのタメをきっちり抑える。

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さらに、打ち合わせにきたイベントのPR会社の担当者たち、山吹あかね役はえまおゆうで、あかねは足が臭くてデリカシーのない女性というキャラクターだが、これを元宝塚トップスターのえまおが面白おかしく演じて女優魂を炸裂させる。
自称"美貌で生きる女"石嶺小百合役の松本若菜は、目鼻だちのはっきりした美貌の持ち主だが、自分でもそれを鼻にかけている様子がおかしく、可愛らしさも感じさせる。

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この家の疫病神である長男、松原富雄が帰ってくると伝えにくる寺の住職・寂蓮役の尾関伸嗣は、事情を知らないようで知っているフリをする様が可笑しい。
富雄が帰ってくるという噂を聞きつけて殴り込みにくるかつこ役のブルは、女子プロレスラーという役どころで、スリッパで男性・女性を問わずひっぱたくというインパクト満点のキャラクター。

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そしてこの作品の真打ち、松原富雄役の宅間孝行が登場。富雄はとにかく面倒と混乱を持ち込む男で、弟の信雄は彼をここから去らせようと嘘をつくのだが、それがすべてのドタバタの始まりとなる。
富雄は客間にいた小谷たちを中国人だと勘違いしてしまい、一方、仲居たちは彼らを代議士らしいと思い込んで丁重に扱ってしまう。

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そこに本物の代議士・大関杏子役の橋本真実と秘書の神村役の辻本祐樹がやってくる。橋本の上から目線の喋り方は政治家の傲慢さを感じさせる。また秘書の神村は、実は大関を嫌いで裏で政治家の悪態をつく。そんな屈折を辻本が巧みに表現、語られる時事ネタが今の社会批評にもなっている。

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富雄は石嶺小百合に一目惚れ。だが、とあることで小百合と信雄が恋仲だと勝手に思い込んでしまい、それを聞いた真知子は、信雄のことが好きで告白までしてしまっただけに、ショックのあまりに日本酒一升瓶を2本飲んでしまう。

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そのうえ、小谷たちは中国マフィアで、この宿に止まっている代議士を狙いに来ているという話になり、事態はどんどん収拾がつかなくなっていく。
とはいっても、最後はバラバラのピースを1つのパズルへと完成させるのが宅間孝行のすごさで、ひねりも入れた展開の面白さと、コメディと銘打った作品であっても涙もあれば人生を考えさせるテーマ性も落とし込んでいて、だからこそ観客を惹きつけるのだろう。

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そしてやはり役者としての宅間孝行も見逃せない。周りに迷惑をかけながらも、芯にはぶれない正義感や反骨心を持っていて、不平等な世界に立ち向かう富雄の姿は、とにかくカッコいいのだ。そして演出家としては、暗転なし、転換なし、ノンストップで繰り広げられる1幕もののコメディの面白さを正攻法で見せてくれる。
 
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さらにタクフェスならではのお楽しみがたくさんあり、前説やチェキ会、フリートークに近いアドリブ合戦、最後にはダンス、ボンボンでの人文字もあって、本編プラスお楽しみ満載の舞台だ。笑って笑って、ちょっとだけしみじみする。桜咲く春に似合いの明るく感動的な舞台である。

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【囲みインタビュー】

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『わらいのまち』の初日前日に、プレス用の公開舞台稽古と囲みインタビューが行われ、宅間孝行、永井大、柄本時生、柴田理恵、鈴木杏樹が登壇した。

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宅間孝行(松原富雄役)
お芝居は、お客さんが入って、育ててもらうところがあるので、お客さんから教わるほど、いろいろ変わっていくと思います。まずは稽古場でやっていたことを見せていきたいな。タクフェス名義ではコメディは初めてですけど、いつも8割はお客さんに笑っていただきたいと思っているので、コメディだからという意識はないです。逆に言うと、いつものタクフェスだと泣かせてくれるだろうと最前列の方がタオルを持っていらっしゃる。それがプレッシャーになるので、コメディの時はそこまでプレッシャーは感じなくて楽しんでやれますね。今回は泣かせるシーンはおまけで、笑っていただきたい。ちなみに、今日のゲネプロはですね、永井大(マサル)がミスをしていたので、てめえマサル、このやろうって、思ったんです。「柴田姉さんの一番美味しいネタを吹っ飛ばしたな、マサル」って思ったら、それ僕でした(笑)。杏樹さんが助けてくださったんですけどね。チームワークがすべてですね。今日ご覧いただいて、我々は芝居というよりはイベントとしてお客さんに楽しんでいただきたいと思っています。チケット代8000円というのは、安くありません。ただ、ディズニーランドのフリーパスが7800円で、そこに負けたくないなという気概を持って、8000円分を楽しませるぞという気持ちで臨んでいきたいと思います。劇場でお待ちしております。ちなみに、最後のボンボンのところは、カタカナで「みんなありがとう❤」︎とやろうとしたのに、全然できなくて、これは明日までの宿題ですね。できなくて実際に声出しちゃいましたからね(笑)。

