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前川知大×長塚圭史の初タッグ作品 シアターコクーン『プレイヤー』ビジュアル完成!

プレイヤー宣材-メイン
前川知大×長塚圭史の初タッグによる作品『プレイヤー』は、8月4日より27日まで、Bunkamuraシアターコクーンにて上演されることは既報だが、そのビジュアルが完成し発表された。

本作『プレイヤー』の元になるのは、前川知大が全作品の作・演出を手掛ける劇団イキウメで、06年に上演した戯曲『PLAYER』。謎の死を遂げた女性が死後の世界から語りかけ、死者の声が選ばれし生者の身体を利用し再生されるというサイコホラー作品。この、死が生の世界を侵食していく作品世界を、劇中劇として取り込み、稽古するカンパニーの姿を描くのが、今回の新しい作品『プレイヤー』。
これまでシアターコクーンの空間に挑戦的で壮大な世界を生み出してきた長塚圭史が演出を手がける。長塚が今、演出家として興味を持っている表現方法と、前川が好んで書き、得意とする入れ子構造の仕掛け、そして初タッグとなる2人が起こす化学反応で、この夏最大の話題作が誕生する。

〈生きる者が死者の再生装置となっていく戯曲『PLAYER』〉と、〈俳優たちが劇作家の言葉を再生する“Play”〉、そして〈観客の目の前にいる俳優たちが“俳優役を演じる”〉という、幾重にも“演じること”が重なる本作。戯曲『PLAYER』が持つ不穏な世界が、演じる俳優たちを侵食していき、生と死、現実と虚構の境界線は次第に曖昧になっていく。死が生を侵食する不穏な世界観を表現したビジュアルとなっている。

プレイヤー宣材-サブ

出演者は、蜷川幸雄に見出されて以降、舞台、映画、TVドラマ、CMなど幅広く活躍する藤原竜也。共演には、前川とは5度目のタッグとなる仲村トオル。前川をして「演じる役の論理や感情を照れなく伝えられる」と言わしめる真っすぐさが本作にどう生かされるのか。そして、12歳で初主演したドラマ『瑠璃の島』では高い演技力で注目を浴び、以降映像作品を中心に活躍する成海璃子、変幻自在の演技力と際立つ存在感の木場勝己、さらに、作品のキーパーソンとなる女性演出家役に元宝塚男役トップスターの真飛聖ほか、魅力的な豪華実力派キャストが結集した。

【ストーリー】
記憶という死者を、再生する
ある劇場のリハーサル室。演劇の稽古が行われている。演目は『PLAYER』。幽霊の物語だ。
死者の言葉が生きた人間の体で再生されるという、死が生を侵食してくる物語。
物語は、劇中劇『PLAYER』と稽古場という二つの人間関係を行き来しつつ進行し、次第にその境界が曖昧になってゆく。彼らはなにを「再生」しているのか。

公演情報〉 
シアターコクーン・オンレパートリー2017 『プレイヤー』
作◇前川知大
演出◇長塚圭史
出演◇藤原竜也 仲村トオル 成海璃子 シルビア・グラブ 峯村リエ 高橋努 安井順平 村川絵梨 長井短 大鶴佐助 本折最強さとし 櫻井章喜 木場勝己 真飛聖
●8/4〜27◎Bunkamuraシアターコクーン
〈料金〉S席10,500円 A席8,500円 コクーンシート5,500円(全席指定・税込)
   一般発売:6月3日(土) 10:00AM〜
〈チケット問い合わせ〉 03-3477-9912(発売日初日特電) 03-3477-9999(6/4以降)
  Bunkamuraチケットセンター(10:00〜17:30/オペレーター対応)プレイヤー
〈お問い合わせ〉Bunkamura 03-3477-3244(10:00〜19:00) 
   http://www.bunkamura.co.jp/

●8/31〜9/5◎森ノ宮ピロティホール
〈お問い合わせ〉キョードーインフォメーション 0570-200-888(10:00〜18:00)
  http://www.kyodo-osaka.co.jp/

●9/9・10◎静岡市民文化会館・中ホール
〈お問い合わせ〉静岡朝日テレビ 054-251-3302(平日10:00〜18:00)
  http://www.satv.co.jp/0500event/


【ビジュアル撮影:細野晋司】






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「何をもって日本人とするのか」を焙り出す舞台『アジアン・エイリアン』6月に上演!