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永井大(松原信雄役)
いよいよ本番が間近だなという緊張感が走りますね。お客さんがさらに多くなって、出ている時の景色も変わるし、そこでお客さんに育ててもらうこともあるんです。千秋楽まで、どういう風に、どういう感じで走っていけるのか楽しみですね。やはりお笑いは、ボケるのが難しいと思います。僕は実行委員長の役なので、明日大イベントがあるんだという、楽しさを届けるような表現をできたらなと思います。コメディは初挑戦ですが、コメディの難しさを経験させていただいて、ありがたいです。間だったり、セリフの言い方だったり、テンポだったり、日常的にふざけているのを、お客さんに直接届ける表現が難しくて、考えれば考えるほど、頭が固くなってしまうので、それを取り除いた時に、伝えたいものが伝わるのかなと思います。

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柄本時生(松原将雄役)
お笑いがどれだけ難しいものか、柴田さんや宅間さんに教わったりして、勉強になり、楽しくやらしていただきました。本番が始まってお客さんがどういう反応をしていただけけるか楽しみですね。この中では一番年下なので、言いづらいことはあるんですけど、稽古はツラ(辛)楽しいです。稽古は辛いですよ。宅間さんは俺が一番辛いって叫んでるんです。リーダーが辛いというんだから辛いんですよね。だけど楽しい。辛いことも楽しいこともあって出来上がっていくんだなと実感しています。

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柴田理恵(くにゑ役)
お笑いは、お客さんの反応を見て、自分たちの演技も変わっていくと思うので、そこが勝負です。私のシーンをすっ飛ばしたときは、宅間さんがマサルくんにめくばせしていたんです。それが宅間さんだったなんて(笑)。展開の速さが見せ場ですね。次から次へ、入って出ていく、パズルのようにバラバラで、一つの事柄の捉え方がぜんぜん違う。そこでこんがらがって、最後に集結していくのが、この舞台の妙味ですね。我々のセリフと出入りで、鮮やかに編んでいけたらいいと思います。こうやって、一つの喜劇を作り上げていくのは難しいけれど、面白いなと思います。私は初演の時も出演しましたけれど、別物ですね。出演者が変わっているので、生まれ変わったようで、新鮮で面白いです。稽古はツラ楽しいですけど、暗闇から光明が一筋見えた時に、生きててよかったと思えるんですよ。

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鈴木杏樹(真知子役)
私はコメディが初めてですので、お客さんの反応ですとか、こちらとの兼ね合いで、何が生まれるのかわからないので、それを経験することが明日から楽しみです。コメディエンヌとしては先輩の柴田さんを見習いながら演じていきたいですね。今回は上手に大阪弁に変換できることができるので奇跡です。真知子さんになると自然と関西弁になるので大丈夫です。生まれが関西で、物心がついた時から、吉本新喜劇に育ててもらっているにもかかわらず、笑いを表現することが、いかに難しいか身にしみて感じました。

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 〈公演情報〉
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タクフェス 春のコメディ祭!『わらいのまち』
作・演出◇宅間孝行
出演◇宅間孝行 永井大 柄本時生/柴田理恵 鈴木杏樹 ほか
●3/30〜4/12◎東京グローブ座、
4/14〜16◎中日劇場、
4/18〜23◎兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
〈お問い合わせ〉東京/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00〜18:00)
http://takufes.jp/warainomachi/


【取材・文・撮影/竹下力】



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堤幸彦演出、7⼈組ガールズユニットの舞台『上野パンダ島ビキニーズ』が開幕! 舞台写真&コメント

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⻤才・堤 幸彦が初プロデュースした、7⼈組ガールズユニット「上野パンダ島ビキニーズ」。その舞台『上野パンダ島ビキニーズ』が本3月30⽇、品川プリンスホテル クラブeX にて開幕した。

7⼈が全編通じて“ビキニ”姿で、芝居に歌にダンスに本気で挑んだ舞台が、ついにそのベールを脱いだ! 彼⼥たちが挑戦するのは、無⼈島を舞台に巻き起こる、笑いあり! 涙あり! ちょっぴり刺激あり!? の超ハイテンション! なはちゃめちゃサバイバルストーリー。

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舞台では毎公演、終演後のお⾒送り& メンバーによるグッズ即売会、お楽しみ抽選会など、さまざまなのイベントを実施。また、舞台にとどまらず、KADOKAWA『コミックNewtype』にて漫画の連載もスタート。舞台開幕と同時にCD デビューを果たすなど、今までにない新型メディアミックスプロジェクトが今後もさまざまな形で展開していく。

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【登壇者コメント】
 
この公演の通し舞台稽古が公開され、囲み取材に演出家・堤幸彦とメインキャストと登壇した。
 
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堤幸彦、桃⼭つき乃(松岡⾥英)、雛菊りん(⽔原ゆき)、紫岡スミレ(⽮萩春菜)、暁島朱⾥(⻄川美咲)、柿次橙⼦(⼩瀬⽥⿇由)、蒼井雫久(⽯原千尋)、⾦平もえぎ(⼩⽥切瑠⾐)

暁島朱⾥(⻄川美咲)
とにかく公演期間が短いので、来ていただいた皆様に笑顔を届けられるよう頑張ります!
 
紫岡スミレ(⽮萩春菜)
今回このような素敵な7⼈のメンバー、そして素敵な舞台に関わることができて今とても幸せに思ってます。成功するように頑張ります!
 
柿次橙⼦(⼩瀬⽥⿇由)
男性の舞台が多い中で、⼥性ユニットの舞台という新しいムーブメントを起こせるように、凄い存在になれるようなユニットを⽬指していきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします!
 
雛菊りん(⽔原ゆき)
今回この7⼈を選んでいただいて、個性豊かな7⼈の中、バラバラな個性がキラキラ光っていて、キラキラ光らせてくれた堤さんや皆さんのおかげでステージに⽴つことができることを幸せに思っています。観てくださったたくさんの⽅々に素晴らしいものを持って帰っていただけたらなと思うので、精⼀杯頑張りたいと思います!
 
蒼井雫久(⽯原千尋)
今回の舞台は、⾊んな⼈が共感の持てる感情だったり、⾔葉がたくさんセリフとなって散りばめられているので観に来た⼈たちに⾊んな感情を持って帰っていただければいいなと思います。そして笑いもたくさんあるので、楽しんで帰っていただけたらいいなって思ってます!
 
桃⼭つき乃(松岡⾥英)
この舞台は笑いもあって、泣けて、そしてどこか忘れていたようなことを思い出させてくれるようなメッセージが込められている舞台だと思ってます。キャストも監督もみんなこの舞台に対して熱い思いを持って毎⽇稽古してきたので、私達が⽇々重ねてきたものが、絶対後悔させないものを届けるという⾃信につながっていると思います。観に来てくれた⼀⼈⼀⼈を⼤切にして後悔させない作品になっていると思うので、ぜひ劇場に来ていただきたいです!
 
⾦平もえぎ(⼩⽥切瑠⾐)
稽古してきたことを信じて、観に来てくださった⽅たちに「上野パンダ島ビキニーズ」のことを知ってもらって、皆さんに好きになってもらえたらいいな、と思って頑張ります!
 