『アジアン・エイリアン』宣伝ビジュアル中(撮影・富岡甲之) (1)

「日本人とは何か」(何をもって日本人とするのか)。深遠なテーマをサスペンス・ドラマとして描いた1998年初演・2000年再演の『アジアン・エイリアン』が、2017年現在の我が国の社会事情に照らし合わせて戯曲を大幅に改訂、17年ぶりに新演出で上演される。
 
本作ではさまざまな問題が浮き彫りになっていく。例えば、「今なお潜在化する在日等に対する差別意識」「日本国籍を取得できず無国籍となって生きる人々」「戸籍を売買して生きる人々」「厳然としてある出自などの個人情報による差別社会」…。
偏見や差別から遠く離れて「共生社会」に向かうには、私たちはいったい何と向き合えばいいのだろうか。

【あらすじ】
病院の霊安室前。室内には交通事故で死んだ、ある男女の遺体が安置されている。
知らせを聞いた境田健吾は病院に駆けつる。死んだ女は境田の姪、死んだ男は境田と仕事上の関わりが深かったカメラマンで、姪の婚約者でもあった。
そこへ死んだ男の姉だと名乗る女が現れ、事態は一転。大きな謎が沸き起こる…。 そして、その不可解さを助長するかのように、霊安室のドアの下から「水」が染み出してくる。しかし、その水は境田にも、男の姉だと名乗る女にも、誰にも認知されない。
この国において、「私が私であることの必然」は何に求めればよいのか。
染み出して溜まっていく「認知されない水」が意味するものは果たして何なのか。

赤坂RED/THEATERという小劇場で1トンの本水を使用。染み出る水は何なのか?じわじわと忍び寄る、この国の真実をあぶりだす問題作。
この社会において「何をもって日本人とするのか」を斬新な視点と舞台演出で切実に観客に問いかける。

【劇団ワンツーワークス(OneTwo-Works)】
劇作家・演出家の古城十忍を代表とする演劇集団。元劇団一跡二跳の俳優を主力メンバーに、2009年に活動をスタート。数々の社会問題をジャーナリスティックな視点で描く古城十忍の新作書き下ろしオリジナル作品を中心に、現代社会にコミットする作品を次々に発表。
一方、「自殺」をテーマに多くの人々にインタビューし、その証言を再構成して舞台化した『誰も見たことのない場所』、子どもを産む現状を取材した『産まれた理由』などのドキュメンタリー・シアターは古城がイギリス留学から得た1つのスタイルとして確立した。また本邦初演の戯曲上演も積極的に行い、これらオリジナル戯曲、ドキュメンタリー・シアター、翻訳戯曲がワンツーワークスの3つの柱となっている。
古城十忍(こじょうとしのぶ)○劇作家・演出家、「ワンツーワークス」主宰。宮崎県生まれ。熊本大学法文学部卒。熊本日日新聞政治経済部記者を経て1986年、劇団一跡二跳を旗揚げ。以降、さまざまな社会問題をジャーナリスティックな視点で描く。05年、文化庁新進芸術家派遣でロンドンおよびダンディ(スコットランド)に留学。帰国後、イギリスで学んだ、インタビュー取材に基づく膨大な証言から戯曲を構成する「ドキュメンタリー・シアター」の上演にも力を注ぐ。08年、一跡二跳を解散。翌09年に「ワンツーワークス」を始動。現在、公益社団法人日本劇団協議会常務理事、埼玉県立芸術総合高校講師、東京都立総合芸術高校講師。


〈公演情報〉
ワンツーワークス#22『アジアン・エイリアン』
作・演出◇古城十忍 
出演◇奥村洋治(ワンツーワークス) 関谷美香子(ワンツーワークス)) 多田直人(演劇集団キャラメルボックス) 山田悠介 池永英介 山中雄輔(劇団スパイスガーデン) 増田 和(ワンツーワークス) 原田佳世子(ワンツーワークス) 小山広寿(ワンツーワークス) 吉澤萌々茄 石川亞子 松尾敢太郎 田村往子
●6/22〜7/2◎赤坂レッドシアター
〈料金〉前売4,500円 当日4,800円 学生3,000円※「学生」チケットは当日、受付にて学生証を提示(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉(株)オフィス ワン・ツー/劇団ワンツーワークス 03-5929-9130  





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松本錦升 (市川染五郎)らによる新しい日本舞踊 未来座『賽=SAI=』6月に上演!