演出・堤 幸彦
“ビキニーズ“という終始ビキニのみの着⾐でやる劇団なんですけども、あくまでビキニは⼊り⼝であって、不思議なもので観ているとだんだんビキニが気にならなくなってくるんですね。というのも、彼⼥たちは⾮常に頑張っていて、ちょっと無理かもなと思うハードルを次々クリアして今⽇ここまできています。⾃分で⾔うのも正直恥ずかしいですが、⼥性だけでこれだけレベルの⾼い芝居を作ることができたのは、とてもチャレンジではありました。しかし達成感のある舞台になっております。本当に、⼀⾔で⾔うと“観て損はない”! 芝居もあり、⾊んな感情があり、歌があり、踊りがあり、そして彼⼥たちの魅⼒が⼤爆発している舞台です。これが始まりだと思っているので、ぜひ皆さんの⼒で広めていきながら今後「上野パンダ島ビキニーズ」という歌もついてる演劇ユニットを、これを⽪切りに盛り上げていければなと思っております。
 
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〈公演情報〉
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『上野パンダ島ビキニーズ』
原案◇「上野パンダ島ビキニーズ」プロジェクト
演出◇堤 幸彦
脚本◇⼭⽥佳奈(□字ック)
出演◇暁島朱⾥ (⻄川美咲) 紫岡スミレ (⽮萩春菜) 柿次橙⼦ (⼩瀬⽥⿇由) 雛菊りん (⽔原ゆき) 蒼井雫久 (⽯原千尋) 桃⼭つき乃 (松岡⾥英) ⾦平もえぎ (⼩⽥切瑠⾐) ⼩野寺ずる 野添義弘
●3/30〜4/2◎品川プリンスホテル クラブeX

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美しいスーツの男たちと彼らの罪の話『スーツの男たち』上演中!

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マフィアというアウトサイダーの世界を描いて、その生き方を焙り出す舞台『スーツの男たち』が上演中だ。劇場は高円寺南口にあるアトリエファンファーレ高円寺、客席80弱という演者の息づかいまで伝わる小劇場である。(4月2日まで)

この作品は、ジェイソン・ミリガン作『スーツの男たちーマフィアについての三部作』の第一部で、イタリアンマフィアの若い殺し屋2人と、そのボスとのやりとりで物語が運ばれる。主催は『クレシダ』『テイクミーアウト』『End of the RAINBOW』などの成果で、第51回紀伊國屋演劇賞団体賞を受賞したシーエイティプロデュース、翻訳物への取り組みに意欲的なカンパニーならではの新鮮な舞台だ。

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出演者は、イプセンの『幽霊』や福祉を扱った『幸福な職場』といった最近の舞台や、ドラマ『男水!』などで注目度がアップしている安西慎太郎。そして昨年の舞台『テイクミーアウト』で、LGBTをカミングアウトする大リーガー役を演じ、強い印象を残した章平。この2人の若手実力派に、ドラマや舞台でお馴染みのベテラン羽場裕一が加わっての3人芝居となっている。
演出は東宝の『ジャージー・ボーイズ』や『ナイスガイinニューヨーク』など人気ミュージカルから、NODA・MAP『エッグ』『MIWA』といったストレートプレイまで演出助手をつとめ、キャリア豊かな落石明憲、音楽はオリジナルミュージカルやCMなどの作曲や海外ミュージカルの音楽監督などで活躍する岩崎廉が担当している。

【あらすじ】
ニューヨークのグランドセントラル駅。マフィアの殺し屋マックス(安西慎太郎)とボビー(章平)は待ち伏せしてある男を殺すはずが、間違って別の男を殺してしまう。
彼らのボス(羽場裕一)は仕事をしくじった手下に容赦ない。マックスは逃げようと言うが、ボビーは正直に謝ってしまった方がいいと主張する。結局二人は、バーモント州のボスの家まで夜通し車を運転して行くことになって……。

後半になってボスが登場するが、始まりから1時間以上、マックスとボビーの2人芝居で物語が進んでいく。安西慎太郎が演じるマックスは冷静で落ち着きがあり、手元のメモ帳につねに何かを書き込んでいる(このメモがマックスを表現する大事なキーポイントとなる)。
章平のボビーはせわしなくしゃべり続け、とくに仕事の前は興奮して、うるさいくらい話しかけてはマックスをうんざりさせる。そんな2人の、時にはユーモラスにも聞こえる会話の中から、マックスとボビーが幼馴染みで、清掃員だったボビーをマックスがマフィアに誘ったこと、マフィアの中のヒエラルキーではマックスが上位で仕事の段取りを決め、実行役はボビーだということ、そしてボスへの絶対的な服従と畏怖が浮かび上がってくる。

舞台セットは2種の椅子と机だけ。その椅子を使い、短い暗転をはさんで、グランドセントラル駅、車の中、サービスエリアのレストラン、モーテル、そしてボスの家へと劇空間を変えていく。BGMの音楽や生活音なども効果的で、その時々の彼らのいる場所をわかりやすく伝える。スマートな演出だ。

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キャストも役柄にフィット、安西慎太郎と章平のコンビネーションが抜群で、正反対な2人のキャラクターを体現したような外見も含めてバランスがよく、勝手なことを言い合える関係性も感じさせる。そんな2人が仕事のしくじりをきっかけに、不信をつのらせ、長年の絆が断ち切られていく様がやるせない。

マックスを演じる安西慎太郎は、クールにビジネスライクに仕事をこなしながら、内面では世の中の不条理に葛藤する青年を、繊細で抑制された表現で伝えてくる。深い部分から役を自分のものにする力は天性のもので、マフィアとしては邪魔になる自我やインテリジェンスを、さりげない表情や目つきに滲ませる。

ボビーの章平は、膨大な量のセリフを一人語りのようにしゃべり、感情をストレートに吐き出し続ける。不安も恐れも表に出さずにはいられない単純で気の小さい人間、同時に人を殺したあとは食欲が旺盛になるなど動物的な本能も持ち合わせた男。そんな男だからこその怖さを、エネルギッシュに鮮やかに見せてくれる。

羽場裕一は、出番は後半に凝縮されているが、その短い場面の中で多面性を使い分ける。ファミリーの父親のような顔の下には冷徹なビジネスマンの顔があり、狡猾で非情なマフィアのボスの顔がある。そんな男の底知れない不気味さを、登場の一瞬で感じさせるのはさすがの年輪だ。

この作品のタイトルにある「スーツ」は、ここではマフィアの制服だ。劇中でボスが2人のスーツ姿をほめる場面もあるように、彼らの着こなしは惚れ惚れするほど美しい。身体に合わせて仕立てられた高価な背広、それを着られるような暮らしは2人にとって、マフィアであることと切り離せない。だがスタイリッシュな「スーツ」という表層に隠された、マフィア社会の息苦しさ、おぞましさ、罪深さ。その救いのなさを描き出すとともに、それを生み出す背景まで照らしてみせる。凝縮された人間ドラマの面白さとともに、さまざまに観るものに刺さってくる作品である。


〈公演情報〉
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『スーツの男たち』
作◇ジェイソン・ミリガン
翻訳◇芦沢みどり
演出◇落石明憲
音楽◇岩崎廉
出演◇安西慎太郎 章平 羽場裕一
●3/18〜4/2◎アトリエファンファーレ高円寺
〈料金〉7,500円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉CATチケットBOX 03-5485-5999
https://www.stagegate.jp/top.html



【文/榊原和子 写真提供/シーエイティプロデュース】



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西村雅彦主演の傑作コメディが好評上演中!『COASTER 2017』

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2007年、全国を感動と笑顔で埋め尽くしたドリス&オレガ企画『コースター』が、10 年の時を経て再演され、Doris&Orega + 水戸芸術館PRESENTS『COASTER 2017』として、2月の茨城・水戸芸術館での公演を皮切りに、大阪、東京ほか全国11か所にて上演中だ。

物語は、定休日のバーに忍び込んだ美術品ばかり狙う伝説の大泥棒と、次々とバーにやってくる、ひとクセもふたクセもある者たちと、名画を巡って繰り広げられる手に汗握る攻防戦! ジェットコ−スターのような上を下への一夜の物語が繰り広げられる、究極の巻き込まれ型人情コメディとなっている。

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出演は、ドリス&オレガ公演の顔、ベテラン俳優の西村雅彦。若手俳優の代表格でシリアスからコメディまで幅広く活躍する浅利陽介。バラエティーはもちろん、女優として着実に力をつけ、『幕末太陽傳」(2015年/本多劇場)の演技では度肝をぬいたMEGUMI。2年ぶりの舞台となる勝新太郎・中村玉緒夫妻の息子で俳優の鴈龍太郎。ドリス&オレガ公演『ナンシー』(2010)、『ブラザーブラザー』(2013)に参加、3度目の出演となる本多力(ヨーロッパ企画)。さらにデビット伊東、飯島直子と豪華かつ多彩なメンバーが集結した!