市川染五郎

日本舞踊協会は、3年ぶりの新作上演となる新たなシリーズの第1弾、日本舞踊 未来座『賽=SAI=』を6月15日〜18日に国立劇場小劇場にて上演する。
 
SAIとは「Succession And Innovation」。すなわち継承と革新。伝統をつなぎながら、“今”こそ一番輝き、そして“未来”へと光を放つ公演でありたい。そんな願いが込められている。また、SAIには賽子の賽の字を重ね合わせて、振られた賽子のように姿を変える日本舞踊の多彩さ、常に進化を目指していく、この公演の決意も表している。
今回は、水にまつわる4つの作品を上演。絶え間ない水の流れと過去、現在、未来へと移ろう時の流れが重なり合っていく…、水と時の世界を日本舞踊でたどる。愛や優しさを描くものから、コミカルな野良猫達の小さなコミュニティーを描いたものまで、涙したり、笑ったりと楽しめる公演となっている。

【演目】
 
「水ものがたり」
水の精が住むという小さな村にたどりついた一人の傷付いた男。実直さと同時に危うさをはらむ男は、永遠に流れ続ける水の流れに勇気づけられたり、愛や優しさを知っていく。水を通して〈永遠の愛〉を問いかける。
演出・振付:中村梅彌 振付:藤間直三 脚本:矢代朝子 作曲:常磐津文字兵衛 作調:仙波清彦
出演:松本錦升(市川染五郎)/松本錦升/尾上京/花柳ツル/坂東幸奈/中村梅/若柳佑輝子ほか

「女人角田(にょにん すみだ)〜たゆたふ〜」
今が盛りの華、舞踊家五人衆が艶やかな俚奏楽にのせて、名舞台の一瞬を日本舞踊独特の素踊り形式で甦らせる。「明治一代女」‐浜町河岸‐、「隅田川」‐班女前‐、「吉原」‐遊女八ツ橋花魁道中‐、「三人吉三」‐大川の場‐。
振付:橘芳慧 構成:織田紘二 作曲:本條秀太郎
出演:尾上紫/花柳貴代人/藤蔭静枝/藤間恵都子/水木佑歌

「当世うき夜猫」
時は現代、都会の片隅で楽しく生きる野良猫達の小さなコミュニティーに、ある雨上がりの夜事件が起きます。降りかかる災害、移民の受け入れ、人間社会にも必要なのは、強い絆で結ばれる事ではないかと問いかける。
演出:花柳輔太朗 振付:若柳吉優、花柳輔瑞佳 音楽:上妻宏光
出演:猿若清三郎/花ノ本海/藤間爽子ほか

「擽-くすぐり-」
水ー無色透明。無味無臭ー くすぐるーくすぐられると笑うーなにものとも交じり合う“水”と“水”が、くすぐり合うことで起こる“水の未来”。肉体のすべてを使った“おどり遊び”で心ゆくまで笑いたい。
演出:市川染五郎 振付:松本錦升 音楽:仙波清彦
出演:尾上紫/西川扇左衛門/花柳幸舞音/花柳輔蔵/花柳楽人/松本錦紫/松本錦升(市川染五郎)/若柳延祐/若柳竜公

関連イベント『未来座 SAI 大人のたしなみ講座〜日本舞踊〜』

この公演に先がけて、日本舞踊をもっと知って、身近に感じてもらい、鑑賞をもっと楽しんでもらおうと企画されたイベント『未来座 SAI 大人のたしなみ講座〜日本舞踊〜』が、5月27日に開催される。

第一限講座
“美しい所作を!” 講師:橘 芳慧 13:30〜15:00(12:45〜受付)
大河ドラマ「おんな城主 直虎」で所作指導を務める橘流家元・橘芳慧による日本舞踊の基本的な所作を学ぶ。
第二限講座
“日本舞踊を知ろう!” 講師:中村梅彌 16:00〜17:30(15:15〜受付)
中村流家元・中村梅彌による日本舞踊の振りや動きの意味を学ぶ。
第三限講座
“実践!踊ってみる!” 講師:花柳輔太朗 18:30〜20:00(17:45〜受付)
花柳流花柳会理事・花柳輔太朗による6月に開催される第一回日本舞踊 未来座『賽 SAI』公演の演目のひとつ『当世うき夜猫』の振付を学ぶ。
 
いずれの講座も最後には、松本錦升(市川染五郎)による舞踊が披露される。
会場は親子丼発祥の鶏料理の老舗「玉ひで」。講座定員30名までという少人数の濃密な空間で日本舞踊に親しめる機会だ。当日は浴衣の無料貸出しもある。
イベントは有料で、参加には「未来座」と講座のセット券が必要(事前チケット購入必要)。