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【あらすじ】
 
美術品ばかりを狙う伝説の大泥棒(西村雅彦)が、定休日のバーに忍び込み、ターゲットである絵画に手を伸ばしたその瞬間、現れたのはバーのマスター(浅利陽介)とオーナー(飯島直子)! 「新任のバーテンダーです!」とっさに発したこの言葉が、彼の運命を決定づける──。流行作家(本多力)、謎のカップル(MEGUMI、鴈龍太郎)、オネエの警官(デビット伊東)、次々とバーにやってくる、ひとクセもふたクセもある者たちと、名画を巡って繰り広げられる手に汗握る攻防戦。ジェットコースターのように目まぐるしく、上を下への爆笑大騒動となる。

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この公演の初日となった水戸芸術館での観劇レポートを紹介する。

『COASTER2017』観劇レポート

Doris&Orega+水戸芸術館PRESENTS『COASTER2017』が、2月18日、水戸芸術館ACM劇場で幕を開けた。Doris&Oregaは、俳優の西村雅彦が自ら企画・キャスティング・出演を務めるプロデュース公演。2002年にスタートして12回目を迎えるが、今回は、その中でも評判を取った公演『コースター』を、『COASTER2017』として10年ぶりに復活させたのである。といっても、単なる再演ではない。脚本を大幅にモデルチェンジ。目指すのはさらなる抱腹絶倒だ。果たしてその目論見は、初日から見事に当たった。
美術品ばかりを狙う大泥棒(西村)が、とあるバーに忍び込むところから物語は始まる。そこに飾られているのは、フェルメールなどの名画たち。が、いつものように手際よく仕事を片付けようとターゲットに手を伸ばした瞬間、バーのオーナー(飯島直子)とマスター(浅利陽介)が入ってきた。とっさに「新任のバーテンダーです」と嘘をつくが、流行作家(本多力)、謎のカップル(MEGUMI、鴈龍太郎)、オネエの警官(デビット伊東)と、ひとクセもふたクセもある人物が次々に現れ、大泥棒は窮地に陥ることに。しかも、どんどん逃げ出せない状況に追い込まれる中、ほかの登場人物の中にも疑惑が浮上して、追い詰められる者が入れ替わり立ち替わりしていくのである。「みんないったい何者なのか!?」と引き込まれずにはいられない。
冒頭、薔薇を一輪口にくわえて登場する西村は、その姿だけでもチャーミング。さらに、バーテンダーのフリをして悪戦苦闘する様や、昨年の大河ドラマ『真田丸』で話題となった「黙れ、こわっぱ」の台詞で客席を笑わせる。最年少の浅利は素朴さの裏に潜ませるものを熱演。過剰なほどデキる女をユーモラスに見せるMEGUMIと、何かと英語を発する空気の読めない男・鴈のカップルは、そのアンバランスさが絶妙だ。オネエぶりがあまりにも自然すぎるデビット、作家のわがままを貫き通すマイペースすぎる本多も抜群のスパイスに。そして、天真爛漫な飯島が、舞台上の攻防戦をやさしく温かく包む。
その攻防戦に、演劇的な手法がふんだんに盛り込まれているのも見どころのひとつだろう。中でも、全員が歌って踊るミュージカルシーンは見逃せない。それも突然歌い出すわけではなく無理なく織り込まれていて、客席からも自然に拍手が起こる。ストップモーションを利用して謎が解ける瞬間もある。舞台ならではの楽しさがそこには待っている。
面白いのは、ようやく解決したと思いきや、意外な結末が待っていることだ。大いに笑いながら、真実と嘘について考えさせられたりもする。(文/大内弓子)

〈公演情報〉
COASTER_chirasi_omote
Doris&Orega + 水戸芸術館PRESENTS
『COASTER2017』
原作◇ 金子茂樹 
演出◇ 大江祥彦
出演◇ 西村雅彦、浅利陽介、MEGUMI、本多力(ヨーロッパ企画)、鴈龍太郎、デビット伊東、飯島直子
●3/14◎磐田市民文化会館
●3/16◎南魚沼市民会館 大ホール
●3/17◎新潟テルサ
●3/20◎安城市民会館(サルビアホール)
●3/23◎ 岡山市民会館
●3/24・25◎サンケイホールブリーゼ
●3/30〜4/9◎紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
〈お問い合わせ〉東京公演 チケットスペース 03-3234-9999
〈公演HP〉http://www.coaster2017.jp





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