〈公演情報〉
未来座=賽=宣伝ヴィジュアル

日本舞踊 未来座『賽=SAI=』
出演◇松本錦升(市川染五郎)/尾上京/花柳ツル/坂東幸奈/中村梅/若柳佑輝子/尾上紫/花柳貴代人/藤蔭静枝/藤間恵都子/水木佑歌/猿若清三郎/花ノ本海/藤間爽子/西川扇左衛門/花柳幸舞音/花柳輔蔵/花柳楽人/松本錦紫/若柳延祐/若柳竜公 他
●6/15〜18◎国立劇場 小劇場
〈料金〉7,000円(全席指定・税込)
〈お問い合わせ〉日本舞踊協会 03-3533-6455

 

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屋良朝幸が振付で参加! 佐野瑞樹×佐野大樹のユニットWBB第12回公演『ミクロワールド・ファンタジア』

wbb_logo
 
ジャニーズ事務所所属の佐野瑞樹と、大人気演劇ユニット*pnish*のリーダー佐野大樹の兄弟ユニット「WBB」は、第12回公演『ミクロワールド・ファンタジア』を、7月26日から8月1日まで、東京公演を紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで、8月4日から6日まで大阪公演をナレッジシアターにて上演する。

出演者には佐野瑞樹、佐野大樹をはじめ、ミュージカル『刀剣乱舞』やミュージカル『忍たま乱太郎』シリーズなど2.5次元舞台で人気を博す北園涼、同じく『刀剣乱舞』シリーズや、逆2.5舞台としてプロジェクト展開が話題の『錆色のアーマ』などに出演の荒木健太朗、學蘭歌劇『帝一の國』や開幕近い『ALL OUT!!  THE STAGE』で主演を務め、数々の舞台で活躍する原嶋元久、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンでの活躍も記憶に新しい山晶吾、そしてミュージカル界のベテランで、商業演劇だけでなく、小劇場公演や2.5次元舞台にも積極的に活躍の舞台を広げる岡幸二郎。そしてこのほどジャニーズJr.の松田元太の出演が決定した。
さらに振付には、佐野瑞樹とは旧知の仲であり、近年振付家としても活躍するジャニーズ事務所の屋良朝幸を迎える!

今回の発表に寄せて、WBBの2人からコメントが届いた。

佐野瑞樹
今回なんと屋良君が振付です!!  しかもジュニアの松田君が出演してくれるという、僕にとって、とても感慨深い公演になりました!!  松田君はめちゃくちゃダンスが上手いと聞いていますし、二世代前のジュニアとして負けないよう頑張りたいと思います(笑)。もちろん作品としてもエンタメ感に溢れた楽しい舞台になると思いますのでご期待ください!!

佐野大樹
ミュージカル風アクションコメディ『ミクロワールド・ファンタジア』。振付になんと屋良朝幸さん!そして松田元太さんが出演してくれます!なんとも贅沢なカンパニーになっております。さぁどんな作品になるのか。演出家として素敵な作品、キャストの皆さんをさらに活かせる最高のステージに出来るように頑張ります!

〈公演情報〉
WBBvol.12『ミクロワールド・ファンタジア』
脚本◇小峯裕之 
演出◇佐野大樹 
振付◇屋良朝幸
出演◇佐野瑞樹 松田元太(ジャニーズJr.)/北園涼 荒木健太朗 原嶋元久 山晶吾/佐野大樹/岡幸二郎 他
〈料金〉6,800円(前売・当日共/全席指定・税込)
●東京 7/26〜8/1◎紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA 
●大阪 8/4〜6◎グランフロント大阪北館4階ナレッジシアター
〈お問い合わせ〉WBB事務局 080-5445−1970(伊藤) 






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新国立劇場オペラ「ニーベルングの指環」3作目『ジークフリート』間もなく開幕!

ジーグ
フィンランド国立歌劇場公演より Photo: Karen Stuke

飯守泰次郎の指揮、ゲッツ・フリードリヒの演出による新国立劇場の「ニーベルングの指環」は、昨年の『ワルキューレ』に続いていよいよ後半に突入、第3作『ジークフリート』が、6月1日から上演される。

楽劇「ニーベルングの指環」は、リヒャルト・ワーグナーが26年にわたって創りあげたオペラ史上最大級の作品で、ドイツの叙事詩「ニーベルンゲンの歌」や北欧神話を題材に、ワーグナー自身が台本を手がけたもの。序夜『ラインの黄金』、第1日『ワルキューレ』、第2日『ジークフリート』、第3日『神々の黄昏』の4部から成っていて、上演に4日間、延べ約15時間を要する。
ワーグナーは、この「指環」の理想的な上演のためにバイロイト祝祭劇場を建て、その地で毎年夏に開催される〈バイロイト音楽祭〉は、ワグネリアン(熱狂的なワーグナーファン)の聖地とされている。新国立劇場では、2001〜2004年、2009〜2010年に「指環」を上演していて、今回は2015年からの上演となっている。

本作『ジークフリート』は、2015年10月の『ラインの黄金』、昨年10月の『ワルキューレ』に続く「指輪」3作目で、英雄ジークフリートの成長物語。前2作とは異なり、冒険に出かけた若者が大蛇を退治し、眠れる姫を目覚めさせるというメルヘン的性格を持つ。また、ワーグナーは、この作品の第2幕途中で作曲を12年間中断したため、音楽の特徴が変化、第3幕の音楽はより豊かで成熟したものとなっている。
ジークフリートの朗々たる「鍛冶の歌」から、単独で演奏されることも多い「森のささやき」、そしてラストの壮大な愛の二重唱まで、様々な聴きどころが満載のオペラだ。

キャストには、世界第一線のワーグナー歌手が勢揃いした。
難役ジークフリートは、同役を当たり役とし、ウィーン、ミュンヘン、バイロイトなど世界各地で50回以上歌っているステファン・グールド。この「指環」シリーズでは、ローゲ役、ジークムント役に続いての出演となる。
ブリュンヒルデ役には、世界的なワーグナー・ソプラノのリカルダ・メルベートを迎えた。さらに、昨年の『ワルキューレ』のヴォータンで大好評を博したグリア・グリムスレイ、2015年の『ラインの黄金』ミーメで鮮烈な印象を残したアンドレアス・コンラッドなど、名だたる歌手たちの再登場に期待が高まる。

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フィンランド国立歌劇場公演より Photo: Heikki Tuuli

【物語】
第1幕/ジークリンデは森で息子ジークフリートを産んで亡くなり、鍛冶屋ミーメがジークフリートを育てていた。ジークリンデから渡された霊剣ノートゥングの破片を鍛えて、大蛇に化けて指環を抱えるファフナーを倒したいとミーメは考えているが、彼にはどうしても鍛えられない。さすらい人の姿をしたヴォータンが「霊剣を鍛えられるのは『恐れを知らない者』だけだ。その者にお前は殺される。」とミーメに伝える。ジークフリートがノートゥングを鍛え上げる。

第2幕/森でファフナーを見張るアルベリヒのもとにさすらい人がやってくる。アルベリヒは、いずれ自分が指環を手に入れ世界を支配する、と言い放つが、さすらい人は、ミーメが連れてくる子が指環を手にすると予言する。ミーメは、大蛇ファフナーのいる洞窟の前にジークフリートを連れてくる。ファフナーが目を覚まして出てきたところを、ジークフリートはノートゥングで心臓を一突き。ファフナーは息を引き取る。剣についたファフナーの血を舐め、森の小鳥の言葉が分かるようになったジークフリートは、洞窟の宝の山から、小鳥から教えてもらった隠れ兜と指環を持って出てくる。さらに、ミーメが自分を毒殺しようとしていることを察知し、一撃をくらわせて殺す。ジークフリートは、岩山に炎に包まれて眠るブリュンヒルデのことを小鳥から教えてもらう。

第3幕/ジークフリートが岩山へ近づこうとすると、さすらい人が立ちはだかる。しかしジークフリートはものともせず、さすらい人の槍をノートゥングで真っ二つにして前へ進む。岩山に辿りついたジークフリートは、女性を初めて見て、あまりの美しさに初めて恐れを知る。そして、口づけして目覚めさせる。ブリュンヒルデは、甲冑も武器もない自分に少し戸惑うものの、永遠にジークフリートのものになると誓う。2人は愛を歌い上げる。


〈公演情報〉
新国立劇場 2016/2017 シーズン オペラ公演 
リヒャルト・ワーグナー作曲
楽劇『ニーベルングの指環』第2日
『ジークフリート』〈新制作〉 
全3幕〈ドイツ語上演/字幕付〉
●6/1、4、7、10、14,17◎新国立劇場オペラパレス
〈料金〉 S席27,000円 A席21,600円 B席15,120円 C席8,640円 D席5,400円 Z席1,620円(全席指定・税込)
新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999(10〜18時)




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